三津田信三のレビュー一覧

  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズの短篇集です

    ますますキャラクターが立ってきています。
    文章も横溝正史好きなら好物の香りがプンプン。
    刀城言耶の金田一耕助っぽさも磨きがかかり
    安定感すら感じ始めています。

    表題作はじめ、ラストの目まぐるしく変わる謎解きは
    変わらず。じっくり読まないと訳がわからなくなります。
    全編、密室がテーマ。
    まあ「室」ではないのですが…。

    個人的には迷い家が一番わかり易いし
    登場人物の女の子達が可愛らしくて
    明暗の対象がくっきりしているので好きです

    密室の如く…は密室ミステリ談義が長いです
    ちょっと京極夏彦っぽい運び。

    長編に比べて、あの圧倒的な迫力はかけるものの
    エッセンスは

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    2013年11月18日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    田倉さんの絵、大好きです、けど…零能者ミナトのときも思いましたが、ひねくれた人物を書くのは苦手なんでしょうか?それともジャケ買いを狙ってウケのいい見た目に?以前の表紙の主人公は偏屈ぶりが如実に表れたお顔立ちだった(笑)ので、読者の皆さんにはそちらもぜひ見ていただきたい。自分は旧表紙で読み始めたのですがそちらのほうがすんなりイメージに当てはまりました。

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    2013年11月14日
  • 蛇棺葬

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    読んでいて、皇なつきさんの『蛇姫御殿』を思い出しました。
    ただし、あちらは悲恋ものだったのに対し、こちらは、ひたすら怖いホラー・・・であり、ミステリでもあり。

    何しろ、密室からの人間消失事件の他、謎がたくさんあるのですから。

    とは言え、基本的にホラー小説なので、この後、それらの謎がどう解かれていくのか、とても気になります。

    ひょっとして、祖母と義母の病気は、嶽本野ばらさんの『鱗姫』のようなものなのでしょうか・・・。

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    2013年10月20日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    以外、、、というのは失礼やもですが面白かった。謎はほんわり謎のままで終わるところが、三津田氏と言う感じでとても良い。ホラーの要素も 刀城言耶シリーズに比べればかなり抑えられてるんだけど、それでもぞくぞくっとするあの描写は尊敬。3も読んでみようかしら。

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    2013年09月24日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    初三津田信三。ホラーとミステリの融合。現実と架空の話が交互に展開されていきますが、いつしかその境界があいまいになって……。読者自身もこの物語の世界に足を掴まれて引きずり込まれるような恐怖があります。安っぽい脅かしではなくて、時間をかけてじょじょに恐怖に満たされてゆく、そんな手の込んだ作品でした。すっかり三津田さんの世界にはまってしまいました。

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    2013年09月02日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    ミステリとホラーを融合させた作風といわれる三津田信三の短編集。個人的にはこの短編集にはさほどミステリ色は感じられない。また、「ホラー」というカタカナ語よりも、怪奇小説とか恐怖小説と言い表した方がよいような、独特の湿り気と粘つきを感じる。
    作中で、著者の分身のような登場人物が、「昭和二十年代から三十年代の農山村や孤島などの閉鎖的な空間を舞台に、憑き物信仰や葬送儀礼といった民俗学的なテーマを題材にして、怪奇幻想色の強い探偵小説を主に書いています」と言っているが、なるほど、昭和の匂いが強いかもしれない。読みながら「口裂け女」などを思い出したりしていた。

    8編の短編の間に、4つの掌編というか、ごくご

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    2013年07月30日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    誰かが自分の名を騙って小説を書いていると聞かせれた私は気にしつつも、自分の小説執筆のために不思議な洋館に住む。
    小説中の私が書く作品と現実とが曖昧で今どちら側にいるのだろうとふと思うような作品でした。

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    2013年07月18日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    奈良の古書店で同人誌『迷宮草子』を手に入れたことで、その中の作品の内容と似たような怪奇現象に襲われる主人公と友人。
    本の中の作品んの謎を解かなければ過去にその本を手に入れた人たちのように消えてしまう。
    一冊の本をめぐる恐ろしい物語。
    本を読んだことで呪い?憑かれる?て怖い。
    毎日、読書する身としてはいつかその本に出合ってしまうかもしれない。
    短編集のようでとても観やすい。

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    2013年07月01日
  • 密室の如き籠るもの

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    短編集だが、長編と同様のホラー的雰囲気と緻密なミステリー。
    特に表題作は、シリーズ特有のどんでん返しの連続があった。

