あらすじ
三間坂という編集者と出会い、同じ怪談好きとして意気投合する作家の三津田。その縁で彼の実家の蔵から発見された「家」に関するいくつかの記述を読むことになる。だが、その五つの幽霊屋敷話は、人物、時代、内容などバラバラなはずなのに、奇妙な共通点が……。しかも、この話を読んだ者の「家」には、それが訪れるかもしれないらしい。最凶の「幽霊屋敷」怪談登場!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
怪談パートが死ぬほどこわい。
作家の三津田さん本人が登場するモキュメンタリーホラーでした。
ミステリーみもあるんだけど、謎は解ききらないほうが怖いこともあるので、私はこのくらいの着地で十分面白いと思った。
ほかのホラーも読んでみよっと!
Posted by ブクログ
とあるYouTuberがビビり散らかした本として紹介していたので気になって手に取った。
怖かった〜!なかなか捲る手が進まずどきどきしながら読み進めた。ラストは頭がこんがらがってしまったが、そこまでの恐怖感が残暑を遠ざけてくれた。一人では読めなかったかも。
今まで読んだホラー本でもトップレベルに良かった。
自分の家でも音が聞こえてこないかしばらくびくびくすることになりそう…
Posted by ブクログ
怖かったー!最高!
全体的な話の構成、完璧すぎて一切飽きずにむしろ一気読みしてしまった。
最後の解説に大島てるさんを選んだりと人選も完璧すぎて拍手送りたい。
解説読みながら大島てるさんがくるってことは例の家について何か情報知ってるのかなってちょっと期待してたけど笑 知らぬが仏だよね。
5つの話は最初読んだ時それぞれが別々の変わった怖い話って感じだったけど2人の考察のおかげでどんどん繋がっていくってゆうのもまたミステリー感がとてもあって読んでいて気持ちが良かった。話が進むにつれて家の屋根からいつ音がしてくるかってちょっと不安にも思いながら読んだりまた一風変わった読書体験ができてすごく新鮮だった。
ホラーミステリー最高。
三津田さんの他の作品もぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
自身の体験を交えて(という体で)話が進んでいく、いわゆる古くは太宰スタイルの怪異本。
いま大ブームのモキュメンタリーは三津田氏が作ってきた土台の元にあるんだなぁと改めて思わされる。
私も大好きな背筋氏の近畿地方とかもこの形式を踏襲してるんだなぁと。どっちがパイオニアかとかはまぁどうでも良くて。どっちも面白いんでね。
並行して雑誌ユリイカの澤村伊智特集号を読んでいるのでなんだかどっちが書いたんだろうと混乱するのも逆に心地良し。
次何読もうかなーとワクワクが止まらないな。
Posted by ブクログ
これはなかなか面白い作品だった。
まず、架空の世界の出来事なのかそれとも作者の三津田信三先生の現実で起こった話なのかがわからない。随所に出てくる作品名が三津田先生の実際の作品であるし出版社だからだ。たまに本当に起きた話なのかわからなくなる時がある。
話は5つ話を読み、三津田先生と三間坂という人物が5つの怪談について共通点を見出すために検討をする。もっとも5つの話はどれも不気味で怪奇現象が起きたりとホラー満載だ。そして、5つの話が全て終わった後の三津田先生は驚くべき共通点を見つけた。それは全て同じ場所での出来事だというのだ。建物は取り壊されてもその土地には霊が居続けているというのだ。
最後の解説が大島てるが執筆している。事故物件といえども建物取り壊せば済むというものではないかもしれない。
おっと、この辺にしよう。感想を書いていたら家鳴りがした。
Posted by ブクログ
古い家に住むことになった夫婦。引っ越し早々、家の中で妙な物音や視線を感じ始め、徐々に「何か」が棲んでいる気配に気づく。妻は恐怖に耐えながらも家の過去を調べ、かつて住んでいた家族の不穏な出来事や、語られぬ因縁にたどり着く。やがてその「こわいもの」が現実に干渉し始め、平穏だった生活は崩壊寸前に──。
三津田信三さんらしい、じわじわとにじり寄る恐怖が読者を包み込む一冊。派手な演出はないが、静かな描写と繊細な心理の変化がリアルで、読後も残る“気配”に背筋が寒くなる。ホラーというより、“存在するかもしれない”不安と向き合う文学作品のよう。タイトルの通り、「こわいもの」はどこの家にも棲んでいるのかもしれない、と思わせる余韻が秀逸。
