三津田信三のレビュー一覧

  • 水魑の如き沈むもの

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    前作よりさらにホラー感少なめ、というか、首無しのホラー感が強かっただけか。
    今までと違い爽やかな読後感。作中も偲ちゃんのおかげで柔らかくなっている。ここが評価の分かれる所だと思うが、ちょっと頑張ってホラーを読んでいる自分としては、今作が一番読みやすい。

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    2024年01月05日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    個人的に、事件が起きるまでが長過ぎる作品は苦手なのですが、この本はそれが苦痛ではなく、独特の世界観にドキドキしながら、手が止まる事なく読み進められました。そのお陰で難しい名称や人間関係も、事件が起こるころには把握出来るようになってました。
    謎解き部分も文句なくおもしろかったです!

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    2024年01月05日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    まさに浅見光彦が金田一の事件に対峙したかのような。
    1作目よりも火サス感の強い作品。
    前作で刀城言耶がいなかったのは此処に来てたからか〜と、シリーズ物ならではの繋がりが見えるのも嬉しい。
    ちなみに、私の中の浅見光彦は中村俊介。

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    2024年01月04日
  • 逢魔宿り

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    ネタバレ

    5話からなる短編集。家シリーズみたいに時代はバラバラ。ただ、所々に白いものが出てきます(白猫さんだったり、奥さんだったり)。あと、三津田さんが手掛けられた書籍のお話も出てくるから、本当に起きたことも含まれてるのかな…錯覚しそうになったりもする。

    5話目でそれまでのお話全てと繋がっていくんだけど、家シリーズみたいに完全に繋がってる訳ではなく。関連してると言った方がいいのかも。そんな関係性のあるお話で締めくくられてました。
    だから、個人的には5話目が微妙でした。。そこだけノンフィクションだと思って読んだら、めちゃ怖いけど…

    2話目が少し毛色が違ったのかな。1、3、4話はシチュエーションが嫌だ、

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    2024年01月02日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    見えるけど祓うことは出来ないから、怪異に頭を使って対峙するスタイルが良かったです。主人公がおばあちゃんと話す時に人間味が出るのも好感が持てました。

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    2023年12月20日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    怪奇ミステリー。感覚的には、金田一と浅見シリーズを足して2で割ったような…
    主人公の怪異作家が、そういう現象を求めて行った先で起こった事件を小説として残すという体のお話。
    ホラー感はあまりないけど、夜1人で読むのはちょっと嫌かな〜位の怖さがある。それを金田一+浅見光彦っぽい主人公が少し中和してくれる感じ。
    火サス好きの自分には読み易く面白かった。

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    2023年12月10日
  • 逢魔宿り

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    得体の知れないものに追われ続ける恐怖感。神や魔物に魅入られてしまう、その悍ましい。今目の前に存在するものが、人なのか人ならざるものなのかその判別すらままならない現実。怪異の謎を解いて行きつつも、核になる部分はやはり闇の中へ封印してしまう。後味悪い読後感が恐怖を増幅する。

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    2023年11月30日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    ネタバレ

    こんな怪しい儀式にも、神秘的な舞台のど真ん中にいても、恐怖に取り込まれずにあくまで現実的に事件を解明しようとする主人公がいいなと思った。これだけ不気味な要素がありながら、この妙な冷静さを持ち続ける点は読んでいて安心できる。
    前作よりも怖さは控えめだったように思うけれど、その分ずっしり重たい内容だった。想像以上に本気の儀式だったことが分かり、命をかけた姉の思いを何としてでも守りたい弟、切ない。赤い旗があがってさえいれば成功だったなんて、切ない。
    巫女の間だけで引き継がれてきたこの儀式、朱里にもその役目が回ってきてしまうのかな。余韻の残るラストが良かった。

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    2023年11月24日
  • 忌名の如き贄るもの

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    刀城言耶シリーズ第8長編。こわいこわい。こわい話だった…。
    いつもながら、怪異とロジックをうまく組み合わせているなと思う。話の展開がえらく遅いな、犯行動機にえらくこだわるな、今回は緻密なロジックはあまり語られないのかな、最後はいつもの二転三転する推理に突入するのだろうなと思いながら読んでいたら…。これはこわいよ。そしてそこに行くまでの道のりがこれまでのどの長編とも違う感じだった。ついでに偲ちゃんの扱いも違ってたな。

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    2023年11月06日
  • 子狐たちの災園

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    ネタバレ

    ホラー小説はあまり読まないので馴染みないんだけど、安定の三津田センセー作品。むしろ枠としてはミステリでは…?とはいつものこと。

    わりとサクッと読めて、相変わらずストレスフリー。つか奈津江ちゃんも含めて賢すぎる。自分より胆力あるかも。まぁここらへんは自分一人で生きていけないから災園にいなくてはいけない、という理由付けとしての面が強いのだろうけど。

    しかし狐周りはまったく活用されず話が終わったな…。灰色の女と狐の繋がりはもっとあっても良かったのでは?とか思わなかったりしたり。

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    2023年11月05日
  • 七人怪談

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    怪談界?では“間違いない!”作家さんの集まったアンソロジーです。
    別の本でも読んだような…既視感はありつつ、楽しめました!

