三津田信三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
刀城言耶シリーズ長編第七弾。
(短編集込みだと通算九作目)
海と断崖に閉ざされた〈強羅地方〉に伝わる四つの怪談。
その話に興味を持った刀城言耶は、強羅地方・閖揚村出身で〈英明館〉の編集者、大垣秀継と〈怪想舎〉の編集者、祖父江偲と共に現地を訪れますが・・。
まず冒頭で語られる四つの怪談が秀逸で、一気に強羅地方の“陰”な世界へと引き込まれました。
この怪談になぞらえたように発生する連続殺人に言耶が遭遇し、調査に乗り出すというお馴染みの流れでございます。
この地方に伝わる「碆霊(はえだま)様」とは?
死体と共に残された「笹舟」の意味とは?
碆霊様が遣わすという「唐食船」とは何なのか?
・・等々、怪しい雰囲気の中、謎が謎を呼ぶ展開にワクワクしながら読ませて頂きました。
ただ、個人的にウザキャラ(?)の祖父江偲が事件にがっつり絡んでくるのは邪魔に感じてしまいました。
彼女のキャラクター性を考えると、以前の作品のようにちょっとだけ登場させるくらいの方が、物語の緊迫感が削がれずに良かったのではないかと思います。
そして、シリーズ名物(?)、二転三転する言耶の解決編ですが、今回も例によって推理を構築→覆す→再構築→またまた覆す(以下同文)を繰り返すのですが、結局明確な真相解明はせずに“考察”に留めたままで終わるという、何ともスッキリしない感じの着地でした。
とはいえ、そのモヤモヤ感を一気に恐怖へと変える、最後のオチには鳥肌が立ちましたね((( ;゚Д゚)))
ということで、夏の夜にピッタリな、ホラー×ミステリを楽しませていただきました。
次は短編集『魔偶の如き齎すもの』を読もうかな~♪ -
Posted by ブクログ
6つの呪いのアンソロジー。
三津田信三「壱本樹様」
あー三津田さんだなぁと感じる王道の呪いホラー。
澤村伊智「ほらあな」
本がテーマの呪いというのが良いですね。
店内に人が沢山…な様子が浮かんでゾッとした。
芦花公園「しばらくゆっくり休んでください」
すみません、この手の小説が苦手なんです…
最近流行りの掲示板とかSNSを切り取った作風。
背筋「劣化コピー」
一番好き。イヤミス×呪いという感じ。
やはり本がテーマなのが良いですね。
北沢陶「呪いの交換日記」
敢えて90年代にすることで携帯メールもないしノートに重要性を持たせている。自分も交換日記やってた世代なのでお揃いのペンとかわかるわかると読んだ。ラストも好き。
上條一輝「呪いは明るく輝いて」
呪いが拡がる手段が面白くて好き。ネタバレ見ずに読んで。