三津田信三のレビュー一覧
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刀城言哉シリーズの最新短編。
いつもながら、ミステリーとホラーの融合は見事。きちんとロジカルにストーリーを組み立てるより、本シリーズのようにロジックの一部を破綻させて、それをホラー要素に持っていく方が創作という点では難しいのでは無いか、と思う。あまり、破綻させすぎるとミステリーでは無くなるため、そのギリギリを攻めるのは、この作者のすごいところ。
本巻は、いずれもミステリーとしての要素が強く、個人的にはもう少しホラーの部分を多くして欲しかったかもしれない。
表題作は、第一作と似た部分もあり、ミステリー小説ならではの作り。第一作同様の騙された感はあり、それは心地よいが、残された謎が無くスカッとする -
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5つの集落を抜けて、毎日忌物寺へ通う少女。
まず、集落という概念が私には分かりにくく…5つの集落を歩いて抜けて毎日往復とかできるもんなの??と。その部分がきになって、本筋が頭に入ってきにくく。(完全に自分の問題)
ちりばめられた忌物(いちいち変換めんどいなぁこれ)に関する短編は面白く読めた。一番印象に残っているのはスリッパの話。特に何が出た、というわけではないのに、ちょっとずつ追い詰められていく感じがなんとも。
最後の大筋のラストは、映像で見た方が怖そうと感じた。
お札を2枚貼っていたーの部分の緊迫感とかね。文字だとつつーって読んでしまうので。
忌物に関する話しは、相手の正体や思惑がわから -
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物理波矢多(もとろいはやた)シリーズ第三作だが、時系列としては第一作「黒面の狐」と第二作「白魔の塔」の間の事件ということらしい。
これまでの二作品の舞台は炭鉱と灯台という、いわば僻地だったのだが今回は東京の闇市。<宝生寺>という地区にある、通称『赤迷路』という飲食店街。
そこには以前から『赫衣(あかごろも)』と呼ばれる不気味な赤い男が女性を追いかけるという噂があった。
波矢多は大学の同期生・熊井新市(くまがいしんいち)からの依頼で、『赫衣』の謎を解き『赤迷路』の不吉な噂を一掃すべく『赤迷路』の世話役・私市(さきいち)吉之助が営む私市遊技場(パチンコ店)を訪れたのだが、謎の解明を始めた直後、 -
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"俺が体験した怖い話を聞いてくれ!"
最初は、そんな心構えで読みましたが、
読み進めていくにつれ、徐々に引き込まれて
謎が大きくなっていき、、、、
最後に三津田先生なりの解説で占める作品ですね!
これは好き嫌いが分かれる作品かなと思います。
四十澤さんの、記録ノートが旨く分かりづらさを
表現してるので、ただ単に呪いが蔓延している村に
友人の葬式に参列し、不可解な現象が起こる青年。。
っていう感じしか読み取れなかったす(笑)
個人的には、三津田先生の解説で妙に筋が通っていた
部分が大きかったです。
自分でも、そこまでは予想出来なかったので十分に楽しめました。
(※ただ、 -
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ネタバレ刀城幻耶シリーズをついに読もうと思い、その前に手に取った作品。
メタ的な手法を上手く使っており、デビュー作としては非常にレベルが高いように感じる。
あまりホラーを読んだことはないのだが、まさに(?)ホラーといった展開で物語は進み、陵子の正体が明かされるあたりから徐々にミステリ色が強くなってくる。伏線を仕込みながらホラーを描き、そして終わった後にミステリのような解釈を提示しており、ミステリとホラーの融合としてはそこそこ上手くいっているように思う。
だが、正直ホラーの部分はそんなに怖くはなかったし、ミステリ部分だけ見ても弱いし、どうしても勿体ない作品という評価になってしまう。
16年前のイギリ