三津田信三のレビュー一覧

  • 凶鳥の如き忌むもの

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    刀城言耶シリーズ長篇の中では登場人物が少なく、複雑な家系図を把握する必要もないので読みやすい作品です。更に早々に限られた人数で舞台となる島に渡ってしまうため、起こる事件や怪異も多くありません。それなより必然的にシリーズの中ではミステリ色の強い作品になっています。
    また同じ理由で、ほぼ主人公の刀城言耶を中心で進むため混乱しないことに加え、彼の人柄もよくわかります。長くなるので詳しくは書きませんが、彼のある癖によって生じる笑いにつられて笑ってしまうのですが、誰も傷つかない笑いが心地いいです。
    事件が起きた理由が弱いとのレビューもありますが、そういうことが有り得た時代であり、そういったことも含めた、

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    2025年08月13日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    シリーズ第一作。個人的にはシリーズの中でこの作品が1番好きです。日本の田舎の情緒や風景をもとに恐怖を描く著者の筆致は唯一無二だと思います。

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    2025年08月12日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    怪民研シリーズ2作目。

    刀城言耶先生はでませんが、二人のかけあいは良いね。

    いや〜 ラストはあいかわらずゾッとさせてきます。

    花嫁道中でも得体のしれないなにかがいそうで、怖かった。

    三津田信三先生の本をたくさん読みたい〜 

    ぜひ〜

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    2025年08月11日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ホラーモキュメンタリーの時点でもう好き好き大好き。めっちゃくちゃ怖いです。家で深夜に読んでください。

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    2025年08月02日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    ★5 昔ながらの風変りな土着信仰・婚姻儀式が執り行われる中、不可解な殺人事件が発生し… #寿ぐ嫁首

    ■あらすじ
    大学生の瞳星愛は友人の唄子に誘われ、彼女の実家で行われる婚礼の式典に参加することになる。唄子は山神様のお告げによって結婚することになり、さらに嫁首様の祟りを避けるための儀式を行う必要があった。

    まもなく披露宴が開かれる折、嫁首様をまつる迷宮社の中で死体が発見される。さらに迷宮社で動物が殺害される見立て殺人事件にも発展していき…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 おもろい! 完成度の高すぎですね、さすが三津田信三先生、参りました。

    本作は代々の名家である皿来家の物語。昔ながら

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    2025年07月16日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    怪民研シリーズ二弾。学友の婚礼の「付き添い嫁」を務めるため、盂蛇村の皿来家を訪れた瞳星愛。皿来家の屋敷神である「嫁首様」の祟りを恐れ、奇妙な慣例によって婚礼が執り行われる中で事件は起きた。迷宮での密室殺人、そして儀式めいた不吉な殺動物事件。これは人間の仕業なのか、それとも嫁首様の祟りなのか。じわじわとした恐怖も味わえるホラーミステリです。
    辺鄙な村。いわくありげな一族。奇妙な風習と言い伝え。謎の数え歌。もうこれでもかって要素が揃っていて、とんでもないご馳走でした。それに加えて迷宮で得体の知れない何者かに迫られる情景が怖くて怖くて! もちろんこのシリーズはきちんとミステリとして解明されますが、や

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    2025年07月14日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    今作はミステリー寄りのホラー作品ですかね。迷宮のなかで死体が見つかり…。二転三転する推理も楽しめた。最初の事件の真相って実際の事件でも、あんなことあったのだろうか。銃の取り扱いって慎重しなきゃだ。真犯人がゾッとする方法で逃げてしまわれたラストが1番怖かった。

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    2025年07月13日
  • のぞきめ

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     一人の大学生がバイト先で遭遇した怪異と、ある民俗学者が残したノートに綴られた『のぞきめ』という憑き物とそれを伝承する呪われた村という二つの怪異譚の共通点を紐解くホラーで、因習が蔓延る村と正体不明の怪異は勿論終始「隙間から誰かが覗いている」という感覚に見舞われて怖かった。ラストの不穏さも良かった。

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    2025年07月09日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    安心して読める、誰にでも勧められる、安定感抜群なシリーズもののホラーミステリ作品を聞かれたら真っ先に挙げる「刀城言耶シリーズ」の第1作目。ホラーミステリの特徴である、おどろおどろしさ、残虐さ、ミステリレベルなど、全てのバランスが秀逸です。それでもどうしても重い話になるときでも、すかさず探偵役の刀城言耶が場を和ませてくれます。
    村全体の地図や屋敷の間取りも載っているのですが、こちらも親切すぎず、難解しすぎずで読み解きがいがあり、イメージを膨らませる余地があり楽しいです。

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    2025年07月02日
  • 死相学探偵最後の事件

