三津田信三のレビュー一覧

  • 怪談のテープ起こし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏に読むにピッタリ、めちゃくちゃ怖そうな作品を読んでみた。
    うん、めちゃくちゃ怖いです。
    6つの短編集。
    に、三津田信三さんと編集者さんのやりとりや出来事等の「幕間」が間にあるという構成。
    それぞれ短編単体だけとして読んでももちろん怖いですが、幕間が入ると、リアルというか、これって現実なの?…と恐ろしくなりました。
    芦沢央さんの「火のないところに煙は」に匹敵しました。
    この作品を読むことで、何かしら自分の身に怪異が降りかからないことを願うばかりです。

    0
    2024年08月25日
  • どこの家にも怖いものはいる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怖かったー!最高!
    全体的な話の構成、完璧すぎて一切飽きずにむしろ一気読みしてしまった。
    最後の解説に大島てるさんを選んだりと人選も完璧すぎて拍手送りたい。
    解説読みながら大島てるさんがくるってことは例の家について何か情報知ってるのかなってちょっと期待してたけど笑 知らぬが仏だよね。
    5つの話は最初読んだ時それぞれが別々の変わった怖い話って感じだったけど2人の考察のおかげでどんどん繋がっていくってゆうのもまたミステリー感がとてもあって読んでいて気持ちが良かった。話が進むにつれて家の屋根からいつ音がしてくるかってちょっと不安にも思いながら読んだりまた一風変わった読書体験ができてすごく新鮮だった。

    0
    2024年08月21日
  • 怪談のテープ起こし

    Posted by ブクログ

    タイトル通りテープに収録されたエピソードの書き起こしを始めとした短編集で、ひとつひとつが読みやすく、じっとり怖さが迫ってくる感覚がありました。
    実は各話に共通する要素もあるんですが、一つひとつを読む分にはいわゆるオカルト的な話もヒトコワ的な話もあり、ポジティブに言えば「バラエティに富んでる」感があります。

    水辺に注意(自戒も含め)

    0
    2024年08月15日
  • どこの家にも怖いものはいる

    購入済み

    引き込まれる対談

    怪談としてだけで無く非常に興味深い作品

    #深い #ダーク #怖い

    0
    2024年07月14日
  • 幽女の如き怨むもの

    Posted by ブクログ

     戦前、戦中、戦後の三軒の遊郭で起こった三人の花魁『緋桜』が絡んだ三つの身投げ事件が三回も繰り返され、それは『幽女』という謎の怪異が為せる業なのか、という謎と怪異の融合が素晴らしく、また『緋桜』という源氏名の三人の花魁の数奇かつ過酷な運命を鮮明に描写されていて、遊郭という特殊な場所での物語という側面も面白かった。

    0
    2024年07月10日
  • 水魑の如き沈むもの

    Posted by ブクログ

     怪奇幻想作家である刀城言耶の怪異憚蒐集に編集者の祖父江偲が同行するいつもとは違うパターンで始まり、湖上での儀式の最中に密室殺人が起こり、連続殺人事件に繋がっていくストーリーで、民俗学要素のホラーと多重解決ミステリーが融合していて唯一無二の面白さだった。

    0
    2024年06月26日
  • 幽女の如き怨むもの

    Posted by ブクログ

    さすが〜刀城言耶シリーズめちゃおもしろい!!
    しかしね…今回は…めちゃ重い……笑
    でも!おもろい!!

    舞台は男と女の愛憎渦巻く豪華爛漫な世界、
    遊郭ッッッッ!うぇぇい!となるところだが、
    今回は女性目線で遊郭の裏側の話になっていて
    、、、、中々のヘビィな話でしたね…(T ^ T)

    初めて花魁という仕事知り…
    姐さん達からの陰湿ないじめ…
    終わりなき借金地獄…などなど
    前半はイゴール・ボブチャンチンの
    ロシアンフックを喰らう如き、(#)Д`;;)

    中盤から話の展開がスピードアップし、
    読む手は止まらない…不可解な身投げも止まらない!笑笑

    そして後半、満を辞して刀城言耶登場!!
    そう、今回

    0
    2024年06月13日
  • 山魔の如き嗤うもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     一家消失、二重密室、見立て殺人、一人二役、バラバラ死体など本格ミステリーの魅力を引き出しながら、山魔のような得たいの知れないホラーの魅力も引き出し、またどんでん返しに次ぐどんでん返しで最後まで犯人が二転三転するのも面白かった。やはり刀城言耶シリーズはストーリーや魅力的な謎は勿論、解決編も読み応えがある。

    0
    2024年04月26日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    刀城シリーズ最高傑作との誉れ高き作品で、首の無い遺体についてこれでもかと語られるので(別にそこにグロテスクな描写はないからスプラッタ耐性がなくても平気)、読むと首無マスターになれます。ちなみに「シリーズ最高傑作」と言いつつ、シリーズキャラクターがぜーんぜん出てこない(京極夏彦のシリーズの京極堂以上に中々出てこない)ため、これから読み始めても大丈夫という親切設計?

