三津田信三のレビュー一覧

  • ついてくるもの

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    三津田ワールド全開。短編集なので物足りなさは仕方ないけどいつもと同じようにゾクゾクしながらあっと言う間に読んでしまった。

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    2016年05月06日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    ぎゃー!怖い!
    何最後の!怖い怖い!

    ミステリの短編集を読んでいるかの様で、実は全て
    『迷宮草子』という一冊の本の中の話。

    あぁ、私も迷宮草子の物語の一部になってしまったのか。

    締めは好き嫌いが分かれそうですが、世にも奇妙な物語を見ている様な、最後の最後まで不思議な世界観に浸れたので私は好きです!

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    2016年04月15日
  • 幽女の如き怨むもの

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    最後の謎解きはこんなもんかという感じ。ただこの作品はそこだけでなくいろんな楽しみ方がある。

    何よりも、知らない遊女の世界が濃密に描かれている。ノスタルジーを感じる年ではないが面白く読めた。
    出戻りする花魁の哀しみに心打たれ、敢えて、金儲けに徹底するやり手婆アに、そこはかとない優しさも感じた。

    解決編の肝に少し無理があるかな。

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    2016年04月13日
  • 水魑の如き沈むもの

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    ホラー感は薄まった分、ミステリとして面白かったです。
    このシリーズはいつも最後まで楽しませてくれます。

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    2016年03月18日
  • 禍家

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    一つ一つの細やかな描写が読者もその空間にいるような錯覚に落とし入れてくれる。特に音に関する描写は秀逸で鳥肌もの。
    三津田心臓の本は全て読んでいるがこれは他の作品よりも読みやすく面白い。

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    2016年03月06日
  • 密室の如き籠るもの

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    怪異と合理的解釈が程よいバランスでよかった。
    祖父江偲は、祖父江耕介の妹なんだろうなぁ。『凶鳥のごとき忌むもの』との絡みもあったりと、三津田氏の本は読めば読むほどつながりがあって面白い。

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    2016年01月01日
  • 水魑の如き沈むもの

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    前作等と比べると、さほどホラー味は強くなかった。
    しかし、閉ざされた村に残る怪しい風習は忌まわしい雰囲気たっぷりで、
    さんざん散りばめた伏線を見事に回収するラストは
    シリーズナンバーワンの面白さだった。

    某宮司の胸糞の悪くなるクズっぷりもこの作品の大きな魅力。

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    2017年01月08日
  • 五骨の刃 死相学探偵4

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    ネタバレ

    <恐怖の表現>と題される猟奇的怪奇的なパーティーでの無差別連続殺人事件のあった<無辺館>に肝試しに入った4人のうち一人だけに死相が現れる。
    無差別連続殺人事件の関係者にも死相が認められ、第二の連続殺人の被害者候補の死を回避させられるか…。 
    猫の僕にゃん大活躍!
    曲矢の妹・亜弓登場

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    2015年12月26日
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    ストーリーが進んでいくごとにどんどん怖くなる…
    作中作ともいえる前作『蛇棺葬』の原稿内容が主人公の現実に侵食してくる感じがたまらなく嫌だった…
    前作の謎が解明されても新たな謎と恐怖が生まれてどんどん身動きがとれなくなる感じ。
    後書き的な『蛇足』部分も短いながら破壊力は絶大だった。


    ところで同じ著者の死相学探偵シリーズでチラッと言及された消えた民俗学者も、あのあと何かあったんでしょうね…

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    2015年12月10日
  • 密室の如き籠るもの

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    短編集ながら相変わらずよく作りこまれている。コックリさんに関する解釈が色々あることには驚いた。「秘室の如き籠るもの」の結末も二転三転して飽きさせないようになっている。個人的には「迷家の如き動くもの」が一番楽しめた。

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    2015年12月09日
  • 五骨の刃 死相学探偵4

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    呪術に関する『キーワード』がわりと早い段階でわかってしまった…なかなか気づかない弦矢くんにヤキモキしながらも楽しんで読めました(笑)

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    2015年12月03日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    新書版のとラストが違っているような?新書版が手元にないから確認できないが…。たしか「稜子…」って誰だ?みたいな終わり方だったような。まさか、迷宮草子だけあって、文章が改変されたというのか。迷宮草子の作者は…俺?

