三津田信三のレビュー一覧

  • 怪談のテープ起こし

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    三津田作品、初読みでしたが意外と相性が良いかも。6篇からなる短編プラス編集者との裏話的なエピソードからなるホラー作品ですが、実話なのかフィクションなのか曖昧なところが巧みで興味が惹きつけられました。

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    2022年12月20日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    ネタバレ

    刀城言耶シリーズ第2弾。前作とは打って変わって孤島を舞台にしたクローズドサークル、とあらすじを読む限りそんなイメージでしたが、中盤から推理が始まったりと一筋縄ではいかない展開が続いて面白かったです。推理をしては否定してを繰り返すスタイルは好きです。途中の洞窟に入る場面は江戸川乱歩の「孤島の鬼」を思い出しました。オチは無理があるなあと思いましたが、人間関係がすっきりしている分前作よりも読みやすかったです。

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    2022年12月04日
  • 禍家

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    ネタバレ

    怪現象のところは、あまり良い印象じゃないけど、展開やサスペンスめいた感じは好きだ。小久保のおじいちゃんも、ギャップがいい。

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    2022年11月22日
  • 魔邸

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    いつもの三津田先生のゾクゾクする怖さは控えめだった分、ミステリとしては満足できる内容。確かに最後の1行まで気は抜けない。

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    2022年11月08日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    シリーズの第3短編集。劈頭を飾る「妖服の如き切るもの」の凶器のトリックが面白かった。
    作中の早い段階から真相は読者の前にぶら下がっているが、それがあまりにも日常的な光景なのでことさら注意を引くことなくさらりと読み飛ばしてしまう。トリックそのものもユニークだし、その隠し方もうまい。
    その他の作品もどれも凝ったもので、コストパフォーマンスは高め。
    ただし、文庫版の表紙はまじまじと見てしまうと、ある作品の真相に気づいてしまう可能性があるので注意が必要か。

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    2022年09月19日
  • 子狐たちの災園

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    ネタバレ

    光文社文庫のも読んだのだけれど、加筆修正と図面付きということで購入。
    時間が経っていて犯人が誰だったか忘れていたため新しい気持ちで再読できた。
    子供の施設という閉鎖された世界での話はとても好物。
    6歳でこんなにしっかりした子供が…?と思ったけど、ちゃんと理由もあるんだね。
    最後の終わり方がまたホラーだった。

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    2022年09月19日
  • 赫衣の闇

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    ネタバレ

    面白かった。戦後の風俗が詳細に書かれていて、知識的にも興味深い本だった。赤迷宮の雑多でこの世とあの世の間のような神秘性があるのがワクワクした。

    今回はホラーとミステリーの割合がちょうど良くて私的にすごくよかった。三津田さんの本は結構ホラーと結構ミステリーのどちらかに寄ることが多いので、個人的に面白いかどうかはバランスによる。

    新市、アケヨ、伊崎巡査など。好みのなキャラクターが多かったな。こいつらがストーリーを明るくしてくれてる気がする。

    それにしても物理さんのお仕事シリーズ、とても好きです。

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    2022年08月31日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    トリックは非常に大胆だった!ホラーとミステリーの融合が絶妙でした。ひとつ残念なのは後半の推理やり直しはくどかった。ありとあらゆる論理的になりたつ推理をさせたかった、のでしょうか。それがなければ星は5つにしたと思います。第1作、2作目を読んで、これらは読みにくかったというか地形を活かしたものが多く、物語に入り込みにくかったけれども、今作は流れも良く読みやすかった。また、主人公のキャラも安定したように感じました。ただ、一般受けするようなライトさは出たけど、土俗感とホラーさは多少薄まった感じもしなくはない。最高傑作といわれる3作目を間違って飛ばしてしまったので、読んでみようと思ってます。

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    2022年08月16日
  • 生霊の如き重るもの

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    ★4.0
    密室の如き籠るもの未読なので初めて読んだ刀城言耶シリーズの短編、想像してた何倍も面白かった。謎の複雑さ・ストーリー・不気味さが比較的さっぱりしてる作品、長編にしてほしい生霊、ホラー感強めの顔無しもいっぺんに楽しめた。
    阿武隈川烏のキャラクターも長編より可愛らしく(可愛くはないがコミカルな感じで)読めて、長編作品を読み返したくなった。

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    2022年08月16日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    ネタバレ

    三津田さんの新作と聞いてみたら、まさかの海外の作家とのリレー小説。
    翻訳本が苦手だったのでかなり読むのに苦労しましたが、第四章で話の構造が分かり始めてからはスラスラ読めるようになりました。読んでいるときは第五章の展開が好きになれませんでしたが、あとがきを読んでリレー小説で苦労したことが分かると好きになれました。

