三津田信三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
7人の作家によるホラーアンソロジー。
編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
澤村伊智「霊能者怪談」
加門七海「実話系怪談」
名梁和泉「異界系怪談」
菊地秀行「時代劇怪談」
霜島ケイ「民俗学怪談」
福澤徹三「社会系怪談」
三津田信三「建物系怪談」
霜島ケイ「魔々」と名梁和泉「燃頭のいた町」が面白かった。
「魔々」田舎の古い家に一時的に住むことになった主人公が夜な夜な天井や壁からの異音に悩まされ、リフォーム業者に調べてもらうと、塗りつぶされた壁の向こうに階段があり、屋根裏には白い布が被さった神棚が…怪しさ満点。民俗学怪談好き -
Posted by ブクログ
【短評】
決して悪くはないのだが、過去作と比較すると物足りない印象。
まず、冒頭に「碆霊様(はえだまさま)」に纏わる四つの怪談を配置する構成は、導入として効果的だったと思う。碆霊信仰の得体の知れない薄気味悪さは本作の雰囲気作りに一役買っていたし、強羅地方の地理を頭に入れるという点でも奏功していた。刀城言耶シリーズは登場人物や地理を把握するのに苦労する(苦痛、ではない)ので、こうした工夫はありがたかった。一方で、各話の恐怖度がイマイチであり、良くも悪くも「触り」になってしまったのは残念。ただし「蛇道の怪」は良かった。”段々振り返っている”という趣向はさすが三津田信三と唸らされた。
導入部のお陰が