三津田信三のレビュー一覧

  • どこの家にも怖いものはいる

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    古い家に住むことになった夫婦。引っ越し早々、家の中で妙な物音や視線を感じ始め、徐々に「何か」が棲んでいる気配に気づく。妻は恐怖に耐えながらも家の過去を調べ、かつて住んでいた家族の不穏な出来事や、語られぬ因縁にたどり着く。やがてその「こわいもの」が現実に干渉し始め、平穏だった生活は崩壊寸前に──。

    三津田信三さんらしい、じわじわとにじり寄る恐怖が読者を包み込む一冊。派手な演出はないが、静かな描写と繊細な心理の変化がリアルで、読後も残る“気配”に背筋が寒くなる。ホラーというより、“存在するかもしれない”不安と向き合う文学作品のよう。タイトルの通り、「こわいもの」はどこの家にも棲んでいるのかもしれ

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    2025年07月19日
  • ついてくるもの

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    三津田作品2冊目。ハマってしまいそうなムーブ。前から言ってるけど澤村伊智と似ている。澤村伊智から毒気(人怖)を引くと、三津田信三になる感じか。いや澤村伊智が三津田信三に影響されたんだね。ただ怖いだけじゃなくて思わぬ伏線回収があるところも癖になる。
    この短編集も基本僕(三津田氏)が人から聞いた実話怪談という体で語られる(本当に聞いた話なのかもだけど)。
    『怪談のテープ起こし』でもそうだったが、今作も怪異の解明はされず謎のまま終わる。三津田作品の特色なのか。

    【収録作品】
    「夢の家」
    異業種交流会で出会った女性に次第に異様さを感じた男が夢の中で女に追い詰められていく。
    夢の話が怖い。誘われるまま

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    2025年07月16日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫オリジナルアンソロジー。ホラー界では有名な人ばかりで、どれも楽しめました。中に1作ゲームブック形式の話があり、ページに指を挟んで進んだり戻ったりするのが懐かしいというか、めんどくさいというか(笑) 最終的に、全部の部分を読むため最初から番号関係なく読んだりして、普通の小説の方がいいな、と思いました…。個人的には内藤了の函が一番怖かったかな。

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    2025年07月11日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    シリーズ最初の本だったのに、
    最後の戦いの前に読んでしまった。
    しかし、逆に正解だった気がする。
    数字の順番通りに読んだ方が、
    最後が生きてくる。
    この死相学探偵の始まりが、
    最後の前に読むと探偵俊一郎の成長が
    より愛おしくなる。

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    2025年07月02日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

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    物語の骨格は刀城言耶シリーズのそれ
    ただ無敵の陽キャ愛染様のおかけで軽く読める
    好みの分かれる蘊蓄の長さも愛染様がカットしてくれてる
    総じて刀城言耶シリーズの軽量版って感じ

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    2025年07月01日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ネタバレ

    読む前の方がビビり散らかしてたかも。読むと体調が悪くなるだの、読んでる最中に奇妙な物音がしたら本書を閉じてくれ…だとか。三津田信三が体験した実話なのでは?と思わせる作風は見事。5つの怪談も怖いし、幕間にて話も整理してくれるから親切で肝が冷える本だ。ただ終章で怪異の真相についてはちょっとこじつけ感がある。それでも家で1人で読むのは無理だったので人がいるところで読み終えました。続編もあるみたいなんで期待。

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    2025年06月29日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    1ページあたりの文字数が多く、慣れない表現があり、また、家系図や地図を見ながらでないと分かりにくい部分が多く読むのに苦労した。それでも、物語としてはおもしろかった。最後は色々な解決の解釈が描かれていて楽しめた。ただ、首無しのほうが面白かったかな。

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    2025年06月23日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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     人死にがあった家や部屋を一箇所に集めて建てられた『烏合邸』に纏わる住人の日記や手記、録音テープ、果ては科学的に調査した記録とそれらに対する考察を纏めたホラーで、実際にあるのではないかと思わされる『烏合邸』での怪異の恐ろしさと影に見え隠れする謎の女の不気味さ、全ては明かされないまま終わる気味の悪さが醍醐味でありゾクゾクした。

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    2025年06月22日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    豪華作家陣によるホラーのアンソロジージー。
    宮部さんの作品は、初期の頃を彷彿とさせるもので、なんだかとても嬉しくなりました。
    そして、もっと嬉しかったのは新名さんの作品。ロールプレイング的な小説はすごく久しぶりに読んだ。子供の頃、すごくワクワクしながら読んだのを思い出した。しかし、普通に読み進めるとたどり着かない章があるのは、何を意図したのだろう。

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    2025年06月22日
  • 七人の鬼ごっこ

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     六人で遊んだ記憶に突如現れる不可思議な七人目の存在、旧友達を狙った連続殺人、謎の七人目=犯人である『鬼』の正体に電話越しに聞こえる子供の声という不気味さと謎が合わさったホラーミステリーで、ホラー要素が控えめな反面緻密に練られた犯行と意外性抜群の犯人、悲しい動機などミステリーの面白さが詰まっていた。

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    2025年06月20日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    死相探偵 弦矢俊一郎シリーズ
    超能力者の子供たちを集めて研究する機関。
    子供たちを含め9人が狙われている。
    今回は新垣も祖母の手も借りられず、
    曲矢刑事もいつもとは違う中、
    俊一郎は一人の心細さを噛み締めながら
    戦いに挑む。
    果たして、この事件を止めることは出来るのか?
    カラクリは何処に?黒衣の女は誰なのか?

