三津田信三のレビュー一覧

  • 誰かの家

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    作者が自分の体験や他人から聞いた怪談話を小説に直して読者に提供しているという構成の小説。最初の話はそうでもないな?とも思ったが、順を追うごとに、三津田信三ワールドが炸裂した。すぐ後ろに恐ろしいものが立っている。得体の知れない何かが家の中にいる。この作者が書くそういう類いの話はとにかく怖い。怖くて読むのを躊躇うが、何が待ち受けているのか分からないとなお怖い。そういう感情が、作中に出てくる人物の「振り返りたくないが、正体が分からないのは嫌」という心理とリンクして、よりリアルな恐怖を味わった。

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    2020年09月21日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ハードカバー版からの再読です。
    詳細をほとんど覚えていなかったのでまた改めて楽しめました。烏合邸のエピソードの怖さもさることながら、幕間で描かれるエピソードがそれ以上に恐ろしく、怪異がすぐそこまで迫ってきているかのような臨場感がありました。

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    2020年09月06日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ネタバレ

    『めちゃすごい事故物件を集めて、それをひとつに建てかえたら、最恐の幽霊屋敷が出来んじゃん!!』
    ホラー好きなら1度は妄想することを、本気でやった人が、自分が住むのではなく、個々の部屋に赤の他人を住まわせて、何が起こるか実験したその記録、の行間に潜む恐ろしい謎を解いていく主人公たちの周りで起きる不可解な出来事。
    個人的にいちばんゾッとしたのは、明らかにおかしい部屋(こんな所に住むことは精神的にも“物理的”にも不可能だと一目見て誰でも思う部屋)に、何事もなく暮らす、むしろ心配する人たちを排除しようとする母子の心理状態。

    アメリカの映画に似たような設定の『ホーンテッド・サイト』というホラー映画があ

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    2020年08月09日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    ネタバレ

    全て著者自身の実体験である感じで書かれている短編集。どこまで本当なのか分からないんだけど、最初と最後のお話が繋がった時の鳥肌!
    別の「電話」をテーマにしたアンソロジーに入ってためちゃくちゃ怖い奴が収録されてて、それも読み返せて良かった。

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    2020年07月29日
  • 密室の如き籠るもの

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    そろそろ怪談が望ましい、暑い夏に近づいて参りました。そんな背景もあり、本シリーズに手が伸びた。本作は、3短編+1中編から成るもの。シリーズ中の短編集を読むのは初めてだったけど、下手に引っ張ると冗長に思えるであろう題材が選ばれていて、短編である必然性が感じられる。引き締めてある分、怪奇のまま残される部分も多い、っていう見方も出来るけど。とにかく、間違いのない高水準で、やはりこのシリーズは素晴らしいな、と思わされた次第。

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    2020年05月27日
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    前作の蛇棺葬が、実はある作家の実体験を元にして書かれたものであったという前提で、それを出版したい編集者の話が今作。主人公が作者と同じ名前なので、恐怖がじわじわと現実世界に染み出して来るような恐ろしさがあり、更に暴かれた真相にも驚愕という、満点のイヤミス!忌山とか山岳信仰とか憑物筋とか、そのへんが好きな人にはめちゃくちゃハマるはず。

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    2020年04月03日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    死相学探偵シリーズ。ダークマター研究所でのリストラ連続殺人を阻止すべく、呪術「九孔の穴」に立ち向かう俊一郎。しかしその努力もむなしく目の前で倒れる犠牲者。新恒警部の不在もそこはかとなく不安をかきたてる中、犯人が誰なのかを突き止め呪術を止めることはできるのか……という緊迫感溢れ、恐怖にも満ちた展開だったのですが。
    解決編、犯人のツッコミが面白すぎる!
    そして、最終的になんか犯人がちょっと可哀想になってしまったのは私だけなのでしょうか。まあたしかに犯人として力不足すぎたけれど(犯人が分かった瞬間正直ちょっとがっかりしたしー)。みんなしてよってたかって……何もそこまで言わんでも、という気分になってき

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    2020年03月16日
  • 黒面の狐

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    けっこうな厚さで読めるかなと心配しましたが、話が面白く作品に惹き込まれてサクサクと読めてしまい、流石だと思いました。特に炭坑関係の話は読んでいてかなり勉強になりました。きちんと調べて書かれている文章は安心して読めます。
    すでに続編も刊行されているみたいですので早く読みたいと思いました。

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    2020年02月24日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

