三津田信三のレビュー一覧

  • 忌物堂鬼談

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    どの話もゾッとするくらい恐ろしくて、それでいて各話に仕掛けも施されていてとても楽しめました。新書版を積んでいたのが勿体なかったな。
    お気に入りは『霊吸い』。忌物の状態を想像したらなぜか背筋が冷たくなりました。あと、最終夜のベタなお祓い展開が好きです。
    シリーズになりそうなので続きが楽しみです。

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    2021年02月23日
  • 魔邸

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    ネタバレ

    家シリーズは他を読んでないのでわからないけど、今回は豪華な別荘がでてくる割に、恐怖の核がじゃじゃ森のほうにあるためあまり家がメインな感じはしなかった。
    一番怖かったのが、優真が過去二回異界にまぎれこんだ時の話。
    メインの部分よりその話のほうが怖くて記憶に残った。
    この辺の話は突っ込んでえがかれるのかと思ったけどそんなことはなくて、投げっぱなしな部分もちょこちょこある気がして気になった。
    とはいえ、結果的にはミステリ調のホラーで面白かった。
    小さな違和感や勘違いを後から回収してくるのはさすがだなぁと。
    途中何度もエッていうポイントはあるけど、最後の最後で一番エッ!?!?ってなれる。
    二度読みまではしなくても、そういった部分を確認したくて戻って読み直したりはした。
    あとは神々櫛など、作者の他の作品のキーワードがでてきたのもちょっとした驚き。

    表紙の絵や、主役が男の子という点でもっとファンタジー的なホラーかとおもっていたけどダークで人間の醜さみたいなものがえがかれていて良い意味で予想外だった。

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    2021年02月09日
  • 忌物堂鬼談

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    著者の得意な複数のエピソードが実は共通する怪異で。。。という構造ではなく、複数のエピソードそれぞれが主人公を襲った怪異の伏線になっているというのが非常にうまく効いている。砂歩きについてのどんでん返しも秀逸。普段は回収のための伏線やどんでん返しのためのどんでん返しといった必然性の乏しいギミックは好まないのだが、実在したのかしなかったのかわからない美麗の住職が語る怪異のそれぞれが完成度が高く、本筋に絡みつく構造がスリリングであるのため、肯定的に受け入れることができた。というか、それぞれの短編について語ることが主人公に対するセラピーの役割を果たしており、主人公が我に帰るきっかけになっているので、そのような補助線を引くことでこのような構造であることには実は必然性があるということになる。
    いいものを読ませてもらった。

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    2021年01月06日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    現実世界と怪異が交わってしまう三津田信三の「怖い家」シリーズ。「本当の筈はないけれど、でももしかしたら」と思わせるのが本当にうまい。黒い家の真相が分かったときは鳥肌が立った。
    ただ空間認識能力がないので、文章で家の間取りを説明されるとこんがらがってしまうのが難点…

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    2020年12月22日
  • 誰かの家

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    表題作がすごくすき!臨場感とドキドキが半端じゃないです。三津田作品まだまだ初心者だけど怖い家の話はぜんぶ素晴らしいです。

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    2020年11月25日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    「家シリーズ」と銘打たれた作品群の第2作品目。曰く付きの家を継ぎ接ぎしながら1軒の『家』に作り上げたという、なんとも言えない建造物の話から始まる怪異譚。
    「烏合邸」と名付けられたその建造物が実在していたのか、していなかったのか…。
    読んでいくうちになんとも言えない不気味さが這い上がってくる。
    疑問や謎は次々と浮かび上がってくるが、それに対しての明確な答えは与えられていない。もしかしたら「烏合邸」は今もまだどこかに存在していて、怪異は続いているのかも知れない。そんな気にさせられる。
    夜中に読むのは……オススメしない。

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    2020年11月19日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    読みやすくさらさらと進んでしまうけどスリリング!解説込みで面白い!
    黒のパートが一番不気味で想像力をかきたてられるので好きかな。

