あらすじ
「幽霊屋敷って一軒だけで充分に怖いですよね。それが複数ある場合は、どうなんでしょう」
知り合いの編集者・三間坂が作家・三津田の元に持ち込んだのは、曰くある物件を継ぎ接ぎした最凶の忌み家、そしてそこに棲んだ者達の記録。誰が、何の目的でこの「烏合邸」を作ったのか? 怖すぎると話題になった三津田信三の「幽霊屋敷」怪談、再び!
〈解説〉松原タニシ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1冊目より想像力が必要(間取り的な意味で)。
烏合邸、本当に過去一恐ろしい場所かもしれない。
ホラーって他のジャンルより合う合わないがある気がするが、私の場合三津田先生の作品がドンピシャ。
人生で1度も怪奇現象と無縁だったにも関わらずこの本読んでる間2回怖いものが視界に入った気がしてドキッとさせられた…。
Posted by ブクログ
煽りがヤバすぎるよ……。
怖すぎて朝まで放置したぁぁっ(༎ຶ⌑༎ຶ)
幽霊屋敷シリーズ第2弾!
前作『どこの家にも怖いものはいる』もめちゃめちゃ怖かったですが、今回は輪をかけて怖い……((((;゚Д゚))))
曰く付きの物件をひとつに纏めるって…ヤバすぎ。
その名も【烏合邸】
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烏合とは烏の集まりを表す言葉だが、その集散がばらばらで纒まりがないことから、ただ寄り集まっただけで何の規律もない群衆や軍勢を、烏合の衆という。烏合邸の成り立ちを考えれば、これほど相応しい命名もないだろう。(本文より)
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施工主は、何らかの検証の為にそれらの家に人を住まわせ、記録を取らせる。
【黒い部屋】には、母と子(6歳くらい)を住まわせ、できる限り日記を書かせる。
報酬は、親子の生活費と母へ職の斡旋。
1ヶ月以上住む事ができると報酬がさらに増える。
生活の苦しい親子にはとても良い条件だった。
【白い屋敷】には、作家志望の男を住まわせる。
彼は、魅力的な報酬と執筆活動に専念するのに適した環境という事で入居した。
『七艚小舟』という短編を執筆中、彼が持参した藁舟が……(⊙ˍ⊙)
【赤い医院】を、女子大生(建築学部?)に調査をさせる。
テープレコーダーで記録された様子は、事故物件に住むYouTuberの動画を彷彿とさせる…(-_-;)
怖すぎ…。
【青い邸宅】に超心理学者の女を派遣。
超常現象を科学的に、機器を用いて記録させる。
彼女は依頼主に、霊媒の協力を求める。
どの屋敷もそれぞれ過去に事故があり、曰く付きの物件である。
この記録の内容が怖すぎて……。
三津田先生と三間坂の身に降りかかる現象も……(༎ຶ⌑༎ຶ)
怖すぎてすらすらとは読めませんでした。
煽りを受け、一旦本を閉じ、次の日の朝を待ちました(^▽^;)
だって怖いんだもん。
併読はめっちゃ笑えるエッセイ。
だって怖いんだもん。
『烏合邸』近所にあったら話題なハズだから……ないよね。(希望)
さて…今夜も眠れるかが心配……( ̄▽ ̄;)
Posted by ブクログ
ヤバい!ヤバいぞ!マジでヤバいぞ!(•́ω•̀;≡;•́ω•̀)アタフタ
なんやこれ!!((((;゜Д゜)))
こんなヤバいヤツ世に出していいのかい?(笑)
今回の頭三会が迎え撃つ幽霊屋敷は……
筋金入りの猟奇者(怪異好き)の金持ちジジイが
全く別々の事故物件の家屋を繋げて一つに立て直しそれぞれの部屋に被験者に住まわせた。記録が見つかる…
記録は合わせて三つ、黒い部屋、白い屋敷、
赤い病院、青い邸宅。
どれもゾッとする様な部屋ばかりでしたが…
しかし!真の恐怖はここにあらず!!
