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新書版以来の再読。話がわかっていても、やっぱり、怖い。自分の知る中で一番、禍々しく、怖く、面白い本だと思う。何か今、いたような…、聞こえたような…、何だったんだ今のは…。そういった誰でも子供の頃に感じたことがある、根源的な恐れを、とても自然に掻き立てられる。
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2020.2.14~2020.2.27 2020年の③
★★★★☆
主人公の意図せぬことばかり。勝手に連れて来られ追いやられまた呼び戻され。唯一の味方である民婆、優しい龍己の小父小母、記憶の彼方に追いやった親友砂川くんとその祖父たち家族にも何一つ良いことがなかった…。そうなの、だからこそホラーなのだ。悪いヤツが野垂れ死ぬのは痛快愉快だが、読者目線で感情移入してしまった人物に全く良い事がないこの不条理に心がざわついて腹立たしいったら無い。しかし、殯の為に籠る御堂での一夜の描写は思い出したくないほど恐ろしや。
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本屋で見かけて即購入。相変わらずこの方の書かれる話はゾワゾワと恐ろしくて素敵。ホラーなんだけど、どこかしらミステリの要素もあって面白く一気に読んでしまった。
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全面改稿とのことでノベルス版より恐怖度が大幅アップ。ねっとりと纏わりつくかのような不気味さと怖さを演出する文体に酔いしれる。積み残された謎の”解決”を期待して続編『百蛇堂』へ ♪
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ノベルス版も読んだのですが、
ノベルス版から大幅に加筆修正されてて、どちらかというとホラーを全面に押し出している気がします。
一回読んだことあるのにめっちゃ怖かった…
次の『百蛇堂』もどのくらい変わっているのか楽しみ!
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読んでいて、皇なつきさんの『蛇姫御殿』を思い出しました。
ただし、あちらは悲恋ものだったのに対し、こちらは、ひたすら怖いホラー・・・であり、ミステリでもあり。
何しろ、密室からの人間消失事件の他、謎がたくさんあるのですから。
とは言え、基本的にホラー小説なので、この後、それらの謎がどう解かれていくのか、とても気になります。
ひょっとして、祖母と義母の病気は、嶽本野ばらさんの『鱗姫』のようなものなのでしょうか・・・。
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蛇棺葬
前話 百巳家の日々
百巳家
座敷牢
陰の間の茶室
百蛇堂
它邑小学校
百々山
葬送百儀礼
マーモウドン
後話 百巳家の葬送
再び百巳家へ
民婆
中洲の家
義母の通夜
殯屋籠り
怪異
惑う者
講談社「蛇棺葬」 2003年9月
解説 柴田よしき
謎が解けない恐怖と、解けることで始まる恐怖
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うーん、つまらなくもないが夢中にはなれなかった。
百蛇堂の秘密とか明かされてない部分もあり、後編を読むのは楽しみ。
ってかこれ、作家三部作?違うように思えるが、どーなんやろ?!後編読んだら解決するのかしら?
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形容しがたい恐ろしさ。
とにかく不気味で、暗闇が物凄く怖くなりました。
自分が今いる場所の湿度が少し上がる感じ。
こんな葬儀は勘弁してほしいなぁ。絶対にやりたくない。
何よりマーモウドンって一体なんなの。
正体がわからない恐怖。
続く『百蛇堂』も読んでみます。
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謎解きは恐らく百蛇堂へ持ち越されるのでしょうから、ミステリとしての評価は出来ませんが、怪奇小説としての厭らしさは十分伝わってきます。少年の目を通して語られる奇々怪々な出来事は、身に迫るような恐怖を感じ、流石です。
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田舎の旧家に残る古い因習と不気味な因縁。かつて家出した父に連れられてその旧家で暮らすことになった幼い主人公にふりかかる不気味なできごとと、大人になってから義母の葬儀を執り行う主人公が味わう恐怖。
いろいろな怪異が起こるけども最後まで正体のわからないモヤモヤした感じがいい。
密室から消えた父親の身に起こったのはホラーなのかミステリーなのか…続く百蛇堂で解き明かされるのか気になる。
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刀城言耶シリーズがホラーよりのミステリならこっちはミステリよりのホラーというか。過去から続く因習が・・・といういつもの風俗ミステリっぽい雰囲気がもうなにより大好物で楽しく読めました。
なんかこう・・・いろいろと気になるところがそのまんまな部分があって「どうなんだろう?」と思ったんですが3部作ということなので次作でいろいろ明らかになるのだろうか?でもホラーだからなんでもかんでも「真相は!」ということにはならないだろうけども。
でも百々山に登った子供たちのその後とか結構気になるんですけども・・・
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身の毛のよだつ恐怖ではないが,得体の知れない不気味さに引き込まれてしまう.なにより,この後に続く続編の序章にすぎないという気がする.すべての謎は解明されるのだろうか,それとも新たな謎が生まれるのか.早く続きが読みたくなりました.
以下あらすじ(背表紙より)
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それにしても、この主人公よく寝込む。
禍々しく因習に満ちた田舎の旧家での出来事。本作では、謎は一切解明されず、続編に続くようだが、どう解決するのか全く想像出来ない。
まぁ、ホラー的要素が強いので、合理的解決はつけなくてもいいのかもしれないが、たのしみではある。それにしても、民も死に、まともそうな人物がいない中でどう収拾つけるのだろうか。
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刀城シリーズでホラー小説にすっかり免疫が付いたつもりになっていました(過去形)。
今作は、とにかく怖い。息次ぐ間も無く、ひたすら、怖い!
最近の読書スタイルは、【ぬるいお茶を飲みつつ布団の中でぬくぬく暖を取りながら読む(至福)】なのですが、冒頭数ページで布団の中に入ってる足の爪先がヒュッと縮みました。何か冷たい物が足首に触れたような…家族皆が寝静まった筈の家の中に、何かの気配がするような…何かめっちゃ御不浄に行きたくなって来たような……怖いよおかあさーん!!
というわけで、寝る前ではなく仕事の休憩中に少しずつ読み進めました。それでもやっぱり怖い。
ふと、周囲の喧騒に置いてきぼりにされるような、現実世界から乖離した空間に閉じ込められたような、奇妙な感覚に陥ることもしばしば(°_°)こ…怖…
薄暗闇の中に浮かび上がる義母の足首。座敷牢に幽閉された祖母の狂気。優しい老婆が語る恐ろしい言い伝え。子供同士の他愛ない遊戯の中にひそむ隠語…。
三津田先生ー!早く謎解きをおくんなましー!と思ってたら、続くですってえええ/(^o^)\
もっとこう、表現力豊かにこの恐怖感をお伝えできれば良いのですが、どうしたって「怖い」の形容が付いて終わるのでこれ位にしておきます←
ミステリな話でいくと、「人間消失」ものに分類されると思うんですが…三津田先生なので、恐らくこの作品だけでも真相指摘できるのかもしれませんが…
伏線拾う為にもう一回読み直すのとか絶対むーりー\(^o^)/←
なので、潔く(?)謎解きは諦めて続きを読みたいと思います。
【私】がある日突然、連れて来られた旧家。そこに一歩踏み込んだ瞬間、【私】の世界は一変した。
曰く付きの離れ、踏み込んではならない山、不意に目前に現れる祠、奇怪な葬送儀礼…。やがて彼は、かつて父が経験した、身の毛もよだつ現象を目の当たりにする!