三津田信三のレビュー一覧

  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    ホラー作家三部作のラスト。
    前作がまるまる体験談としての続編。さすがに「ここから読んでも楽しめますよ」とはとても言えない。

    前作からは結構刊行の間が空いてるので「評判が良かったから続編書きました」みたいなものかと思ってたんですが一応きちんと伏線なんかも回収されて・・・まあ前作もそうでしたが「ミステリよりのホラー」という感じなのでなにからなにまで全部綺麗に真相が!というわけもないんですが・・・
    なんとなーくラストは予想できたので意外ということもありませんでしたが、(ホラーとして)予定調和的な終わり方でよかったと思います。さらなる続編はまず期待できないでしょうけどw

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    2015年08月25日
  • 蛇棺葬

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    刀城言耶シリーズがホラーよりのミステリならこっちはミステリよりのホラーというか。過去から続く因習が・・・といういつもの風俗ミステリっぽい雰囲気がもうなにより大好物で楽しく読めました。
    なんかこう・・・いろいろと気になるところがそのまんまな部分があって「どうなんだろう?」と思ったんですが3部作ということなので次作でいろいろ明らかになるのだろうか?でもホラーだからなんでもかんでも「真相は!」ということにはならないだろうけども。

    でも百々山に登った子供たちのその後とか結構気になるんですけども・・・

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    2015年08月24日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    表紙が気になり購入。三津田信三作品と言われなければ分からない位(勿論悪い意味ではなく)軽い文章で吃驚した。すらすら読みやすかった。

    謎解きはあっさりし過ぎてとちょっとだけ拍子抜け。刀城言耶シリーズをしっているから余計に物足りなく思えてしまったかもしれない。
    結末も「それで良いの?」と腑に落ちなかった。
    それでも、今後どんな事件があるのか?と先が気になった。シリーズ1作目としてはまあまあだったと思う。

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    2015年08月22日
  • 幽女の如き怨むもの

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    大筋のトリックはなんとなくよめた。
    さらにどんでん返しがあることを期待したが、特に大きな変化は無し。
    思ってた通りの解決編で、騙される快感が少なかった。

    最後はシリーズおなじみの怪談調の締めくくり。

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    2015年08月03日
  • 幽女の如き怨むもの

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    刀城言耶シリーズ第六長編。

    今回はミステリというよりもホラー寄りな感じがした。
    そのわりには、ホラー小説みたいに怖いってほどではなかったから怖がりの私には読みやすかった。

    当時の遊女の人たちは想像していたよりとてつもなく心身共に辛かったんだなぁと思うと読んでてこっちも辛かった。
    それにしても刀城言耶が630ページ過ぎないと出てこないというのには驚いた。
    ちょっといくらなんでも遊女についてが長かったかなぁという気がしないでもなかったな…興味深かったし読みやすかったから苦痛というわけではなかったけども。

    最後はシリーズならではの怪異が残ってモヤっとする感じ。

    ★3.5…かな

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    2015年07月04日
  • 赫眼(あかまなこ)

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     同じホラーでも文章の上手な作家さんは、当然のように脅かすツボを心得ている。ユーチューブで怪談話を見るのだが、上手い人になると「脅かす前の普段(普通)があっての怪異があっての、気づくのが一歩遅れてから肌に泡がたつ」ていうのが、私的にはよろしい(笑 この著者は文章が上手い。

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    2015年06月23日
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    単純なホラーではないことは確か.真相に迫っていると思いきや恐怖のどん底に叩き込まれ・・・.ホラー好きは本書を手に取ることをおススメします.そして本書を読む前には必ず前作の「蛇棺葬」を読んでからです.
    以下あらすじ(背表紙より)
    作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。数日後、送られてきた原稿を読んだ三津田と周囲の人々を、怪現象が襲い始める。もうひとつの怪異長編『蛇棺葬』から繋がる謎と怪異が小説の内と外で膨れあがるホラー&ミステリ長編。全面改稿版。

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    2015年05月31日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    死相学と言うことで、今まで読んだことない感じで、新鮮で面白かったかな。
    ただ、会話形式の部分が二人ならまだしも、複数人で来ると、どれが誰の発言か少し悩む。
    内容は、死者が多数でて、登場人物が少なくなる中で、結果が少し見えてしまうのが、残念かな。とりあえず、もう一巻、続編をてにしてみよう。

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    2015年05月17日
  • 蛇棺葬

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    身の毛のよだつ恐怖ではないが,得体の知れない不気味さに引き込まれてしまう.なにより,この後に続く続編の序章にすぎないという気がする.すべての謎は解明されるのだろうか,それとも新たな謎が生まれるのか.早く続きが読みたくなりました.
    以下あらすじ(背表紙より)

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    2015年05月02日
  • シェルター 終末の殺人

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    核シェルターに閉じ込められた人間が一人、また一人と死んでいく典型的なクローズド・サークルもの。密室もてんこ盛りでプロセスは非常に面白かったものの、結末はこれまでの議論は何だったのと思える終わり方だったので満足出来ませんでした。
    また、密室トリックも図説が必要な機械トリックばかりでややこしく微妙でした。
    途中で繰り広げられるミステリー映画談義はとても面白かったです。