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    2013年06月30日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    三津田信三と親友の飛鳥信一郎は同人誌『迷宮草子』を入手

    迷宮草子の七編の短編の謎を解かないと怪異が襲う
    迷宮草子を読んだ読者は次々に行方不明になっているらしい

    第一話「霧の館」

    第二話「子喰鬼縁起」

    第三話「娯楽としての殺人」

    第四話「陰画の中の毒殺者」

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    2013年05月15日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    おお、なんちゅー結末。完全に虚を突かれた。
    怪しげ要素満杯な人々で、見事騙された。

    背景はともかく、犯人は登場人物のうちの誰?
    って単純な流れなんだけど、仕掛けバッチリ
    話のテンポやよしでグイグイ引きこまれた。

    間違いなく面白いっす。

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    2013年04月02日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    伝奇ホラーと本格ミステリの融合。二度、三度と繰り返されるどんでん返し。おどろおどろしく怖くてしょうがないくせに、やめられない止まらない。ホラー嫌いのはずがなぜ、三津田信三にはまってしまったのか(汗)。
    ホラー要素たっぷりでこわいよ。

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    2013年12月26日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    伝奇ホラーと本格ミステリの融合。二度、三度と繰り返されるどんでん返し。おどろおどろしく怖くてしょうがないくせに、やめられない止まらない。ホラー嫌いのはずがなぜ、三津田信三にはまってしまったのか(汗)。
    これはホラー要素かなり強めの連作。こわいよ~。

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    2013年12月26日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    今回は猟奇連続殺人事件が発生しての犯人探しで
    オカルト的要素である動機にスポットが当てられているので
    ホラー要素は低いです。っていうかミステリ要素が強い。
    「六蠱(むこ)」という呪術を行う為に女性が襲われるんだけど
    最後に犯人当てをする俊一郎は、人間嫌いで電車に乗るのも
    恐れるくらいなのに、視死の解説となると饒舌になり、
    曲矢やその上司を驚愕させてしまう。
    まるでビブリオ古書店の栞子さんのようです。
    黒術師の正体が明かされてないから続くんですよね?
    期待して待ちましょ。

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    2013年01月25日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    パンチ力があるわけじゃないんだけど、ジワジワと気づいたら包囲されてるような怖さ。読み返したくない。でもそこが三津田作品の魅力。

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    2013年01月14日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    成人参りの彼と共に忌み山をさすらい、幼い彼と共に祭壇に隠れて自分も怪異を体感した気分。
    ラストも地味に怖い。
    複雑怪奇な謎をどう解くのかワクワクするんだけど、謎が解けても憑かれた怖さを落とせないのがこのシリーズのおもしろさ。二転三転の推理の落ち着き先には毎回感心してしまう。

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    2013年01月28日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    初っ端から(私的に)非常にコワイ話から始まり、夜寝る前に読んだのを後悔しました。とにかくこの方の書く、追いかけられ、追い詰められていく描写が恐くて恐くて。全体の終わり方に関しては、よくも悪くもこんな終わり方っすか!と思いました。全体をとおしてみると、ぐいぐい引き込まれたということで、楽しめた本だと思いました。

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    2012年10月19日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    『迷宮草子』という同人誌を読んだ人に降りかかる正体不明の怪異と書かれた内容の謎解きを綴った本。作品を一作ずつの間に謎解きが入り、短編集のようでありながら繋がっています。非常に続きが気になりました。謎解きは結局どれが答え?って時もあり、これは私の読解力が足りないせいですかね…?

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    2012年10月15日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    死相学探偵第二弾、こちらも面白かった。もう少し、弦矢探偵の活躍のシーンが多ければもっと良かったかな。

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    2012年04月01日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (下)

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    横溝正史や江戸川乱歩などのミステリを好む人はきっと楽しめるだろう。ある意味「あれ?」と思ってしまうような部分さえも彼らに通ずるところがあるのだから(と少し意地悪く言ってみる)。

    (あらすじ)「迷宮草子」というホラー系古書愛好家の間では有名な同人誌を手にした飛鳥信一郎と三津田信三。不思議な装丁のその本を開いてみれば、短編の内容に沿った奇怪でとにかく恐ろしい現象に巻き込まれてしまう。「迷宮草子」誕生の謎と収録された短編謎を解き明かしていくと――。(/あらすじ)

    展開が多少漫画的なのが気になったがいつの間にかそんなものが気にならなくなっていた。個人的には多少引っかかる「謎解き」があるにしても、も

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    2012年03月18日