    解決編で、わたしは3回ほど「うわー」と呟いて、一度栞を挟んで天を仰ぎました。とんでもないって……

    0
    2024年04月20日
  • 怪談のテープ起こし

    Posted by ブクログ

    最高に良いホラーに出会ってしまった気がする。きっと後で思い出して後悔するんだろうな、と分かってるのに止められない。日常に潜む怪異を綴った短編集ですが、仕掛けも多々あり最後まで気が抜けません。

    0
    2024年04月01日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現実世界の話と連載小説の話が交互に展開されていくの私にとって新鮮な展開だった。

    一家惨殺のあったと噂のある洋館に住みだしたホラー作家が少しずつおかしくなっていく・・最高でした

    1ヶ月以上記憶が飛んでいた三津田信三だが、その間彼はどう生活していたのか。
    そして何が真実なのか。
    ただ洋館に魅入られ、事件繰り返させる要因にされただけなのか、覚えていないだけで事件を起こしていたのか。
    綾子がその結論に至ってしまったのも無理もない

    そして「西日」で新たに洋館を借りた男はどこにいってしまったのか・・

    0
    2024年03月31日
  • 密室の如き籠るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    刀城言耶シリーズ初の短編集。
    これまでの長編が隔絶された山村(孤島)を舞台としていたのに対し、本作の1話目は住宅街の真ん中を舞台にしている。
    ただ1つ目は短すぎて良さが出ていない感じ。2つ目は短いながら舞台といい、刀城言耶のクレバーな部分といい、味が出ていた。
    最後の表題作は、三津田の良さを感じた。乱歩とカーの引用は冗長に感じて読んでいる途中はイライラしたが、その直後には引き込まれた。首無しに通づる推理の大どんでん返しがあり、面白かった。
    全体を読んでみた感想としては、短編ではこのどんでん返しを描ききれないので刀城言耶シリーズは中編以上の方が面白いと感じた。

    これまでの刀城言耶シリーズの作品

    0
    2024年03月23日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに5点をつけたいと思った作品。
    刀城言耶シリーズはミステリーでありながらホラー要素が最後まで効果を発揮する好みの作品ばかりなのだが、本作はホラー寄りのようにミスリードしながら本格的なミステリーの解が用意されている秀作。

    素晴らしい点は、なんと言っても、最後の100ページの種明かしに尽きる。
    この終盤の推理の部分は、私の全然ダメな予想とほぼ同じ内容の”読者からの投稿”から始まり、ようやくにして登場した刀城言耶が古里鞠子が犯人とする多重入れ替わりの推理を展開する。この首無し殺人を複数人の入れ替わりによるとする発想は驚かされ、完全に予想外の展開だった。
    作中で「首無し殺人の目的は被害者と加

    0
    2024年02月27日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

    0
    2024年02月22日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    115ページ時点の考察。
    殺されたのは鈴江。

    344ページ時点の考察。
    蔵の中に隠されていたのは長寿郎で、外で長寿郎として生活していたのは妃女子。2番目の死体は長寿郎で、長寿郎として生活していた妃女子と顔が違うことを誤魔化すために首を切断し、少し時間をおいてから首を発見させた。というのはどうだろう。

    390ページ時点の感想。
    意外な結末だった。江川蘭子(偽物)の鞄の中くらい警察が絶対に調べてると思ったからそこに首を入れていたという先は消えたと思っていた。怪しい人物と思われていたのに、まさか鞄の中すら見ていないとは。

    最後まで読んだ感想。
    よく最後の最後にここまでひねりを効かせるなと、本当

    0
    2024年02月08日
  • そこに無い家に呼ばれる

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾!
    三部作の最終巻です。

    前2作が夢に出るほど怖い本だとしたら、本作はこれを読むことによって自分もこの恐怖体験の一員にさせられてるのではないかと不安にさせられるものでした。
    「これなら夜に読んでも大丈夫だったかな」って思いながら読んでいたのですが
    ラストの不気味さったら
    もう、、、、
    さすがとしか言いようがありません。
    怖すぎました笑

    前2作に比べて派手な恐怖度は抑えられているものの、ものすごく不安で嫌な気持ちにさせられる名作です。
    とても面白かったです。
    そしてとても怖いシリーズでした。
    もし再読するとしたら、今後は昼間にカフェで読むことにします。
    怖すぎて家で読めません笑

    0
    2024年01月20日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
    鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。

    0
    2024年01月08日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v

    0
    2024年01月03日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直幕間があるせいで没入感がなく退屈でした。しかし、最後の50ページですさまじい伏線回収、そして最後の20ページでもう一度度肝を抜かれる展開があったのでそれまでの所在なげにしていたのが一気に目が覚めました。最後を見るためだけに本書を読む価値がこれにはあります。

    0
    2023年11月18日
  • そこに無い家に呼ばれる

    Posted by ブクログ

    単行本からの再読。シリーズの総まとめという印象が強かったです。ぜひとも作中で言及されていた残り2作も書いてほしいです。ラストが単行本から加筆されていて良かったです。

    0
    2023年11月11日