三津田信三のレビュー一覧

  • のぞきめ

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    ホラーとミステリー、現実と創作の間を漂うなんとも不気味な小説です。
    序章と終章の主人公が三津田信三本人を思わせることから、これは本当にあったことなのでは…という気持ちになります。
    民俗学がベースとなっているところも説得力がありよかったです。
    1人の時に読むと周囲が気になりキョロキョロしてしまうこと必至でしょう。

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    2021年06月06日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    刀城シリーズは推理の内容が真実とは限らず、犯人の確保に至らないケースが多くどこか煮え切らない部分が残るのだが、新刊が出るとどんな怪異に見舞われてどんな推理をするのかが気になり読んでしまう。今回は事件のトリックはキッチリ暴かれ、碆霊の正体などはある程度考察で判明するため未解決の謎は少ない。女性編集者であるしのとの掛け合いや食通とのやり取りなど息抜きになるシーンもあるのでシリーズの中でも初心者に読みやすいと思われる

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    2021年05月24日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    全然何もわかってないけど大丈夫…?ってところからのスッキリ解決。読んでみるといろんなところにヒントがあったことがわかって面白い。ばあちゃんとの会話が好きです

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    2021年05月23日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    収納に余裕がなくて読み終わった本はほとんど手放してるけど、このシリーズは本棚に並べて置きたいなぁ。表紙も含めて好き。今回は曲矢さんが気持ち悪かった分、最後の種明かしからはスッキリ。そしてばあちゃんはさすがです。

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    2021年05月23日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    つい最近、別の作家さんの作中作の七編入った作品を読んだあとの、この作品で何だかとてもタイミングがよきです。

    それはいいんですが、意図せずこの本を古本市で手に入れてしまったんです。

    読みはじめてから、なんてことをしてしまったんだと思いました。
    でももう読みきるしかない!

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    2021年05月13日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    ネタバレ

    ホラーミステリーなのですが、ミステリーの要素が多め!
    二段階になっているところが楽しかった。
    ずっと読みたかったシリーズ、読めて嬉しい。

    おばあちゃんがなかなかいいキャラ。電話越しじゃなく生身で登場するとこがたくさん見たい。

    僕にゃんは、2巻から期待かな?

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    2021年04月23日
  • 忌物堂鬼談

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    ネタバレ

    純粋な和ホラーの話。化け物の正体とか、忌物はどれなのかとか、よく振り返るとこれは人間でない証拠だった!みたいなホラー 版のミステリ要素があって、そこが余計に怖さのドキドキを増幅させる。
    砂歩きが実は自分自身だったという、オチ自体はよくあるけど解決に至るまでの描写はよくあるそれとは違って、ちゃんと納得のいく解決をみせる。
    由布希はどこに泊まっているのか?夜はどう帰っているのか?という謎もあったので、ある程度読み手が気付きながら読み進める。

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    2021年04月06日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    三津田さんのデビュー作品。冒頭から本人が登場し、まるでドキュメンタリーを読んでいるかのような文体に、どこからが現実でどこまでが虚構なのか。また作中作のなかで更に回想が行われたりなど、夢の中を歩いているかのような浮遊感が憑いて離れない作品でした。デビュー作でこんな構成をとるなんて流石だと思いました。

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    2021年03月27日
  • 幽女の如き怨むもの

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    ネタバレ

    戦前から戦後にかけての遊郭が舞台となるミステリーで、日記やインタビュー形式で物語が進んでいく。本来の謎の部分だけでなく当時の遊女の暮らしの部分にグッと引き込まれる。
    今回はあまりグロくなく、切ない真相だった。

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    2021年03月21日
  • 死相学探偵最後の事件

    購入済み

    最後なの??

    十三の呪から8作目で最後の事件。。孤島で1人ずつ死んでいく、アガサ・クリスティみたいだなと思いつつ読み進めました。黒術師の呪いってこんなに強力だったっけ?と思いましたが、今までは第三者を介してだったからかなと。。黒術師の正体が判明!んーなるほどねーと言う感じ。終り方が曖昧で今ひとつスッキリしなかったです。皆さん無事ってコトですよね?僕にゃんも。うーんまだ続いてほしかったです。

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    2021年02月27日
  • 忌物堂鬼談

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    どの話もゾッとするくらい恐ろしくて、それでいて各話に仕掛けも施されていてとても楽しめました。新書版を積んでいたのが勿体なかったな。
    お気に入りは『霊吸い』。忌物の状態を想像したらなぜか背筋が冷たくなりました。あと、最終夜のベタなお祓い展開が好きです。
    シリーズになりそうなので続きが楽しみです。

