三津田信三のレビュー一覧

  • 魔偶の如き齎すもの

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    刀城言哉シリーズの最新短編。
    いつもながら、ミステリーとホラーの融合は見事。きちんとロジカルにストーリーを組み立てるより、本シリーズのようにロジックの一部を破綻させて、それをホラー要素に持っていく方が創作という点では難しいのでは無いか、と思う。あまり、破綻させすぎるとミステリーでは無くなるため、そのギリギリを攻めるのは、この作者のすごいところ。
    本巻は、いずれもミステリーとしての要素が強く、個人的にはもう少しホラーの部分を多くして欲しかったかもしれない。
    表題作は、第一作と似た部分もあり、ミステリー小説ならではの作り。第一作同様の騙された感はあり、それは心地よいが、残された謎が無くスカッとする

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    2022年07月10日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    作家デビューまもない頃の刀城言耶が巻き込まれる怪事件五編の短編集。
    人に憑く「妖服」や家屋の怪異「獣屋」、手にした人間に幸運と禍をもたらす「魔偶」…今回も現実の事件に謎めいた怪奇が加わり、不気味さと人知を超えた現象を強く印象づけられる。
    卍堂という風変わりな建物の中で起きた表題作も犯人が分かるまでいつも通り二転三転の読み応えがありおもしろかったが、背中に冷水を浴びせられたかのようなゾッとした終わり方と登場人物の設定が凝っていた『巫死の如き甦るもの』が個人的にイチオシ。

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    2022年07月09日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    ★3.7くらい
    1作目より禍々しさが無くて読みやすかった。最後の後味の悪さも少なくて割とあっさりしていた。怪異的謎が最後に残るのはこのシリーズの良さでもあるけどちょっとむず痒い。

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    2022年07月01日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    三津田信三の最高傑作は個人的に百蛇堂・蛇棺葬だと思っていて、
    この2つを超える作品を読むために
    ポツポツと追い続けている。

    今作は曰く付きの家を1箇所に集め、
    建て直した館があるとの話から
    その家の記録を調査し始める所から話が始まる。

    今回も先程あげた2つの作品を超えることはありませんでした。
    この作者の書く雰囲気が物凄く好きで
    何故か手に取ってしまうのよなぁ。

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    2022年05月17日
  • 水魑の如き沈むもの

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    ネタバレ

    氏の作品では「厭魅」は衝撃的だった。その時の衝撃や感動は残念ながら味わえなかった。
    ただ、横溝正史や京極堂にも通じる民俗学、怪異譚を調味料にして、本格ミステリを十二分に楽しませてくれる。

    本作は700ページオーバーの文庫本で、いささか冗長に感じた。とは言え、後半の展開は怒涛でありラストはこの手の作品としては明るい終わり方で、好感が持てた。

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    2022年05月05日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    ホラーと間違って購入してしまいました。。
    でも不気味な話で面白かった。
    夢野久作風の話はまどろっこしくて飛ばしてしまいました。。友達を殺す〜言って自分に酔ってる筆者が気持ち悪いなとも思ってしまい。
    下巻はちゃんと読んだので許してほしい。

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    2022年05月01日
  • ついてくるもの

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    ちょうどよい怖さのホラー短編集!
    人形ホラーの表題作が一番怖かったな。三津田さんのホラーは、最初からがつんとくるのではなく、小さな違和感から徐々に破滅へと導かれてゆく怖さがある。

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    2022年04月10日
  • 忌物堂鬼談

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    5つの集落を抜けて、毎日忌物寺へ通う少女。
    まず、集落という概念が私には分かりにくく…5つの集落を歩いて抜けて毎日往復とかできるもんなの??と。その部分がきになって、本筋が頭に入ってきにくく。(完全に自分の問題)
    ちりばめられた忌物(いちいち変換めんどいなぁこれ)に関する短編は面白く読めた。一番印象に残っているのはスリッパの話。特に何が出た、というわけではないのに、ちょっとずつ追い詰められていく感じがなんとも。

    最後の大筋のラストは、映像で見た方が怖そうと感じた。
    お札を2枚貼っていたーの部分の緊迫感とかね。文字だとつつーって読んでしまうので。

    忌物に関する話しは、相手の正体や思惑がわから

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    2022年04月05日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多シリーズ第三弾。時系列的には二作目の白の前の話。白がかなりホラー色が強かったのに比べると、一作目の黒に近いかな…。でも、最終的にはいつもの如くある程度の解決はつくけど、解決がつかないホラー的な部分もありって感じでした。時代背景のせいもあるのでしょうが、とりあえず全体的に薄暗い。あと、特筆すべきは違うシリーズのあの作家兼素人探偵がちらっと登場することですかね。

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    2022年03月23日
  • 赫衣の闇

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    ネタバレ

    物理波矢多シリーズ3。時系列的には、前作『百魔の塔』の前にあたる。
    終戦直後の闇市や戦災孤児・女性たちの生きざまが描かれている。ここだけでも十分読む価値があると思う。
    ミステリというよりは、戦後史を読んだ気分。

