三津田信三のレビュー一覧

  • 逃げられない ホラー傑作選

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    超〜〜〜面白かった!特に「呪い田」が面白すぎてドーパミンドバドバ出て読みながらホラー小説いっぱい買っちゃった!「長い雨宿り」も「鬼走り」も「ドールハウスの怪」も「おもひで女」も大好き!全部面白かった!

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    2026年10月09日
  • 逢魔宿り

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    どれも良質な怪談小説でとても面白かった。どれも「ああ!したら駄目って言われたのに!」をついつい越えてくる話で、もどかしいながらも夢に出てきそうな不気味さがあり、結局何だったんだろうという後味を残す。

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    2026年09月29日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    これを読んだ後、家の中で格子になってるところはないか探してみちゃったりつい耳を澄ましてしまったりしていた。じっとりと自分の周りにあれが来るかもしれないという恐怖がこの本を読んでまとわりついてくる感じがする。全ての体験談が気持ち悪く(特に光子の家)印象深かった。
    この本を読む前に刀城言耶シリーズやのぞきめを読んでたので、それらを読んでる人にとっては「おっ」と思う箇所があって良かった。三津田信三はモキュメンタリーホラーが上手いですね…。

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    2026年09月06日
  • 首無の如き祟るもの

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    初めてこんなに複雑なホラーミステリーを読んだ。
    内容が難しすぎて、ホラー感がだんだん薄れるくらいだった。結構分厚い本だったが気づいたらもう半分は読んでて、それくらい夢中になっていた。
    どんでん返しもいいところで、わけがわからなくなってくる。本当に面白かった。

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    2026年08月26日
  • 囁く逆婿 怪民研に於ける記録と推理

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    ネタバレ

    大好きな三津田信三先生の新刊本!

    怪民研シリーズ3作品目

    今回はシリーズ作品の中でも怖いシーン満載!

    身代わり堂の話は強烈!
    霊婚儀礼の話で、バンバンって探すシーンはシンプルに怖すぎ!

    愛ちゃんよく気絶しないね。

    ラストのオチには鳥肌もの!

    後ろに誰かがついてくるのは絶対に嫌…絶対に振り向いてはいけないが気になってみちゃうよね。

    合理的な推理…そして…合理的に解決できない怪異…さすが三津田信三先生!

    今回もドキドキがとまらない。


    ぜひ〜

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    2026年08月06日
  • 囁く逆婿 怪民研に於ける記録と推理

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    三津田先生、作家生活25周年おめでとうございます。好きなシリーズの新刊が読めて嬉しい。
    冥婚がテーマ。
    死後、幸せになるために結婚させるってところにある意味時代を感じる。
    最近ネットで等身大の人形と結婚する人を見て、とても幸せそうに感じたけれど、のめり込みすぎると色々大変なのかもしれないと感じるラストでした。

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    2026年08月03日
  • 首無の如き祟るもの

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    ネタバレ

    三津田信三『首無き如き祟るもの』は、ホラーとミステリの融合が見事な一作だった。閉鎖的な村の三軒の分家に伝わる因習と、連続する首無し死体という謎が絡み合い、村社会の土俗的な空気が終始まとわりつく。実話怪談風の語り口で読者を引き込みながら、後半は本格ミステリとして牙を剥く構成が三津田作品らしい。

    何より圧巻だったのは、名探偵・刀城言耶(実は本物ではなかった!)が登場してからの多重解決だ。一つの謎に対して複数の解決編が次々と提示され、「これで真相だろう」と思わされた直後に覆される。首を切る動機さえも解決編ごとに違う角度から語られ、単なる犯人当てを超えた読み応えがあった。

    さらに探偵役自体が偽者だったという仕掛けが、トリックの多重性に加えて「誰の語りを信じるべきか」という一段上の欺きを生んでいる。謎解きの快感と、足元をすくわれる不安感が同居する読書体験だった。

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    2026年07月24日
  • 首無の如き祟るもの

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    ネタバレ

    おもしろかったー!
    ミステリーなのかホラーなのか分からなくなるような最後の締めも好き。

    長寿郎が実は女説は考えてたけど、男の子が結局生まれず一守家で長寿郎を男として育てていたっていうストーリーを予想してのものだったので、斧高が裸を確認した時点で完全に男だと信じてしまった。
    まさか妃女子と性別を入れ替えていたとは…
    ぜんぜん分からなかった!

