三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ家シリーズを読むのは魔邸に続いて2作目。
東京から奈良に引っ越してきた小学生の翔太。山を切り開いて建てられた家は新しいのに次々と住人が出て行ってしまう曰く付きの家だった。
家族の危機についてはとても勘の強い(むしろ予知のような力のある)翔太は家のあちこちに黒い影を見るようになり、妹のもとには夜になると謎の訪問者が訪れる…
翔太の行動力や頭の回転の速さ、そして悪い事が起こる前触れに関する感性が逆に影と訪問者の正体をミスリードしてしまう要因になってしまっていたのがなんとも皮肉。
事故物件に現れる影=幽霊とは限らないとは…
そして最後の一行に戦慄。
辰巳家、百巳家、百々山、蛇神様…ときて百蛇堂 -
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ネタバレ死相学探偵6作目。
「黒術師」のシンパを集めたバスツアーがあると聞き、弦矢俊一郎自身もそのバスツアーに参加する。
しかしバスが事故に会い、その拍子に「八獄の界」という呪術の影響でバスツアー参加者は異世界に閉じ込められてしまう。ある種のクローズドサークルの中で、次々と参加者が死んでいく。と、今までと比べるとかなりホラー色が強い。
しかも、異世界に発生した霧には化け物が済んでおり、その霧は徐々に範囲を狭めていくというのだから、パニックホラーの様相さえ呈している。
複数の要素が混じり合った小説でとても面白いが、互いに名前も知らないところから始まり、恐怖の体験によって奇妙な団結感が出てきたと -
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ネタバレ死相から事件の全貌を推理していく死相学探偵の一作目。
探偵としての最初の事件だからか、主人公の無愛想さ、不調法さが物凄い。
事件としては家族全員に同じ死相が見えている一家が次々と死んでいく連続殺人(?)事件である。
しかし死因は呪いによる心不全であり、ハウダニットは存在しない。
普通のミステリーなら呪いなどはなくトリックを用いた人為的な殺人であることを探偵が突き止める、ホラーからミステリーへと転換するパターンが多いが、この作品の探偵はホラーをミステリーに変換せず、ホラーはホラーとして受け止める。呪いは呪いであるとそのまま受け入れ、ではなぜ呪いがかけられているのか、一家の呪いは共通のものなのか、 -
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現実と虚構が入り混じる三津田さん短編ホラー。
テープの自殺者たちが最後に見たものは?麻衣子が袴谷夫人に感じた歪さの正体は?目的や意味がわからないまま進んでいくのだけど、そこを考え出すとキリがなくて引き摺っている自分にハッと気づいてまた怖さが増す。サラッと読んでサラッと忘れるに限るな。忘れた頃にまた読むんだろうけどw
わけのわからん石を押しつけられる「集まった四人」と正体不明の何かが近づいてくる「すれちがうもの」がイヤ~な怖さ。
水遊びや水を注ぎたがったり、子どもが水に魅入られるのも何かしらの魔力だろうか。
それはまぁ考えすぎだろうけど。
「屍と寝るな」で久々に洋画『スケルトン・キー』を思い出