    購入済み

    第二作ではあるけども……

    シリーズ二作目だけど、これから初めて
    読む人にはあえてここから読むことを進
    めたい。

    一作目では読んでいてもどかしいというか、
    書き手が作品を文体を模索しているような
    気がして、それがノイズになってしまった
    感があった。

    そういう意味で、これはうまい仕切り直し
    になっていると感じた。
    ここで登場人物に慣れた上で第一作に挑む
    のがオススメ

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    2020年02月09日
  • ついてくるもの

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    廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と起こる恐怖体験。取り憑かれるホラー短編集。読んでいくと、どこまでが現実なのかわからなくなってしまい、ゾクゾクさせられる。

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    2020年01月16日
  • 生霊の如き重るもの

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    一応推理してみるけど、自分の推理は途中でそれは違いますって探偵に言われちゃうやつなんだよなあ。
    ホラーとミステリーの融合。両方ちょうどいい感じ

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    2019年12月23日
  • 八獄の界 死相学探偵6

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    三津田さんのどの作品も好きですが、この本は特に好きです。しかし、この本のメインのホラー要素よりも、最後にさらっと出てくるもののほうが怖い気がします。夜に一人で読むのはあまりお勧めできませんが、私は、読んでいて凄く楽しかったです。

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    2019年09月27日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    短編作品が集まった、いわゆる短編集のミステリーをよく見かけますが、この本は、一冊で一つの話が終わります。なので、常に続きが気になる状態で、ワクワクして読むことができました。三津田さんの他の本も、読んでみたいと思える作品でした。

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    2019年09月27日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    ー もっとも刀城言耶にはもう一つ、いつしか別の呼称がついて回るようになった。「探偵作家」がそれである。彼は訪れた地で、なぜか奇っ怪な事件に巻き込まれることが多い。それも土地に伝わる恐ろしい怪異譚などが絡む殺人事件がほとんどで、気がつけば成り行きで素人探偵を務めている。しかも、どうにかこうにか事件を解決に導いていた。

    刀城言耶を無理にでも一言で説明すると、「放浪の怪異譚蒐集家にして探偵作家」ということになるだろうか。 ー

    今回は異常に怖い怪談だった。
    いつもはこの怪談の真相も含めて謎が解けるんだけど、今回は…。

    まぁ、謎を回収しきらないところもこのシリーズの面白いところなんだよな。

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    2019年08月10日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    シリーズ最高作といわれる「首なきの如き...」より物語としては面白かった。
    ラスト刀城言耶の推理シーンは毎度の二転三転だがここまで覆す必要があるのかなと思うくらい、ちょっとくどく感じる

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    2019年06月22日
  • 黒面の狐

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    文庫版で再読。
    初読時にはとにかく怖いということが先に立っていて、いろいろ気づけなかった面があったかも。この時代における歴史的背景や、その中で起こっていたさまざまな悲劇や。辻真先さんが解説で書かれておられるように、たしかにこういうことがあったというのは、あまり知られていないことなのかもしれません。とても重要なことなのだけれど。
    ミステリとしても、当時の事情を描いた小説としても、重厚な作品。……だけれど、一番の感想はやはり「怖い」ですよねえ。文庫版で新たに収録された「ある老炭鉱夫の話」がまた怖いのなんのって! ああ、やっぱり炭鉱は好きになれません。絶対行きたくない。

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    2019年04月25日
  • 水魑の如き沈むもの

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    刀城言耶シリーズ、第五作。本格ミステリ大賞受賞作。いや〜(シリーズイチ)面白かった!!700p以上あったのに、あっという間でした^^ 他シリーズ関連の名がでてくるとやはりワクワクしますね。もうなんて書いていいのやら——。個人的にパーフェクトでした!星五つ。

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    2019年04月02日
  • 誰かの家

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    三津田さんの小説の冒頭が好き過ぎる……。それがこの1冊で6回も読める幸せ。永遠に読んでいたい、なんて思ってしまいます。
    『つれていくもの』がオチを含めて一番怖くて面白かったです。次は『赫眼』を読んでみたいです。

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    2019年03月24日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    刀城言耶シリーズ。
    相変わらずのホラ-調だけど、ストンとはいってくる推理&どんでん返し。
    楽しませていただきました。

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    2018年09月05日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    どの考察も楽しめた。船については人身御供のほうの解釈のがゾッとしたししっくりきたかな。
    あれだけ色々な考察、トリックを次々出し惜しみなく披露されると圧巻。

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    2018年08月16日