三津田信三のレビュー一覧
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主人公が小学男子で広い年齢層が読めるような平易な文章だと思う。
深い嫌な感じを出さないままにラストに向かうけれど結果はかなり恐ろしかった。
特にまさかと思いながら読んだ最後の一行で絶望の淵に落とされる感じ。
やはりベースになっているのは土地とそこに宿るものというのはいつもの三津田作品の流れだけれど割と読みやすく書かれているのでうっかりしてしまった。
日本の神様はキリスト教とは違ってアニミズム的なものだと思う。だからこういうホラーを自然に受け入れられるっていうか、DNAにそういうのが組み込まれているのかな。
原始的とか迷信とも言えるけれど、それは自然の -
Posted by ブクログ
修学旅行の夜は、恋愛の話をする部屋と怖い話をする部屋があった。どちらの部屋のほうが人数が多かったのかは定かではないが、わたしは怪談部屋のほうに参加した記憶がある。
世の中の大抵の人は怪談好きだから、わたしの頭の中にある『話に詰まったときの話題収納タンス』には、上から2番目くらいに【怖い話】というラベルが貼られた抽斗があり、中にはほどよく脚色されたいくつかの体験談が保管されている。
夜中に目が覚めて思い出して怖くなったり、お風呂で髪を洗っているときにぞっとしたり、ふと鏡を見たとき肩越しに何か映っていたらどうしようと怯えたり、絶対に後悔すると分かっていながらも怖い話に惹かれていく。
それは辛いも -
Posted by ブクログ
著者が得意とする物件ホラーに今回も怖がらせてもらおやないけ。。と楽しみに読んだらこれ結局安っぽいスリラーじゃねえか。と毒づきたくなるのは著者の作品に対する期待値があまりにも高くなってしまっているため。以前感想を書いた「よもつひらさか」みたいなポンコツとは異なり普通に楽しめる作品で一気読み。
あるおもちゃの伏線がラストで生きるんだけどイマイチ弱いよね。主人公そんなサイコパスじゃないし。なんというか、唐突感が強く、どんでんがえしのためのどんでんがえしになってしまっており、必然性がなく読者に媚びているように見えてしまう。
過去作を読み返したくなった。 -
Posted by ブクログ
三津田先生は私の好きな作家のひとりなのだけど、好きなだけにこの初期の短編集を読むと、違う!先生はこんなもんじゃあないんだ!これを読んで先生の作品を知った気にならないで頂きたい!とか鼻息荒く思ってしまいます。
いえ、この赫眼も十分面白いですが。
もし自分が小説家だったら、作品を出すごとにネタが枯渇していきそうな気がするのですが、三津田先生は作品が出るごとに恐怖が洗練されていっているような気がします。メタフィクション要素の差し込み方もこの作品の頃よりもずっと今に近づくほうが「もしかして実話かも」と思ってしまいそうなリアリティのある恐怖を感じます。
時が経つにつれ表現力が増しているというからとい