三津田信三のレビュー一覧

  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    どんでん返し

    講談社の「どんでん返し」系のミステリーを試し読み出来る作品。
    この一覧、以前講談社の書評イベントで対象になっていた作品なので、その時にこれを知っていたらなお良かった。
    しかし、史上初の試し本なのか。
    流石は講談社と言うかなんと言うか。

    #怖い

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    2023年01月15日
  • 生霊の如き重るもの

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    ネタバレ

    刀城言耶シリーズの5篇からなる短編集。

    刀城言耶が大学生時代に遭遇した事件等を描く。
    怪談や不思議な現象を聞きに行った先で事件が起こりそれを解決したり、探偵を頼まれた先で事件に遭遇したり、たまたま通りがかった先で過去の事件を推理したりと、長編とほぼほぼ同じパターン。

    1,2編はそんなに評価出来ない感じだったが、最後2篇は面白かった。
    最後の2篇のようなのが5篇とも揃っていたら評価をたかくしてたが、総合でこんな評価かなって感じ。

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    2023年01月15日
  • のぞきめ

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    ネタバレ

    2つ目のエピソードが同じようなシチュエーションの連続で些か間延びしている様に感じられたものの
    大学ノートの記述が作者の創作では無く、実在のものだと考えると合点が…怖っ!

    それでも終章の畳み掛けはお見事です。

    あくまで推理としても犯人とおもしき人物がいるのでは?と考えられる辺り刀城シリーズに通じるものがあり面白かった!

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    2022年12月28日
  • のぞきめ

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    書き出しから妙にリアルで、最後までビクビクして周りキョロキョロしながら読み終えた私はまんまと作者の思い通りなんだろうな(笑)
    だって実際にありそうだし!普段から隙間とか怖いもん!終始怖かった…

    ラストのまとめは、そんなきれいに繋がってることあるかね?って少しやりすぎ感あったけど、面白かった
    地形とか景色がいまいち想像できていない部分もあるから映像でもみてみたいけど、映画酷評されてるよね〜(笑)

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    2022年12月04日
  • 赫衣の闇

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    このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、
    寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。

    総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。

    さて、
    本編の方は事件そのものは非常に凄惨なものの、
    オカルトやや弱めで、個人的には少し物足りなかった…けれど、主人公と『彼』が合間見えるというシリーズのファンであれば思わずほくそ笑むシチュエーションがあり、これはこれで楽しめる作品だった。

    しかし、この国に限らず世界中がカオスの只中にある現代、仮に有事が起きた時

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    2022年10月21日
  • 幽女の如き怨むもの

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    ★3.7
    初代緋桜の日記がとても重く、やりきれなくなる。読み物として勉強になることも多く面白かった。

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    2022年10月08日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    ★3.7
    怪異譚自体は怖かった。謎解きも良かったけれど、怪異譚以外の箇所に怖くてゾクゾクする感じはあまりなかった。

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    2022年10月08日
  • 赫衣の闇

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    ネタバレ

    引っ張ったわりには犯人は心身喪失状態で自殺したから真相は不明?動機は人種差別?とスッキリしない結末。
    次作は海が舞台ならタイトルには絶対青か蒼が入るね!間違いない!
    え、誰でもわかるって?

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    2022年09月26日
  • 密室の如き籠るもの

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    ★3.7
    表題作の密室は面白かった。さすがという感じ。個人的に隙魔は出会いたくない怖さ、迷家は実際にありそうな怖さがあった。

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    2022年08月21日
  • 子狐たちの災園

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    ネタバレ

    近所のお稲荷様も近寄りがたい雰囲気があるから、お狐様という存在とその力を有する狐使いがいても不思議ではない気がしてしまう。
    相次いで父母を亡くした6歳の奈津江が引き取られたのは訳ありの子どもたちを養子にしている施設「祭園」。彼女を祭園に導いた深咲、部屋に現れる“灰色の女”、廻り家の廊下を回るもの…謎めいた不可思議な存在が不気味なムードを盛り上げる。
    子どもたちが次々姿を消す展開、最後ガラリと変わる人物の印象に戦慄。
    三津田作品の子どもたちの肝の据わり方は年齢を超越。うちの6歳の息子にあの肝試しは無理だなw

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    2022年08月11日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    前作、『どこの家にも怖いものはいる』が非常に面白かったので、似たような系統らしき本書を手に取った。

    家にまつわる怪異譚、というのは作者関係なく誰から聞いてもどんな形で知っても興味深いもので、それは恐らく、自分も他人も誰しも「家」に住んでおり、その卑近さと恐怖というレアなものが交わる「点」に触れてみたいと心のどこかが願うからではないかと思う。

