三津田信三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ5話からなる短編集。家シリーズみたいに時代はバラバラ。ただ、所々に白いものが出てきます(白猫さんだったり、奥さんだったり)。あと、三津田さんが手掛けられた書籍のお話も出てくるから、本当に起きたことも含まれてるのかな…錯覚しそうになったりもする。
5話目でそれまでのお話全てと繋がっていくんだけど、家シリーズみたいに完全に繋がってる訳ではなく。関連してると言った方がいいのかも。そんな関係性のあるお話で締めくくられてました。
だから、個人的には5話目が微妙でした。。そこだけノンフィクションだと思って読んだら、めちゃ怖いけど…
2話目が少し毛色が違ったのかな。1、3、4話はシチュエーションが嫌だ、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんな怪しい儀式にも、神秘的な舞台のど真ん中にいても、恐怖に取り込まれずにあくまで現実的に事件を解明しようとする主人公がいいなと思った。これだけ不気味な要素がありながら、この妙な冷静さを持ち続ける点は読んでいて安心できる。
前作よりも怖さは控えめだったように思うけれど、その分ずっしり重たい内容だった。想像以上に本気の儀式だったことが分かり、命をかけた姉の思いを何としてでも守りたい弟、切ない。赤い旗があがってさえいれば成功だったなんて、切ない。
巫女の間だけで引き継がれてきたこの儀式、朱里にもその役目が回ってきてしまうのかな。余韻の残るラストが良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ曰く付きの建物を移築して集めるというアイデアに度肝を抜かれた
また建物に加えて土地も曰く付きでやばいのテーマパークの様相
フィクションかノンフィクションかはわからないが倫理的にはどう考えてもアウト
手記はどれもおもしろかった
特に黒い部屋のように徐々に狂っていく感じが好き
主観的に書かれているのでどの時点でおかしくなり嘘の記述になっているのか考察するのが面白い
単純な疑問だが霊や怪異は何に取り付くのか?
今回は建物に付いていた様だが地縛霊的なものだった場合は移築してもついてこないのかな?
また建物をバラバラにしてちょっとずつ違う建物に使ったらどうなるのか
不謹慎だが色々試したくなる