芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ主に小学校が舞台の日常系ミステリ連作短編で、全四章+エピローグの構成。
第一章は亡くなった祖母が作った桜茶をダメにしちゃった主人公が、自らそれを作って祖父に飲んでもらったら、祖父が体調をくずしちゃう、という内容。
途中、子猫の存在が絡んでくるところに少し違和感を覚えましたが、祖父の体調不良の原因に絡んできて納得。しかし真の原因は……題材的に友井羊さんの「スイーツレシピで謎解きを」を連想させられました。
第二章はクラスメイトの川上さんに関するエピソードが二つ。一つは同じクラスの女子に突然バケツの水を浴びせられるお話。もう一つは父親のパチンコ通いをやめさせる話。
バケツの水の件は、偶然タイ -
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幼いころに階段から落ちて視力を失った愛子。
そのときは親とはぐれ親切にしてくれた母娘にくっついて行ってしまったことからの事故だった。
そして友達と行ったライブ会場で視力がないために騙されて誘拐されてしまう。見えないままの愛子の感覚で状況が描かれているせいか、不安感が強くなった。
幼少期の愛子とはぐれた母親、事故に立ち会ってしまった母娘の心境、本筋の事件の脇にある人の心や状況がどこかいびつ。でもその状況になったら誰でもそのいびつさに囚われるのではないか。
この世はいびつな気持ちの運用で流れているから。
予定調和でものごとが流れない苦しさがとても面白いと思った。 -
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どんな風に感想を書こうとも、詳しく感想を書こうと思うとどうしてもネタバレになってしまう。
が、これをネタバレしてしまうと面白みがないだろうから、極力ネタバレをしないで感想を書きたい。
本文が終わった後の解説で瀧井朝世さんが書き出しに、
『芦沢央は、「逆算する」という。
トリックや動機を考えて、そこに向かって逆算して、物語を作り上げていくのだそうだ。』
と書かれていましたが、まさにその通りの本でした。
読んでいて違和感がなく、とぅるんと喉元を通り過ぎるゼリーのように入ってくる文章。
伏線にクセがなく、明かされる真実に無理がない。
この“明かされる真実”がこの本最大のネタバレになる部分なの -
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僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。
桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。
この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。
小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。
それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。
小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。
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ネタバレ第1話「春の作り方」
第2話「夏の「自由」研究」
第3話「作戦会議は秋の秘密」
第4話「冬に真実は伝えない」
エピローグ 春休みの答え合わせ
小学5年生の「僕」が
神様のように頼っている「水谷くん」に
助けてもらう連作短編集
↓↓ネタバレ
猫が!酷い目に!遭います!
序盤がほんわかしたお話だから
油断していると後半どんどん物騒になっていきます。
人死はないけれど。
おばあさんは最初から亡くなってはいる。
作り方を覚えていることを
しみじみされて良かったな、と思う。
最後、水谷くんと距離を置くことを決めた僕。
これからどうなるんだろう?
助けての秘密は明かされる時がくるのだろうか。 -
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全編オリジナル(小説推理 双葉社には掲載)の贅沢な短編集。ただ、ちょっと胸くそ悪い系のお話が多かったので、好みは分かれるかも。双葉社のThe どんでん返しシリーズはこれが6冊目(自薦3巻+新鮮、特選、斬新)みたいですが、どの本も豪華な執筆陣なので、他にも手にとって新しい作家さんとの出会いを楽しみたいです。解説で本作品の解説とともに、他の著作に触れられているのも良かったです。
芦沢央「踏み台」
アイドルグループで巻返し必要な位置にいるみのり。色を出すために麻雀を趣味にして、そこで出会った洸平のことが好きになってしまい…。
阿津川辰海「おれ以外のやつが」
おれはカメラマンで殺し屋。今度の仕事は双子