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    2020年11月10日
  • 忌物堂鬼談

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    後ろ向きに立つ人間って、怖い。
    例えば、エレベーターの壁に向かって立つ人間。
    夜、ふと顔をあげると前方の電信柱の下にこちらに背を向けて立つ人間。
    真夜中に目覚めると、部屋の隅に壁を向いて立つ見知らぬ人間。
    顔が見えないから、どんな表情をしているのか、そもそも顔があるのか。顔がハッキリ見える幽霊よりも怖い。

    そんな後ろ向きに立つ人間が、夜な夜な一歩一歩、自分の部屋に近づいてきたら、目の前にいたら。

    いわく付きの物語を持つ“忌物”を収集する通称“遺仏寺”に、得たいの知れない何かに追われて助けを求めてきた中学生の由羽希は、住職の天空に、彼女の身に起こった恐ろしい出来事を調べる代償として、毎夕、寺で忌物に関する物語を聴くことを提案する。

    これはシリーズと言うことなので、続きが待ち遠しいけれど、次は物に纏わる怖い話を増量して欲しい。ちょっと物足りなかった。

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    2020年11月07日
  • 忌物堂鬼談

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    真っ赤な装丁が雰囲気抜群。5話の中だと一口告げが1番好き、なんだかよく分からん怪異とだんだん頭が壊れてく様は絶品。

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    2020年11月01日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    三津田さん初期の短編集。『そこに無い家に呼ばれる』で言及されていた「よなかのでんわ」が気になって購入。まだきちんと読み比べられていないのですが、両者の類似点がいまいち分からず。そのうち比べてみよう。
    お気に入りは「見下ろす家」です。

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    2020年10月20日
  • 凶鳥の如き忌むもの

    ネタバレ 購入済み

    好き

    このシリーズの中では評価がわかれる作品ですが、私は好きでした。トリックもえ!とはなりますが、まぁ単純ではありますし。登場人物も少なく舞台もわかりやすいので。雰囲気もしっかりいつもの感じですし、楽しめました。

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    2020年10月17日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    ネタバレ

    その少女を決して家に招き入れてはいけない。彼女は魔性の物なのだから。一度読んだ本を再読。朧気に覚えていた恐怖感よみがえった。タイトルになっている話より私は「怪奇写真作家」、「後ろ小路の町家」の方が私は恐ろしかった。

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    2020年09月22日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ネタバレ

    ヤバい…ヤバい…話が進むごとに恐怖が強くなっていくのだが、ページをめくる手が止まらない。
    何らかの事件が起きた家の各部位を寄せ集めてできた「烏合邸」。そこでの背筋がゾクゾクする奇妙で恐ろしい体験の数々。のっけから『黒い部屋』で先制パンチ。だんだんおかしくなっていく母ちゃんの日記にトリハダ。息子どこ行っちゃった?次章で明かされた『黒い部屋』の状態を普通に受け入れていた母親の感覚に絶句。
    『赤い医院』の得体の知れない何かに包囲されていく臨場感に心臓バクバク。
    このスッキリしない終わりはまだまだ続く怪異を予感させる。

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    2020年07月09日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ネタバレ

    どこまでが本当で、どこからが創作か、わからない所が面白かったですね。
    読んだ人がどう受け取るのか、というところでしょう。
    しかし、読み終えて、台所へ行ったらテーブルの上に位牌が並んでたのには、ゾッ! としてしまった。お盆でお墓に立てる塔婆をお願いする葉書を書いて欲しい父が、勝手にやったことだったんですが、もう

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    2020年06月26日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    相変わらずの膨大な伏線、迷走推理に心躍る。怖さはシリーズ中でも控えめだけど、また別種の「怖さ」が楽しめる。

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    2020年06月06日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    これも多重解決なのかな。タイトルの字、初めて見た。いずれ滅び行く運命の村だったのだと思う。貧しさが全ての元凶と言える。年頃の女の子が消えるというのは貧しさの象徴だもの。哀しい祭り。刀城言哉はそういう伝説や祭りに引き寄せられる体質なのかな。寿ぐ系の祭りにはあまり出会わないよね。

