三津田信三のレビュー一覧
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いわゆる「憑き物」の短編7つを収録。それぞれ次のとおり。
『夢の家』は、思い込みの激しそうな女性とのつきあいを断ったら、妙な夢を見るようになった会社員の話。表題作の『ついてくるもの』は、夜逃げしたと噂される家の裏庭に打ち捨てられていた雛人形のお姫様を拾った少女の話。『ルームシェアの怪』は、若者4人がルームシェアする一軒家に住むことになり、2階の住人を気にするOLの話。『祝儀絵』は、年の近い叔母から不気味な絵をもらって以来、周囲に異変が起きる男性の話。『八幡の藪知らず』は、絶対に入ってはいけないとされる森を訪れた少年たちの話。『裏の家の子供』は、引っ越し先で裏の家の騒音に悩まされる翻訳家の話。 -
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このミス2013年版4位。遊郭で3世代に渡って発生する身投げ事件。いままで読んだこの人の本の中で一番良かった。いつも終盤がどんでん返しの大安売りとなってもう勝手にやってよ状態になるんだけど、今回は一発で結構あっといわす結末になってる。緻密な構成と意外性のある展開で本格ミステリとしてとても良くできてるし、この作家のこだわってるとこと思うんだけど、自分的には第一部が一番良かった。ミステリアスな雰囲気につつまれた普通の物語として秀逸。第一部だけで普通の長編小説ぐらいの分量があるし、はらはらしながらグイグイ引き込まれて止まらなくなって最後はほっとする感じがすごく良い。2部、3部はそれに比べるとまんねり
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三津田信三お変わりなくの『如き』シリーズ第六段。
一年に二回くらい来る金田一耕助(と言うより山の中、閉ざされた未開の集落、伝承怪異)を求める心を絶妙に満たし続けてくれるこのシリーズ。
いつまでも続いてほしい。
今回は廓町のとある置屋が舞台。
閉ざされ感がないかと思ったらきちんと閉ざされ、その中で蔓延する怪異、伝承、不気味な隠語。
きちんとニーズを満たしてくれている。
謎解き自体は若干緩めではあるものの、最後に『緩めである理由』もきちんと記されていて好感度大幅アップ。
ガチガチのミステリではなく、人と人が織りなす美しかったり悲しかったり恐ろしかったりする柄と、そこにできた皺、そしてその皺に -
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刀城言耶シリーズ第5弾。
波美地方の5つの地域(神社)での、雨を降らしたり止ましたりする儀式を舞台に殺人事件が起こる。
みづち様を祭り沈深湖での儀式の最中に十数年前にりゅうじの息子のりゅう一が死亡。(その前に水分辰男が死亡)
そして刀城言耶が訪れている最中にりゅうじの二男りゅう三が死亡。
そして次々に宮司が殺されていく。
りゅうじは皆に知られぬように密かに、湖に沈める樽に生贄となる人間を入れていた。
さぎりの子供3人のうち長女の鶴子を生贄にするつもりだったのだが、次女の小夜子をりゅう三が仕切る儀式の最中に生贄とした。
辰男の死は事故であったようだが、りゅう一は生贄となった男が