芦沢央のレビュー一覧

  • 斬新 THE どんでん返し

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     アンソロジー作品が新しい作家との出会いになり、更に決められたテーマでこの作家はどの様な作品を発表するのだろうという面白さに気がついてしまい、過去含め様々な作品集を読む事にした。今作はどんでん返しがテーマであり、短い作品、しかもどんでん返しがあると読者が分かっている状態でどれだけ読み手を感嘆させてくれるかが楽しみだ。

     踏み台 芹沢央
     アイドルを目指しアイドルになった女性。ストーカーの様になってしまった元彼。彼はプロ雀士の夢をもちながら、主人公はアイドルとしての武器を磨く為出会い、そして別れ、現在の様な関係になる訳ですが、設定はありきたりに見え、どの様にどんでん返しをするのかと興味津々だっ

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    2024年01月31日
  • バック・ステージ

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    あなたは今、さてさてが書いたレビューを読んでくださっていますが、そんな瞬間にも世の中ではさまざまな事ごとが起こっています。

     (*˙ᵕ˙*)え?

    なんだかいきなり面倒くさそうな書き方から始めてしまってすみません。別に難しいことを言いたいわけではありません。今、あなたに光を当てれば、さてさてのレビューを読んでくださっているというあなたの物語がそこにあります。しかし、主人公を変えれば、つまり他の人に光を当てれば、今、お仕事をされている人もいるでしょうし、遊園地で楽しい時間を過ごしている人もいる、その一方で試験勉強の佳境を迎えている人もいるかもしれません。

    そうです。今この瞬間を考えてもこの地

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    2024年01月08日
  • いつかの人質

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    ネタバレ

    愛子ちゃん理不尽に2回も誘拐されて可哀そうだが、ちゃんと家族からの庇護にも向き合って成長を感じた。
    愛子ちゃんの周りにいい人が集まりますように。

    夢を追うのをやめるのと、続けるの、どっちも難しいのかなぁ。

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    2023年11月16日
  • いつかの人質

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    幼い頃に誘拐とされた事件で失明してしまった少女が、12年後に再び誘拐されるお話

    以下、公式のあらすじ
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    盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。注目作家のサスペンス・ミステリー

    宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起き

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    2023年11月09日
  • バック・ステージ

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    ページ数も少なかったのであっという間に読めてしまったけど

    とことん芦沢央さん味がだだ洩れだった

    これは短編ものというカテゴリになるのかなぁ

    抜粋
    「変わった人だと思われたいから変わったことをするのって、すごく普通だよね。きっと本当に変わった人って、松尾みたいに面倒くさいからっていう理由でみんなと同じ色を選べるんだよ」

    思わず蛍光ペン引くところだった…!

    小説家:芦沢央 ではなく
    エンターティナー:芦沢央 って感じ、今回は

    「狂気にはらんだ」っていう言葉が出てくるけどまさにそんな感じ

    もうちょっと大作でもっといろいろと盛り込んでたら★5でした

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    2023年09月22日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    タイトルどおり
    どんでん返しを集めたアンソロジー。

    「踏み台」芦沢央
    「おれ以外の奴が」阿津川辰海
    「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
    「雌雄七色」斜線堂有紀
    「人喰館の殺人」白井智之

    最初からどんでん返しがあるもの、という
    前提で読み進めながらも楽しく読めました。

    芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
    しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
    何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。

    「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
    主人公がやられてしまうのか?と
    ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
    でも、最後はちょっと哀愁。

    「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
    描かれた

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    2023年09月04日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ジャンルの違う確かに斬新などんでん返しがあった。

    ただ、作品によっては
    読みづらい、きついと思うものもあるかもしれない。


    雌雄七色は読み返してしまった。
    短いのに1度では吸収できない内容、作りだと感じた。

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    2023年09月03日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    23/9/1〜9/7
    『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
    城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった


    23/9/1 ★★★
    辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
    初読み作家さん
    思春期のこだわりやうるささがしんどい
    そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
    理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
    些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、

    最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな

    23/9/1〜9/7 ★★
    凪良ゆう『表面張力』
    『流浪の月』しか読んだことがなかった
    軽い感じで不倫が出てきてげんなり
    ピリッと

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    2023年09月07日
  • 神様の罠

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    えてして人生こんなもの。小さな「神様の罠」はそこいら中に隠れている。
    今日買った品物が、翌日にお買い得品になっていたりしたら、つい「やられた!」とつぶやいてしまう。

    この作品集では、もっと致命的な出来事であるわけだが・・・罠なんか仕掛けていません。自業自得でしょう、と神様はおっしゃるかもしれない。
    作者の罠だったりもする。
    初出が2020年〜2021年なので、コロナ禍にまつわるものもあり、本当にこういう事があったかもしれないね、と遠い目になってしまった。

    『夫の余命』乾くるみ
    タイトルからして罠だった

    『崖の下』米澤穂信
    凶器はつららだと思っていましたが、エグかったです

    『投了図』芦沢

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    2023年08月22日
  • 神様の罠

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    頭を空っぽにしたいときの、ミステリ短編集。

    コロナ禍のお話も多かった。

    乾さんの「夫の余命」が好き。多分叙述トリックだよね〜と思いつつ。

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    2023年07月09日
  • 猫ミス!

