逢魔宿り

逢魔宿り

814円 (税込)

4pt

元編集者で現ホラー・ミステリ作家の「僕」のもとに、昔仕事をしたデザイナー・松尾から連絡が入った。「小説 野性時代」に連載している連作怪奇短篇について、話したいことがあるという。各短篇は、それぞれ他人から聞いた体験談を基に小説化したもので、松尾とは何も関係がないはず。訝りながら家を訪ねた「僕」に、松尾は三十年前の出来事を語りだした。それは、日課の散歩中にある四阿で出会った、怪異譚を語りたがる奇妙な一家の話であった。子供時代に山小屋で遭遇した怪異、障子に映った奇妙な影絵、宿直していた学校で起きた異変。彼らが怪異譚を語るたび、なぜか松尾の近隣で事件が多発し……。(「逢魔宿り」) ほか、「お籠りの家」「予告画」「某施設の夜警」「よびにくるもの」の4編を収録した、珠玉のホラー連作短編集。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

逢魔宿り のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    単行本で読んだ作品の再読だが、内容を知っているはずなのに怖かった。作品ごとに読後感は異なり、印象は違えど、最後に謎が解けない不快感は共通いる。特に最後の「逢魔宿り」は今までの四作を読んだうえで読むとより恐ろしいものである。

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    単行本からの再読。
    「某施設の夜警」と「よびにくるもの」が不気味で好きです。
    本書と同時に『みみそぎ』も読んでいたのですが、ノートの記録と「よびにくるもの」との似た描写に、どっちの物語を読んでいるのか分からなくなりそうになりました。
    「怪談のテープ起こし」のような単行本からの追記も期待しましたがその

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    怖かった~
    怖いのに読む手を止められず。
    雨降り夜に家人が出掛けた家で1人読んで、後悔した 苦笑
    最近になって三津田信三を知って、作品を何作か立て続けに読んだけど、読んだ中ではこれが一番面白かった!

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

     2020年、単行本として刊行。
     初めて読む作家さんかもしれない。
     ホラー短篇集だが、読んでいくと、語り手の「私」はいつも三津田信三さん本人らしく、作家が誰かの話を聞いて、仮名に直して書き綴ったという体裁を取る。作者三津田信三さんは自分と同じくらいの歳かと思ったが、Wikiによると7つ上の196

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    さすがの語り部、良質なホラーである。じんわりと、しみチョコのような怖さが精神に浸透してくる。

    日本の土着的な背景を持つ、しめったような土臭いようなカビ臭いような雰囲気がほんと堪らない。出会いは「のぞきめ」だったと思うけど、一貫して作者の持つ文体の雰囲気が変わってない。

    定期的に読みたくなる三津田

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

     結界が張られた山奥の家で七つの規則を守り「おこもり」をした少年の奇妙な体験談の『お籠りの家』、大人しい少年の描いた絵が暗示する事故に纏わる『予告画』、ある装幀家が雨の日に出会った老人と少女、少女の父親と思われる男性から奇妙な体験談を聞かされ恐ろしい推測が浮かび上がる表題作の『逢魔宿り』という、どの

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    得体の知れないものに追われ続ける恐怖感。神や魔物に魅入られてしまう、その悍ましい。今目の前に存在するものが、人なのか人ならざるものなのかその判別すらままならない現実。怪異の謎を解いて行きつつも、核になる部分はやはり闇の中へ封印してしまう。後味悪い読後感が恐怖を増幅する。

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    5つのホラー短編集。最終話で、それまでの4話が緩ーくつながっていますが、そこはどうでもいいかな。『予告画』は絵に描いたことが現実になる不思議な少年の話。でも最後の種明かしが、少しトリッキーで、正直ちょっとわかりづらかったです。際立って良かったのは『よびにくるもの』祖母からある旧家に香典を届けてくるよ

    0
    2023年05月01日

    Posted by ブクログ

    『怪談のテープ起こし』がおもしろかったらこっちも。
    かなり読みづらい!とくに家族構成を説明するフレーズが、珍しく何回もその一文を読み直しても理解できなかった。
    それ以外にもちょこちょこ、普通の、本当に普通のホラーやミステリー小説を難なく読める感覚からすると、なんでだよな文章が多い。
    あと作者が主人公

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    安定のメタ恐怖小説。
    オチのしっくりこないぼんやりとした恐怖でも、実話怪談とは何かが違う。
    メタ小説ということで実話怪談よりもファンタジー寄りのホラーなんでしょうか。それがとても面白い。

    とくに最初のお籠りの山の話が良かった。
    山で口笛を吹いてはいけないとか、魔除けで有名な柊や南天が結界のように植

    0
    2025年07月16日

逢魔宿り の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川ホラー文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

三津田信三 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す