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    とうとう読み終わってしまった。
    死相学探偵シリーズ。
    少し若向けな気はしますが、
    ぜひ、ドラマかアニメ化してもらいたい。
    イケメン俊一郎とイケおじ新垣警部がみたい。
    悍ましい黒術師との緊迫した最後の戦い。
    沢山の人に見守られ成長した俊一郎に立ち塞がる
    最後の困難。
    まだ、書いて欲しいなぁ。
    俊一郎の新たな戦い。
    また、キャラたちみんなに会いたい。

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    2025年07月02日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    さすが。
    終盤に導くための伏線の数々、ホラーめいた描写も含めてめっちゃいい。
    2950冊
    今年178冊目

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    2025年06月29日
  • ついてくるもの

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     実話怪談の形をした怪異譚が七編収録されていて、廃屋から持ち帰った雛人形がもたらす怪異に震える『ついてくるもの』や曰くがある竹藪に入ろうとする五人の少年とポストに届く不気味な手紙が交錯する『八幡藪知らず』など、どの話も全てが解明されず探ろうとすれば何か障りがあると思われるようなラストばかりで怖かった。

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    2025年06月15日
  • ついてくるもの

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    とにかくどれも怖い。読みながら背後を気にしてしまうようなまとわりつく恐怖。廃墟から持ち帰ってしまった雛人形のお姫様。執拗に追いかけて来て逃れられない。果たして自分がおかしくなったのか?呪いなのか?7つのどの物語もサクッと読めて恐怖は続く。

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    2025年06月06日
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    作家三部作の三部目。作品名は独立していますが、本作は三部目の後編にあたります。よって感想は前編である“蛇棺葬”に書いています。

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    2025年06月05日
  • 蛇棺葬

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    作家三部作の三部目の今作ですが、一部目はホラー、二部目はミステリときて、三部目は怪談です。そして三部目は蛇棺葬と百蛇堂の2冊に分かれていているので、今作は前編的な位置づけになっています。なのでさすがに後編である百蛇堂よりは先に読んだ方が良いですが、一部目二部目は読んでいなくても問題ないと思います。とは言っても主要人物は共通ですし、一部目や二部目に触れる描写もありますので、一部目の “忌館 ホラー作家の棲む家” から順番に読むのは全然アリです。それを強く押さない理由は、結局氏の作品は定期的に読み直したくなるからです。
    氏の作風であるホラーとミステリの融合というのは、解決したかしないか、解釈された

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    2025年06月05日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    途中までは現場のイメージが沸かず、やや苦しかった。しかし、事件発生後は言耶の本領発揮といったところ。可能性をピックアップしてつぶしていくのがやはり良い。何よりも、この設定によって動機面に正当性をもたせられるのが本当に見事だ。

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    2025年05月29日
  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理

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    ネタバレ

     作家であり探偵である刀城言耶の研究室『無明大学・怪異民俗学研究室(通称、怪民研)』に持ち込まれる怪異譚を言耶の助手・天弓馬人(怖いものが苦手)と拝み屋の祖母を持つ瞳星愛が推理し合理的な解釈をしていく五編が収録されたホラーミステリーで、それぞれの怪異の怖さと解決編の先に待ち受けるラストなど最後まで油断ができない面白さやとあるシリーズの繋がりも見られて大満足だった。

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    2025年05月29日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    日本、香港、台湾の作家によるホラーアンソロジー……だと思ってたら、なんとリレー小説。4話目で全ての糸がつながり始めた時はドキドキした。
    めちゃ面白かったので、香港台湾の作家さんにも手を出してみようかな。

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    2025年05月05日
  • 忌名の如き贄るもの

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     刀城言耶シリーズ8作目。相変わらず迷ってばかりいる推理でありながら、内容自体は非常に好きでした。ラストのシーンも面白く、ホラーミステリーが見事に融合した一冊でした。昭和の辺境の村の妖怪やしきたりなどの民俗学的な要素を題材にした素敵なシリーズものでした。次の作品にまた期待。

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    2025年04月29日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    (下巻と共通の感想です)
    三津田信三による「作家三部作」シリーズの二作目ですが、氏のホラーミステリの特徴が既に色濃く現れていると感じました。
    ただ本作ではホラーとミステリが完全に融合はしておらず、ミステリ部分は結構しっかり本格ミステリしてるのが、氏の作品の中では逆に新鮮でした。それでも怪異が絡む場面では推理が二転三転する流れは、正に三津田信三作品だと嬉しくなります。

    作品の説明にあるように、七篇の怪奇小説が収録された同人誌をもとに話が進むため、長編作品でありながら短編集のようなつくりになっています。かといって短編集に何となく繋がりを持たせたということはなく、しっかりとした長編作品です。なるべ

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    2025年04月27日