芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「最後の一行」が強烈! 独自性の高い人気作家陣によるミステリーアンソロジー #最後の一行white
■きっと読みたくなるレビュー
タイトルとおり「最後の一行」が強烈なミステリーアンソロジー。参加されているのは、超ベテランから新進気鋭の人気作家まで取りそろえた豪華なメンバー。
「最後の一行」が本作のウリだとは思うのですが、それよりも純粋に作品そのものが高品質なんです。しかもアンソロジーの良い所って、作家先生それぞれの特徴を楽しめるところですよね。本作なんてまさしくその通りで、独自性の高い作品が集まってると思いました。
どの作品も好きですけど、イチ推しは芦沢先生かなー。切れ味抜群の短編を書かせたら、もはや国内トップレベルだと思うんすよね。もうそろそろ大きな文学賞とるに違いない、今後の作品にも期待しております。
●ゼリーに満たされて/金子玲介
少年康太の部屋に、未知なる生物が現れる。それはウサギの頭のような形状で、康太の意識に直接話しかけてくるのだ。それから彼らの奇妙な共同生活が始まり…
ひとことレビュー:相変わらずハチャメチャ
寄生獣かよーって思いながら読み進めるんですが、そこそこ似ててワロタ。推せる点はやっぱりアツイ友情ですよね、この辺りを書かせたら金子先生はウマイ。
●人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀
その島には洞窟があり、人魚がでるという逸話があった。島に住む少年は、史学を研究する大学院生の女性と出会い、親交を深めていく。ある日ふたりは、同じ島に住む少年たちと洞窟に向かった。しかし地震による事故が起こってしまい…
ひとことレビュー:陰鬱な青春小説
斜線堂先生はどんどん腕をあげますね、透明感と卑しさを調和させるテクニックに脱帽。業とか執着とか欲望とか、最初から最後まで人間のゾゾ気が漂いまくる怖い作品。
●次はあんたの番だよ/法月綸太郎
法月警視と息子綸太郎のシリーズ、67歳資産家の長女が殺害された。犯人の目星は甥っ子、しかし鉄壁のアリバイがあるらしい。ある男がジョギング中に怪しげな老女に出会い「次はあんたの番だよ」と告げられ…
ひとことレビュー:ロジックの渦に溺れろ
久しぶりに法月綸太郎シリーズを読むなー、懐かしい。想像の五倍くらい密度の濃かった、さすがですね。終盤の圧巻の論理展開が強烈! 正直、私の脳みそでは一度読んだだけでは理解できませんでした。
●ひび割れ/芦沢央
社長に憧れて建築会社に入った刈谷、厳しい社風にも耐えながら成果を出していた。刈谷にも後輩が入社、教育係を任されることになるも、役立たずな新人にきつく当たるようになり…
ひとことレビュー:ザ・イヤミス
世の中で一番カッコ悪い人間は、上役にいい顔して、部下には厳しい人だと思ってます。さすがは芦沢先生、このカッコ悪い人物をよーく描けてます。汚いセリフが胸に響くわー。イライラソワソワさせてくイヤーな感じがたまりませんでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になってた芦沢央さんの作品が読んでみたくて、まずはデビュー作であるこちらを手に取った。
想像してたほど難しくなく、嫌な感じもさほどなくサクサク読めたものの、情景を思い浮かべるのが少し難しく感じた。きっとわたしの読解力が乏しいせいだと思うけど、人物の心理的な部分はとても伝わりやすかったのに比べて、光景というのか状況というのか、そういったものの表現が細かく描かれているわりに想像しにくかった。
それでも、終わりに近づくほど読むスピードは加速していったし、後半は読みながらなんだか力が入っちゃって、読み終えたらすごく疲れていた(笑)
前半は「小沢早苗」の存在の意味が分からなかったけど、最後まで読むととても大事だったと思った。彼女が“彼女らしく”この物語に存在してくれた事で締まった感じがする。
芦沢さんの他の作品も読んでみたいなと思うものの、ちょっとしんどいので別の作者さんの物語を挟んでからにしたいと思う…(苦笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ☆4寄りの3にした。
小学生が主人公ということもあり、夏を除いて一つひとつの話は小学生らしい悩みを解決する少しほっこりするような感じ。
夏の話は、大人でも解決方法に頭を抱える重い話で、このようなことで苦しむ子供が現実にたくさんいることを改めて考えさせられた。
エピローグは、水谷くんと主人公の会話がかなり重厚で、頭を整理しながらゆっくりと読んだ。ナチスの話と主人公の話を重ねたところは心にずしんと来た。
最後、水谷くんに付いていくことをやめた主人公の心情が切なかった。6年生でも、これまでと同じような気持ちで一緒に過ごせていたらなぁと思った。