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    2022年08月07日
  • 白魔の塔

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    今回の物理の仕事は灯台守。冒頭の灯台の歴史の話が面白かったです。そしてその後に続く灯台に至るまでの山道でのゾワゾワくるストーリー。古典的なコワサでナイスです。全体的には面白くないわけではないのですが、このストーリー、まず何が謎なのかがわかり辛い。殺人事件が起こるのかと思いきや、そんな事件が起こるわけでもなく。かなり期待していただけに少し残念。それでも最後は、あー、そう繋がるんだというところは、三津田作品らしくて良かったかな。

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    2022年08月07日
  • 誰かの家

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    湯治場の客、が一番好きでした!
    藁人形の言い伝えもすごく興味深かったです。誰かの家、は不思議な感覚が良かったです。また読み返したい。

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    2022年07月24日
  • 犯罪乱歩幻想

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    ネタバレ

    久しぶりに三津田信三先生の本を読む!
    江戸川乱歩はほとんど読んだことがなかったけど文庫版が出たことをきっかけに買ってみた。
    もとの作品を知っていると確かに一層楽しめるし、乱歩ネタの意味もわかるのだろう。

    乱歩作品以外に刀城言耶が登場したのにはとても胸熱。
    百目鬼さん、どの作品で見たのだろう…
    あと死相学探偵事務所も登場して、三津田先生の他作品の世界とちょっとだけ交差している世界観がいい。

    リングはなるほど!だった。
    そして怖かった。
    伝染する恐怖。

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    2022年07月20日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    ★4.3くらい
    普通に怖いし、トリックもあっと驚く作り。刀城の思考プロセスを辿りながら謎解きしていく解決編もこれまでより面白かったと思う。ホラーと本格ミステリーのバランスが1番良かった。

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    2022年07月05日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    なんと、”椅人”はここに収められる訳ですね。単行本には入ってなかったから、『これはもう読めないのかも…』と思い、新書版”ついてくるもの”を入手したんだけど、早とちりでした。それはさておき、本作のメインはやはり、それ以外の4編。連作とまではいかないけど、薄く繋がっているのもあり、通読の楽しみも味わえる結構。これが一番!ってのはなかったけど、どれもが高品質。好き。

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    2022年06月28日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    気になる気になる

    気になる作家さんが複数いるが、文章が好みかどうかわからなかったので無料試し読みで確認。最初から引き込まれるタイプと中々進まないけどいつの間にか引き込まれてるタイプと最後まで無理なタイプがあった。コレを参考にして作品を選ぼうとおもった。

    #怖い #シュール #ドキドキハラハラ

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    2022年09月29日
  • ついてくるもの

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    ネタバレ

    わーどうなるの!?と思う展開のあと、結構落ち着いたじゃないけどなんとかなっていて良かった(?
    主人公補正でなんとかギリギリ助かったりするのですが、周りの人は大変でしたね
    森の話と、裏の家の子供の話が怖かった

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    2022年05月01日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    下巻のほうがホラー感強めで引き込まれた。
    朱雀の化け物面白かったです。
    最後はなるほどね〜という。
    上手い終わらせ方ってすごく難しいので、いいんじゃないでしょうか。アニメになったらワクワクするような感じがしますね。

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    2022年05月01日
  • 死相学探偵最後の事件

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    ネタバレ

    冒頭から、名探偵・飛鳥信一郎、作家・速水晃一の登場にわくわく
    黒術師の招待で孤島に乗り込む俊一郎、祖父母、黒捜査課4人。
    祖父・駿作が、シリーズ初の登場にびっくり。今までは電話だけの登場だったのに。
    しかも、能力が凄い。
    緊迫のラストは圧巻。
    シリーズ完結で少し寂しい。

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    2022年03月24日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多シリーズの第三弾。ただ時系列的には黒面と白魔の間のお話。白魔の冒頭で東京の闇市でのお話が示唆されてましたねそういえば。
    面白かった・・んですが、相変わらず解答編が極端に短い。謎解きっぽいことをはじめた段階で、え?もう残りページほとんでないよ?と余計な心配。電子書籍だとこういう心配はなくなるんでしょうかね?で、駆け足で解答終わっちゃうので、なんというか、こう余韻みたいなものが・・・
    微妙に伏線めいたものが残ったようななんともいえない感じ。清一くんのなんとも思わせぶりなラストとか。今後のシリーズへの布石だったり・・・はしないか。
    そしてジーンズを履いた民俗学好きの青年まで登場しましたから

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    2022年03月10日