三津田信三のレビュー一覧

  • 厭魅の如き憑くもの

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    「首無」から読んだけど、どこから読んでも平気そうなシリーズ1作目。
    首無の雰囲気が好きならきっと好き。
    ミステリー的な解決はちょっとこじつけがすぎるかなあと思ったけど、大終盤の畳み掛けは面白かった。次も読む〜

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    2025年06月05日
  • 怪談のテープ起こし

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    ネタバレ

    雨の日に読めたのがまたタイミング良かった。
    超常現象による力技みたいなホラーじゃない方が個人的に好きなので、一定の温度感のまま淡々と綴られていてしっかり怖くて面白かったのがとても鮮やかだったと思う。現実と作品の境界が曖昧な話も好き。
    左側からしか聴こえないってことは正面にはでってことかと思っているけれど。意味も通るし...。

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    2025年06月04日
  • 逢魔宿り

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     2020年、単行本として刊行。
     初めて読む作家さんかもしれない。
     ホラー短篇集だが、読んでいくと、語り手の「私」はいつも三津田信三さん本人らしく、作家が誰かの話を聞いて、仮名に直して書き綴ったという体裁を取る。作者三津田信三さんは自分と同じくらいの歳かと思ったが、Wikiによると7つ上の1962(昭和37)年生まれとのこと。
     ホラーミステリという、両者融合の書き手として知られているようだが、本書でも確かに謎解きらしいものが一つはあった。が、ほとんどの作品は、霊的現象の背景にこれこれこういう怨念が原因としてあって、結果、こうなった、という、一般のホラーにもあるような解明は無く、ただ、それ

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    2025年05月28日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーの多様性と作家の個性を堪能できる上質なアンソロジー。ただし、期待値次第で評価が分かれるかもしれない。
    宮部や小池の情感、三津田や内藤の伝統、新名や芦花公園の斬新さがバランスよく共存し、1冊で幅広い恐怖体験が味わえた。

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    2025年05月27日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    有名作家が執筆したホラーアンソロジー。不思議な話、怖くない話もある。
    個人的に好きなのは三津田信三さんと小池真理子さんの話。
    三津田さんの話は想像するだけで怖くゾッとした。似ているかもしれない、って序盤で言われてる「竈の中の顔」を読んでみたいなと思った。
    小池さんのはほんわかする話から一変して困惑したまま終わるのが良かった。

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    2025年05月04日
  • 首無の如き祟るもの

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    舞台は奥多摩の因習村。首無の伝承多きこの村で、三家が水面下で一族の首長争いを繰り広げる最中、その跡継ぎの伝統儀礼において次々と起こる不可解な首無殺人事件を綴った物語。
    ミステリ読者の、あわよくば自ら先に謎を解いて仕舞おうという生半可な心意気は、直ちに何ら機能を果たさぬまま、敢無く崩れ去ってしまうだろう。500頁に亘り繰り広げられる超次元的な事件の様相は、最早そうした合理的解釈を受け付けないと見える程に高度に複雑で、犯人どころか、殺害の動機、方法、殺害現場に残された不可解な状況に隠された意図、そのどれもが全く不明のまま、我々はただ事件の状況を整理し物語に追従するのに精一杯にならざるを得ない。そし

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    2025年04月29日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    普通に怖いのにじわじわくる怖さもあって
    本当やめてほしいって読みながら思うのに,
    最後まで読んでしまった。
    考察の部分はちょっと退屈だったけど,これが大事なんだとも思う

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    2025年04月25日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    最後がホラー要素のあるミステリーですが、全般的に読みやすい一作です。ただ、若干のこじつけ感はありました。
    推理パートまでの面白さは、刀城言耶シリーズの方では上位かなと個人的に思います。怪談も物語の中に書かれており、それだけでも楽しめます。

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    2025年04月23日
  • 怪談のテープ起こし

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    なぜ雨の日に読んでしまったのか…
    短編集だが幕間の書き下ろしがモキュメンタリーっぽくもあり、のめり込むというより飲み込まれる感じの良質ホラー。

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    2025年04月20日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    内藤了の家ホラーが段違いで恐ろしかった。芦花公園の河童の話もここ最近の世相を反映したホラーという点で面白い。小池真理子の最後の作品は、アンソロジーの最後にふさわしい切なさがあってよかった。

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    2025年04月20日
  • のぞきめ

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    すっかりハマっている三津田信三作品。
    今回も面白かった。ホラーミステリー大好物。
    今作はミステリーよりもホラー強め。
    謎解きに納得はしていない。でもホラーは訳がわからなければわからないほど怖いのでOK。

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    2025年04月20日
  • 禍家

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    ネタバレ

    両親を喪い、祖母と新しい町に引っ越した主人公が次々に怪異に襲われる。怪異の原因とは、なぜ主人公が狙われるのか?

    主人公の少年がタフだけど、ちゃんと恐怖心も好奇心もあるからすごいハラハラした。
    怪異の迫り来る様子とか臨場感凄くて怖さもあり良かった。

    初手からボーイミーツガールで孤独な戦いとかじゃなくてまだ安心感あったけどそれすらも布石だった…?