今回は頭三会はかなりの実害に遭っていました。
それがマジで怖ぇ〜ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
前作と同様に一旦は読者に対しての注意事項の説明は確実にページを捲る手が止まる事間違いなし!
しかし!!読まない訳ない!!
好奇心とは恐ろしいな……(笑)
問題の記録、そして迫り来る怪異、ラストの三津田信三による考察!
気が付けば読み終わっていました。
それぐらい怒涛の後半戦でした…
相変わらず三津田信三の考察は素晴らしい⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
惚れてまう〜( ⸝⸝ʚ̴̶̷̆ ̫ ʚ̴̶̷̆⸝⸝ )
前作よりも楽しめたと個人的には思います!
とても面白かったです!!(,,'w',,)
それでは次の『そこに無い家に呼ばれる』も
読みたいと思います。( •̀ᴗ•́ )و
Posted by ブクログ
前作『どこの家にも怖いものはいる』に続いて、今作もとても怖かった。特に『白い屋敷 作家志望者の手記』は、描写が濃厚で、読んでいるこちらも実際に烏合邸にいるような感覚になった。
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わざと忌み家を建てて棲む
#三津田信三
家シリーズ第二弾、曰の建物に纏わる違う方が書き起こした日記形式などの体験談をいくつかとそれに関する考察を(それに関わる事で自身に忍び寄る怪異と共に)著者が記していく作品。
それぞれの体験談もリアルで興味深く、更に所謂「読んだら呪われる」系読者巻き込み型の肝試し感覚の一冊でした!ゾクゾクしたいこの季節にぜひ!
Posted by ブクログ
ハードカバー版からの再読です。
詳細をほとんど覚えていなかったのでまた改めて楽しめました。烏合邸のエピソードの怖さもさることながら、幕間で描かれるエピソードがそれ以上に恐ろしく、怪異がすぐそこまで迫ってきているかのような臨場感がありました。
Posted by ブクログ
『めちゃすごい事故物件を集めて、それをひとつに建てかえたら、最恐の幽霊屋敷が出来んじゃん!!』
ホラー好きなら1度は妄想することを、本気でやった人が、自分が住むのではなく、個々の部屋に赤の他人を住まわせて、何が起こるか実験したその記録、の行間に潜む恐ろしい謎を解いていく主人公たちの周りで起きる不可解な出来事。
個人的にいちばんゾッとしたのは、明らかにおかしい部屋(こんな所に住むことは精神的にも“物理的”にも不可能だと一目見て誰でも思う部屋)に、何事もなく暮らす、むしろ心配する人たちを排除しようとする母子の心理状態。
アメリカの映画に似たような設定の『ホーンテッド・サイト』というホラー映画があったけど(最初の設定が同じだけで、展開はまったく違う)、恐怖度は三津田先生のこちらのシリーズの方が圧倒的。死者が延々と殺された瞬間を再現している映像は面白かったけど。
それにしても、幽霊屋敷好きは考えることが世界共通なのだなと思った。
Posted by ブクログ
相変わらず怖いです。みみそぎの時のように、
読んでも大丈夫か?と、
不安を抱えながら読むことになる。
案の定読み進めるごとに
何となく空気が重くなって行く。
完全にスッキリ終われるとは言えないが、
何事も無いことを祈ります。
Posted by ブクログ
人死にがあった家や部屋を一箇所に集めて建てられた『烏合邸』に纏わる住人の日記や手記、録音テープ、果ては科学的に調査した記録とそれらに対する考察を纏めたホラーで、実際にあるのではないかと思わされる『烏合邸』での怪異の恐ろしさと影に見え隠れする謎の女の不気味さ、全ては明かされないまま終わる気味の悪さが醍醐味でありゾクゾクした。
