三津田信三のレビュー一覧

  • 厭魅の如き憑くもの

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    読後、不思議な感覚に襲われた 語り手…の刀城がなまじボクらに近い感性を持ってるせいでこの世界にも厭魅やカカシ様がいるのか疑ってしまう 何の気なしに読んでるところも伏線になっていて、風土に根付いた風習だからこその事件でおもしろかった!

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    2025年01月03日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    山の集落、山をめぐる成人の儀式、迷い込んだ忌み山、一軒家から一家全員の失踪、童歌の見立て殺人、二重密室などなど

    大好物を詰めていただきごっつぁんです

    刀城言耶シリーズ、10年以上前に読んでから随分ご無沙汰でした。
    最初、犯人特定が二転三転したり、真相を暴くよりもあくまで謎に対しての解釈をしていくのが、なんともすっきりしなかった

    でも夜読むんじゃなかったーとじわじわ背筋冷たくしてくる表現、謎解きミステリーの中に説明がつかない怪談要素があるの、癖になる

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    2025年01月03日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    舞台は、世間から隔絶され、未だ悪霊や生霊・神といった不思議と人間が共存する山奥の村。そういった不思議を時代錯誤としてその文化の廃止を目論む勢力が謀を巡らす中、それを嘲るように次々と発生する密室状態での不可解な怪死事件。村を訪れた全く余所者の物書きを言わば探偵役に据え、事件の解決と村の歴史を紐解く物語。物語全体に帯びる禍々しい雰囲気が、我々読者を現実の世界から不思議と恐怖の世界に引きずり込む。終盤の所謂探偵役解説パートでは、話が錯綜し結論が二転も三転もして、読者はそれに為す術なく振り回される。その挙句に待っていた真犯人は想像だにし得ない驚嘆すべき人物だった。そこから思い返すと、物語の要所要所に、

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    2024年11月29日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ネタバレ

    面白かったです
    特に設定が面白く、結末こそ劇的ではないものの全体的に質の高い恐怖を提供してくれたと思います。ホラーにしては珍しく人が死なないのもあり読後感も結構良かったです。

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    2024年11月27日
  • 六人の笛吹き鬼

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    ネタバレ

    あっさり読めるスッキリホラー。ホラーと見せかけ、ミステリー展開で犯人解明。でも、ラジオおばさんの娘とか達磨さんのこととか、風呂敷広げてそのままな部分もある。次作あたりで回収されるのかな?

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    2024年11月25日
  • 六人の笛吹き鬼

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    ネタバレ

    思ったより怖くなかった。
    ずっと超常現象的なものが起こるのかと思って読んでいたけど、人が起こした事件だった。
    当事者の子供達にとっては摩訶不思議な出来事だったけど、大人目線で見ると全く違った見方ができるんだなって思ってすごく面白かった。

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    2024年11月25日
  • 幽女の如き怨むもの

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    昭和の遊郭をよく調べられたようで、細部まで考証の行き届いた世界観にどっぷり入り込める。怪異の存在は仄めかされるばかりでなかなか正体が見えてこないが、小野不由美の屍鬼的な薄気味悪さやじわじわ感が際立ち、かなり好み。言い換えれば怪異の存在なしでも読み進めるドラマの面白さがある。
    今回は事件が単純な分謎解きパートも控えめで、いつもの二転三転する展開はないし、ちょっと強引な結論も多いのでそこはマイナス。第三部もやや蛇足に思える。
    シリーズでは異色で外伝的だが十分な面白さ。これはこれでいい。

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    2024年11月23日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    誰もが知っているような作家の短編集を八つも集めたホラー短編集。
    特に面白怖かったのは、宮部みゆきさんの「影牢」と、三津田信三さんの「集まった四人」、小池真理子さんの「山荘奇譚」、有栖川有栖さんの「赤い月、廃駅の上に」
    あくまでも自分の好みというところですが。

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    2024年11月22日
  • のぞきめ

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    前半、後半でタイプの違う怖さが楽しめる、一冊で二度美味しい長編ホラー。先生の書く読んでいるこちらまで焦ってしまうような、正体の分からないものに追い詰められていく焦燥感、緊迫感がとても好きで、この本はそれがずっと続くので思わず駆け足でぐいぐい読んでしまった。所謂因習村的なお話になってはいくんだけれど、前半の実話怪談風の話からかつて学生が体験した手記につながる流れは美しくて見事。

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    2024年11月05日
  • 七人の鬼ごっこ

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    最初から最後まで程よくゾクゾクして読めた!
    犯人も、人なのか人ならざるものなのか…どんどん読め進めていった。
    犯人も意外な人で、満足な1冊だった。

