三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ芦花公園さんのお話が良かったです。
少し前に色々あった、その一件を目にしてたから、この作家さんのお話は読まないでおこうって思ってました。
でも良かった、背筋さんや他の作家さんのお話もなんとも言えない気持ちになってそれはそれでほんとに良かったけど、芦花公園さんのお話はその中でも異色で。
主人公の日記(だと思う)の合間に、過去の社内チャット、上司や他部署からのネットでの注意喚起のような文章が入るという形式。
だから混乱しそうにもなるけど、そういう体裁だからこそ、この主人公の今に至った経緯が徐々に露わになってきて、いたたまれなくなりました(泣)
人によったら自業自得じゃないって主人公のことそう思う -
Posted by ブクログ
ネタバレ三津田信三さんの小説ということなので、「ホラー」に分類したが、「民俗学」分類に登録したいくらいの作品。短編の冒頭にその妖怪の三津田さん自身の解釈と民俗学の面からの妖怪や怪異に対する解説がでてくるのだが、河童の解説のところで、建築物を作るときに使役した人形が河童の由来と言われている説に触れたとき、私は小松和彦先生が責任編集した「怪異の民俗学シリーズ」の「河童」を思いだしたのだが、最後の参考文献で同書籍はもちろん、他3つ同じシリーズが挙げられていてあのすごくピンときた感覚は間違いなかったことを確認した。
短編ながらその話も怪異の話としては十分ば量で、世界に入り込むことができた。世界観としては「白女 -
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シリーズ9作目にきて初心に戻ったような作品。刀城言耶シリーズの特徴を色濃く残しながらも、怪異、ミステリ、その他のバランスがとても良いです。登場人物の数や舞台の広さも絶妙で読み進めやすく、地図もありイメージもしやすいです。
今作も癖のある登場人物もいますが、その人たちと関わる時間は短く、そういった意味でも読み進めるのにストレスがありません。
それほどページ数が少ないわけではないのですが、最初にその土地で過去に起こった三つの怪談話から入り、さらに主人公一行が現地に着くまでのほのぼのパートもあるため、結構サラッと読めてしまいます。
長編ミステリでありがちな、何ページもウンチクが書かれたりもしていない -
Posted by ブクログ
三津田氏の本では『どこの家にも怖いものはいる』がダントツで一番好きだったのだが、この『黒面の狐』はそれに並んだ印象。
ただ、その要因の多くは単に私が個人的に好きな炭鉱という世界観が全面に出ているからというのが否めないので、炭鉱に興味のない人が本書を手にした場合にどのくらいのめり込めるのかはちょっと分からない。
逆に言えば、まぁイマドキという表現をするのもナンだが、歴史系の本でもないのに炭鉱を舞台にしたエンタメ小説が読めるなんて、これはもうそういう方面が好きな人には滅多にないラッキーチャンスなのではないか。かつての日本の一大産業であった炭鉱という、独特の文化や社会の雰囲気を存分に味わいながら -
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Posted by ブクログ
ホラーミステリも高評価な著者ですが本作はホラー短編集。ミステリではないので怪異に一定の解釈がつけられることもなく、結末もはっきりしないことが多いです。かと言って怖いシーンや残虐な描写なども抑えめです。
そこに抜群の読みやすさと雰囲気づくりの上手さが加わり、グイグイ引き込まれ、一気に読んでしまいます。
結果、なんか雰囲気に飲み込まれた記憶はあるけど、結局どうなったかは曖昧になり、少し経つとまた本を手に取ってしまう…。結末どころか面白かったかどうかすら曖昧になり、でもまた本を開いてしまうことをやめられず、開けば一気に読んでしまう…本に呼ばれる…、