三津田信三のレビュー一覧
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刀城言耶は、碆霊様を祀る海と断崖に閉ざされた強羅地方を訪れた。
村に伝わる不気味な伝承をなぞるような四件の連続殺人事件に行き合う。同行する祖父江偲と共に、今再び怪異に挑む。刀城言耶シリーズ第九弾。
舞台設定の出来は驚異的。
村の様子や設定が細かく描写されており、まるで本当に存在する村であるかのように錯覚させられる。特に、昔の特幽村が極貧の寒村である描写が良かった。資源も土地もいまいちな村で、蛸漁をする村人たち。どんよりと曇った低い空まで目の前に浮かぶほどで、非常に気が塞ぐ。村の大人たちのどことなく疲れた虚ろな目が、ちゃんと言われずとも分かる。丁寧な描写力こそ、三津田信三の妙であると思う。
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ネタバレ「乱歩…!」と思って読みたい本には入れていたものの、そのままになってた作品。
入ってる読書会で読まれてた方がいて、面白そうだ…と思って読みました。
面白かった…!!
収められてる作品の元ネタはウルトラQ以外既読というのもあり、楽しめました。
ウルトラQのも面白かった。
特に好きだったのは、「赤過ぎる部屋」「夢遊病者の手」「骸骨坊主の話」。
赤い部屋と違ってそっちを殺すのか、や、えっこれが全て!?となったり。
「骸骨坊主の話」は、人の噂で拡がっていくの怖いな……ビデオのダビング(リング時点)より拡散が速いし止められん、とゾッとしました。
三津田信三先生はガチホラーというイメージなので避けて -
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七人怪談は、7人の作家さんがテーマを与えられ、それにそった内容の怪談を書くという形式になっていた。
澤村伊智 霊能者怪談
加門七海 実話系怪談
名梁和泉 異界系怪談
菊地秀行 時代劇怪談
霜島ケイ 民俗学怪談
福澤徹三 会社系怪談
三津田信三 建物系怪談
それぞれ怖い作品であったが、どれも読みやすくあっという間に読み終えてしまった。
霜島ケイさんの話では、主人公の行動によって最悪とも思える結果になってしまう。その後のことは書かれていないが、これから何が起こるのか想像するだけで恐ろしい。
でも、自分が主人公の立場でも同じように考えるだろうし、対応すると思う。その当たり前の行動が取り返しのつ -
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ことごとく民俗学の要素がでてきて、民俗学が好きな自分としてはその部分もとても面白く読めた。作者がよく取材や勉強をされたうえで、というのもとても伝わってくる。
ラストはゾッとして、光景が眼に浮かぶようだった。実質2日で一気に読んでしまった。没入感あるので一気読みおすすめです。
人里離れた、因習の残る村で起きる祟りのような殺人事件。俗信や呪いに翻弄される人たち。因縁のような、見えない縛りのようなもの。推理小説でありながら、民俗学知識や論理的思考どちらも出てくるところがいいですね。それでもホラー要素もちゃんと存在しているので日本の怪異が好きな人も楽しめると思います。
自分は巳一さん、二日子さん結構 -
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「刀城言耶」シリーズ“長編”第六弾。
今回の舞台は遊郭。
「遊郭」というと、江戸時代の吉原が思い浮かびますが、本作では昭和初期ーー戦前・戦中・戦後と三つの時代にまたがって、〈桃苑〉という廓町にある遊女屋で起こった不可解な身投げ事件を巡るお話でございます。
第一部は、遊女・初代緋桜の日記(戦前〈金瓶梅楼〉)
第二部は、遊郭の女将・半藤優子の語り(戦中〈梅遊記楼〉)
第三部は、作家・佐古壮介の原稿(戦後〈梅園楼〉)
・・という、それぞれ異なった形式で構成されていて、いつものパターン(刀城言耶が直接現地で事件に巻き込まれる)とは毛色が異なる展開となっております。
(※因みに第四部は「刀城言耶の解