    (余談だが、私は前作を読んだ際に特に怪異には見舞われなかったが、お勧めした友人は読書中に家で怪異が続き、怖くなって最後まで読むことを諦めたと言っていた。)

    今回も、忌むべき家の集合体、という大変蠱惑的な存在にワクワクさせられた。それを、複数の記録とい

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    2022年08月09日
  • 水魑の如き沈むもの

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    ★3.7くらい
    ホラーのテイストが若干物足りなかった気がする(もしかしたら麻痺し出してるのかもしれない)けど、本格推理の箇所は楽しめた。完全に犯人読めたな…って思ったのに…

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    2022年07月22日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    刀城言哉シリーズの最新短編。
    いつもながら、ミステリーとホラーの融合は見事。きちんとロジカルにストーリーを組み立てるより、本シリーズのようにロジックの一部を破綻させて、それをホラー要素に持っていく方が創作という点では難しいのでは無いか、と思う。あまり、破綻させすぎるとミステリーでは無くなるため、そのギリギリを攻めるのは、この作者のすごいところ。
    本巻は、いずれもミステリーとしての要素が強く、個人的にはもう少しホラーの部分を多くして欲しかったかもしれない。
    表題作は、第一作と似た部分もあり、ミステリー小説ならではの作り。第一作同様の騙された感はあり、それは心地よいが、残された謎が無くスカッとする

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    2022年07月10日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    作家デビューまもない頃の刀城言耶が巻き込まれる怪事件五編の短編集。
    人に憑く「妖服」や家屋の怪異「獣屋」、手にした人間に幸運と禍をもたらす「魔偶」…今回も現実の事件に謎めいた怪奇が加わり、不気味さと人知を超えた現象を強く印象づけられる。
    卍堂という風変わりな建物の中で起きた表題作も犯人が分かるまでいつも通り二転三転の読み応えがありおもしろかったが、背中に冷水を浴びせられたかのようなゾッとした終わり方と登場人物の設定が凝っていた『巫死の如き甦るもの』が個人的にイチオシ。

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    2022年07月09日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    ★3.7くらい
    1作目より禍々しさが無くて読みやすかった。最後の後味の悪さも少なくて割とあっさりしていた。怪異的謎が最後に残るのはこのシリーズの良さでもあるけどちょっとむず痒い。

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    2022年07月01日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    三津田信三の最高傑作は個人的に百蛇堂・蛇棺葬だと思っていて、
    この2つを超える作品を読むために
    ポツポツと追い続けている。

    今作は曰く付きの家を1箇所に集め、
    建て直した館があるとの話から
    その家の記録を調査し始める所から話が始まる。

    今回も先程あげた2つの作品を超えることはありませんでした。
    この作者の書く雰囲気が物凄く好きで
    何故か手に取ってしまうのよなぁ。

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    2022年05月17日
  • 水魑の如き沈むもの

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    ネタバレ

    氏の作品では「厭魅」は衝撃的だった。その時の衝撃や感動は残念ながら味わえなかった。
    ただ、横溝正史や京極堂にも通じる民俗学、怪異譚を調味料にして、本格ミステリを十二分に楽しませてくれる。

    本作は700ページオーバーの文庫本で、いささか冗長に感じた。とは言え、後半の展開は怒涛でありラストはこの手の作品としては明るい終わり方で、好感が持てた。

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    2022年05月05日
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)

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    ホラーと間違って購入してしまいました。。
    でも不気味な話で面白かった。
    夢野久作風の話はまどろっこしくて飛ばしてしまいました。。友達を殺す〜言って自分に酔ってる筆者が気持ち悪いなとも思ってしまい。
    下巻はちゃんと読んだので許してほしい。

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    2022年05月01日
  • ついてくるもの

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    ちょうどよい怖さのホラー短編集!
    人形ホラーの表題作が一番怖かったな。三津田さんのホラーは、最初からがつんとくるのではなく、小さな違和感から徐々に破滅へと導かれてゆく怖さがある。

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    2022年04月10日
  • 忌物堂鬼談

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    5つの集落を抜けて、毎日忌物寺へ通う少女。
    まず、集落という概念が私には分かりにくく…5つの集落を歩いて抜けて毎日往復とかできるもんなの??と。その部分がきになって、本筋が頭に入ってきにくく。(完全に自分の問題)
    ちりばめられた忌物(いちいち変換めんどいなぁこれ)に関する短編は面白く読めた。一番印象に残っているのはスリッパの話。特に何が出た、というわけではないのに、ちょっとずつ追い詰められていく感じがなんとも。

    最後の大筋のラストは、映像で見た方が怖そうと感じた。
    お札を2枚貼っていたーの部分の緊迫感とかね。文字だとつつーって読んでしまうので。

    忌物に関する話しは、相手の正体や思惑がわから

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    2022年04月05日