芦沢央のレビュー一覧
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ネタバレ群像劇ミステリー。文体も心情も読みやすい上に魅力的だからすらすら読める。
ストーリーラインとしては数人の登場人物の視点で、バレエ劇団(?)HHカンパニーの「カイン」初演の前後2,3日を追う形。同時に、導入部で犯人のモノローグが入るので、導入で死んだ男は誰なのか、犯人は誰なのかを追う形でもある。登場人物達は大体みんな誰かへの憎悪や殺意を持っていて、包丁を握りしめるシーンが用意されている。
ただのミステリーじゃなくて、藤谷豪しかり、誉田規一しかり、天才の心情は語られず、凡才達が苦しみもがく構図になっていた。それぞれの視点で話を追うと話の空気ががらっと変わる。恋人に振り回される女性の恋愛小説っぽかっ -
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ネタバレ僕の神様、って何だろうと気になって読み始めた本。
小学5年生の僕とクラスメイトで悩みや相談事を何でも解決してくれる水谷くんのお話。水谷くんはその推理力から、みんなから神様と呼ばれている。早速タイトルの理由がわかった。
僕と水谷くんが直面する事件?は、春に僕の祖母が作っていた桜漬けの瓶を割ってしまったことから始まり、夏に同級生の川上さんが受けている虐待、秋には運動会の騎馬戦、冬には呪いの本と一年を通した話になっている。
それぞれの謎解きはなるほどなぁという感じだし、それぞれの話が短編のようで読みやすい。んだけど!個人的に心にグッと残るものが少なかったかな。読みやすいし面白い作品ではあるんだけど -
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そうきましたか、という感じでバックステージ。
ばらばらとした風景を繋げていく上手さは、いつも通り。
登場人物達が、今の現状に葛藤を抱えているのもいつも通り。
でも、今作は、なんだかハッピーエンド。
序章で、パワハラ上司の不正の証拠を探し始めた先輩後輩コンビ。中野の劇場に入り込むことになるが、そこでは、若手俳優に脅迫状が届いており、高齢女優の認知症が、公になりそうになる。
パワハラ上司は、劇場でトラブルを起こしている。
バックステージでは、登場人物達の思惑と混乱で満ちている。
そして、みーんな大丈夫。上手くいった。
芦沢さんには、珍しい小説でした。 -
Posted by ブクログ
幼稚園入園を控えていた幼児が、ショッピングモールで、母親がトイレに行った数分の間に連れ去られる。不運な事故も重なり、失明して家族の元に帰る。
中学生となった少女は、両親の庇護の元、健やかに育っていた。その彼女が、ライブ会場から再び誘拐されてしまう。
少女は、2度も誘拐されてしまうのです。
一度目の連れ去りに関わった母娘の保身。一人娘を愛しながら、盲目となった事実を受け止めきれない父親。溺愛のあまり、自分の庇護から離せない母親。少女の友人達の若さゆえかの傲慢さ。
日常であれば、気にならない程の気持ちのズレが
トラブルと共に浮き立ちます。
そういう陰の部分の表現が上手いなと思います。
そして、2 -
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ネタバレ新作公演「カイン」の初日直前に失踪してしまったバレエダンサー藤谷誠。
彼の弟で画家の豪。
それぞれの恋人と、誠の後輩尾上くんと、
カリスマ芸術監督の誉田と、彼との関係で傷ついたダンサー達と、自殺しちゃった女の子とその両親と、
誠と豪の家族の話と、、、なんだか色々盛沢山な小説でした。
舞台と絵画の表現力が素晴らしいし、殺人事件なんかもうまいこと絡んできて面白かった。
んだけど、、、ちょっと盛沢山すぎて、個人的には処理しきれず消化不良。
読み終わった直後の感想が「尾上くん、良かったね!」だった。
最後、報われてホットしたわ。
芸術、良くわからないけど、修羅な世界だなぁ、と。
その表現力に圧倒され