三津田信三のレビュー一覧

  • 山魔の如き嗤うもの
     一家消失、二重密室、見立て殺人、一人二役、バラバラ死体など本格ミステリーの魅力を引き出しながら、山魔のような得たいの知れないホラーの魅力も引き出し、またどんでん返しに次ぐどんでん返しで最後まで犯人が二転三転するのも面白かった。やはり刀城言耶シリーズはストーリーや魅力的な謎は勿論、解決編も読み応えが...続きを読む
  • 首無の如き祟るもの
    刀城シリーズ最高傑作との誉れ高き作品で、首の無い遺体についてこれでもかと語られるので(別にそこにグロテスクな描写はないからスプラッタ耐性がなくても平気)、読むと首無マスターになれます。ちなみに「シリーズ最高傑作」と言いつつ、シリーズキャラクターがぜーんぜん出てこない(京極夏彦のシリーズの京極堂以上に...続きを読む
  • 怪談のテープ起こし
    最高に良いホラーに出会ってしまった気がする。きっと後で思い出して後悔するんだろうな、と分かってるのに止められない。日常に潜む怪異を綴った短編集ですが、仕掛けも多々あり最後まで気が抜けません。
  • 忌館 ホラー作家の棲む家
    現実世界の話と連載小説の話が交互に展開されていくの私にとって新鮮な展開だった。

    一家惨殺のあったと噂のある洋館に住みだしたホラー作家が少しずつおかしくなっていく・・最高でした

    1ヶ月以上記憶が飛んでいた三津田信三だが、その間彼はどう生活していたのか。
    そして何が真実なのか。
    ただ洋館に魅入られ、...続きを読む
  • 密室の如き籠るもの
    刀城言耶シリーズ初の短編集。
    これまでの長編が隔絶された山村(孤島)を舞台としていたのに対し、本作の1話目は住宅街の真ん中を舞台にしている。
    ただ1つ目は短すぎて良さが出ていない感じ。2つ目は短いながら舞台といい、刀城言耶のクレバーな部分といい、味が出ていた。
    最後の表題作は、三津田の良さを感じた。...続きを読む
  • 首無の如き祟るもの
    久しぶりに5点をつけたいと思った作品。
    刀城言耶シリーズはミステリーでありながらホラー要素が最後まで効果を発揮する好みの作品ばかりなのだが、本作はホラー寄りのようにミスリードしながら本格的なミステリーの解が用意されている秀作。

    素晴らしい点は、なんと言っても、最後の100ページの種明かしに尽きる。...続きを読む
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。
  • 首無の如き祟るもの
    115ページ時点の考察。
    殺されたのは鈴江。

    344ページ時点の考察。
    蔵の中に隠されていたのは長寿郎で、外で長寿郎として生活していたのは妃女子。2番目の死体は長寿郎で、長寿郎として生活していた妃女子と顔が違うことを誤魔化すために首を切断し、少し時間をおいてから首を発見させた。というのはどうだろう...続きを読む
  • そこに無い家に呼ばれる
    シリーズ第3弾!
    三部作の最終巻です。

    前2作が夢に出るほど怖い本だとしたら、本作はこれを読むことによって自分もこの恐怖体験の一員にさせられてるのではないかと不安にさせられるものでした。
    「これなら夜に読んでも大丈夫だったかな」って思いながら読んでいたのですが
    ラストの不気味さったら
    もう、、、、...続きを読む
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、...続きを読む
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集
    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v
  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理
    刀城言耶シリーズは最近読み始めたので、いい感じに思い出しつつ読めました。
    推理パートがメインなのかと思ってたら怪奇の語りがメインで楽しめました。第五話は「のぞきめ」のような雰囲気を感じましたがどうなんだろう。
  • 首無の如き祟るもの
    最後のゾクゾク具合含めて星5。

    首無伝説を巡る古くから怪異の伝承が絶えない奥多摩の山村。三つに別れた旧家の跡継ぎである長寿郎とその双子の妹妃女子。彼らが13歳になった時に行われる十三夜参りでその悲劇は起こった。そこから始まる戦中・戦後にまたがる怪奇な首無し殺人事件。その村の駐在していた警官の妻が「...続きを読む
  • 首無の如き祟るもの
    正直幕間があるせいで没入感がなく退屈でした。しかし、最後の50ページですさまじい伏線回収、そして最後の20ページでもう一度度肝を抜かれる展開があったのでそれまでの所在なげにしていたのが一気に目が覚めました。最後を見るためだけに本書を読む価値がこれにはあります。
  • そこに無い家に呼ばれる
    単行本からの再読。シリーズの総まとめという印象が強かったです。ぜひとも作中で言及されていた残り2作も書いてほしいです。ラストが単行本から加筆されていて良かったです。
  • 首無の如き祟るもの
    読んだ!(2日かけて読んだので1日目の深夜に怖い夢を見てしまった)
    刀城言耶シリーズは初めてだったが問題なく読めた...本書の構成が異質で新鮮なお気持ちになった.あとからそれも完璧に練られた上でのものと分かり感動した(声を出すほどの感動と言うやつ)
    各章のラストにほぼ毎回衝撃の展開を用意することで飽...続きを読む
  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理
    刀城言耶シリーズを読まずに読みましたが、続編ではない新シリーズのようで何の問題もなく楽しめました。
    ホラーとミステリが融合したお話ですが、くだらないけどちょっと笑ってしまうような場面が結構あって、あんまり怖さは感じませんでした笑
    ホラー小説と思わずにシンプルに楽しかったです。
    刀城言耶シリーズも気に...続きを読む
  • 厭魅の如き憑くもの
    シリーズ3作目が名作と聞き、読み始めた刀城言耶シリーズ。

    結構な文量と登場人物、地名、民俗学的な描写に何度も漢字の読み方や相関関係、位置関係などを読み返しながら読み進めた。
    何度も挫折しそうになったが、最後に二転三転する推理、「さいごに」の章での伏線回収は見事でした。

    それぞれの視点から物語が無...続きを読む
  • 碆霊の如き祀るもの
    読むのが遅い自分にしては、短期間で読んでしましました。続きが気になってとまらなくなってしまったのでした(^^;)。
    最初の4つの怪談がそれぞれ怖く興味深いものでした。その怪談が全体の約4分の1を占めます。その後、刀城言耶が登場。怪談の舞台で、怪談になぞらえたような殺人事件がおきます。そしてその殺人が...続きを読む
  • わざと忌み家を建てて棲む
    煽りがヤバすぎるよ……。

    怖すぎて朝まで放置したぁぁっ(༎ຶ⌑༎ຶ)



    幽霊屋敷シリーズ第2弾!

    前作『どこの家にも怖いものはいる』もめちゃめちゃ怖かったですが、今回は輪をかけて怖い……((((;゚Д゚))))

    曰く付きの物件をひとつに纏めるって…ヤバすぎ。

    その名も【烏合邸】

    ーーー...続きを読む