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    2023年11月04日
  • 子狐たちの災園

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    ネタバレ

    逃げるシーンが多くて謎解きが少なかった。
    怖さもあまり感じず、少し残念でした。
    肝試しのルートが分かりづらいでしたが、深読みしなくてもだいたいはわかるので良かったです。
    小学生にしては頭の回転が良すぎる。
    面白かったです。

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    2023年10月27日
  • 首無の如き祟るもの

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    面白かった!
    最初は読み辛くて、挫折しそうになったけど伏線の回収が気持ちよかった。
    結局、最後の犯人は誰なんだろうと疑問はのこったけど。ちょっと私には難しかった。

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    2023年10月20日
  • 死相学探偵最後の事件

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    ネタバレ

    ついに死相学探偵シリーズが終了。
    感慨深いなぁ。
    最後の黒術師の塔にいたってミステリーから離れて狂ったお遊び感に移った感じだったが、黒術師の正体、目的が開示されて、そこも納得。そして様々な伏線がやっと回収された。
    最後はなんだかぐっとしたなぁ。
    僕にゃん…

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    2023年10月18日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    ネタバレ

    これもミステリ?本格じゃないミステリかな。
    真相を知ってもう一度読むと見方が変わって面白いのだろう。犯人は、今回はほぼ提示されているのでサスペンス…?と思いきや、読者が騙される系のやつです!
    俊一郎のコミュ力が随分あがったなぁ。

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    2023年10月04日
  • 八獄の界 死相学探偵6

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    ネタバレ

    シリーズものなので、カテゴリーはミステリーに分類したが、これはミステリーではないのでは?
    それと殺人事件でもないし。
    ホラー度はものすごく高かったけど、これまでの話と比べると異色の殺人。
    でも、そして誰もいなくなったを彷彿とさせるひしひしと忍び寄る恐怖はすごかった。夢中で読んだ。
    一気読み推奨。

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    2023年10月01日
  • 十二の贄 死相学探偵5

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    ネタバレ

    このオチはどうなんだ?
    悠真目線がたくさん出てきたので犯人とは思わなかった。
    そして、最後にドドッと死亡で驚いた

    このシリーズを追い続けるうちに、呪術に興味出てきて本買っちゃったよ。
    あと、ホーンテッドマンションも観に行っちゃった。

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    2023年09月30日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    幼少の頃から不吉なものが視える弦矢俊一郎。彼が開いた探偵事務所に依頼人がやって来る。彼女の家では婚約者の死から怪奇現象が続いているという。
    これぞホラーミステリ。怪奇現象と謎解きの塩梅がよく、思わず身を乗り出してしまった。怪奇現象はどこまでも不可解に恐ろしく、そして絡まった糸を解す推理の楽しさがここにある。

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    2023年09月30日
  • 五骨の刃 死相学探偵4

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    これも一気読みだったな。
    シリーズの巻を追うごとに出てくる謎や伏線は、きっと最後の方に回収されるだろうからあまり間を空けずに読み切りたい。
    こちらは犯人がまったくわからなかった。
    登場人物達のその後の話とかいつか書いてくれないかな〜

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    2023年09月25日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ネタバレ

    曰く付きの建物を移築して集めるというアイデアに度肝を抜かれた
    また建物に加えて土地も曰く付きでやばいのテーマパークの様相
    フィクションかノンフィクションかはわからないが倫理的にはどう考えてもアウト

    手記はどれもおもしろかった
    特に黒い部屋のように徐々に狂っていく感じが好き
    主観的に書かれているのでどの時点でおかしくなり嘘の記述になっているのか考察するのが面白い

    単純な疑問だが霊や怪異は何に取り付くのか?
    今回は建物に付いていた様だが地縛霊的なものだった場合は移築してもついてこないのかな?
    また建物をバラバラにしてちょっとずつ違う建物に使ったらどうなるのか
    不謹慎だが色々試したくなる

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    2023年09月23日