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    2015年11月26日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    新書版を読んだ頃には、刀城言耶シリーズは読んでいなかったからなんとも思わなかったが、今、そのシリーズを読んでから文庫本を改めて読むと、作中作に刀城言耶シリーズのキーワード「朱雀連山」「神々櫛里」「沙霧」という言葉が現れるのが音楽の多重奏のような効果で、なんとも言えぬ禍々しさを醸し出している。

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    2015年11月23日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    ネタバレ

    2010/12/15 ジュンク堂書店住吉シーア店にて購入。
    2015/10/30〜11/5

    3年ぶりの三津田作品。
    いやいや、なかなか面白い設定。主人公たち二人はどうなるのやら。
    展開を楽しみに下巻へ。

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    2015年11月05日
  • 幽女の如き怨むもの

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    三津田信三お変わりなくの『如き』シリーズ第六段。
    一年に二回くらい来る金田一耕助(と言うより山の中、閉ざされた未開の集落、伝承怪異)を求める心を絶妙に満たし続けてくれるこのシリーズ。
    いつまでも続いてほしい。

    今回は廓町のとある置屋が舞台。
    閉ざされ感がないかと思ったらきちんと閉ざされ、その中で蔓延する怪異、伝承、不気味な隠語。
    きちんとニーズを満たしてくれている。

    謎解き自体は若干緩めではあるものの、最後に『緩めである理由』もきちんと記されていて好感度大幅アップ。

    ガチガチのミステリではなく、人と人が織りなす美しかったり悲しかったり恐ろしかったりする柄と、そこにできた皺、そしてその皺に

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    2015年08月29日
  • 水魑の如き沈むもの

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    刀城言耶シリーズ第5弾。

    波美地方の5つの地域(神社)での、雨を降らしたり止ましたりする儀式を舞台に殺人事件が起こる。

    みづち様を祭り沈深湖での儀式の最中に十数年前にりゅうじの息子のりゅう一が死亡。(その前に水分辰男が死亡)
    そして刀城言耶が訪れている最中にりゅうじの二男りゅう三が死亡。

    そして次々に宮司が殺されていく。




    りゅうじは皆に知られぬように密かに、湖に沈める樽に生贄となる人間を入れていた。

    さぎりの子供3人のうち長女の鶴子を生贄にするつもりだったのだが、次女の小夜子をりゅう三が仕切る儀式の最中に生贄とした。

    辰男の死は事故であったようだが、りゅう一は生贄となった男が

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    2015年06月30日
  • 幽女の如き怨むもの

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    事件より怪異より、心を磨り減らしながら体を張る稼業の辛さに暗澹たる思い。
    時代を跨いで不可解な身投げが続くにつれ、第四部の刀城氏登場が待ちきれなくなってくる。
    秘めた伏線には感嘆。巡り会った大切なものを守るために…緋桜の時を越えたひたむきさに涙が滲む。日記であれ、愛してくれる人であれ、自分を見失わずにいられる存在と出会った彼女はひたすらに強かった。

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    2015年06月15日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    新書は既読。忌館として文庫本となったものを再読。あいかわらず、禍々しくてよい。国分寺はけっこう知った土地なので、本当に洋館があるんじゃないかと思ったことがある。この虚実が曖昧になる感覚は三津田氏の本でしか味わったことがない。

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    2015年06月13日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    前半は怖いですね。描写がうまくて、かなりイメージがわいて、ドキドキします。
    探偵が出てくる辺りからは、物語が、収束にむかっていくので、ドキドキ感は薄れます。前回同様、登場人物の少ないなかで、人が死にすぎて、犯人の特定が楽に?と思ったら、裏をかかれました。

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    2015年06月03日
  • 水魑の如き沈むもの

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    力作。毎度思うのですが三津田先生の作品、こういうおどろおどろしい村、そして一癖ありそうな登場人物達を創造する労力ってのが凄いと思います。その結果が、この作品にもあるような、前半の延々とした物語・民俗学的な背景(設定…)の説明部分なんでしょうな。伏線としてネタを散りばめる必要もあるのでしょうが、それ以上にこの前半に持ってくる雰囲気作りがね、毎回すごく好みです。
    今回、祖父江偲ちゃんも出ずっぱりで楽しかった。ラストの推理してはそれを崩すの二転三転も相変わらず健在。お腹いっぱいですw

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    2015年05月12日