芦沢央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼稚園入園を控えていた幼児が、ショッピングモールで、母親がトイレに行った数分の間に連れ去られる。不運な事故も重なり、失明して家族の元に帰る。
中学生となった少女は、両親の庇護の元、健やかに育っていた。その彼女が、ライブ会場から再び誘拐されてしまう。
少女は、2度も誘拐されてしまうのです。
一度目の連れ去りに関わった母娘の保身。一人娘を愛しながら、盲目となった事実を受け止めきれない父親。溺愛のあまり、自分の庇護から離せない母親。少女の友人達の若さゆえかの傲慢さ。
日常であれば、気にならない程の気持ちのズレが
トラブルと共に浮き立ちます。
そういう陰の部分の表現が上手いなと思います。
そして、2度目の誘拐に関わる夫婦の気持ちのズレを 亀裂から崩壊に至るまで異質感を持って読ませてくれます。
この不幸な少女の冷静さが、年齢設定からして無理があるかなと思いましたが、周囲の大人の異常さとの対比として面白いかな。
小さなトラウマが大きな事件へ流れていくところはスリリングでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新作公演「カイン」の初日直前に失踪してしまったバレエダンサー藤谷誠。
彼の弟で画家の豪。
それぞれの恋人と、誠の後輩尾上くんと、
カリスマ芸術監督の誉田と、彼との関係で傷ついたダンサー達と、自殺しちゃった女の子とその両親と、
誠と豪の家族の話と、、、なんだか色々盛沢山な小説でした。
舞台と絵画の表現力が素晴らしいし、殺人事件なんかもうまいこと絡んできて面白かった。
んだけど、、、ちょっと盛沢山すぎて、個人的には処理しきれず消化不良。
読み終わった直後の感想が「尾上くん、良かったね!」だった。
最後、報われてホットしたわ。
芸術、良くわからないけど、修羅な世界だなぁ、と。
その表現力に圧倒されつつも、終始モヤモヤと不穏な空気感の漂う一冊でした。
メンタル弱っている時にはお勧めできないな。 -
Posted by ブクログ
愉快☆痛快
連作短編風ミステリー
甘酸っぱいレモンが添えられたラブストーリー仕立て(皮肉)であり
ライト文芸感漂う読みやすい作品だ
パワハラ上司 澤口が会社の銭をちまちまキックバックしている証拠を掴むため、康子女帝先輩と松尾助手が奮闘する
この探偵劇で炸裂するあの手この手は中々無理がある破天荒具合(主に女帝が)なのだが、読み進めていると不思議とそのバイオレンスキャラに魅入られている自分がいた
最終的に、『めっちゃすごい人(語彙力)』らしい脚本兼演出家である嶋田ソウが手掛けた大舞台にて物語が集結するのだが、そこに至るまでの小さな物語も見逃せない
とは言え本編と直接的に関わることの無いこの部分は、言葉は悪いが前菜とメインの中間に食すお造り立ち位置に感じなくもない
内気な自身に悶々し、「息子の嘘」で悩むシングルマザーと、会場前でチケットを握りしめ想い人を待つ健気な青年の、きっとどこかにある小さな物語だ
だが、誰もが持ち得る人間の複雑さを的確に表現した流石の人物描写の繊細さは、キャラ密の本筋より 強く芦沢節を感じた
芦澤節というと、、
抽象的な表現にはなってしまうが、メインに関わる人物、演出家の嶋田ソウの狂気が魅力的なので是非注視していただきたい
そして、やんややんや準備が整う...事はなかったものの、全力待機していた澤口との直接対決はやはり痛快な未来を期待してしまう
俗悪的な心拍の上昇不可避である
結末は是非ご自身の目と脳内にて。食後の甘酸っぱいレモンも美味しくいただいてください。
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空想的なキャラクターと芦沢央の繊細な心理描写のブレンドは、まるで新しいジャンルかの様な新鮮さであった
如何せん自身がどの様なスタイルで読み進めれば良いのか最後まで掴みきれなかったがそれ含めて楽しい時間を過ごせたと思う
個人的には...
まぁ、なんというか
物足りなかったです()