三津田信三のレビュー一覧

  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    ネタバレ

     読み終わってから、思わず表紙を見直してしまう作品。
     今回の舞台は超能力者を育成・研究している「ダークマター研究所」。
     透視や、予知能力といった特殊能力を持つ超能力者が、「九孔の穴」という呪術によって狙われているので、呪いを阻止するために死相学探偵弦矢俊一郎が研究所に乗り込む、というストーリー。
     いつもオカルトとミステリーが交じるのがこの作者の特徴だが、今回はオカルトとミステリーとSFの三つ巴という印象だ。
     肝心の殺人事件までたどり着くまでが少し長いが、しっかり伏線が張ってあるし、研究所に乗り込んでからはテンポよく進んでいく。
     「九孔の穴」という呪術は、呪う相手を怖がらせる必要がある

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    2020年07月06日
  • 黒面の狐

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    相当時間を掛けて、6割程度読んで挫折。だいぶ前にも三津田信三さんは挑戦して駄目だったが、今回も挫折。

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    2020年06月25日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    ネタバレ

     海沿いの村に伝わる4つの怪談と、それになぞらえたかのような4つの殺人事件に刀城言耶が挑む長編ミステリー。
     怪談の語り口の怖さと、後味の悪さが良い。
     謎解きを編集者の前だけで行い、犯人を公にしないというのは珍しい探偵。
     刀城言耶シリーズは「刀城言耶による小説」ということを利用した叙述トリックや、前提を大きく覆すトリックが使われる事が多いが、今回は叙述トリックはなし。また、価値観が崩れるような大きな真実はあったが、今回は殺人事件についてではなく「唐食船」の謎についてであった。

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    2020年05月24日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    うーん失速したなーという感じ。残念である。
    最初の殺人が発生するまででページは半分を過ぎてしまい、次々と毒牙にかかる犠牲者の悲鳴にも真剣味が足りず
    緊張感が不足しており、オチは叙述トリック的な部分がイマイチ伏線として十分に機能していないためぜんぜん爽快感がない。
    まあ同じシリーズで何作も許される構造ではないので、ちょっと休憩的な、箸休め的なつもりで著者も書いてみたのだろう。研究所を訪れるまでをもっと短くして、研究所での被験者たちとの触れ合いを濃密に書くだけでも、感情移入できるし、個性を強調しておけばどんでん返しにも説得力が出たと思うのだが。なにか制約があって執筆されたのだろうか。
    大好きなシリ

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    2020年04月13日
  • 凶宅

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    ネタバレ

    家シリーズを読むのは魔邸に続いて2作目。
    東京から奈良に引っ越してきた小学生の翔太。山を切り開いて建てられた家は新しいのに次々と住人が出て行ってしまう曰く付きの家だった。
    家族の危機についてはとても勘の強い(むしろ予知のような力のある)翔太は家のあちこちに黒い影を見るようになり、妹のもとには夜になると謎の訪問者が訪れる…

    翔太の行動力や頭の回転の速さ、そして悪い事が起こる前触れに関する感性が逆に影と訪問者の正体をミスリードしてしまう要因になってしまっていたのがなんとも皮肉。
    事故物件に現れる影=幽霊とは限らないとは…
    そして最後の一行に戦慄。


    辰巳家、百巳家、百々山、蛇神様…ときて百蛇堂

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    2020年04月06日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    いつもの三津田さんのシリーズよりもライトなホラーミステリ。ボリュームからしても刀城言耶シリーズの方が好みかな。こちらはこちらでサラッと読める感じではあるけど。
    次々と怪奇現象が起こる入谷家の謎。

    ただ肝心の主人公、俊一郎のぶっきらぼうな性格があまり好きになれなかったなぁ…。ついでに紗綾香にも少々イライラしながら読んだ感。

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    2020年04月05日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    久々に読んだ刀城言耶シリーズ。
    小さな漁村で起こる、怪談になぞらえた連続殺人事件…
    事件の真相は衝撃だったけど何となく入り込めない感じだったのは被害者達の一部の人となりをあまり知らなかったからからかな…死体が初対面だったり少し話しただけの人だったり
    事件が終わった後の薄気味悪い結末は大好き。

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    2020年03月27日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    今回は超能力者を極秘で養成する研究所が舞台。透視やテレパシー、幻惑といった能力使い手が揃う中に、呪術によってもたらされる死を織り込んできたのが、能力者同士のバトルみたいで面白かった。

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    2020年02月13日
  • 八獄の界 死相学探偵6

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    ネタバレ

     死相学探偵6作目。
     「黒術師」のシンパを集めたバスツアーがあると聞き、弦矢俊一郎自身もそのバスツアーに参加する。
     しかしバスが事故に会い、その拍子に「八獄の界」という呪術の影響でバスツアー参加者は異世界に閉じ込められてしまう。ある種のクローズドサークルの中で、次々と参加者が死んでいく。と、今までと比べるとかなりホラー色が強い。
     しかも、異世界に発生した霧には化け物が済んでおり、その霧は徐々に範囲を狭めていくというのだから、パニックホラーの様相さえ呈している。
     複数の要素が混じり合った小説でとても面白いが、互いに名前も知らないところから始まり、恐怖の体験によって奇妙な団結感が出てきたと

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    2019年12月22日
  • 五骨の刃 死相学探偵4

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     死相学探偵4巻目。
     恐怖をテーマにした芸術展での凄惨な殺人事件と、その参加者へのじわじわと追い詰めるような呪いの二重仕掛けで展開も早く、楽しい。
     前者は物理攻撃だが、後者は完全に呪殺であるためハウダニットはあまり考えなくて良さそう。
     後者の呪いによる「死相」が見えている人が多く、死相が見えている人たちのミッシング・リンクを探すホワイダニットがメインの謎になっている。
     主人公俊一郎もだいぶ成長し、接客がスムーズになってきているし、曲矢警部の妹も登場し、主人公を取り巻く人間関係も増えて物語が進んで来ているのを感じる。

