三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ刀城言耶シリーズ初の短編集。
これまでの長編が隔絶された山村(孤島)を舞台としていたのに対し、本作の1話目は住宅街の真ん中を舞台にしている。
ただ1つ目は短すぎて良さが出ていない感じ。2つ目は短いながら舞台といい、刀城言耶のクレバーな部分といい、味が出ていた。
最後の表題作は、三津田の良さを感じた。乱歩とカーの引用は冗長に感じて読んでいる途中はイライラしたが、その直後には引き込まれた。首無しに通づる推理の大どんでん返しがあり、面白かった。
全体を読んでみた感想としては、短編ではこのどんでん返しを描ききれないので刀城言耶シリーズは中編以上の方が面白いと感じた。
これまでの刀城言耶シリーズの作品 -
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ネタバレ久しぶりに5点をつけたいと思った作品。
刀城言耶シリーズはミステリーでありながらホラー要素が最後まで効果を発揮する好みの作品ばかりなのだが、本作はホラー寄りのようにミスリードしながら本格的なミステリーの解が用意されている秀作。
素晴らしい点は、なんと言っても、最後の100ページの種明かしに尽きる。
この終盤の推理の部分は、私の全然ダメな予想とほぼ同じ内容の”読者からの投稿”から始まり、ようやくにして登場した刀城言耶が古里鞠子が犯人とする多重入れ替わりの推理を展開する。この首無し殺人を複数人の入れ替わりによるとする発想は驚かされ、完全に予想外の展開だった。
作中で「首無し殺人の目的は被害者と加 -
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ネタバレ115ページ時点の考察。
殺されたのは鈴江。
344ページ時点の考察。
蔵の中に隠されていたのは長寿郎で、外で長寿郎として生活していたのは妃女子。2番目の死体は長寿郎で、長寿郎として生活していた妃女子と顔が違うことを誤魔化すために首を切断し、少し時間をおいてから首を発見させた。というのはどうだろう。
390ページ時点の感想。
意外な結末だった。江川蘭子(偽物)の鞄の中くらい警察が絶対に調べてると思ったからそこに首を入れていたという先は消えたと思っていた。怪しい人物と思われていたのに、まさか鞄の中すら見ていないとは。
最後まで読んだ感想。
よく最後の最後にここまでひねりを効かせるなと、本当 -
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シリーズ第3弾!
三部作の最終巻です。
前2作が夢に出るほど怖い本だとしたら、本作はこれを読むことによって自分もこの恐怖体験の一員にさせられてるのではないかと不安にさせられるものでした。
「これなら夜に読んでも大丈夫だったかな」って思いながら読んでいたのですが
ラストの不気味さったら
もう、、、、
さすがとしか言いようがありません。
怖すぎました笑
前2作に比べて派手な恐怖度は抑えられているものの、ものすごく不安で嫌な気持ちにさせられる名作です。
とても面白かったです。
そしてとても怖いシリーズでした。
もし再読するとしたら、今後は昼間にカフェで読むことにします。
怖すぎて家で読めません笑 -
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まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。 -
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ネタバレ全てを作者の手のひらで踊らされ続けた。自分の推理力で真相に迫るのもミステリーの醍醐味だが、このしてやられた感を存分に味わえるのもミステリーの醍醐味だ。正直今回の話、あんまり盛り上がらないなと思っていた。事件自体もそこそこありふれている。不可思議な現象も言うほど起きていない。現代のミステリー過ぎて何をどう考えるのが正解かわからない。そんな状態がずーーーっと続いていた。推理章になってもどの推理もやや平凡、最後の結末も筋は通っているが、確かめようがなさすぎて尻切れトンボ感が凄かった。あんまり入り込めないのは僕が寝不足であんまり頭が回っていないからかと思っていたがそんなわけはなかった。最後の最後にと
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煽りがヤバすぎるよ……。
怖すぎて朝まで放置したぁぁっ(༎ຶ⌑༎ຶ)
幽霊屋敷シリーズ第2弾!
前作『どこの家にも怖いものはいる』もめちゃめちゃ怖かったですが、今回は輪をかけて怖い……((((;゚Д゚))))
曰く付きの物件をひとつに纏めるって…ヤバすぎ。
その名も【烏合邸】
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烏合とは烏の集まりを表す言葉だが、その集散がばらばらで纒まりがないことから、ただ寄り集まっただけで何の規律もない群衆や軍勢を、烏合の衆という。烏合邸の成り立ちを考えれば、これほど相応しい命名もないだろう。(本文より)
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施工主は、何らかの検証の為にそれらの家に人を住まわせ、記 -
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ヤバい!ヤバいぞ!マジでヤバいぞ!(•́ω•̀;≡;•́ω•̀)アタフタ
なんやこれ!!((((;゜Д゜)))
こんなヤバいヤツ世に出していいのかい?(笑)
今回の頭三会が迎え撃つ幽霊屋敷は……
筋金入りの猟奇者(怪異好き)の金持ちジジイが
全く別々の事故物件の家屋を繋げて一つに立て直しそれぞれの部屋に被験者に住まわせた。記録が見つかる…
記録は合わせて三つ、黒い部屋、白い屋敷、
赤い病院、青い邸宅。
どれもゾッとする様な部屋ばかりでしたが…
しかし!真の恐怖はここにあらず!!
今回は頭三会はかなりの実害に遭っていました。
それがマジで怖ぇ〜ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
前作と同様に一旦 -
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そうきたか〜(〃'艸'〃)!!
乱歩のトリックの説を用いて細かく推理。
そして真相は……すごすぎる…߹ㅁ߹)♡
刀城言耶シリーズ短編集第1弾!
【首切の如き裂くもの】
元侯爵家の令嬢が、喉を裂かれて殺される事件が発生。
行き止まりの路地突き当たりには、氏神様が祀られている祠がある以外は、何もない場所だった—。
ちょ……これすごいよ。
このトリック解けたら拍手!(๑•∀•๑)!
【迷家の如き動くもの】
毒消し売りの少女が峠を越えた所で見かけた奇妙な家。
しかし、もう1人の少女は、見ていないと言う。
家が動いている?
すると、山で出会った商売人の男に「マヨ -
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身を売られた花魁の哀しい運命(T-T)
さすが三津田作品。意外な真相、お見事です!
花魁は華やかな世界で接客をするお仕事。
13歳の少女には、憧れの世界だった。
緋桜という源氏名をもらい、花魁となった16歳の桜子は、過酷な現実に失望する。
正直、前半は読むのが辛かったです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
下働きは辛く、多額の借金に逃げ場がありません。
かと言って足抜けは重罪で、下手をすると追い借金を科されます。
戦前・戦中・戦後と、名前を変えて営業する遊郭で、『緋桜』という同じ源氏名を持った3人の遊女が絡む、怪死事件。
時代を跨ぎ、戦時の遊郭の様子がとても詳しくわかります。
特に