    メタ的に考えて語り部を言耶にしていないのは、信頼できない語り部のトリックを採用してるのかなぁとか考えてたけど、本筋にはあまり関係なかった笑

    シリーズを順番に読むよりもいきなりこれを読んだ方がメタ的なこと考えなくてよくて、より驚けそう!

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    2026年07月21日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    三津田さん初作品! ボロい民宿で一人旅しながら読んでいたのもあって、田舎の因習ホラーの雰囲気を存分に味わえた。 ただ刀城言耶がゆるキャラなので思っていたよりも怖くはなかったかも笑 民俗学ミステリーは大好きなのでハマりました。 このままシリーズ制覇したい!

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    2026年06月28日
  • のぞきめ

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    ネタバレ

    三津田信三の作品、特に主人公が一人称の『僕』や「私」としか記されないホラー作品は、著者の経歴と絡めた創作なのか実話なのかが曖昧な書き出しからスタートすることが多い。そのなかでも本書は『忌館』や「刀城言耶シリーズ」に『異形コレクション』シリーズのような著者が実際に執筆し刊行されている書籍名が並び、虚実ないまぜの、いよいよ現実との区別がつかない書き出しとなっている。

    この『序章』は本作の導入なのだが、『のぞきめ』に『僕』がすぐに飛びつかず、怪異譚を知ってからも文章として公表することを躊躇するなど行ったり来たりの心理を(くどくならない程度に)繰り返すことで、上手く本編への興味をつなぎながら物語の概況を説明している。『序章』の最後には恐怖を盛り上げるような警告を残し、しかし、主要な関係者が皆存命というちょっとした安心感も与えながら本編へ入っていく。

    本編は二部構成で、一昔前に起きた怪異譚としての『第一部』と、怪異譚の本質に迫っていく『第二部』となっている。時間軸としては第二部が最も古く、『序章』と『終章』が最も新しいので、部が進むごとに数十年ずつ過去に戻っていくことになる。

    

    100ページ程度の『第一部』は利倉成留らの体験した怪異を通して『のぞきめ』の性質や有効範囲、起点となっている廃村の様子や周辺地域からも相当に恐れられていることがわかる。
大学生達が好奇心から怪異に触れて追い詰められ、最後は霊能者に助けられるが・・?というテイストの典型的な怪談なのだが、これが怖い。静かな深夜に一人で読んでいると「自分も覗かれるんじゃ・・」と思ってしまう。
    魅入られると逃げられない、土地を離れても憑いてくる、祓っても終わらないかのような展開にゾクっとする。
『序章』でこの話を仕入れた際の顛末があるので「霊能者に祓われたことで障は無くなったのだ」と安心できるのだが、最後の一行はその安心感を逆手に取った気味悪い締め方で、著者の怪談のうまさを感じる。このオチのせいで「利倉成留は無事だが、最後に鈴を触ってしまった彩子は大丈夫なのだろうか」といらぬ心配をしてしまう。
    


    『第二部』は若き日の四十澤想一が主人公となり、第一部とは場面が全く転換するが、冒頭から『第一部』の謎解き要素が散りばめられている。すぐに出てくる『鞘落』の文字にギョッとし、その後の会話で彼の出身地が明らかに『第一部』で利倉らが怪異に襲われた村落だとわかっていく。
鞘落惣一の告白で鞘落家の因習や『のぞきめ』と巡礼の母子の関係性が明らかになるが、その直後に惣一が事故死し四十澤は単身で侶磊村へ向かう羽目になる。