#どこの家にもこわいものはいる
#三津田信三
#ホラー小説
#心理ホラー
#読書好きと繋がりたい
#じわ怖
#本の虫
#読書記録
#和製ホラー
#見えない恐怖
Posted by ブクログ
読む前の方がビビり散らかしてたかも。読むと体調が悪くなるだの、読んでる最中に奇妙な物音がしたら本書を閉じてくれ…だとか。三津田信三が体験した実話なのでは?と思わせる作風は見事。5つの怪談も怖いし、幕間にて話も整理してくれるから親切で肝が冷える本だ。ただ終章で怪異の真相についてはちょっとこじつけ感がある。それでも家で1人で読むのは無理だったので人がいるところで読み終えました。続編もあるみたいなんで期待。
Posted by ブクログ
普通に怖いのにじわじわくる怖さもあって
本当やめてほしいって読みながら思うのに,
最後まで読んでしまった。
考察の部分はちょっと退屈だったけど,これが大事なんだとも思う
Posted by ブクログ
怪談自体はとても怖い&面白いで大満足。
最後の考察パートは合う合わないがある。
完全にオチが欲しい人には向かないかもしれないがこれはこれでリアルでいい。
Posted by ブクログ
パッと読んだ感じ似ていないのに、何故か似ている気がするという「向こうから来る」「異次元屋敷」2話。
似ている気がするを追求していく内に更に3話、妙に似ている話がみつかる
キヨちゃん、屋根で踊る老婆、怪音、消える子ども、格子、割れ女、狂女
これがどう繋がっていくのかドキドキしながら読み進めた
ジワジワと不気味さが迫ってくるような本だった
三間坂さんは何があって深追いするのをやめたんだろう
Posted by ブクログ
小説というよりフェイクモキュメンタリーに近い作品だった。
近畿地方のある場所について等が好きな人なら間違いなく好きな1作だと思う。
まず一つ一つのエピソードが階段としての怖さ、不気味さがある。
それだけでかなり満足感があるし、登場人物や文書がフェイクモキュメンタリーとしてのクオリティの高さを感じさせる。
伏線回収という点に関してはそこまでの裏切られた感や驚きはないけれど、うまくまとまっている。
Posted by ブクログ
面白かったです
特に設定が面白く、結末こそ劇的ではないものの全体的に質の高い恐怖を提供してくれたと思います。ホラーにしては珍しく人が死なないのもあり読後感も結構良かったです。
Posted by ブクログ
正直かなり怖かった。
5つの怪談話のオチは想像を見事に裏切られた。
まさか別々な場所で起きていたと思われる怪異が全部同じ場所で起きていたとは。
結局世智の父親は御山の神様なのか?
怪異の元凶とも言える亀代子の神隠しについては、はっきりとした結論が出ておらず、モヤモヤが残るので星-1。
Posted by ブクログ
青木さんのレビューを見て購入を決意したものの
大型書店やネットにも売っていなくて諦めかけたが、
少し離れたところにある本屋で無事ゲットしました。
一見、無関係に思える家にまつわる怪談。
しかし起こる事象や怪異に共通点があり、
その謎に迫っていくストーリー。
読むと障りがあるタイプらしいのですが、
自分も読んでる最中に割りとデカめに
バンッと鳴って飛び上がりました。
暖房つけたてなので家鳴りだと思うことにします(笑)
だってこれモキュメンタリー・・・だもんね・・・?
小さい頃なので記憶はないが怪奇現象がある家に
住んだことがあるのを思い出した。
普通の住宅街にある賃貸の戸建てで
もちろん事故物件ではない。
母は怪奇現象に悩まされていたそうで、
父が帰宅するまで実家に避難していたそう。
怪談あるあるで家の中は何故か暗く、
昼夜問わず複数の視線を感じるらしい。
ほとんどは遠くからの視線だが
いつもすぐ近くで見てくる奴がいるらしく、
それが男性だと何故かわかるんだとか。
部屋の扉が勝手に開いたり閉まったり、
幼かった自分も何もないところを指さしていたり、
産休で家に居た母はマジで怖かったと(笑)
その一帯は忌み地という扱いだが、
信憑性のある資料を見付けたことはない。
友人も数人その住宅街に住んでいたが
何事もなかったらしいし、
同様の怪奇現象が起きていたら噂にもなるし
空き家が多いわけでもない。
ということで何故かその家だけ
怪奇現象が起こっているという結論に至った。
最終的に父が自●しそうになったのを
きっかけにその家は引っ越したが、
今も誰か住んでいるのだろうか?
仮に取り壊されて新築になっていたとして
無事なんだろうか?
