三津田信三のレビュー一覧
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購入済み
最後なの??
十三の呪から8作目で最後の事件。。孤島で1人ずつ死んでいく、アガサ・クリスティみたいだなと思いつつ読み進めました。黒術師の呪いってこんなに強力だったっけ?と思いましたが、今までは第三者を介してだったからかなと。。黒術師の正体が判明!んーなるほどねーと言う感じ。終り方が曖昧で今ひとつスッキリしなかったです。皆さん無事ってコトですよね?僕にゃんも。うーんまだ続いてほしかったです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ家シリーズは他を読んでないのでわからないけど、今回は豪華な別荘がでてくる割に、恐怖の核がじゃじゃ森のほうにあるためあまり家がメインな感じはしなかった。
一番怖かったのが、優真が過去二回異界にまぎれこんだ時の話。
メインの部分よりその話のほうが怖くて記憶に残った。
この辺の話は突っ込んでえがかれるのかと思ったけどそんなことはなくて、投げっぱなしな部分もちょこちょこある気がして気になった。
とはいえ、結果的にはミステリ調のホラーで面白かった。
小さな違和感や勘違いを後から回収してくるのはさすがだなぁと。
途中何度もエッていうポイントはあるけど、最後の最後で一番エッ!?!?ってなれる。
二度読みまで -
Posted by ブクログ
著者の得意な複数のエピソードが実は共通する怪異で。。。という構造ではなく、複数のエピソードそれぞれが主人公を襲った怪異の伏線になっているというのが非常にうまく効いている。砂歩きについてのどんでん返しも秀逸。普段は回収のための伏線やどんでん返しのためのどんでん返しといった必然性の乏しいギミックは好まないのだが、実在したのかしなかったのかわからない美麗の住職が語る怪異のそれぞれが完成度が高く、本筋に絡みつく構造がスリリングであるのため、肯定的に受け入れることができた。というか、それぞれの短編について語ることが主人公に対するセラピーの役割を果たしており、主人公が我に帰るきっかけになっているので、その
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Posted by ブクログ
後ろ向きに立つ人間って、怖い。
例えば、エレベーターの壁に向かって立つ人間。
夜、ふと顔をあげると前方の電信柱の下にこちらに背を向けて立つ人間。
真夜中に目覚めると、部屋の隅に壁を向いて立つ見知らぬ人間。
顔が見えないから、どんな表情をしているのか、そもそも顔があるのか。顔がハッキリ見える幽霊よりも怖い。
そんな後ろ向きに立つ人間が、夜な夜な一歩一歩、自分の部屋に近づいてきたら、目の前にいたら。
いわく付きの物語を持つ“忌物”を収集する通称“遺仏寺”に、得たいの知れない何かに追われて助けを求めてきた中学生の由羽希は、住職の天空に、彼女の身に起こった恐ろしい出来事を調べる代償として、毎夕、寺