    
『第一部』で常に彩子が頼れる相棒としてそばに居たことから、「第二部でも惣一とバディになり怪異を調査するのでは」とぼんやり期待していたのだが、それが裏切られることで「一人だけ」ということを強く意識することになる。
この一人という状況は村に入る前から効果を発揮しているようにみえる。他の人と話し合うことができないため、遭遇する不気味な現象が四十澤の不安によるものなのか怪異なのか判別できないという恐怖の演出や、ブレーキをかける他者がいないことで村に向かう前から幾度もある踏みとどまる、引き返す機会をすべて逃している。
村の中でも異邦人として知識なく孤立しており、誰を信じ頼って良いのか、儀式や現象の意図や手はずもわからないまま怪異にも遭遇し、孤立無援の手詰まり感を感じながら足掻くことになる。


    『終章』はわずかなページ数ながら物語の核心に迫る答え合わせの内容となっている。
『終章』の最初の部分は、三津田のミステリ作品の推理パートのようだと感じる。これは「絡み合った事象を整理し、残った謎だけを抽出し、それらにもっとも合う解釈を当てはめる」というものである。ミステリ作品では多くの場合犯人が推理の成否と細部や残る謎に答えることになるが、それができない本作では推理の正しさを『僕の怪異体験が最小限で済んだ』つまり『のぞきめ』が担保するという構造になっている。ただの『妄想』で済まさず推理と怪異を絡める手腕が実に上手いと思った。
    この『終章』によって『第二部』の事件はただの怪異譚ではなく、怪異が実在することを前提としながら、因習に囚われた村の作為やそこからの復讐劇といったミステリ作品のような仕掛けが含まれた複雑な物語であることを理解できる。
『第一部』が『のぞきめ』の純粋な怪異を扱っただけに、『第二部』も同じ原因からの怪異だと思い込んでしまった(: 物語の外にいる自分までもが侶磊村の村人と同じ認識になっている!)。これは『第二部』全体が読者の思い込みを利用した巨大な叙述トリックを形成しているようにも思えた。『終章』の解釈を知ると、ずっと二重の意味をもった物語が走っていたことが分かり、違和感なく物語を書ききっている筆力にも驚く。

    以下は『終章』を読みながら考えたこと。
    『第二部』では四十澤が無謀な行動を取りすぎているような気がしていて、「この著者の作品にしては行動に無理がありすぎる」と気になっていたが、『終章』のタネ明かしを経て、「四十澤の大学ノートの中身が帰還後に書き換えられているのか?」と思えた。
    途中、ノートの中で『小説風』と記述しているが、これは「持蓑の少女の知識と四十澤自身の体験が混ざり合っていることを隠すためや、事件の顛末を曖昧にするために意図的に記述をぼかしたのではないか?」や、「ノートの中で書かれていないことがあるのでは?」と考えることもできる。
四十澤が実は”信頼できない語り手”である可能性も考えると、前述の叙述トリックと合わせて複数のトリックが物語の中で立体的に錯綜していることになり、それもすごい。
    また、『終章』の推理のとおりに四十澤が少女を連れ帰ったとして、彼が研究者にならなかった(= 大学院に進学していない)理由にはなるのだが、在学中の学生が子供を育てられるのか?や、中退して働いたとして家族が黙ってないだろう(時代的に援助なしで大学に行く事なんてできないだろう)と、『終章』の推理への矛盾も考えられた。
    『終章』最後の文言や想像の余地を残す推理などの怖さとは別の余韻も残る。ただの怪談に終わらないのが三津田作品の良さであると思う。


    余談にはなるが、
    本書よりもだいぶ後の出版年代までの「刀城言耶シリーズ」を読んでいるので、本書中で『爬跛村』や『蒼龍郷』の名前を目にして「コイツらまた(間接的に)悪さしているのか」という感想を抱いた。
「刀城言耶シリーズ」の外で関連する名称を見たのはこれが初めてのことなので三津田作品が根底で繋がっているような気味の悪さを感じるとともに、現実と創作の間が曖昧になるような感覚も感じた。