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    2025年06月15日
  • 八獄の界 死相学探偵6

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    不死探偵 弦矢俊一郎シリーズ色んなホラー映画の話しを交えながら、謎解きをしていく、
    現実離れした結界の中の話しで、
    自分たち以外の人が消え、
    ありえないことが起こり続け、
    足場の悪い山を上ったり、
    2階の窓から家に入ったり、
    俊一郎が珍しくアクティブに動き、
    人とコミュニケーションをとっている成長ぶりも
    また面白い。途中猫娘のトイレシーンはとてもドキドキした。三津田作品には、やはり、ドキドキを期待してしまう。これは、現実離れした内容だったので、期待通りに楽しかった。

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    2025年06月10日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    若い女性の美しいパーツだけが狙われ、殺害されて行く、連続殺人事件。死相探偵シリーズ。パーツだけ狙う犯人は、理想の女性を呪術で作ろうとしている。最大の敵黒術師の仕業か?警察も極秘機関として、黒術師を追う専門機関を設置して動き始める。
    俊一郎に協力を仰ぎ事件の解決に乗り出すが、術殺人では法的に逮捕できない。解決策は見つかるのか?

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    2025年06月06日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    「首無」から読んだけど、どこから読んでも平気そうなシリーズ1作目。
    首無の雰囲気が好きならきっと好き。
    ミステリー的な解決はちょっとこじつけがすぎるかなあと思ったけど、大終盤の畳み掛けは面白かった。次も読む〜

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    2025年06月05日
  • 怪談のテープ起こし

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    ネタバレ

    雨の日に読めたのがまたタイミング良かった。
    超常現象による力技みたいなホラーじゃない方が個人的に好きなので、一定の温度感のまま淡々と綴られていてしっかり怖くて面白かったのがとても鮮やかだったと思う。現実と作品の境界が曖昧な話も好き。
    左側からしか聴こえないってことは正面にはでってことかと思っているけれど。意味も通るし...。

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    2025年06月04日
  • 逢魔宿り

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     2020年、単行本として刊行。
     初めて読む作家さんかもしれない。
     ホラー短篇集だが、読んでいくと、語り手の「私」はいつも三津田信三さん本人らしく、作家が誰かの話を聞いて、仮名に直して書き綴ったという体裁を取る。作者三津田信三さんは自分と同じくらいの歳かと思ったが、Wikiによると7つ上の1962(昭和37)年生まれとのこと。
     ホラーミステリという、両者融合の書き手として知られているようだが、本書でも確かに謎解きらしいものが一つはあった。が、ほとんどの作品は、霊的現象の背景にこれこれこういう怨念が原因としてあって、結果、こうなった、という、一般のホラーにもあるような解明は無く、ただ、それ

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    2025年05月28日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーの多様性と作家の個性を堪能できる上質なアンソロジー。ただし、期待値次第で評価が分かれるかもしれない。
    宮部や小池の情感、三津田や内藤の伝統、新名や芦花公園の斬新さがバランスよく共存し、1冊で幅広い恐怖体験が味わえた。

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    2025年05月27日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    有名作家が執筆したホラーアンソロジー。不思議な話、怖くない話もある。
    個人的に好きなのは三津田信三さんと小池真理子さんの話。
    三津田さんの話は想像するだけで怖くゾッとした。似ているかもしれない、って序盤で言われてる「竈の中の顔」を読んでみたいなと思った。
    小池さんのはほんわかする話から一変して困惑したまま終わるのが良かった。

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    2025年05月04日
  • 首無の如き祟るもの

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    舞台は奥多摩の因習村。首無の伝承多きこの村で、三家が水面下で一族の首長争いを繰り広げる最中、その跡継ぎの伝統儀礼において次々と起こる不可解な首無殺人事件を綴った物語。
    ミステリ読者の、あわよくば自ら先に謎を解いて仕舞おうという生半可な心意気は、直ちに何ら機能を果たさぬまま、敢無く崩れ去ってしまうだろう。500頁に亘り繰り広げられる超次元的な事件の様相は、最早そうした合理的解釈を受け付けないと見える程に高度に複雑で、犯人どころか、殺害の動機、方法、殺害現場に残された不可解な状況に隠された意図、そのどれもが全く不明のまま、我々はただ事件の状況を整理し物語に追従するのに精一杯にならざるを得ない。そし

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    2025年04月29日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    普通に怖いのにじわじわくる怖さもあって
    本当やめてほしいって読みながら思うのに,
    最後まで読んでしまった。
    考察の部分はちょっと退屈だったけど,これが大事なんだとも思う

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    2025年04月25日