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    2015年04月01日
  • 赫眼(あかまなこ)

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    奇談短編集。百物語をしているような気分にされられた。恐ろしいほどの禍々しさはなく、薄い霧が漂うかのような不気味さを感じた。

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    2015年03月09日
  • シェルター 終末の殺人

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    ネタバレ

    「外部が放射能で汚染されている」という、クローズドにも程があるやろ〜!とミステリファンなら胸熱になること請け合いの舞台設定。

    そんな究極の状況下で発生する連続殺人。彼等をここに導いた人物の事件への介在を示唆しながらも、絶望的な事実がそれを否定する…(胸熱)。

    そして、遂には物語の語り手までもが死亡した!と思わせておいて実は…なトリックは、使い古された物ではあるのですが、そこは三津田先生です。見せ方がとてもスマート。説明がましくないのよね…めっちゃ説明してるけど…←

    そして、最後に明らかになる衝撃の真相。
    想像するだに恐ろしい犯行状況に、ページをめくる指の先が冷たくなりました。

    何より恐

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    2015年02月16日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    刀城シリーズと比べるとホラーの方に比重が置かれたシリーズのようです。
    メタ構造とホラーの相性は良いようで、(作中の)現実を侵食していく恐怖は、読んでいるこちらまで背後が気になるようなリアリティでした。
    刀城シリーズのような重厚な謎解きはありませんが、これも作者の顔なのでしょう。
    続く『作者不詳』も近いうちに読みたいと思います。

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    2015年02月04日
  • シェルター 終末の殺人

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    核シェルターで発生する極限状況下での連続密室殺人事件ーーということで、クローズドサークルものです。
    文庫化にあたってあちこちいじられてるようです。(元を読んでないのでどう変更が加わったのかは判りませんが…)
    三津田さんお得意の理詰めで展開する「終末」、あの展開はけっこうズスイな(笑)と思われる方いるかもしれませんが、後から反芻するとジワジワ来る感じで私は好きな部類ですね。あちこち読みながら「あれっ?」と思ってたことが、なんとおぉ、こんな展開にぃぃ!って感じw

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    2015年01月19日
  • 密室の如き籠るもの

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    刀城言耶シリーズ初の短編集。
    分量の問題もあってか、お得意の1人多重解決は控えめですが、シリーズの色は失わずファンなら楽しめるであろう一冊でした。
    また、シリーズ入門編としても良いでしょう。

    『首切の如き裂くもの』
    周到な伏線で魅せてくれる佳作。
    『迷家の如き動くもの』
    予想の範疇ではあったが、その手順が光る。
    『隙魔の如き覗くもの』
    バカミス的トリックの中に緻密さが見える作者らしい作品。終盤に添えられる「凶鳥」についての一節にはニヤリとしました。
    『密室の如き籠るもの』
    250頁超という書き下ろしの1編。こっくりさんという馴染みのある(?)怪異を軸に密室殺人を扱います。密室講義そのものがミ

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    2015年01月04日
  • 五骨の刃 死相学探偵4

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    半年前に無差別殺人事件が起こった館。その館にかけられた呪術により再び連続殺人事件が?! 無関係だと思われる女性がなぜ今回ターゲットになったのか、というミッシングリンクを追求していくのが今回のキモ。
    そしてまさかのあの刑事さんにかわいい妹が(笑)
    主人公が能力故の苦悩と、それを一つ超えて成長するところと、シリーズの黒幕との因縁。そして僕にゃんかわいいよ、僕にゃん。

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    2014年12月16日
  • 六蠱の躯 死相学探偵3

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    アゾートですよアゾート。某御大の作品を…!! ラストの怒濤の推理に満足満足。シリーズ通した黒幕の陰がチラリとでてきたり、1巻毎に成長する主人公、そして僕にゃんかわいいよ...。

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    2014年12月16日
  • 四隅の魔 死相学探偵2

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    シリーズ2作目。寮の地下室で行った四隅の魔(真っ暗な部屋で4つの角に人が立って、1人目が次の角まで歩いて人に触れたら次の人がスタートする…ってアレ)の儀式。よくある実話怪談・怖い話っぽい前半と、ミステリしてる後半。どっちも楽しめました。
    あと、主人公が頑張って成長してる。

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    2014年12月16日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    刀城シリーズとは打って変わってかなり軽い読み応えの作品。ホラー文庫だけどホラーというよりかなりミステリ成分多め。主人公の設定紹介も兼ねた1巻目なので(そういった意味でいちばん読み辛い…)、2巻目からはテンポも良く面白くなるので、ここで挫折せず次も読んで欲しいですね。

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    2014年12月16日
  • 生霊の如き重るもの

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    刀城言耶シリーズの短編集。
    中には他の作品に収録されているものも含まれていて、それが少し残念でした。(重複感があったので)
    短編なので、どこか読み応えがないというか、少し寂しい感じがしますね。あっさり終わってしまうし。
    話としては面白いので、このシリーズを読む足掛かりとしてはいいのかもしれません。
    ただ、シリーズを順に追って読んでいると、ここに来てこの短編・・・というのがちょっと物足りなく感じてしまいます。

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    2014年10月20日