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    猫を題材にした物語を8人の作家が持ち寄った短編集。

    個人的に猫好きじゃし作家の1人が芦沢央だったから手に取った。心温まる話や胸糞悪い話や切ない話など、それぞれの作家の個性が滲み出て、どの物語も読みやすくて面白かった!

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    2023年06月24日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    タイトルにこれでもかという感じの修飾子でどんでん返しと付いていると、作家さん書きづらいのかなと思いましたが、
    十分楽しめます。ちょっとエログロありますが。
    雌雄七色は順番に並べられない私には少し難しかったです。

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    2023年06月19日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    どれも面白かった。あまり知らない作家さんもいたので、他の作品も読んでみたい。
    まず最初の辻堂ゆめさんで、少しだけ似た思春期を過ごした自分の過去を思って引き込まれ、凪良ゆうさんでは、しまったこれは「すみれ荘」の話かまだ読んでない、と思いながらも、「私の美しい庭」の統理くんがちらっと出てきて嬉しくなったり。最後の芦沢央さんは、何の話かと思ったら奇想天外な世界でびっくり。
    こういう軽めのミステリーは楽しい。「どっち?」は怖いかな。

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    2023年06月08日
  • いつかの人質

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    主人公の愛子は12年前の連れ去り事件の際失明してしまいます。

    12年後、再び愛子は何者かに誘拐されてしまいます。
    同時期に、愛子連れ去り事件の犯人の娘である江間優奈が失踪します。
    優奈は愛子が連れ去られる前に、夫の江間礼遠とともに愛子のお宅へ謝罪に訪れています。
    12年前の事件から再び被害者と加害者の線が繋がってしまいました。
    そこからの愛子誘拐事件。

    犯人はやはり優奈なのか…?
    という展開で、犯人はやはりあの人か、と割と早い段階でわかってしまうのですが(伏線があるので)でもそれでも引き込まれてしまいました。

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    2023年06月03日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    どんでん返しといえばどんでん返しだったけど、期待してたほどおお〜とはならなかった。
    普通に面白く読めた。
    「雌雄七色」は今っぽい感じだと思った。
    「人喰館の殺人」はちょいエログロ要素を含みつつミステリーとしてしっかりしていたのが面白かった。

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    2023年05月23日
  • バック・ステージ

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    ある舞台とある会社の内部告発を軸に、多視点で語られる短編集

    ミステリーだけでなく、家族の話も恋愛も仕事の流儀も色々な要素が入っていて贅沢
    突拍子もないことができる人が主人公の相方的ポジションに来る設定はやっぱり面白いなぁと思った

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    2023年05月15日
  • いつかの人質

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    この、なんとも言えないざらりとした読後感は、ああ、「悪いものが来ませんように」のときと同じ感じ、とこの感想を書こうとして気がついた。

    愛子は強い。強すぎる。もし目が見えなければ、いま読んでいるこの本だってこの文字の通りには読めないだろう。点訳されるとき、漢字のひらきや句読点などは再現されるのだろうか。そう思ったら失明が恐ろしくなった。そんなことはものともせず自分で脱出の道を切り拓き、強く立ち向かう姿はかなり歳下なのにわたし自らの生き方を省みさせた。

    一方で夢の綺麗さと残酷さも突きつけられた。これも愛の形、と片付けるにはあまりにもその渦が大きすぎた。私は女だから、礼遠に対してああ、男性はほん

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    2023年05月11日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    2023.05.02
    どれも読み応えあり、コスパ良し。
    私は白井智之に驚いた。初めて読んだ作家なので。

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    2023年05月02日
  • カインは言わなかった

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    何とも言えない余韻を残す話だった。登場人物それぞれの強さ・弱さや執着から内面で起こる様々な葛藤がからまり、その中から「他者に選ばれること」というテーマが浮かび上がってくる。角田光代さんの解説がものすごく腑に落ちた。

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    2023年04月06日
  • バック・ステージ

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    芦沢央さんの作品はどうも先が気になって入り込んでしまう。どちらかといえば登場人物の不安定さが目立ったり、どうしてそんな危なっかしい行動をしてしまうんだ、とモヤモヤするシーンが多いが(本作もそうだった)、その上手くいかなさみたいなところも人間味があって興味をそそられるのかもしれない。

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    2023年03月28日