芦沢央のレビュー一覧

  • 夜の道標

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    芦沢央さん、2冊目。
    “作家生活10周年記念作品”らしいが、皆さんの★も多かったこの本にしてみた。

    「仲村桜介」「長尾豊子」「平良正太郎」「橋本波留」の四人の視点から語られる物語。
    「バスケ好きの少年」「惣菜店のパート社員」「上司からいびられ捜査が行き詰った事件だけを押し付けられている刑事」「父から『当たり屋』を強要されている桜介の同級生」の、その背景と今の立ち位置が丁寧に語られて、ずんずんと読まされる。
    それらの話が、どうつながっていくのかと思っていたが、その四人の視点からでしか語られない、五人目の登場人物を中心に巧く結びついていく。

    『数年前から「正しさが変わること」について考えるよう

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    2026年01月28日
  • 今だけのあの子

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    どのお話も展開が面白かった。
    昔ドラマのセリフで聞いた「女の友情ハムより薄い」
    女の友情は単に薄いだけじゃない繊細で脆くてもっともっと深いところにあるをうまく表現した短篇集

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 今だけのあの子

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    ネタバレ

    「女の友情」を集めた短編集。
    ドロドロした不穏な始まりから、終盤にかけて謎が解けていき、おそらくハッピーエンドと呼ばれる結末なんだと思う。

    ただ私は、一般的なハッピーエンドで感じる爽やかな「良かった!」という感じよりも、砂を噛んだような嫌なザラザラ感が残ったんだよな。

    それは面白くなかったということではなく、あまりにも描写がリアルで自分の心の中にある嫉妬とか、疑念とかが炙り出されるからなんだと思う。
    芦沢央さんの作品は初めて読んだけど、このリアルな描写を他の本でも感じてみたくなった

    私は1番最後の『正しくない言葉』が1番好きでした。
    それぞれのお話に緩い繋がりがあるから、それを探すのも楽

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    2026年01月16日
  • だから捨ててと言ったのに

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    簡単に読める短編集。
    この作品集の中で好みの作品は、
    無理解 潮谷験
    お守り代わり 真下このみ
    ミックス 河村拓哉
    累犯家族 五十嵐律人
    吊るし柿の家 高田崇史
    猟妻 谷絹茉優

    悪意を持った人間の行動を描いた物語が面白く読めた。

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    2026年01月11日
  • だから捨ててと言ったのに

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    作品紹介・あらすじ

    こんなことになるなんて!
    1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。

    *****

    25編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
    最初の一文

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    2026年01月09日
  • 魂婚心中

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    SFミステリ短編集、もう少し長く読みたいなと思う話とちょっとよく分からないなと思う話もあり楽しめました。

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    2026年01月05日
  • 罪の余白

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    女子高校生・加奈の転落死をきっかけに、加奈本人、友人の咲と真帆、父親の聡、そして聡の同僚・早苗の視点が交差していく群像劇。
    高校のベランダから転落して亡くなった娘は、“自殺だったのか、それともいじめがあったのか。”心理学者でありながら、自分の感情をうまく扱えない父・聡が、その答えを探し始めるところから物語は動き出す。

    特に印象に残ったのは、女子高生の人間関係の描写。
    「友達が人生のすべて」「クラス内のヒエラルキー」といった、女子特有の息苦しさが嫌なほどリアルに伝わってくる。咲の傲慢さや支配的な態度、そしてその女子高生カーストの中で悩みながら、咲の言いなりになってしまう真帆の心情がとても丁寧に

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    2025年12月25日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    澤村伊智さんが以前から気になりつつがっつりホラーが苦手なので子供向けなら読めるかも?と思い読んでみました。
    短編集でテイストがそれぞれ違って面白かったです。怖いけれど、ドーン!バーン!みたいな怖さというよりは、ぞわっとする感じでした。想像力逞しい子供の頃だと眠るのが怖くなったりもしただろうなあ、と。
    「ログインボーナス」(芦沢央さん)、「えんまさん」(黒史郎さん)、「靴と自転車」(澤村さん)が特に面白かったです。

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    2025年12月21日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    将棋好きには
    堪らない短編サスペンス
    被災地で天才少年と出会う?
    三段リーグでの戦い
    詰将棋作成で謎の少年
    事故に遭って後遺症の残る青年
    駒師としての戦い
    見る将棋、詰将棋、タイトル戦前日の検分
    将棋の様にその先を長考したくなる展開は圧巻

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    2025年12月20日
  • バック・ステージ

