三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ怖かったー!最高!
全体的な話の構成、完璧すぎて一切飽きずにむしろ一気読みしてしまった。
最後の解説に大島てるさんを選んだりと人選も完璧すぎて拍手送りたい。
解説読みながら大島てるさんがくるってことは例の家について何か情報知ってるのかなってちょっと期待してたけど笑 知らぬが仏だよね。
5つの話は最初読んだ時それぞれが別々の変わった怖い話って感じだったけど2人の考察のおかげでどんどん繋がっていくってゆうのもまたミステリー感がとてもあって読んでいて気持ちが良かった。話が進むにつれて家の屋根からいつ音がしてくるかってちょっと不安にも思いながら読んだりまた一風変わった読書体験ができてすごく新鮮だった。 -
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さすが〜刀城言耶シリーズめちゃおもしろい!!
しかしね…今回は…めちゃ重い……笑
でも!おもろい!!
舞台は男と女の愛憎渦巻く豪華爛漫な世界、
遊郭ッッッッ!うぇぇい!となるところだが、
今回は女性目線で遊郭の裏側の話になっていて
、、、、中々のヘビィな話でしたね…(T ^ T)
初めて花魁という仕事知り…
姐さん達からの陰湿ないじめ…
終わりなき借金地獄…などなど
前半はイゴール・ボブチャンチンの
ロシアンフックを喰らう如き、(#)Д`;;)
中盤から話の展開がスピードアップし、
読む手は止まらない…不可解な身投げも止まらない!笑笑
そして後半、満を辞して刀城言耶登場!!
そう、今回 -
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ネタバレ刀城言耶シリーズ初の短編集。
これまでの長編が隔絶された山村(孤島)を舞台としていたのに対し、本作の1話目は住宅街の真ん中を舞台にしている。
ただ1つ目は短すぎて良さが出ていない感じ。2つ目は短いながら舞台といい、刀城言耶のクレバーな部分といい、味が出ていた。
最後の表題作は、三津田の良さを感じた。乱歩とカーの引用は冗長に感じて読んでいる途中はイライラしたが、その直後には引き込まれた。首無しに通づる推理の大どんでん返しがあり、面白かった。
全体を読んでみた感想としては、短編ではこのどんでん返しを描ききれないので刀城言耶シリーズは中編以上の方が面白いと感じた。
これまでの刀城言耶シリーズの作品 -
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ネタバレ久しぶりに5点をつけたいと思った作品。
刀城言耶シリーズはミステリーでありながらホラー要素が最後まで効果を発揮する好みの作品ばかりなのだが、本作はホラー寄りのようにミスリードしながら本格的なミステリーの解が用意されている秀作。
素晴らしい点は、なんと言っても、最後の100ページの種明かしに尽きる。
この終盤の推理の部分は、私の全然ダメな予想とほぼ同じ内容の”読者からの投稿”から始まり、ようやくにして登場した刀城言耶が古里鞠子が犯人とする多重入れ替わりの推理を展開する。この首無し殺人を複数人の入れ替わりによるとする発想は驚かされ、完全に予想外の展開だった。
作中で「首無し殺人の目的は被害者と加 -
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ネタバレ115ページ時点の考察。
殺されたのは鈴江。
344ページ時点の考察。
蔵の中に隠されていたのは長寿郎で、外で長寿郎として生活していたのは妃女子。2番目の死体は長寿郎で、長寿郎として生活していた妃女子と顔が違うことを誤魔化すために首を切断し、少し時間をおいてから首を発見させた。というのはどうだろう。
390ページ時点の感想。
意外な結末だった。江川蘭子(偽物)の鞄の中くらい警察が絶対に調べてると思ったからそこに首を入れていたという先は消えたと思っていた。怪しい人物と思われていたのに、まさか鞄の中すら見ていないとは。
最後まで読んだ感想。
よく最後の最後にここまでひねりを効かせるなと、本当 -
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シリーズ第3弾!
三部作の最終巻です。
前2作が夢に出るほど怖い本だとしたら、本作はこれを読むことによって自分もこの恐怖体験の一員にさせられてるのではないかと不安にさせられるものでした。
「これなら夜に読んでも大丈夫だったかな」って思いながら読んでいたのですが
ラストの不気味さったら
もう、、、、
さすがとしか言いようがありません。
怖すぎました笑
前2作に比べて派手な恐怖度は抑えられているものの、ものすごく不安で嫌な気持ちにさせられる名作です。
とても面白かったです。
そしてとても怖いシリーズでした。
もし再読するとしたら、今後は昼間にカフェで読むことにします。
怖すぎて家で読めません笑 -
Posted by ブクログ
まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。 -