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    2020年04月18日
  • 誰かの家

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    再読。湯治の話以外はど」も怖くて楽しかった。
    著者は家に関するホラーが得意分野の一つであるが、表題作は異色の設定で怖がらせる感じ。主要な登場人物以外は病者が無機質で、問題の家の無音の不気味さを暗示する。他の家関係の賑やかな怖さと異なるのが一風変わって魅力的。
    ドールハウスの話はホラーというよりは不気味という感じ、呪いの話は奇妙な味わいの怖めな幻想小説という感じ。どれも読んで損はないと思う。
    最初の短編はこれもあまり派手な立ち回りのない静かな怖さで、男の下心がエンジンになって話が回り始めるのが興味深い。怖い存在の見た目や立ち居振る舞いが全然怖くないのが怖い。あとあとさんは著者の得意な古い家と老人の不気味さを合わせたイレギュラーな味わい、リンゴジュースやオレンジジュースでなくグァバジュースみたいな。

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    2020年04月11日
  • 蛇棺葬

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    2020.2.14~2020.2.27 2020年の③
    ★★★★☆
    主人公の意図せぬことばかり。勝手に連れて来られ追いやられまた呼び戻され。唯一の味方である民婆、優しい龍己の小父小母、記憶の彼方に追いやった親友砂川くんとその祖父たち家族にも何一つ良いことがなかった…。そうなの、だからこそホラーなのだ。悪いヤツが野垂れ死ぬのは痛快愉快だが、読者目線で感情移入してしまった人物に全く良い事がないこの不条理に心がざわついて腹立たしいったら無い。しかし、殯の為に籠る御堂での一夜の描写は思い出したくないほど恐ろしや。

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    2020年02月27日
  • 首無の如き祟るもの

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    ネタバレ

     2008年の本格ミステリベスト10(国内編)第2位など,ミステリランキングで上位を総なめし,世間の評価も非常に高い作品。こういった世間の評価が非常に高い作品は,読む前にハードルが上がり過ぎてしまい,面白くてもそれほど満足度が高くならないのが難点
     三津田信三の作品は,やや文章が読みにくい作品が多い。文章そのものが読みにくい上に,構成も様々な視点が入り乱れるため,更に読みにくくなる。この作品は,三津田信三の作品の中では,比較的読みやすい作品に感じた。
     大きな構成としては,姫之森妙元という作家が,本名の高屋敷妙子として,かつて経験した姫首村を舞台とした2つの殺人事件について,迷宮草子という怪奇幻想系の同人誌に小説を連載しているという設定となっている。
     4つの幕間と第1章から第24章までがあり,第1章から第24章までが,それぞれ毎月の連載という設定。「はじめに」の最後では「一連の事件の真犯人が私自身ではないかと疑われるのは,完全な徒労であり間違いでありますと,老婆心ながら最初にお知らせします。」と書かれている。これは伏線となっており,この「はじめに」を含む第1章から第23章の途中まで。そこから先は,事件の真犯人である古里毬子が書いているという構成になっている。
     さらに,序文では刀城言耶が姫之森妙元が迷宮草子に連載していた原稿をもとに,その後加筆された遺稿などを整理したものとある。一部は作中の江川蘭子氏(作中の江川蘭子=古里毬子)が執筆していると真相を明らかにしている。こういった構成そのものに伏線を仕込んでいるのが三津田信三作品の特徴であり,こういった部分も高く評価されている。個人的にも好きな志向なのだが,やや過大評価されているようにも感じる。
     この作品では,時代を隔てて,大きく2つの殺人事件が起こる。一つ目の殺人事件は,媛首村の秘守家の十三夜参りでの殺人事件。媛首家の女児として育てられていた「妃女子」が密室状態の媛首神堂から消えて,井戸から全裸の死体で発見されるという事件
     二つ目の殺人事件は,媛首家の婚舎の集いで,「古里鞠子」が首無し死体が見つかり,更に長寿郎と二守紘弐が殺害されるというもの。この二つの事件とその周辺にはいくつもの謎がある。
     この2つの事件とその周辺にある謎は,たった一つのある事実に気付けば綺麗に解けるという。その事実とは,生まれてきた子どもの性別を逆に告げたという事実。妃女子として育てられていたのが男子,長寿郎として育てられたのが女子だった。妃女子は一守家の女子にしては病身だったなど,この事実についての伏線も数々仕込まれている。妃女子を殺害したのは二守紘弐。紘弐は一守家の跡取りの座に兄の紘一氏を就かせ,将来,その弟である自分が甘い汁を吸うため。長寿郎が,性別の入れ替わりの事実を隠すためにとった行動により,いくつもの謎が生じてしまっていた。
     2つ目の婚舎の集いにまつわる連続殺人事件の犯人は古里鞠子。婚舎の集いで殺害されたのは長寿郎だった。長寿郎が古里鞠子に殺害されていた。そして本当は男性だった江川蘭子を殺害し,首無し死体として発見させ,長寿郎に見せかける。そして古里鞠子は江川蘭子に成り代わった。紘弐は江川蘭子に成りすました古里鞠子を脅迫したために殺害された。
     ミステリとしての仕掛けはこれで十分だが,最後に真犯人が誰かという部分でどんでん返しを繰り返す。
     江川蘭子になりすました古里鞠子が犯人という推理をひっくり返し,幾多斧孝が犯人だという推理を展開。更にそれをひっくり返し,真犯人は,高屋敷妙子に成りすましていた古里鞠子だとする。
     最後は,最後に推理していたのは刀城言耶ではなく,幾多斧孝か,又は謎の怪奇だと思わせ,真相を隠したまま終わる。エピローグでは高屋敷妙子と古里鞠子(江川蘭子)と思われる死体が発見されたこと,そして幾守寿太郎という人物が第三回新人賞を取っていることが分かる。
     かなりよくできたミステリではある。妃女子と長寿郎の性別の入れ替わりという1点を軸としたシンプルな構成。かなりの伏線がこの1点のために様々な伏線が仕込まれている。しかし,長い。ほかの作品に比べると少しマシではあるが,やはり三津田信三の文章は読みにくい。最後のもやっとした終わり方も,スパッと終わらせた方がインパクトやサプライズを増せたのではないかと
    思う。妃女子と長寿郎の性別の入れ替わりという1点を軸としたプロットを生かすためには,もっとシンプルな構成にして,最後はスパッと終わらせた方がよかったのではないかと思う。とはいえ,これは十分面白かった。★4で。