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    2024年11月04日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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     幼少の頃から人の死の影が見える主人公・弦矢が探偵事務所を開いて最初の依頼を引き受けてから依頼人の一族が次々に不審死を遂げていくという、怪異と謎解きの塩梅が絶妙なホラーミステリーで、最初は渋々だったけど徐々に真剣になっていく主人公が印象的だった。

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    2024年11月03日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ネタバレ

    正直かなり怖かった。

    5つの怪談話のオチは想像を見事に裏切られた。
    まさか別々な場所で起きていたと思われる怪異が全部同じ場所で起きていたとは。

    結局世智の父親は御山の神様なのか?
    怪異の元凶とも言える亀代子の神隠しについては、はっきりとした結論が出ておらず、モヤモヤが残るので星-1。

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    2024年10月31日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    青木さんのレビューを見て購入を決意したものの
    大型書店やネットにも売っていなくて諦めかけたが、
    少し離れたところにある本屋で無事ゲットしました。

    一見、無関係に思える家にまつわる怪談。
    しかし起こる事象や怪異に共通点があり、
    その謎に迫っていくストーリー。

    読むと障りがあるタイプらしいのですが、
    自分も読んでる最中に割りとデカめに
    バンッと鳴って飛び上がりました。
    暖房つけたてなので家鳴りだと思うことにします(笑)

    だってこれモキュメンタリー・・・だもんね・・・?

    小さい頃なので記憶はないが怪奇現象がある家に
    住んだことがあるのを思い出した。

    普通の住宅街にある賃貸の戸建てで
    もちろ

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    2024年10月30日
  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズの短編集。
    短編三話と中編一話=計四話が収録されております。

    連続首切り事件の現場となった路地で起こる怪異と、新たに発生した首切り事件の謎・・(第一話「首切の如き裂くもの」)
    峠から見えるはずの家が消失したり出現したりするのは?さらに山中に出没する“迷家”の怪とは・・(第二話「迷家の如き動くもの」)
    隙間の向こうに見えてしまう“隙魔”という魔物の怪と学校の校長殺害の謎・・(第三話「隙魔の如き覗くもの」)
    猪丸家に突然現れた謎の女、葦子。当主・岩男の後妻となった彼女は開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始めるようになりますが、やがてその蔵座敷で惨劇が・・(第四話で表題作「密

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    2024年10月27日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ネタバレ

    怪異の正体についての推理・考察が正解とも不正解とも示されないことで(そしてだいぶガバくて不正解寄りに見えることで)、逆に「実は彼らが思ってるよりもとんでもない怪異が、そこかしこで発生してるんじゃないか」って恐怖をかき立てられる。
    果たして割れ女は推理通りの場所だけにいるのか、「どこの家にもいる」のか……

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    2024年10月24日
  • 七人の鬼ごっこ

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    何となく書店で手に取った、言い方は失礼になってしまいますが、特に何も期待していなかった1冊です。
    が、わりと最初の方からのめり込んでページを捲る手が止まりませんでした。
    各章のボリュームが少なく、また時系列に沿ってストーリーが進んでいき、過去の出来事もしっかり今の視点で過去を振り返ってる文章だったため、読みやすかったんだと思います。
    続編もあるようなので、こちらはしっかり期待して待ちたいと思います。

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    2024年10月18日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    ネタバレ

    ミステリーと不可思議の匙加減が絶妙で、これまでのシリーズの中で一番楽しく読めた。作者の文体が読みやすくなったのもある。推理の思考も明瞭完結になり、ラストの落ちるようで落ちないオチも余韻を残して良きかな。

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    2024年10月10日
  • 怪談のテープ起こし

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    怖い ドキュメンタリーっぽいのがリアルでした。カセットテープが良い味を出していると思う。モノクロのイメージがわいて余計に怖かった

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    2024年09月30日
  • 七人の鬼ごっこ

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    だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ

    この不気味なフレーズ
    だるま、神社、幼い頃の遊び

    一人、二人、三人……
    一人多い??
    あれは誰?

    七人目は誰なのか?

    次々起こる事件。

    とても興味のひかれるフレーズや構成で
    不気味なホラー要素もあり、
    でもちゃんと現実として解決していくミステリー。

    すごくおもしろかった!

    達磨にはまだまだ謎があるように思う。
    達磨の中身が気になる…

    続編も読みたい!

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    2024年09月22日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ホラー好きにとっても満足のいくくらい面白かったです!読む手が止まらなかったです!しかし、間の作者の話が無駄に長すぎて読むのにとても時間がかかりました。まあ最後の考察については、少しは驚かされましたがもっとどんでん返しが欲しいなと感じました。

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    2024年09月19日