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    2019年12月18日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    ネタバレ

    死相から事件の全貌を推理していく死相学探偵の一作目。
    探偵としての最初の事件だからか、主人公の無愛想さ、不調法さが物凄い。
    事件としては家族全員に同じ死相が見えている一家が次々と死んでいく連続殺人(?)事件である。
    しかし死因は呪いによる心不全であり、ハウダニットは存在しない。
    普通のミステリーなら呪いなどはなくトリックを用いた人為的な殺人であることを探偵が突き止める、ホラーからミステリーへと転換するパターンが多いが、この作品の探偵はホラーをミステリーに変換せず、ホラーはホラーとして受け止める。呪いは呪いであるとそのまま受け入れ、ではなぜ呪いがかけられているのか、一家の呪いは共通のものなのか、

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    2019年12月08日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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     大学生がとある儀式を行ったのをきっかけに、儀式の参加者が次々と亡くなっていく。原因は亡霊か、それとも人か……。
     ホラーとミステリーを融合させた作品が特徴の三津田作品ですが、死相学探偵の特徴は、探偵役には生きている人間の「死の原因」がビジュアルとなって見えること。

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    2019年12月05日
  • 十二の贄 死相学探偵5

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    相変わらず僕にゃんがいい味出してます(笑)
    冒頭の導入部に較べて、解決部分にページを割いていないのが、残念な気がしました…
    次回作に期待します!

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    2019年12月05日
  • 幽女の如き怨むもの

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    今回は『首なし…』同様、いささかイレギュラーな構成で刀城さんの出番は少なめ。 毎回のおどろおどろしい事件をこの主人公のキャラクターが些かなりとも緩和してくれており、良い意味で物語にメリハリを生んでいると思う。

    と、ここではその刀城さんのボリューム少なめで、ひたすら苦界での花魁達の暮らしぶりが生々しく綴られており、後半は食傷気味。 

    一応
    既刊のシリーズはひと通り読み終えて、やっぱり三津田信三さん面白い!

    近くまた刀城先生と偲さんにお目にかかれる事をせつに願う!

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    2019年11月21日
  • のぞきめ

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    ホラーとミステリーの融合作。ただ恐ろしいだけではなく、推理を楽しむことができた。20頁ほどの終章がこれほどまでに濃厚な作品も珍しいのではないか。
    閉鎖的な村、異人殺し、憑物筋…民俗学の知識が随所にちりばめられており、リアリティのあるホラーとなっている。登場人物の名前がやたらと凝っており読みにくいのが玉に瑕。

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    2020年07月06日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    ホラーとミステリーの融合が特徴的な三津田信三氏の短編集。
    ミステリー要素が含まれるものもあるが、殆どが謎が解けても恐怖は続く、ホラー短編集である。
    主人公はほとんどが三津田信三氏であり、他作品の名前が出てきたり、死相探偵の短編が入っていたりと、ほかの作品を読んでいるとさらに楽しめる。
    三津田作品は追われる描写が素晴らしいと思っているので、表題作「赫眼」の追われる描写が怖かった。

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    2019年10月02日
  • 十二の贄 死相学探偵5

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    シリーズ物とは知らずに途中から読んでしまった。
    「死相」が見える探偵が、呪術で人を殺す能力を得た犯人を推理するストーリーのようだ。
    普通の刺殺や絞殺ではないため、ハウダニットは難しいだろうが、今回は叙述トリック気味のフーダニットだった。
     前半の中学生が怪異に追われる描写はとても怖かったが、その正体についての解明はなし。
     ミステリー要素はしっかり楽しめた。

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    2019年08月26日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    作者のデビュー作ということで、乱歩趣味や、書誌関係の知識がふんだんに盛り込まれている。個人的にはやや気負いすぎな感じがして、その分、評価が下がった感じ。単体で観れば、決して悪い作品ではないのだけども、作者のその後の作品と比べると、怖さの切れが物足りない。ミステリとホラーとの融合という点では、オチまで含めて、及第点だとは思う。

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    2019年06月24日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    ネタバレ

    事件が始まる前までの、四つの怪談の描写に力を入れている感じで、事件は何も解決しておらず消化不良。
    御堂島警部が理解のありそうな人物なのに、もう少し事件の解決についての詳細を出して欲しかった。
    祭や村の様々なことばかりがメインで、ミステリー色が薄く、密室のトリックの証明がなかった。
    また、勝手についてきて勝手に文句を言って、他人の恋愛事情に首を突っ込む祖父江がウザかった。
    新作なので少し楽しみだったが、結の部分が甘すぎてガッカリした。
    ミステリーよりもホラー的要素がとにかく多いので、そっちの方が描写が強かった。

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    2019年06月20日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    このシリーズ、個人的に最新作を読んでから遡って一作目、二作目と読み始めたんだけど、一作目は詰め込みすぎ、二作目は前作を省みて逆に削ぎ落とし過ぎのように感じた。
    ただシリーズモノってこうやって試行錯誤を繰り返して洗練されていくのだと思えば、全く興を削がれる事は無く、この後大御所キング先生のホラーを挟んでシリーズ中でも評価の高い『首無し…』を読もうと既に準備している。

    一作目に比べてあっさり感は否めないもののそれでも巫女消失のトリックについては破壊力充分だった!

    結びにもう一点、あとがきを読んで読む本を決められる方、この本についてはやめられた方が良い。
    掟破りの『あとがきネタばらし』で肝心

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    2019年06月05日