Posted by ブクログ
三津田信三と三間坂秋蔵が再び怪異に迫る。
事故物件を寄せ集めて造った家とか発想がぶっ飛んでる
黒い部屋に住んだ親子の日記と白い屋敷に住んだ作家志望の男の手記、赤い医院の探索の様子を収めた女子大生のボイスレコーダー、青い邸宅にカメラや録音機等の機材を使い霊の姿を捉えようとした超心理学の記録
読み進める度に怪異と謎の女が近付いてくる恐怖
黒い部屋が1番入所条件が厳しい気がする
そもそも焼け焦げや焼け落ちた状態を認識しないってどういうこと..周りの人に避けられたのは常にどこかに煤が付いていたり、焦げ臭かったのかな
Posted by ブクログ
曰く付きの建物を移築して集めるというアイデアに度肝を抜かれた
また建物に加えて土地も曰く付きでやばいのテーマパークの様相
フィクションかノンフィクションかはわからないが倫理的にはどう考えてもアウト
手記はどれもおもしろかった
特に黒い部屋のように徐々に狂っていく感じが好き
主観的に書かれているのでどの時点でおかしくなり嘘の記述になっているのか考察するのが面白い
単純な疑問だが霊や怪異は何に取り付くのか?
今回は建物に付いていた様だが地縛霊的なものだった場合は移築してもついてこないのかな?
また建物をバラバラにしてちょっとずつ違う建物に使ったらどうなるのか
不謹慎だが色々試したくなる
Posted by ブクログ
曰く付きの住宅ってあるじゃないですか
そんな住宅を集めて合体させて最恐の事故物件を作りたいんですよ
そんなトムブラウン的発想でとんでもねぇ家を作って更に人を住ませたらどんなことが起きるのかってヤバイ実験の記録を前作の2人が読み解く「家シリーズ」第ニ段。
作中の記録は記載者によって情報の捉え方や表現がガラッと異なるので同じパターンが無いのが凄いなぁって思う。前作では過去の記録を読んで謎を解く第三者の立場だったけど今作は2人にも怪異の魔の手が忍び寄ってきてるので次作は家に直撃アポイントあるかな
Posted by ブクログ
現実世界と怪異が交わってしまう三津田信三の「怖い家」シリーズ。「本当の筈はないけれど、でももしかしたら」と思わせるのが本当にうまい。黒い家の真相が分かったときは鳥肌が立った。
ただ空間認識能力がないので、文章で家の間取りを説明されるとこんがらがってしまうのが難点…
Posted by ブクログ
「家シリーズ」と銘打たれた作品群の第2作品目。曰く付きの家を継ぎ接ぎしながら1軒の『家』に作り上げたという、なんとも言えない建造物の話から始まる怪異譚。
「烏合邸」と名付けられたその建造物が実在していたのか、していなかったのか…。
読んでいくうちになんとも言えない不気味さが這い上がってくる。
疑問や謎は次々と浮かび上がってくるが、それに対しての明確な答えは与えられていない。もしかしたら「烏合邸」は今もまだどこかに存在していて、怪異は続いているのかも知れない。そんな気にさせられる。
夜中に読むのは……オススメしない。
Posted by ブクログ
ヤバい…ヤバい…話が進むごとに恐怖が強くなっていくのだが、ページをめくる手が止まらない。
何らかの事件が起きた家の各部位を寄せ集めてできた「烏合邸」。そこでの背筋がゾクゾクする奇妙で恐ろしい体験の数々。のっけから『黒い部屋』で先制パンチ。だんだんおかしくなっていく母ちゃんの日記にトリハダ。息子どこ行っちゃった?次章で明かされた『黒い部屋』の状態を普通に受け入れていた母親の感覚に絶句。
『赤い医院』の得体の知れない何かに包囲されていく臨場感に心臓バクバク。
このスッキリしない終わりはまだまだ続く怪異を予感させる。
Posted by ブクログ
どこまでが本当で、どこからが創作か、わからない所が面白かったですね。
読んだ人がどう受け取るのか、というところでしょう。