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    2021年02月23日
  • 魔邸

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    ネタバレ

    家シリーズは他を読んでないのでわからないけど、今回は豪華な別荘がでてくる割に、恐怖の核がじゃじゃ森のほうにあるためあまり家がメインな感じはしなかった。
    一番怖かったのが、優真が過去二回異界にまぎれこんだ時の話。
    メインの部分よりその話のほうが怖くて記憶に残った。
    この辺の話は突っ込んでえがかれるのかと思ったけどそんなことはなくて、投げっぱなしな部分もちょこちょこある気がして気になった。
    とはいえ、結果的にはミステリ調のホラーで面白かった。
    小さな違和感や勘違いを後から回収してくるのはさすがだなぁと。
    途中何度もエッていうポイントはあるけど、最後の最後で一番エッ!?!?ってなれる。
    二度読みまで

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    2021年02月09日
  • 忌物堂鬼談

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    著者の得意な複数のエピソードが実は共通する怪異で。。。という構造ではなく、複数のエピソードそれぞれが主人公を襲った怪異の伏線になっているというのが非常にうまく効いている。砂歩きについてのどんでん返しも秀逸。普段は回収のための伏線やどんでん返しのためのどんでん返しといった必然性の乏しいギミックは好まないのだが、実在したのかしなかったのかわからない美麗の住職が語る怪異のそれぞれが完成度が高く、本筋に絡みつく構造がスリリングであるのため、肯定的に受け入れることができた。というか、それぞれの短編について語ることが主人公に対するセラピーの役割を果たしており、主人公が我に帰るきっかけになっているので、その

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    2021年01月06日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    現実世界と怪異が交わってしまう三津田信三の「怖い家」シリーズ。「本当の筈はないけれど、でももしかしたら」と思わせるのが本当にうまい。黒い家の真相が分かったときは鳥肌が立った。
    ただ空間認識能力がないので、文章で家の間取りを説明されるとこんがらがってしまうのが難点…

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    2020年12月22日
  • のぞきめ

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    とっってもよかった。
    読んでいるあいだ、「残穢」や「黒祠の島」や「ずうのめ人形」を思い出したりしていた。

    四十澤先生から色々聞き出せたら、そういう展開だったらスッキリするのにな!と思ってしまったけど、謎が残った方が想像力が働くし、怖さの余韻にひたれるよね。

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    2020年12月04日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    ザ・三津田信三作品って感じ。
    各話の筆者名がどうこじつけても読めなかったため、最後の回収に驚かされた。
    結局のところ何が憑いてるの?っていう説明がなされないところが、より気持ち悪さが増して心地よい。

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    2020年11月27日
  • 誰かの家

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    表題作がすごくすき!臨場感とドキドキが半端じゃないです。三津田作品まだまだ初心者だけど怖い家の話はぜんぶ素晴らしいです。

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    2020年11月25日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    「家シリーズ」と銘打たれた作品群の第2作品目。曰く付きの家を継ぎ接ぎしながら1軒の『家』に作り上げたという、なんとも言えない建造物の話から始まる怪異譚。
    「烏合邸」と名付けられたその建造物が実在していたのか、していなかったのか…。
    読んでいくうちになんとも言えない不気味さが這い上がってくる。
    疑問や謎は次々と浮かび上がってくるが、それに対しての明確な答えは与えられていない。もしかしたら「烏合邸」は今もまだどこかに存在していて、怪異は続いているのかも知れない。そんな気にさせられる。
    夜中に読むのは……オススメしない。

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    2020年11月19日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    読みやすくさらさらと進んでしまうけどスリリング!解説込みで面白い!
    黒のパートが一番不気味で想像力をかきたてられるので好きかな。

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    2020年11月10日
  • 忌物堂鬼談

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    後ろ向きに立つ人間って、怖い。
    例えば、エレベーターの壁に向かって立つ人間。
    夜、ふと顔をあげると前方の電信柱の下にこちらに背を向けて立つ人間。
    真夜中に目覚めると、部屋の隅に壁を向いて立つ見知らぬ人間。
    顔が見えないから、どんな表情をしているのか、そもそも顔があるのか。顔がハッキリ見える幽霊よりも怖い。

    そんな後ろ向きに立つ人間が、夜な夜な一歩一歩、自分の部屋に近づいてきたら、目の前にいたら。

    いわく付きの物語を持つ“忌物”を収集する通称“遺仏寺”に、得たいの知れない何かに追われて助けを求めてきた中学生の由羽希は、住職の天空に、彼女の身に起こった恐ろしい出来事を調べる代償として、毎夕、寺

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    2020年11月07日