    怪異が家族と分かっても割り切れないよね。

    謎の意味深発言爺がまさかの巻き込まれ被害者で、しっかり情報と警告くれるとは。

    真相知るとよく引っ越してきたね!?!狭いアパートでも良かったくない??としかも思わん笑笑

    地味に兄弟姉妹がそれぞれ結婚した

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    2025年04月13日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    ネタバレ

    怪談自体はとても怖い&面白いで大満足。
    最後の考察パートは合う合わないがある。
    完全にオチが欲しい人には向かないかもしれないがこれはこれでリアルでいい。

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    2025年04月03日
  • 六人の笛吹き鬼

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    三津田さんらしい、ホラーテイストでジワジワ来る怖さがありながらミステリとしての解決がちゃんとあり、満足出来る作品でした。

    2861冊
    今年89冊目

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    2025年03月31日
  • 魔邸

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    ネタバレ

    優しく楽しい叔父とその彼女と共に奥白庄の別荘に滞在することになる優真。
    不気味な足音と自分たち以外のナニかの気配、神隠しが頻発するじゃじゃ森。
    ナニかの正体にも驚いたけど優真の置かれた状態や叔父の本性の方が驚いたし怖い。
    応接間で寝ていたはずの叔父が冷たい目で優真を見ていたのは予想外の連発と疲労で思わず本性が出たのかしら。

    じゃじゃ森の大きな木の洞の中での出来事は閉所恐怖症にはたまらん事態。
    洞の奥の道に取り残された人のことを考えると心臓がギュッとしてしまった。
    そして最後の優真の発言...。
    人怖に地味な嫌ミスでした

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    2025年03月28日
  • 凶宅

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    ネタバレ

    なにこの不幸を煮詰めたような話。

    百々山、辰巳家...蛇棺葬と百蛇堂と関わりがある場所が出てきたし

    お山を切り拓いてしまった以上、どうすることもできないからあの家に住む家族を村八分にしようなんてことをする住民が怖い。

    大人が全く頼りにならなかった
    幸平が頼もしいし、親族が向かえに来るまで保護者として動いてくれた幸平母もまともな大人だった。

    香月希美も早い段階から山のナニかにのまれてしまったんだな...アパートから離れれば元に戻るのか戻らないのか

    逃げた先で羊のハネタが出てきたから戻らないし逃げられないのかも

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    2025年03月28日
  • 禍家

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    ネタバレ

    両親を失った貢太郎が引っ越した家は町で幽霊屋敷と言われる家だった。
    和室から蛇のように伸びる老人の腕、キッチンの頭を切断され四つん這いで迫ってくる女性、浴室で泣き喚く赤ん坊、寝室で首がバックリ切れ血を流しゴボゴボと吐血する男。
    その幽霊の正体はかなり悲しい。

    過去は過去だけど、それでもこの家に貢太郎を住まわせるのはかなり酷なのではないかと思ってしまう。

    最後の1人が死ぬまで諦めない上総家が狂ってる。
    今後の貢太郎の家族構成によっては惨劇が繰り返されるのか。
    最初の方で貢太郎に失礼な態度をとった老婦人の正体にもゾクリ

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    2025年03月28日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    ネタバレ

    人間じゃないのに、人間社会に混ざって認知されてる怪異って恐ろしい。
    目童たかりの家に横たわる禍々しいモノはなんだったんだろうか、怪異本体?

    合わせ鏡の地獄を読んで、私も幼い頃祖母の三面鏡で合わせ鏡して遊んでいたことを思い出す。
    自分がいっぱい映るのが楽しかったけど、いっぱいいた私の内1人くらいは何か別のモノだったかもしれない。

    死相学探偵の短編も載ってて、ますます死相学探偵シリーズを集めたくなった

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    2025年03月28日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    ネタバレ

    朱雀の化物、いじめ表現がえげつなくて読むのが苦痛だった。その後にいじめ主犯たちが惨殺されても全然スッキリした気分になれず、でもミヨの独り言の意味や殺戮者の正体には興奮した。
    時計塔の真相もなかなか辛い
    謎解き自体はサックリ終わり怪異が現れなかった
    その代わり、最後の話である首の館は結構なボリュームがある
    館でどんなにいい人で頼れる人であっても、集まった人達は人を自殺に追い込んだんだよなぁって思うとだいぶゾッとする

    首の館はミステリーの王道だけど解決パートは完全にホラーですね

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    2025年03月28日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    ネタバレ

    「迷宮草子」という奇妙な同人誌を古書店で購入した三津田信三と友人・飛鳥信一郎。

    1篇読むごとに内容とリンクした怪現象に脅かされることになり、怪現象を収めるには話の真実を突き止める必要があるという。
    そしてこの同人誌を読んだ人間はことごとく行方不明になっているらしい。
    三津田信三たちに本を売った古書店亭主の不可解な言動はいったい??
    飛鳥さんは亭主が同人誌作成に何らかの関わりがあると踏んでいたが、その亭主も2人の目の前で消えてしまう。

    1週間とは何を意味しているんだろう
    1週間以内に読んで解決しないと消えるとか?

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    2025年03月28日