Posted by ブクログ
怪異の正体についての推理・考察が正解とも不正解とも示されないことで(そしてだいぶガバくて不正解寄りに見えることで)、逆に「実は彼らが思ってるよりもとんでもない怪異が、そこかしこで発生してるんじゃないか」って恐怖をかき立てられる。
果たして割れ女は推理通りの場所だけにいるのか、「どこの家にもいる」のか……
Posted by ブクログ
ホラー好きにとっても満足のいくくらい面白かったです!読む手が止まらなかったです!しかし、間の作者の話が無駄に長すぎて読むのにとても時間がかかりました。まあ最後の考察については、少しは驚かされましたがもっとどんでん返しが欲しいなと感じました。
Posted by ブクログ
4.0点
これ読んでる間、毎晩悪夢見てました。。まじで
夜ベッドの上で耳を澄ませてしまう。。。
ラストも、これで良かった
これ以上関わっていたら。。。
Posted by ブクログ
三間坂という編集者と出会い、同じ怪談好きとして意気投合する作者の三津田。その縁で、彼の実家の蔵から発見されたものを始めとする、「家」に関するいくつかの記述を読むことになる。
だが、その五つの幽霊屋敷に関する話は、人物、時代、内容などはバラバラのはずなのに、奇妙な共通点があり……。
三津田信三さんの『幽霊屋敷シリーズ』の第一弾。
物件に関する怪異の書籍や資料を読みながら、そこに関わる謎を解き明かしていくスタイルとなります。
現実の作者さんの著書や作業進捗のような話が挟まるのが虚構と現実の境界をあいまいにしていて、実話怪談のような、モキュメンタリーぽいような雰囲気です。
5つの話はどれもそれぞれ雰囲気は違えど不気味で怖い。幕間がなくても物件ホラーとして十分面白いですが、語らいながら少しずつ考察を深めていくというプロセスが好きなので、幕間のミステリ要素もやっぱり好きです。
一番不気味だった章は、『一つ目の話 向こうから来る 母親の日記』。一番現代に近い分身近さがあり、警察などの介入がある現実的な不穏さも怖い。
あと、表紙のイラストを見ていると焦点が合わなくてくらくらします。
Posted by ブクログ
最初のエピソードは時間設定が現代ということもあってリアリティがあって怖かった。
幕間の自分の本の宣伝のような部分が少ししつこく感じた。
個人的にはこっちより「近畿地方のある場所について」の方が同じような形式では好み。
Posted by ブクログ
リアリティ抜群のモキュメンタリーホラー作品です。難しい表現が多く、多少の読みづらさはありますが、むしろこの書き方だからこそ読者を物語に引き込んでいるのだと感じました。私は一人暮らしをしているので、全ての話にでてきた「音」に心当たりがあり、もしかしたら自分も…と眠れない日が数日続きました。
Posted by ブクログ
この作品でまず印象に残ったのは、真実味を帯びた演出。引用が多用されていることで説得力が増しているが、その分読み飛ばしたくなる箇所も多かった。
全ての謎や伏線が回収されるわけではなく、読後にモヤモヤが残る構成。ただ、そのモヤモヤが「現実の解説や事実もこういうもの」と思わせるリアリティを持っているのが興味深い。
ホラー描写は文句なしに怖い。物語への没入感を高めている。年代が異なる場面の描写も自然で、表現に違和感がなく読みやすいのも良い。
物語の落ちが他の某作品と似ていたため、意外性が少し欠けていて満足度はやや下がった。それでも十分に楽しめる内容で、読後には何かしら心に残るものがある一冊だった。
Posted by ブクログ
ぞくっとした怖さと嫌な感じはあるがあんまりスッキリせず好みではなかった。残穢のようなジワジワくる怖さ。
ただこの話いる?みたいなのがちょこちょこあって読みづらい。怖さも減ってしまう。
Posted by ブクログ
どこか共通点のある5つの怪談を作者が読み解く話。
一軒家の壁の中にいる何か。不気味な女に追いかけられて逃げ込んだ屋敷で…。
屋根で異音がするアパート。
全体の仕掛けはミステリーとして面白いものの、とにかく各章怖すぎる
Posted by ブクログ
5つのバラバラの怪談が資料として掲載。
これらは、年代も登場人物も怪異の内容もバラバラなのに妙な共通点がある、と会談鬼オタクの2人がこの共通点を探っていく。
先に3つの怪談が掲載されていて、それを読んだ2人の解釈、その後に残りの2つの怪談が掲載されて、2人がこの5つの怪談の共通点を見つける、というもの。
これの嫌なところは「この本を読んでる読者にも異様な出来事が身の回りに起きてしまう」という「読者参加型」の怪談だった。嫌だよそんなの。怖い話は自分が安全地帯にいるからエンタメとして楽しめるのに、当事者になったらエンタメ要素皆無のただの恐怖になってしまう。
だから俺は4つ目と5つ目の怪談はすっ飛ばして最後の2人の解釈に進んだ。おかげで俺の身の回りには特にないも起きてない。
これから起きるのかもしれないけども。それも嫌だ。読みたくてこの本を手にしたのに怖いからわざと章を飛ばしたのは、ある意味でこの本の怖さを楽しんでるのかな。
Posted by ブクログ
YouTubeでこの本を紹介してた人が、この本を読み終えてから、家で妙な物音がしたり、体調が悪くなったりと言っていて、どんな本か気になり読んだ。
5つの短編を単純にホラーの話として楽しむことができ、またそれぞれの話にどんな類似した部分があるのかを探りながら読めて良かった。
割と残穢と似ている感じがしていて、僕はこっちの方が好きかな。