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    2026年06月25日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 下

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    読み始めたら最後、行方不明になってしまう「誰も最後まで読めない同人誌」を読まされながらかつ、作者と同じ名前の登場人物の目線で話が進むからこその不気味な没入感がとても惹き込まれた。
    普段あまりホラーを読まないが、ミステリーが加わることで先が気になり、恐怖からくる早くしなければという焦燥感でイッキ読みしてしまった。

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    2026年06月24日
  • のぞきめ

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    ネタバレ

    私が三津田信三先生を知るきっかけになった1冊。
    ずっと手元にあると思っていたのだが、先日本棚を確認したところ所有していないと気がついたので購入し再読した。
    ホラーから現実味のある考察に移行するのがとてもおもしろく、私が科学的に紐解けるホラーが好きになった理由の一つにこの本があると改めて認識できた。
    最後に読んだのは10年ほど前になるので内容は朧気になっていたのだが、葬列の後ろを無邪気に付いていく女の子、というイメージがこの作品にはずっとあり、終い屋敷の話の中でそのシーンが出てきたときは懐かしいものに再会できたようで嬉しかった。

    子供の頃はこの小説が実際の話を物語風にした物だとずっと思っていたのだが、大人になって読み返すとあくまでも『実話風怪談』なのだなと思った。ミステリーとして書き留めていないはずなのになぜか住職の苗字を明言していないとか、酷い待遇を受けてはいたけど、だからといって子供が大量殺人を犯すか……?みたいな疑問はどうしても湧いてしまった。
    これってもしかして最近流行りのモキュメンタリーホラーなんじゃ……?流行らせようと思ったらまた人気が出そうだな〜、などと考えてしまう。

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    2026年06月14日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    「呪いは明るく輝いて」 コロナのときを思い出した

    「呪いの交換日記」 王道だった

    「ほらあな」 ラストで一気に怖くなった

    「劣化コピー」 二度読みした

    「壱本樹様」 女は怖い

    「しばらくゆっくり休んでください」 自業自得か

    「ほらあな」が一番怖かった。

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    2026年06月08日
  • 呪いの☒☒

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    こんな本を生み出してくれてありがとうございますと全方位に行脚したい気持ちになりました。
    気になっているけど自分には難しいのではと思っていた作家の方も連なっていたので新しいホラーの扉を開くきっかけになりました。

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    2026年06月06日
  • 呪いの☒☒

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    上條先生のお話を目当てに手を取った本でしたが、作家ごとに呪いの個性?が光っていて、すべてのお話がとてもおもしろかったです!!
    なかでも、わたしは三津田先生のお話がとても怖かったです…。
    短編なので、ホラー初心者の方にも読みやすく、オススメしたい本です!ぜひ!

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    2026年05月25日
  • 首無の如き祟るもの

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    刀城言耶シリーズ3作目にして最高傑作!!
    首切り殺人というギミックをこれでもかと活かした作品ですごく楽しめた!
    解決編のスピード感は圧巻だし最後の締め方もこのシリーズらしくて良き!

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    2026年05月24日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    作家って凄いとまた思った。
    真実味を読者に与える為に乱歩や様々な作品を
    散りばめて、解説する。
    そこに嘘を潜ませる。
    作品内の本が読んでみたいと探し始めたら、
    その作家の勝ちである。
    どこまでが本当なのか?
    罠だらけで、そこかしこで恐怖を抱きながら、
    罠にどっぷりハマってしまう。
    まんまとハマりながら、三津田ワールドを楽しみ、
    恐怖の罠に浸かった。
    本当に人形荘はあるのだろうか?
    今では、道も坂も整備されている様だが、
    作品中の場所は存在する。
    あなたは、この罠から退け出せるのだろうか?