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    2022年03月16日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    偲のキャラ設定や会話が好きになれないが、その他は面白かった。主人公一行のキャラ設定はもう少しなんとかならないものか…。

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    2022年03月13日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多(もとろいはやた)シリーズ第三作だが、時系列としては第一作「黒面の狐」と第二作「白魔の塔」の間の事件ということらしい。

    これまでの二作品の舞台は炭鉱と灯台という、いわば僻地だったのだが今回は東京の闇市。<宝生寺>という地区にある、通称『赤迷路』という飲食店街。
    そこには以前から『赫衣(あかごろも)』と呼ばれる不気味な赤い男が女性を追いかけるという噂があった。

    波矢多は大学の同期生・熊井新市(くまがいしんいち)からの依頼で、『赫衣』の謎を解き『赤迷路』の不吉な噂を一掃すべく『赤迷路』の世話役・私市(さきいち)吉之助が営む私市遊技場(パチンコ店)を訪れたのだが、謎の解明を始めた直後、

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    2022年03月09日
  • のぞきめ

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    "俺が体験した怖い話を聞いてくれ!"
    最初は、そんな心構えで読みましたが、
    読み進めていくにつれ、徐々に引き込まれて
    謎が大きくなっていき、、、、
    最後に三津田先生なりの解説で占める作品ですね!

    これは好き嫌いが分かれる作品かなと思います。

    四十澤さんの、記録ノートが旨く分かりづらさを
    表現してるので、ただ単に呪いが蔓延している村に
    友人の葬式に参列し、不可解な現象が起こる青年。。
    っていう感じしか読み取れなかったす(笑)

    個人的には、三津田先生の解説で妙に筋が通っていた
    部分が大きかったです。
    自分でも、そこまでは予想出来なかったので十分に楽しめました。
    (※ただ、

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    2022年03月05日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    鳥坏島で十八年振りに執り行われる『鳥人の儀』。
    その儀式に参加した刀城言耶の目前で起きた人間消失。
    これは人々が崇める大鳥様の奇跡か、鳥女の呪いか、それとも事件なのか。
    驚愕の真相が待ち受ける怪奇ミステリー。
    謎の一つである『鳥人の儀』の意味を知った瞬間、背筋が凍った。

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    2022年02月04日
  • 赫衣の闇

    ネタバレ

    いつもより、、

    いつもの三津田さんより、淡白な気がしました。決してつまらないわけではないですが。怪談様子も少し薄めかな?と感じました。

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    2022年01月27日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    ヤバい物件を集めて、一つの大きなヤバい家を作ってしまうという、なんともヤバいお話。 それぞれの家での怪異とさしせまってくる障りにぞくぞくしました。 このシリーズ読んだあと、些細な物音が気になってやなんだよなぁ。笑 3作目も続けて読みます。

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    2022年01月25日
  • のぞきめ

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    ネタバレ

    さくさく読める文体。

    異なる時代で異なる二人の視点から語られる怪異を小説家が読み解くスタイル。

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    2022年01月21日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    このミス、2019年版6位。刀城言邪シリーズのホラーミステリー。自分が読むのは5作品目。4つの怪談の見立て殺人が発生して、いつもどおり探偵の刀城言邪が推理して行くパタン。何回も間違うのだけど、それでもいいんじゃないのんって感じが繰り返されて、結局真相はなんだったっけ。てなってしまう。今回は特に最後の方が解りにくくって、犯人逮捕されてないよねってなる。
    最後の方で読者への挑戦状といった感じで70個ぐらい謎が書いてあるのだけど、推理する気力がでなかった。
    本格ファンの人は楽しめるんでしょうかね。

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    2022年01月05日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    ネタバレ

    刀城幻耶シリーズをついに読もうと思い、その前に手に取った作品。
    メタ的な手法を上手く使っており、デビュー作としては非常にレベルが高いように感じる。

    あまりホラーを読んだことはないのだが、まさに(?)ホラーといった展開で物語は進み、陵子の正体が明かされるあたりから徐々にミステリ色が強くなってくる。伏線を仕込みながらホラーを描き、そして終わった後にミステリのような解釈を提示しており、ミステリとホラーの融合としてはそこそこ上手くいっているように思う。

    だが、正直ホラーの部分はそんなに怖くはなかったし、ミステリ部分だけ見ても弱いし、どうしても勿体ない作品という評価になってしまう。
    16年前のイギリ

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    2021年12月17日
  • 死相学探偵最後の事件

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    現実離れした妖怪・妖術世界の想像は難しいが、家族の隠れた過去が背景にあった。それは家族愛を求めた母親が子供と疎遠になったことで巻き起こった事件に繋がった。子と一緒に幸せな暮しを求めた母親はどれほど寂しかったのか。やはり家族は一緒にいるのが最高の幸せに繋がるのだ。

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    2021年12月13日