三津田信三のレビュー一覧

  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズ第5弾は初の短編集。
    短編3中編1の構成ですが、中編というかもはや長編と言っても過言ではないボリュームでした。
    過去の長編4作品に比べるとややホラー寄りに感じましたが、それでもやはり本格ミステリーさがあって面白かったです。
    中編では、解決編で密室トリックの謎を江戸川乱歩の分類に当て嵌めながら推察していく方法を取っていて興味深かったです。
    そして、完全に記憶から消失していた伏線をしれっと回収し驚愕な真実を持って解決の流れでしたが、そんな無理矢理な…と思ってたらやはり刀城言耶先生でした。

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    2023年09月19日
  • そこに無い家に呼ばれる

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    とりあえずたった今読んだ新鮮な気持ちを

    最後のアレで「バッキャロオメェ!!!」って本投げそうになった

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    2023年09月17日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    曰く付きの住宅ってあるじゃないですか

    そんな住宅を集めて合体させて最恐の事故物件を作りたいんですよ

    そんなトムブラウン的発想でとんでもねぇ家を作って更に人を住ませたらどんなことが起きるのかってヤバイ実験の記録を前作の2人が読み解く「家シリーズ」第ニ段。

    作中の記録は記載者によって情報の捉え方や表現がガラッと異なるので同じパターンが無いのが凄いなぁって思う。前作では過去の記録を読んで謎を解く第三者の立場だったけど今作は2人にも怪異の魔の手が忍び寄ってきてるので次作は家に直撃アポイントあるかな

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    2023年09月17日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    ネタバレ

    今回も一気読み。死相学探偵シリーズの第三弾。
    今回、犯人はミスリードされてしまったぜ。
    死相がミステリーの謎解きに効果的に所与条件として使われている。
    そしてシリーズ全体を通して出てきそうな人物もすこし登場する。
    あとは、俊一郎が苦労しながら少しずつ成長していく感じが、なんだか良い。

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    2023年09月09日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    死相学探偵の推理する内容はお話によって人間と科学を超えたものの濃度が違うのかも。だから、だれが関わってどのように犯行は起こったのか、予想がつかない。
    今回は、犯人の予想があたって嬉しかった。
    前半部分の導入は本当にホラーで怖かった。
    一気読み推奨。

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    2023年09月03日
  • 白魔の塔

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    単行本でも読みましたが、文庫本では、ある元灯台守の話が特典でついているので購入。
    ミステリーだけど、ホラーの世界をしっかり味わうことができる作品。もちろん、謎解きが終わっても。
    解説の松江松恋さんの「目次から読者に騙りかける」という言葉で、最後にまた目次を見返した。
    ずっと不安がよぎる中読み進む感じ、こわかった。

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    2023年09月02日
  • のぞきめ

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    個人的・夏のホラー強化月間。氏の著作なら何でも良いんだけど、今回は、BRUTUSホラー特集でも取り上げられていた本作をチョイス。さすがのリアリティ&恐怖感。連作中編集というか、共通の舞台に纏わる中編2作を収録。本作については、刀城シリーズに共通する合理的謎解きもあって、でも霊的なものはやっぱり確実に存在していて、っていうそのあたりのバランスが絶妙。

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    2023年08月28日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    シリーズ1は未読のため
    なかなか死相学探偵が出てこない?
    登場人物たちの名前が独特?
    と思いながら読み進めたのだけど、
    怪異の発端となる「四隅の間の儀式」が始まって一気に物語に引き込まれた。
    ひた、ひた…とか、した、した…とか、音の表現が怖くて震えながらも、続きが気になって読んでしまう。
    中盤、いよいよ探偵が登場してからは
    謎解きの展開に、これまた続きが気になって仕方ない。
    シリーズ途中から読んでも充分楽しめました。

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    2023年08月25日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    実はライトノベル的な感じかと敬遠していたが、とても面白く一気読みしてしまいました。
    ネタとしてはホラーなんだけど、ちゃんと謎解き要素があって、ヒントも散りばめられている。でも怪異はそれとしてちゃんと肯定された状態のまま、というところが斬新で面白い。
    主人公の弦矢俊一郎のぶっきらぼうさ、不器用さにやきもきしながらも、苦労しながらもがく一生懸命さを感じ取って応援したくなる気持ちになってしまった。
    怪異の内容は描写が生々しくて気持ち悪い気持ちにさせてくれる。

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    2023年08月20日
  • 七人怪談

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    一篇一篇を読み終わる度に、さすがだ、とニンマリしてしまった。皆さん、特にこのメンバーに依頼をした三津田さん、お見事としか言いようがありません。

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    2023年08月20日
  • そこに無い家に呼ばれる

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    ネタバレ

    今回もホラーを堪能させていただきました♪

    読んでいる間に何も増えなかったし、何もなくならなかったので安心ですね。
    幽霊屋敷ものにこうした描き方をされると更地を歩くのが嫌になるかもですねぇ。

    でも、最終巻まで楽しませていただきましたので、次は別な仕掛けで楽しませていただきたいです(*^^*)

