三津田信三のレビュー一覧

  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    前作同様話のテンポに引っ張られて、一気読み。
    内容的には?ってなったり、なんとなーく終わりが見えるものの、
    全体的に面白うございました。
    主人公の凡人さにイライラがつのる。

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    2012年02月17日
  • 首無の如き祟るもの

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    ネタバレ

    すごい大作、傑作。
    切ない余韻も残る。

    再読しました。
    因習村の跡取り問題でこじれて…みたいなところで起こる惨劇、作中作スタイル。
    「首のない死体」がいくつも出てくる。
    どうやってこの広げた風呂敷を畳むんだろうと思ったら、「たった一つの要素」でちりばめられた謎が全部溶けてしまう。すごい!
    謎ときターンの気持ちよさといったら。
    読み終わってすぐ再読しました。
    あれもこれも伏線だった。
    じっくり読み返すとお話の全貌がまったく違うものに見えてくる。スルメのような本です。
    いいから最後まで読むのです!

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    2025年07月07日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。
    転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。
    学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥―そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。
    合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。
    その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは(「合わせ鏡の地獄」)。
    書下ろし掌編を含む、悪夢のような傑作十二編。

    どれもこれも背筋がゾッとする作品。


    中でも「よなかのでんわ」、「怪奇写真作家」は特に後味が
    悪い作品。夜中に読むのはオススメしない・・・。

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    2011年03月26日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    表紙の絵に惹かれて。
    なんだか怖そうな感じだったので、初ホラーです。

    この方の作品は初めて読みましたが、なかなか面白かったです。

    作品中に作者本人が現れることもあるので、それがより現実味のある描写にしていますね。

    『赤眼』も面白いですが、『灰蛾男の恐怖』が個人的にお勧めです。最後の老人の一言が、なんとも。

    ただ、残念なのは空間の説明がなんか複雑に思えて、人物がどこのどういう位置に居るのか、やや想像しにくい気がしました。
    蛇足で簡素化しても良い部分もあったし、逆に説明不足に感じる部分もあった気がします。


    個人的なネタバレ


    ほうっ・・・ほうっ・・・が一番怖かったな。
    あの一言の怖さ

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    2010年11月15日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    おいおい本当にするのか?という殺人を犯す犯人。
    不気味なんだけど、俊一郎と曲矢と僕にゃんの醸し出す和やかな雰囲気が実に好きである。

    次巻ではどんな敵が出てくるのだろうか。

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    2010年08月08日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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     死相学探偵シリーズ第二弾。今回も「死相」というホラー的超常現象と、現実的謎解きミステリのブレンド具合が絶妙です。ぞくぞくさせられる雰囲気も健在。ミスリードにも、ミスリードだと予想しつつも引っかかりました。そして、謎の解明でやや笑えてしまうような見事な解釈も作品の雰囲気には調和してますね。一歩間違うとギャグなのに……。
    「四隅の魔」の儀式ってのは、よく聞く怪談にあるネタで単純なものだと思っていましたが。これを読んでかなり恐ろしく思えてきました。こんなの、本式にやりたくないなあ。
    個人的な感想として、今作の主人公は「僕」だと思いました(笑)。だって表紙では主役も張ってますし。可愛すぎるぞ僕にゃん

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    2014年05月22日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    2009/9/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2012/12/25~12/29

    三津田信三さんのホラー短編集。これは、怖い。レベの高い作品が目白押し。
    最後の短編には、死相学探偵シリーズの弦矢俊一郎も登場する。このシリーズ、読むか読まないか迷っていたが、面白そうなので読むことにしよう。

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    2012年12月29日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    四隅の魔は怪談としては確かに問答無用で怖い上にかなり現実的だ。そしてそのためになんか出た。探偵さんは中盤くらいに面倒そうに出てきて大雑把にこなしていく。しかしアレよ犯人てそういう場に潜り込むの怖くないんですかね。復讐はホラーより怖いっていうかやっぱり人間が一番的なオチでいいんですかね。なんぼアレでもこのシチュエーションに素で混じるの嫌じゃね?

