三津田信三のレビュー一覧
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刀城言耶シリーズ第二弾は、瀬戸内海に浮かぶ鳥坏島が舞台。神事「鳥人の儀」を執り行う巫女・朱音は、この地を訪ねた刀城言耶の目の前で姿を消す。これは果たして奇跡か?トリックか?そして、18年前にも執り行われた鳥人の儀との関係は?
いきなりですが、物語の肝の部分、つまり朱音が姿を消した真相ですが、これ、かなり賛否がわかれる内容かと。正直、わたしは「ありえねぇ…」と呟いてしまった人なのですが、一応筋は通っていた(だよね?)ので、これはこれとして受け入れることができました。ただ、今回は(といってもまだ3作しか読んでいません)怪異の部分が少し弱かった印象。もうすこし鳥女の化け物の恐怖を味わいたかったなぁ -
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Posted by ブクログ
このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、
寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。
総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。
さて、
本編の方は事件そのものは非常に凄惨なものの、
オカルトやや弱めで、個人的には少し物足りなかった…けれど、主人公と『彼』が合間見えるというシリーズのファンであれば思わずほくそ笑むシチュエーションがあり、これはこれで楽しめる作品だった。
しかし、この国に限らず世界中がカオスの只中にある現代、仮に有事が起きた時 -
Posted by ブクログ
前作、『どこの家にも怖いものはいる』が非常に面白かったので、似たような系統らしき本書を手に取った。
家にまつわる怪異譚、というのは作者関係なく誰から聞いてもどんな形で知っても興味深いもので、それは恐らく、自分も他人も誰しも「家」に住んでおり、その卑近さと恐怖というレアなものが交わる「点」に触れてみたいと心のどこかが願うからではないかと思う。
(余談だが、私は前作を読んだ際に特に怪異には見舞われなかったが、お勧めした友人は読書中に家で怪異が続き、怖くなって最後まで読むことを諦めたと言っていた。)
今回も、忌むべき家の集合体、という大変蠱惑的な存在にワクワクさせられた。それを、複数の記録とい