    ○ サプライズ ★★★☆☆
     妃女子と長寿郎の性別の入れ替わりのトリックは,それなりに驚ける。しかし,そもそもサプライズを重視していない構成となっている。サプライズを考えるなら古里鞠子=江川蘭子が高屋敷妙子に成りすましていたという終わり方で十分だったと思う。それ以上のもやっとした部分がやや蛇足

    ○ 熱中度 ★★☆☆☆
     三津田信三の文章は読みにくい。頑張って最後まで読んだら,それなりの満足感を得られるという雰囲気。もっと短く,シンプルで読みやすい構成にしていれば,傑作になり得る。しかし,この読みにくい文体が三津田信三の個性なので仕方ないだろう。
     
    ○ インパクト ★★★★☆
     性別入れ替わりのトリック,古里鞠子の二重の入れ替わり(長寿郎→江川蘭子への入れ替わり),更に高屋敷妙子に成りすまそうとする展開などインパクトはある。

    ○ キャラクター ★★★☆☆
     キャラクターの個性はそれほどではないが,人物はそれなりに書けていると思う。キャラクターを楽しむ小説ではなく,スジを楽しむ小説

    ○ 読後感 ★★☆☆☆
     最後の最後で,ミステリなのかホラーなのか分からないモヤっとした終わらせ方。読後感はやや悪め

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    2020年01月12日
  • 幽女の如き怨むもの

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    刀城言耶シリーズはいつも引き込まれる。戦中戦後の廓町の様子がわかって興味深い。花魁の日記が出色。廓での生活が克明に描かれていて、その辛さにいたたまれなくなる。全体の謎の解明にはすっきりしないところもあるが、してやられた感あり。さすがにうまい。

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    2019年11月18日