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    2009年10月07日
  • 首無の如き祟るもの

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    ネタバレ

    面白かったですね(笑)最初は入り込むまでは大変でしたが(笑)最終的には夢中で読んでしまいました(笑)挫折しなくて良かった(笑)もう少しスッキリした感じで終わらせてくれたらもっと良かったかな。今まで読んだ三津田作品の中では1番良かった。

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    2025年12月18日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    厭魅の如き憑くもの
    読み方 まじもの の ごとき つくもの

    探偵 刀城言耶(とうじょう げんや)シリーズの第1作。
    因習×ミステリ×ホラーは相性が良い。世界観説明のためとはいえ前半の語り口があまりにも難解なので、⭐︎3評価。
    最高傑作の『首無の如き祟るもの』への助走と考えればそれもまた良し

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    2025年12月06日
  • 密室の如き籠るもの

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    ネタバレ

    短編三つと中編一つの構成でサクサク読める。
    前半三つはかなりライトな読み心地で、最後の表題作はこれぞ、というおどろおどろしさや不気味さがあった。
    ところで結局赤箱ってなんなん?そこの謎をもう少し深掘りして欲しかったな〜。

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    2025年12月04日
  • 六人の笛吹き鬼

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    ネタバレ

    前作「七人の鬼ごっこ」の続編。ただし、まだ続きがあるような内容というか、いろいろ伏線を残したまま中途半端に終わった感じだった。前作同様、垂麻家の達磨信仰の謎はそのまま残ったままだし、京子の母親の存在も謎だし、砂渡奈永の娘の貴奈子は行方不明のままだし、一番引っかかったのはラジオ小母さんの娘の件。三十三年前に行方不明になった娘の仁美が人知れず2階で生息していたのは何故。いろいろと中途半端に終わった感があるので、是非とも垂麻家の達磨信仰の謎を速水と聖衣子で解決してほしい。そのためにもシリーズ化希望。

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    2025年11月24日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    主人公は「死相が見える」というだけで怪異と戦う異能も天才的な推理能力もなくて、そういう分かりやすいスキルに頼らずしっかり調査してロジカルに霊を祓うことを試みたりする展開がこの手のシリーズとしては新鮮。

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    2025年11月24日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    ネタバレ

    今回は忌み山が舞台。山ってどこか厳かでありながら得体の知れないところもあり、怖さが増幅。ます最初の手記は読んでてめちゃくちゃ怖かった〜。
    ラストが個人的に微妙かな。。いとこのお兄さんそんなに悪いことしてないのに、なんか可哀想だなぁ、と。。

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    2025年11月23日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    ネタバレ

    面白かったけれど、これをミステリーとして、どのように評価すれば良いのか、ちょっと迷う。ことに、「おわりに」への評価が分かれ目な気がする。

    あまり予備知識がなかったので、前半、ミステリーと言うより、ホラーだな、と思いつつ、かなり手こずった。トリックを楽しみたいミステリー好きには、少し評価が落ちるかもしれない。
    世界観(というか、この村の構造や家系図、「カカシ様」への信仰など)は大変に作り込まれていて、それには魅せられるが、逆に、そういった僻地の閉鎖されたムラだから、信仰と畏怖があるから、長い歴史と入り組んだ縁組なども含んだ時代性に少し依存しているようにも感じられる。
    ホラーだと思えば、面白かっ

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    2025年11月18日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    三間坂という編集者と出会い、同じ怪談好きとして意気投合する作者の三津田。その縁で、彼の実家の蔵から発見されたものを始めとする、「家」に関するいくつかの記述を読むことになる。
    だが、その五つの幽霊屋敷に関する話は、人物、時代、内容などはバラバラのはずなのに、奇妙な共通点があり……。


    三津田信三さんの『幽霊屋敷シリーズ』の第一弾。
    物件に関する怪異の書籍や資料を読みながら、そこに関わる謎を解き明かしていくスタイルとなります。
    現実の作者さんの著書や作業進捗のような話が挟まるのが虚構と現実の境界をあいまいにしていて、実話怪談のような、モキュメンタリーぽいような雰囲気です。

    5つの話はどれもそれ

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    2025年11月18日
  • みみそぎ

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    メタのメタな怪談ミステリー。
    怖いし面白い。だけどね…語り部が変わるたびに字体が変わるのが読みづらすぎて…何度投げ捨てそうになったか。
    演出としてはわかるんだけど同じ頁で字体が変わるのは老眼虐めなのよ。せっかく面白いのにそこが残念だった。

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    2025年11月17日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
    書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
    ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。

    私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
    新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
    小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主

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    2025年11月17日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    評価の分かれる作品らしく、確かにあまりにダイナミックな結末を読むとさもありなん。「そんなの現実的にありかよ」ともなるし、結末の衝撃にただただ驚かされる楽しさもある。個人的にはびっくりが勝ったかな。
    一作目と比べると登場人物が少ないのと、民俗学パートが簡潔で読みやすさもあるけど、その代わり現場の状況を頭の中で把握するのが難しかった、、立体図欲しい。

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    2025年11月16日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

    購入済み

    堕ちる

    内藤了さんの作品はいつも怖い。他の方も怖いと言えば怖いですが、、読み慣れてないせいか途中で読むのをやめてしまった物もありました。

    #怖い

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    2025年11月12日