三津田信三のレビュー一覧
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公園で「笛吹き鬼」をしてあそぶ6人の少女。その最中に突如として神隠しのように一人が消える。そしてその後もまた一人。
いやおもしろかったです。いつもながらホラーとミステリの割合というか塩梅が絶妙です。明らかにオカルトめいた部分はなんだかんだ説明がついて、ほんのちょっと残されるホラー要素。いいですね。まあミステリ部分の真相がちょっと「そんなにうまくいくか?」と思わなくもなかったですが、そこは筆致の力みたいなものでカバーできていたような。
でもこれ前作的なものがあったんですね。読んでいて気付いた。そっち読んでなかったー。別に話につながりがあるわけでもないようなので楽しみに読みたいと思います。 -
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ネタバレなにかから逃げながら集落から集落へと移動する由宇希。初っ端からはらはらする
作中でSNSやってたから現代だと思うものの、集落って単語見ると昭和をイメージしてしまう
遠巳って名字、百巳家の親戚かな?そのうち百蛇堂と繋がってくのかな
坊主の天空天空の名前も別の三津田作品で名前見た気がするけど、どの本だったかな
御札はったお堂にこもってひたすら朝をまつ、ってのはホラーでよくあるけど、自分の中では一番怖いし盛り上がる。中に入ろうと襖や障子を揺らして、最後に身近な人の声で話しかけてきて開けさせようとする…でうっかり開けちゃう…
ひゃー!
黒猫先生は、和む
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1.登場人物
籬帖之真(マセジョウノシン)…29歳、俳優
平島玲子(ヒラジマレイコ)…27歳、女優
粕谷恵利香(カスヤエリカ)…18歳、グラビアアイドル
城納莓(ジョウナンマイ)…20歳、大学2年生
騎嶋豪(キジマゴウ)…33歳、映画制作会社営業課長
東男英夫(アズマオトコヒデオ)…46歳、映画制作会社企画部長
2.物語の始まり
拷問室に閉じ込められた大学生青年と高校生少女。
少女は壁にバンザイの姿で両手をつながれ、膝を折った状態で座らされていた。青年は両手と両足を縛られて、台の上に磔にされていた。
何とか抜け出した少女。青年を助けようと台に縛られた紐を解いた瞬間、罠が作動。四方から刃が出て -
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詳細が不明な曰く付きの秘儀が十八年ぶりに行われると聞いた刀城言弥が立会人として参加すると、厳重に閉ざされた拝殿の中で巫女が消失する。その後同じ立会人が一人、また一人と姿を消していき…と、密室からの人間消失といった本格ミステリにはお馴染みのテーマだが、その枠組みが宗教的・秘儀的な要素に彩られて描かれる
まさにと言った具合の推理の細やかさで、登場人物たちと同じ心境で推理に参加しながら読み進めていくことが出来た
その直前の描写から謎解きにかけての内容はどんでん返しの数々で、驚くほかなかった
作中張り巡らされた伏線があっという間に回収されて妖しげな雰囲気も残しつつ謎が解決されていくのが楽しかった!
探