しかし、読み終えて、台所へ行ったらテーブルの上に位牌が並んでたのには、ゾッ! としてしまった。お盆でお墓に立てる塔婆をお願いする葉書を書いて欲しい父が、勝手にやったことだったんですが、もう
Posted by ブクログ
4つの家の話と幕間で構成されている。
赤い医院のテープレコーダーの文字起こしは、臨場感があり1番怖い。
他3つも書き手、手法が異なる為、それぞれの良さ、怖さがあった。
Posted by ブクログ
オチが少し期待はずれだったかな。前作に比べると、うーん……
ただ、幕間(二)を読んでいた時、震えた。
この本を積読している間同じようにインターホンが鳴らされたのにモニターに誰も映っていなかった経験があったからだ。諸事情あり自宅に置いてある本は読めない状態で届いてしまったため、現在は自宅から離れた場所でこちらで買った2冊目を読んでいる。
今思えばインターホンの真横のキッチンにこの作品を置いていた。
あの本が今でも自宅にいると思うと……
Posted by ブクログ
曰く付きの家を継ぎはぎにして作り上げた最凶の家、そこに棲んだ者たちの記録。
こうしてあらすじを見ると実に怖そうだが、本当におっかないのは3分の1ほどであとは正直、単調に感じてしまった。ただ、家の設定や怪異は迫力がある。夜に読むものではないかもしれない。
Posted by ブクログ
前作、『どこの家にも怖いものはいる』が非常に面白かったので、似たような系統らしき本書を手に取った。
家にまつわる怪異譚、というのは作者関係なく誰から聞いてもどんな形で知っても興味深いもので、それは恐らく、自分も他人も誰しも「家」に住んでおり、その卑近さと恐怖というレアなものが交わる「点」に触れてみたいと心のどこかが願うからではないかと思う。
(余談だが、私は前作を読んだ際に特に怪異には見舞われなかったが、お勧めした友人は読書中に家で怪異が続き、怖くなって最後まで読むことを諦めたと言っていた。)
今回も、忌むべき家の集合体、という大変蠱惑的な存在にワクワクさせられた。それを、複数の記録という周縁の視点から徐々に見ていくという構成も面白い。
ただ、個人的には、どの話にも割と三津田イズムというか、作家独特の描写が強く出ていて、「記録者」の個性を感じにくい表現になっていた感がある。(何かに追われる、というのは三津田氏の十八番でもあるし…。)記録者の個性を感じにくいということは、そこに、実話怪談にある「節々の歪さ」が感じられないということで、つまり、一連の物語として割とスムースに受け入れられてしまう、ということだ。
怪異譚としては文章がスッキリしすぎてやや拍子抜けしてしまうかもしれない。
勿論、本書の趣旨を拾い上げるならば、わざと記録者ごとの個性を潰し、読者が先入観や偏見を持たないように、また、全体を三津田テイストに書き直すことによって読者に怪異が及ばないように善処してくれているのかな、と考えることもできる。
それはそれでありがたいことなのだけど、もう少し、荒削りな感じの「記録」でも良かったのかな、と感じた。
それから、これは途中で気づいたことだが、家の話という、間取りが重要な流れであるにも関わらず、本書のどこにも間取り図は載っていない。ならせめて、読みながら自分で描けば良かった…。空間をしっかり把握しながら読み進めた方が、怖さも面白さも増すように思う。
Posted by ブクログ
三津田信三の最高傑作は個人的に百蛇堂・蛇棺葬だと思っていて、
この2つを超える作品を読むために
ポツポツと追い続けている。
今作は曰く付きの家を1箇所に集め、
建て直した館があるとの話から
その家の記録を調査し始める所から話が始まる。
今回も先程あげた2つの作品を超えることはありませんでした。
この作者の書く雰囲気が物凄く好きで
何故か手に取ってしまうのよなぁ。