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    パワハラ上司の悪事を暴きたい二人の話から始まる全8章(序章、終章含め)。この二人が悪事を暴く為に色々と動く間に二人の間にも変化が訪れる。そんな二人の掛け合いも面白い。短編集のようにも読める、だけどある章に出てきた登場人物が次の章では彼らのドラマが始まり、自身の生活の中でもスーパーでレジ待ちの後ろにいる人や、道ですれ違う名前も知らない人々にもそれぞれにドラマがあり、悩んだり時には笑ったりして生きてるんだなぁと実感する。最近続けて芦沢先生の作品を読み、これまではイヤミス強めだったのが今回はちょっとほろっとするお話もあって最後まで楽しかった。

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    2025年12月08日
  • 神の悪手(新潮文庫)

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    ネタバレ

    5つの物語からなる短編集
    どれも将棋がテーマでありながら一つ一つ違うストーリー
    どれも奥が深く、短編集にするのがもったいないくらい

    1話め 弱い者
    大震災後の避難所が舞台
    被災者を元気づけるための復興支援で将棋を指していた北山八段は、おぼつかない手つきながら時折鋭い手を指してくる少年に惹きつけられる。ところが強いはずの少年が詰めを誤り悪手を打つ。それも二度も。
    試合後の表彰式で少年へ「奨励会に入らないか」と提案する北山。さらに「内弟子にならないか」とも。
    そこではじめて少年だと思っていたその子が、実は女の子であったことを知る…
    避難所で起きていた犯罪。見知らぬ人が夜中に布団に入ってきていた事

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    2025年12月01日
  • 雨利終活写真館

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    読みやすくて楽しめました
    湿っぽくなりがちな生前遺影写真から、こんなに優しいお話が生まれるんですね、驚きました
    人に歴史あり、ハートフルミステリーでした

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    2025年11月25日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

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    2025年11月24日
  • 罪の余白

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    著者の処女作。

    娘の死から暴走する父親、真実を隠蔽しようとする同級生。悲しく、重い。
    たぶん好みが分かれる作品だと思うけど、自分は大好物でした。

    ベタの特徴や、アスペルガー疑いの心理学教授といった一癖あるオリジナリティもあるが、似たような話も結構あるから満点にはならず。

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    2025年11月18日
  • いつかの人質

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    最初から最後までずっと惹きつけられたままでした。
    こんなに人物それぞれの個性があって、理解出来ない考え方する人がいて、でもそれも当人にとってはその時の100%なんでしょうね。なんかすごかったです。

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    2025年11月03日
  • 罪の余白

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    再読です
    『悪いものが来ませんように』と似た話の進み方
    子供を先に亡くしてしまう親のどうにも出来ない感情が読んでて辛い
    早苗さんのようなまっすぐな人の存在が救いだった気がする
    いい話だったかと言われるとそうではない
    ただ、芦沢央さんの本はまた続けて読みたくなるんだよねー

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    2025年10月20日
  • 魂婚心中

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    芦沢央さんのイメージと全然違う作品ばかり。
    設定が突飛で、最初の数ページ理解が難しい話もありましたが、一旦内容が分かってまた最初から読み返すと納得できてすごくおもしろい!

    一番気に入ったのはゲーマーのお話。ゲーム実況はほとんど見たことないのですが、文章からリアルに映像が想像できて臨場感がありよかったです。

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    2025年10月13日
  • 貘の耳たぶ

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    ネタバレ

    こんなにも読むのが辛く、苦しい本は読んだことがないです。
    同じ歳くらいの子どもを持つ母親として、そしてどちらかといえば(自分は母親になるべきじゃなかったのでは?と思う意味では)繭子寄りの自分にとっては共感なんでしょうか、震えるほど怖くなりました。
    自分は大丈夫だと思う一方で、自分の子供がいなくなる恐怖を背後に感じながら、自分の子供が泣いている姿を思い浮かべながら読んでしまったので、本を読んでいるのが電車の中だったとしても涙目だったと思います。
    本当に辛くて帰ってからは焦るように子どもを保育園に迎えに行って、抱きしめました。

    実際に自分が他の子と取り替えをするかといえばたぶんしないけど、してし

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    2025年10月10日
  • 今だけのあの子

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    ああ、『この人は私がいなければ駄目なんだ』と、自尊心や己の存在意義を相手に求めてしまう気持ちがわかるな……。
    どの物語にも『この子のそばには私が』という関係性が描かれていて、自分の胸の中の暗い部分を照らされたような、羞恥心というか……ズキズキ痛むような感覚がありました。

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    2025年10月07日