逢魔宿り

逢魔宿り

814円 (税込)

4pt

元編集者で現ホラー・ミステリ作家の「僕」のもとに、昔仕事をしたデザイナー・松尾から連絡が入った。「小説 野性時代」に連載している連作怪奇短篇について、話したいことがあるという。各短篇は、それぞれ他人から聞いた体験談を基に小説化したもので、松尾とは何も関係がないはず。訝りながら家を訪ねた「僕」に、松尾は三十年前の出来事を語りだした。それは、日課の散歩中にある四阿で出会った、怪異譚を語りたがる奇妙な一家の話であった。子供時代に山小屋で遭遇した怪異、障子に映った奇妙な影絵、宿直していた学校で起きた異変。彼らが怪異譚を語るたび、なぜか松尾の近隣で事件が多発し……。(「逢魔宿り」) ほか、「お籠りの家」「予告画」「某施設の夜警」「よびにくるもの」の4編を収録した、珠玉のホラー連作短編集。

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逢魔宿り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月19日

    単行本からの再読。
    「某施設の夜警」と「よびにくるもの」が不気味で好きです。
    本書と同時に『みみそぎ』も読んでいたのですが、ノートの記録と「よびにくるもの」との似た描写に、どっちの物語を読んでいるのか分からなくなりそうになりました。
    「怪談のテープ起こし」のような単行本からの追記も期待しましたがその...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    怖かった~
    怖いのに読む手を止められず。
    雨降り夜に家人が出掛けた家で1人読んで、後悔した 苦笑
    最近になって三津田信三を知って、作品を何作か立て続けに読んだけど、読んだ中ではこれが一番面白かった!

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    Posted by ブクログ 2023年11月30日

    得体の知れないものに追われ続ける恐怖感。神や魔物に魅入られてしまう、その悍ましい。今目の前に存在するものが、人なのか人ならざるものなのかその判別すらままならない現実。怪異の謎を解いて行きつつも、核になる部分はやはり闇の中へ封印してしまう。後味悪い読後感が恐怖を増幅する。

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    Posted by ブクログ 2023年05月01日

    5つのホラー短編集。最終話で、それまでの4話が緩ーくつながっていますが、そこはどうでもいいかな。『予告画』は絵に描いたことが現実になる不思議な少年の話。でも最後の種明かしが、少しトリッキーで、正直ちょっとわかりづらかったです。際立って良かったのは『よびにくるもの』祖母からある旧家に香典を届けてくるよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月25日

    それぞれが短編集としてとても面白く気味が悪くていい。
    ほんとうに、三津田信三著にハズレは無い
    帯に短編を全て読んだ時、あなたは恐怖する。と書いてあった。類似性は感じたもののいまいち恐怖ではなかった。読み込みが足りていないのかもしれない

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    Posted by ブクログ 2023年06月16日

    手堅く、間違い無く面白いが、三津田さんの作風と言うか
    怖がらせ方に慣れてしまった。
    初めて、三津田さんの作品を読み始めた頃の怖さを感じなくなってきたな(涙)

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    4つの短編と、それをつなげるような5つ目のお話。
    どのお話もワクワクするくらいゾクッとできて良かった。
    個人的に一見関係の無い話が繋がるという展開が好きなのでとても楽しめた。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    5話からなる短編集。家シリーズみたいに時代はバラバラ。ただ、所々に白いものが出てきます(白猫さんだったり、奥さんだったり)。あと、三津田さんが手掛けられた書籍のお話も出てくるから、本当に起きたことも含まれてるのかな…錯覚しそうになったりもする。

    5話目でそれまでのお話全てと繋がっていくんだけど、家...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    しまった、澤村伊智と続けて読むんじゃなかった。頭の中で話が混在してしまうじゃあないか。どちらも擬態語が怖いんです。ざっざっざっとか、ぺた、とか。もうやめて(笑)。

    5話独立した「モキュメンタリー」かと思ったら、5話目で全話をまとめてかかられたうえに、三津田信三の著作の中で私が最もおののいた「入らず...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年04月07日

    『逢魔宿り』とは言い得て妙のホラー短編集。
    基本パターンは今まで通りだが、読む度に新しい恐怖を味わわせてくれるから素晴らしい。
    個人的な最恐は、七緒の祖母と老野生家の因縁が気になって仕方ない「よびにくるもの」。老野生家訪問時の様子も自分が経験しているような臨場感と生々しさで終始トリハダ。
    7歳の息子...続きを読む

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