あらすじ
6歳の奈津江には、不思議な能力があった。誰かが失くしたものを探し出すことができるのだ。優しい両親とともに穏やかな日々を送る奈津江だったが、突然、立て続けに両親を失うという不幸が彼女を襲う。さらに、両親は自分の実の親ではないと知らされたのだ。呆然とする奈津江は、実姉を名乗る深咲に連れられ、父が経営する子どもたちの施設“祭園”に引き取られることになる。そこに暮らすのはわけありの少年少女たちだった。周囲を取り囲む黒い鬱蒼とした森、施設内をさまよう狐面の女、廃屋と化した“廻り家”と呼ばれる奇怪な祈祷所。やがて、奈津江の秘密が明かされるとき、惨劇が幕を開ける――。怪異と謎に溢れた極上のホラー・ミステリ。『災園』を改題。
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Posted by ブクログ
最後のページでゾクっとした。
ホラー&ミステリーの三津田信三さん、クローズドサークルっぽい作品。
不思議な稲荷の社で遊ぶ少女から始まり、子どもを集める不思議な園に舞台が移る。気味の悪い大人の住人たち、優しいけれどちょっと不思議な美女、正気を少し失いかけてる老婆。謎の儀式が行われて過去に人が死んだことのある建物。そして暗い森。
舞台装置はもう完璧。
途中、謎解きの行動をしてる最中の説明が冗長かな?と思った。読むのに時間がかかった。
あの人とあの人のことは途中で何となく想像がついたが、ラスト、まさかそっちが!?とびっくりさせられたので、良しとしよう。
こういう話はけっこう好き。
Posted by ブクログ
ホラー小説はあまり読まないので馴染みないんだけど、安定の三津田センセー作品。むしろ枠としてはミステリでは…?とはいつものこと。
わりとサクッと読めて、相変わらずストレスフリー。つか奈津江ちゃんも含めて賢すぎる。自分より胆力あるかも。まぁここらへんは自分一人で生きていけないから災園にいなくてはいけない、という理由付けとしての面が強いのだろうけど。
しかし狐周りはまったく活用されず話が終わったな…。灰色の女と狐の繋がりはもっとあっても良かったのでは?とか思わなかったりしたり。
Posted by ブクログ
逃げるシーンが多くて謎解きが少なかった。
怖さもあまり感じず、少し残念でした。
肝試しのルートが分かりづらいでしたが、深読みしなくてもだいたいはわかるので良かったです。
小学生にしては頭の回転が良すぎる。
面白かったです。
Posted by ブクログ
ここここここここここええええええええええ!!!!!!
ホラゲーをプレイしてるみたいだった。
祭園にひきとられ、ともに暮らすことになる子供たちから肝試しの洗礼。それぞれの生い立ちの謎。徐々に明かされていって本当に「ひぃい」だった。気分は夜廻りだったなぁ…
Posted by ブクログ
光文社文庫のも読んだのだけれど、加筆修正と図面付きということで購入。
時間が経っていて犯人が誰だったか忘れていたため新しい気持ちで再読できた。
子供の施設という閉鎖された世界での話はとても好物。
6歳でこんなにしっかりした子供が…?と思ったけど、ちゃんと理由もあるんだね。
最後の終わり方がまたホラーだった。
Posted by ブクログ
廻り家のシーンが、想像するだけで怖かった。主人公は6歳の女の子。さすがに6歳でこれだけの思考力を持っているという設定に無理があると思いました。ストーリーは、可もなく不可もなくでした。
Posted by ブクログ
読みやすかったし、全体的にストーリーは良かったと思います。ただそれにしても聡明な子だとは分かっていても奈津江ちゃんが6歳にして大人すぎる頭脳なので少し非現実的に感じ、共感はしにくかったです。
Posted by ブクログ
読み始めて、何となく似たような作品を読んだような気がしていて、気になって最後のページを見ると「加筆修正して改題して角川から出版したもの」との事。
成程、既視感が有るわけだ。こういうの良く有るけど、せめて裏表紙にでも書いておいて欲しかったな~。
まぁ、結末は忘れていたからよかったけど、騙された気分で話にのめり込めなかった。
あ~損した。