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    2026年05月19日
  • 忌名の如き贄るもの

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     生名鳴地方に伝わる「忌名の儀礼」、儀式の最中に起こった村の有力者・尼耳家の跡継ぎ殺害事件、目撃された異形のもの"角目"など本作もホラーミステリーの面白さと持ち前の多重解決の鮮やかさに魅了されながら、終盤で明かされる真相が過去イチの衝撃だった。特にラスト一行の怖さ…

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    2026年05月14日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    芦花公園さんのお話が良かったです。
    少し前に色々あった、その一件を目にしてたから、この作家さんのお話は読まないでおこうって思ってました。
    でも良かった、背筋さんや他の作家さんのお話もなんとも言えない気持ちになってそれはそれでほんとに良かったけど、芦花公園さんのお話はその中でも異色で。

    主人公の日記(だと思う)の合間に、過去の社内チャット、上司や他部署からのネットでの注意喚起のような文章が入るという形式。
    だから混乱しそうにもなるけど、そういう体裁だからこそ、この主人公の今に至った経緯が徐々に露わになってきて、いたたまれなくなりました(泣)
    人によったら自業自得じゃないって主人公のことそう思うのかもしれないけど、私にはなんかすごい理不尽に感じられて。肩入れしすぎてるのかな…

    緑地保全エリアという場所で働いてるの、最初は「斎木さん」だと思っていたし、緑地保全エリアでのお仕事に「転職」したのかとも思ってました。どっちも違った、全然違った。。
    この主人公って言い方強めだから人によってはパワハラのように感じるんだろうけど、仕事はちゃんとしてたんじゃないのかな… むしろパワハラ受けてるとされてる人の方が働けない人だと思われ… って、主人公の肩持ちすぎかな(笑)
    読後直後は会社がなんでこの人を解雇しないのかすごく不思議でした。だけど一晩経った今は、社内やSNSの言動くらいでは解雇できないのかもと思っていて。だからこのエリアに移して徐々に社会生活が送れないように追い込もうとしてるのかな… でもお給料は現状維持なんですよね…そこがよく分からん。
    会社的には仕事の出来栄えが並程度なら、足並み揃えられる人材の方が扱いやすいんでしょうね。この主人公をもう少しうまく立ち回らせてあげられる上司さんがいなかったのが、会社にとっては痛手じゃない?
    もしかしたら、ライバル社からの呪い?かもしれないよね(笑)

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    2026年05月06日
  • 妖怪怪談

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    ネタバレ

    三津田信三さんの小説ということなので、「ホラー」に分類したが、「民俗学」分類に登録したいくらいの作品。短編の冒頭にその妖怪の三津田さん自身の解釈と民俗学の面からの妖怪や怪異に対する解説がでてくるのだが、河童の解説のところで、建築物を作るときに使役した人形が河童の由来と言われている説に触れたとき、私は小松和彦先生が責任編集した「怪異の民俗学シリーズ」の「河童」を思いだしたのだが、最後の参考文献で同書籍はもちろん、他3つ同じシリーズが挙げられていてあのすごくピンときた感覚は間違いなかったことを確認した。
    短編ながらその話も怪異の話としては十分ば量で、世界に入り込むことができた。世界観としては「白女」がすごく好きで、参考にされた少年伐採夫の記録の本も読んでみようと思った。「獺淵の記憶」は河童の民俗学ネタがふんだんに使われており、尻子玉の話、女好きなことなど伝わっている要素をさまざま織り込んでいて、そこが結構興奮した。純粋な恐怖は「蓑着て笠着て来るものは」。これはタイトルからしてもう怖かった。これも民俗学の本をただ読むだけではなく、何冊もいろんなものを読んで知識を自分のものにした著者だからこそかけたものと思う。神様か、鬼か、夜のシーンも、定番だけどそれだけに情景が目に眼に浮かんで怖い。それでいうと「なぜかいるもの」の最初の怪異にあったキャンプ場での話、特に逃げ込んだバンガローに近づいてくるところはドクドクしながら読んだ。「やがて神隠し」の話を読みながら話の真相に気づいた時もハッとしてページを戻って確認した。最近の三津田先生の作品の中ではかなり満足度の高い作品でした。

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    2026年04月12日