三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ因習村ホラーミステリーを読みたくて。
少々分厚い本で、前半のキャラ紹介&関係と村の設定などが長かったのだけど、事件が起きてからは次々に謎が深まり、ハラハラして楽しかった。
最終的な犯人は思った通りだったが、それに至るまでの過程も丁寧で全ての疑問や仮説を徹底検証して排除していくタイプ。それがホラーという、超常現象で済まさない現実的トリックで爽快感もあった。
で、結局「うかのみたま」ってやばい薬だったのかな?
一点だけ、カバーイラストが苦手でブックカバーかけてしまってごめんなさい。ホラー好きだけど警戒色がとても苦手で。読み終わった今はどうやって本棚に飾ろうか考えている。 -
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ネタバレ本格2000年代クォータリーベスト本格ランキング 2位
このミス08年5位
ミステリが読みたい08年3位
「新本格」ミステリマストリード30冊
単年度ではなく本格ミステリ史に残る一冊ということでしょう。
首無し死体がいくつ出てきたんだっけ。5,6個?
首無し死体の場合はその死体が誰か分からないようにするか、頭に犯人を指し示す何かが残っているので残せないということが多いです。それをはずして新しい意味をもたす新機軸もなくはないですが、ここではオーソドックスに前者。
それが(ネタバレになりますが)もともとA(男)さんがBさん(女)に、Bさん(女)がAさん(男)になりますしていたので、女の首無し死体が登場するとBさんにように見えて実はAさんだったり、さらにすり替わるためにまた別女性を殺害したりするので、事件は混沌としてきます。
ただこのアイデアだけで、20数個ある謎が一気に解けてしまうのは見事です。
さらにこの物語を記録した記録者がいてその人が犯人で、つまり書いてることにウソが混じる。と見せて、また違う人が犯人と最後に来て構成上のトリックが出てきて、さらに混乱してきまいす。
大技もありますが、細かい不自然な箇所からトリックをあばくという手数のミステリでもあります。
確かに歴史に残るだろうという一作でありますが、大技一本スッキリのほうが騙された感が強くなるので好きです。 -
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本書は「覗き屋敷の怪」「終い屋敷の凶」の2部構成です。舞台は関西地方のとある集落。時代を違えた同じ集落が舞台です。
読み終えて、ものすごく怖いわけではありませんが、不気味な雰囲気が漂っており、なんだかリアリティもあってなかなかに楽しめました。
本書の解説にもあるとおり、「怪談とミステリの絶妙な融合」でした。
プロローグにおいて忠告があります。
怪談奇談を求めた段階で、その人には責任があり、自ら怪異を招いている。その怪異に対する責任が本人にはあると。
なので、覚悟を持って本書を読んでください。
幸い私には怪異は起こりませんでしたが、モフモフした「のぞきめ」にいつも見られてはいます。
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ネタバレ刀城言耶シリーズの短編集。
長編ももちろん面白いけど短編もほど良いボリュームでサクッと読みやすい。
「迷家の如き動くもの」が1番好きかな。
山魔の時もそうだけど、山に纏わる怪異譚て何かそそられるものがあってとても興味深い✨
「首切の如き裂くもの」もホラー感強めで面白かったけどトリックに少々無理があるのでは…犯行時にちょうど良くカラスいないと無理じゃん^^;
「隙魔の如き覗くもの」個人的にお話の印象はちょっと薄めだけど、隙間が開いてる状態が怖くて落ち着かないっていう感覚はすごく共感できる…閉めたくなるよね…
「密室の如き籠るもの」狐狗狸さんというめちゃくちゃそそられるものがテーマな割にはあんまり怖さはなくてそこがちょっと物足りないけど、短編なのに長編と大差ないくらいの満足なボリューム。 -
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夜寝る前に読んだらめっちゃビビってしまった。ホラー作家ってやっぱみんな文章うまいな。
①呪いは明るく輝いて 上條一輝
これおもしろかった!! タイトルもあ~そういうことねって納得。じりじりと忍び寄る絶望と、怪奇の正体に気づいたときの手遅れ感。するする読まされました。
②呪いの交換日記 北沢陶
これも不気味だった……。ホラーってこういうことだよね~って感じ。手に取ったらおしまいって理不尽すぎるよ。どうすりゃいいねん。
③ほらあな 澤村伊智
知っている作家さんだ! と思いながら読み、一番びびった。こええよ!!!!
④劣化コピー 背筋
口に関するアンケートはぜんぜん怖くなかったんだけど、これはめっちゃこわい!