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    2023年08月20日
  • のぞきめ

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    中盤若干だれましたが、全体的にしっかり怖いし読み応えありました。
    最後の回答編は蛇足と感じる方もいるかも(私は好き)

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    2023年08月19日
  • 七人怪談

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    一人目、澤村伊智「サヤさん」でやられました。他の人も面白かったけど、個人的にはこれがいちばん面白かった。

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    2023年08月14日
  • そこに無い家に呼ばれる

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    ネタバレ

    久々にホラー小説を読んだというのもあって、一気に読んでしまった。
    冒頭はやたら他作品のタイトルとあらすじが紹介され、興味がそそられる作品もあったのでメモしたものの、紹介される作品数が多すぎてちょっとくど過ぎると思った。
    いざ始まってみれば、新社会人の報告は面白かった。そして幕間では、この表紙は顔が1つと目が3つだが???とよくわからなかったり、この本はシリーズ3作目らしいので(1作・2作目未読)、前作らの比較の話など、読み飛ばす箇所もありつつ。
    3つの話を経て、それぞれの関連性を検討してみると時系列になっており、全て繋がっていると判明する。そこらの考察がミステリーっぽい。

    しかし、個人的には

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    2023年08月16日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    刀城言耶シリーズ一作目。
    怪奇ホラーとミステリの良いところを組み合わせた、一度に二度おいしい作品。
    前半は憑き物や山神、厭魅などといった怪異が全面に押し出され、殺人事件が起きた以降は本格ミステリになっていくのだけど、ホラーの面白さとミステリの面白さがどちらも全く負けてなく、丁度良く融合されており、楽しめました。
    そして最後に明かされる真相は圧巻の一言!
    今までの全ての描写が伏線と言っても過言では無く、ラストで明かされる怒涛の伏線回収は凄いとしか言えない(ただそのせいでちと文章が読みづらかったり、状況を文面から把握しづらかったりするのが玉に瑕)
    三津田信三さんの書籍はホラー全振りの作品しか読んだ

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    2023年08月12日
  • 七人怪談

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    大好きな三津田信三さんのホラーと、三津田さんの選ぶ作家さんとテーマで編集者としての三津田さんも楽しめるという、ファンには嬉しい企画の本です。
    静かな夜、自室で読むのにぴったり。
    勘違いかな、でも変や感じがするな、という日常の中に潜む怪異を感じることができました。
    「何も無い家」の、肌触りまで気持ちのわるさを感じられる空気感、さすがです。

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    2023年08月12日
  • 七人怪談

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    ネタバレ

    澤村伊智 霊能者怪談
    投稿文から浮かび上がる霊能者。面白かった。さすが。
    ヒトコワではないが、ダメだと思いながらもずるずる先延ばしたり、無視したりする心理がめちゃくちゃわかる。

    加門七海 実話系怪談
    実話かフィクションか。実際に足を運んで写真をとって、写真が変化する。怖かった。

    名梁和泉 異界系怪談
    燃頭はフィクションだったが、子供達の想像力や願いによって実在化するのが良いし、黄泉というのも良いが、戻ったところで、っていうラストも良い。

    菊地秀行 時代劇怪談
    淡々と場が映り話が進んでいく。まあまあ。

    霜島ケイ 民俗学怪談
    住もうとした家がおかしいのは嫌だなあ。猿かもという思い込み、思い

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    2023年08月09日
  • 七人怪談

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    三津田信三の元にホラー界屈指の作家6人が
    集まり、各々、テーマ別の怪談を描く……(; ´⊙Д⊙)ゾワッ

    バラエティーに飛んだ7作品でした!
    個人的に面白かったのが、

    『サヤさん』澤村伊智
    新居に越してきた家族に起こる祟り
    そしてあの!霊能者が現る!!

    いや〜まさかねあの人が出るとわ笑笑
    内容もぼきわんが来るみたいな感じで面白かった!!

    『燃頭のいた町』名梁和泉
    ひょろひょろな長身にフラフラな足取り
    見たものを震え上がらせるという亡者
    その名も……燃頭!

    サイレントヒルの様な話だった
    燃頭が追っかけてくるーーー!
    いや〜中々面白かったぁ〜('▽')ヨカッタ

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    2023年07月29日
  • 怪談のテープ起こし

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    ネタバレ

    作者が集めてきた怪談のテープ起こしという体で書かれる一話完結の連作小説。

    実際に作者が聞いたものをテープ起こししたと思わせる書き方が現実と創作の境界線をあやふやにするような恐怖感があった。

    個人的には「集まった四人」「屍と寝るな」が好きな雰囲気だった。
    怪異の発生した理由があやふやなまま終わるのは如何なものかという問いかけとミステリなら許されないがホラーだからこそ許される、という答えが印象に残った。
    水という共通点はどちらかといえば確かに無理やりな気もしたけど。

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    2023年07月26日
  • 子狐たちの災園

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    ここここここここここええええええええええ!!!!!!

    ホラゲーをプレイしてるみたいだった。

    祭園にひきとられ、ともに暮らすことになる子供たちから肝試しの洗礼。それぞれの生い立ちの謎。徐々に明かされていって本当に「ひぃい」だった。気分は夜廻りだったなぁ…

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    2023年07月15日