⑤壱本樹様 三津田信三
冒頭の語りでこれは合わないかもと思ったけど、読み進めるうちに恐怖。小屋に隠れたシーンとかドキドキした。
⑥「しばらくゆっくり休んでください」芦花公園
え、どういうこと?? と思いながら読み、たぶんこういうオチかな……? と推測した。
なんか怖いというより、ちゃんとした会社だなあという感想だけが先に来た(笑)
仕事や私生活が忙しいと真っ先に読書量に変化が出る。ほぼ二ヵ月ぶりに読んだ本がホラーってどういう心境なのかしら。なんにせよ読み切れてよかった。 -
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ネタバレ刀城言耶シリーズ4巻目。
前作でチラッと出た山魔の話。
ホラー要素はまたしてもちょっと物足りないものの、殺人に至るまでの山の中での怪異や一家消失事件は不気味かつ興味深く読めた。
真相は入れ替わり…というかなりすまし。
前作も入れ替わりが事の真相だったけど今回は一家丸ごとという規模の大きさ…すご^^;
最後の「山魔、現る」から「終章」にかけて一気に謎が解けていくのが楽しくて気持ちいい✨
でも推理が二転三転して「つまりどういうことだってばよ⁇」状態に陥りかけその都度ちょこちょこページを戻り…笑
面白かった^ ^
(まだ4巻目だけど段々ホラー要素が薄れてミステリーがより濃くなってるような…1巻の厭魅が1番怖かったな) -
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「歩く亡者」「近寄る首無女」「腹を裂く孤鬼と縮む蟇家」「目貼りされる座敷婆」「佇む口食女」の5作収録の短編集。
三津田作品の手引きのような本。
短編のいくつもが、他のシリーズへの繋がりを持っている。刀城言耶シリーズも死相学探偵シリーズも読んだことがあるので、少しの懐かしさもあり。抜かり無く番宣を挟む様は、連ドラ出演中の女優並。「是非、他の作品も手に取っていただきたい!」という熱いエールを感じる。
三津田作品の良い所は、余す所無く詰め込まれている。五感を刺激される恐怖感も健在だ。私は「腹を裂く孤鬼と縮む蟇家」の山の描写が怖かったな。謎の小屋の探索パートは、薄目でおそるおそる頁を繰った。
私の思う刀城言耶と乖離がある。
怪異譚には目がない刀城言耶。人任せにしないで、体験者を数ヶ月単位で待たせてでも自分で聞きに来そうなのに…。天馬弓人に採集を丸投げるとは、何かちょっと偉くなったな、と。刀城言耶と共に怪異を体験する形式の方が私は好きだな。時系列はあまり気にしない質なので、短編でも構わない。
天弓馬人の推理って合ってるの?
依頼を受けて調査したわけではない為、情報は伝聞の伝聞であることも。立てた推理に反論してくる者も物証もないので、齟齬がなければ一旦正解になってしまう。謎解きが目的ではなく、怪異譚の収集が目的なので、たとえ推理が誤りであったとしても特に問題はない。それ故に、なんとなく謎解きゲーム感が出ている。紐解かずに、純ホラーでも良かったように思う。でも、三津田作品の真髄は、怪異譚を論理的に紐解くというものなので、こうしたいのは分かる。とはいえ、瞳星愛とのコンビは結構よかったので、続きも読みたいと思う。 -
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ネタバレ
浮遊する水 鈴木光司
これあれじゃね?仄暗い水の底のやつって思いながら読み終わったら仄暗い水の底だった。びっくりした。
猿祈願 坂東眞砂子
ラストが本当に怖かった。不倫許せない人間なので、いい気味とか思えそうだったけれどもそんなこと吹っ飛ぶぐらい怖かった。読み終わってからヒェって声出た。
影牢 宮部みゆき
怖かった〜。語り口調の小説苦手なのに、すっと頭に入るのはさすが。驚くほどのどんでん返しはなかったけれど、ため息が出る感じの気持ち悪い怖さ。ずっとへばりつくような不気味さというか不快感があって、最後にそれがなんとなく意味がわかる感じ。
集まった四人 三津田信三
読んでる間ずっとぞわぞわしてた。一緒に居る人間がだんだん人外に思えてくるときの世界が歪むような恐怖感、大好きだけど本当に怖い。足元が急にフワフワするというか、世界全部が曖昧になる感じ。
山荘奇譚 小池真理子
不条理というか、整合性が無いというか、いつの間にか眠っていて夢を見ていたような話。でも背筋は冷える。
登場人物のディテールがとても良くて、人物にフォーカスしやすいから、ぐっと感情移入してしまうのだと思う。このかたの作品読み続けたら気が触れそう(悪口ではない)
バースデー・プレゼント 綾辻行人
最初から最後まで「?????」だった。なんだこれ?綾辻行人が読んでみたくてこの本読んだんだけれども、こういう作風なの??ホラーというよりはグロテスクな絵本みたいな話。
迷い子 加門七海
〇〇と思いきや、××と思いきや、△△と思いきや、⬛︎⬛︎というオチ。話が二転三転する割に単純で、難解な言葉を使って翻弄してやろうという思惑が透けて見えて、好みではなかった。オチも読めたし。
東京住まいではないので情景が思い描けなかったのも入り込めない理由の一つだと思う。
赤い月、廃駅の上に 有栖川有栖
これまでははなんとなく背中がじんわり寒くなるような静かな話だが、これは明らかに暴力性が高い「怪異」のホラーだった。電車にもっと興味あればもっと楽しいのかも。