三津田信三のレビュー一覧

  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    謎解きにかなり無理があるよな。
    特に、第三話の動機が尋常じゃないよね。

    誰でも一度位は経験が有ると思うけど、胃の痛みで食べた物を全て吐き出しても、まだ気持ち悪くて最後に胃液を吐いた事が、あの胃液はもの凄く苦いものだからな。

    まだ、人肉を食う方が分かる気がするけど。

    恐さの点でも以前のような心底恐いと思わせる描写が、あまりなく唯一、第五話目で松の木シーンは久し振りに、三津田さんの真骨頂って思わせる恐怖が描かれていたと思うけど、他の作品は殆ど怖さが無いよな。

    逆立ちもトリックとしては説得力が無いと思うけどな。

    0
    2025年11月12日
  • 厭魅の如き憑くもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーん、怖かった〜
    昭和の田舎の因習村の閉塞感に怪異のおどろおどろしさも加わってまさにホラー×ミステリという感じ。なんとなく雰囲気は横溝正史に近い感じかな。
    ただホラーは苦手でも、それが後からロジックで解説されると割と読める。
    しかし、結局お兄さんの神隠しの謎ってどうなったん?

    0
    2025年11月11日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルに異議があります。全然寿いでない!呪う〜とか伸びる〜とかにしろよ。
    愛の大学の友人とはいうがこの村だと結婚イコール退学させられていそうで心配だ。でも新郎死んじゃったし籍は入れてなかったみたいだから戻れるかな?
    迷宮の中で何かが愛に近づいてくるところはなかなか怖くて良かった。

    0
    2025年11月09日
  • 妖怪怪談

    Posted by ブクログ

    妖怪の考察のあとに体験談が続く。直感的に怖いと思った場所には近づいちゃだめ。八雲の怪談の考察も興味深かった。

    0
    2025年11月06日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第2弾。
    第1弾と第3弾は読んだので、読み残してた1冊。

    以下印象的だった作品。
    新名智「竜狩人に祝福を」
    ドラゴンに支配された世界でドラゴンを倒すために旅立つ主人公。
    ゲームブック形式は無条件にわくわくしてしまう。通常ルートで進むとたどり着かないページが点在していてそこを読むと主人公の背景が徐々にわかってくるんだけど、そのページが結構ぶつ切りになっていて、どうせならゲームブックの中に組み込まれて自然にたどり着くようになってたらさらによかったのになぁと思った。

    内藤了「函」
    突然一等地のお屋敷を相続することになった主人公。売

    0
    2025年10月30日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー風味のミステリ。

    嫁入りのしきたりが面倒くさく、なかなか頭に入ってこない。ホラー風味に惑わされたのも大きいかな。

    「彼」の祖父母の話、として読むとキャラの違和感がひどいので、切りはなしたほうがよさそう。
    それにしても愛が莫迦みたいだし、実際にずいぶんバカにした扱いをされているのは釈然としない。
    いったいどこから彼らが後のキャラに変じるのかを知りたいが、そこまで書いてくれるのかな。

    0
    2025年10月18日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪民研のシリーズ。
    怪異を下敷きにした風習からの民俗学ホラーミステリ。相変わらずのいい雰囲気。。。なんですが。雰囲気はいいんですがミステリ部分がちょっといまいちだったかな。特に最初と最後の事件が。落ちてきた銃弾で銃殺と思わしきことになるもんなんでしょうかね?疑問です。捻じれた首についても鮮やかな真相を期待していたんですが・・・

    0
    2025年10月17日
  • 逢魔宿り

    Posted by ブクログ

    『怪談のテープ起こし』がおもしろかったらこっちも。
    かなり読みづらい!とくに家族構成を説明するフレーズが、珍しく何回もその一文を読み直しても理解できなかった。
    それ以外にもちょこちょこ、普通の、本当に普通のホラーやミステリー小説を難なく読める感覚からすると、なんでだよな文章が多い。
    あと作者が主人公のお話は楽しいのだけど、ここまで本筋とは関係ない自分の作品の話をしまくるのはどうなのと思った。
    「これを執筆してる時にこんな縁があってこの話が〜」を言いたいだけなのに、"これを執筆"の部分が豊かすぎる笑
    語り手の主人公が作者風で、縁や偶然やそれでは片付けられないものの繋がりにリア

    0
    2025年10月12日
  • 怪談のテープ起こし

    Posted by ブクログ

    やっぱ作者が主人公タイプはリアル感あって楽しいのよ。あと隙間時間で本読むから短編は短編はだからこそ集中できるし話も思い出せてサクサク進む。
    初めてこの作者の本を読んだけど、なかなかにおもしろかったです

    0
    2025年10月12日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    怪民研シリーズ。
    大学生の瞳星愛が、友人である皿来唄子の婚礼に参加するのだが、「嫁首様」なる屋敷神の祟りを避けるため、儀礼に様々な呪いを施しているのに驚く。
    婚礼の最中に起きた当主の奇怪な死体を発見してから次々と起こる不可解な謎と立て続けに起きた殺人。
    怪異の仕業か、巧妙な見立て殺人か?
    愛は、怪民研の名探偵・刀城言耶の助手の天弓馬人に手紙を送り続け、力を借りる。

    真相が解明するまで二転三転するが、唄から読み解く謎解きはなかなか難解だった。
    伝承は怪異だからこそ後引く怖さがある。




    0
    2025年10月06日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラーってオススメされたけどホラーじゃなくてちゃんとミステリーだった。主人は犯人じゃないですよ、と念押しされながら読み進め、途中から書き手の変わったその人が犯人であるなんてアリですか!?盲点ですね。一回やったら終わりのなんじゃこりゃネタがミステリーはありますが、これもまたそのひとつでした。メタ視点と言いますか、作者周りの話をやけにするなぁを伏線だと気づいてしまいたかったぜ…。
    双子の入れ違いのあとの一体誰が最初に死んだのか、のところはえ!?結局誰が死んだん!?!と何回も読み直してしまいましたよ。しかもえーそういうことぉ…?となんとなく理解して進めるとまぁ犯人は別の人なんですけどね!を2回ほどや

    0
    2025年10月05日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても豪華なアンソロジー集。
    ただ、傑作選ということもあり決まったテーマは特にないので、なんとなくとっ散らかったイメージがある。
    最もインパクトがある…というよりは厭な印象を受けたのは、鈴木光司さんの『浮遊する水』。再読のはずだけれど、やはり厭だ。

    0
    2025年09月30日
  • のぞきめ

    Posted by ブクログ

    【2025年117冊目】
    この物語を読んでいる最中に、視線を感じたり、おかしな感覚を覚えたら、即刻読むことをやめるのをオススメする――作家である私は見聞きした二つの怪談に共通点があることに気がつく。「のぞきめ」と呼ばれる怪異について解き明かすべく、私は二つの怪異談を物語に仕立てたのだが…因習村で繰り返される歴史が怪異を形作る、ミステリーホラー。

    もう少し、もう少し覗いて欲しかったな(?)と思う第二章でした。覗くよりも覗いてる方が多かった気がします(?)第一章は普通の人が怪異そのものに変容する感じが良かったですね。第二章はどちらかというとミステリー色が強く、推察という名の真相で「なるほど」とな

    0
    2025年09月23日
  • わざと忌み家を建てて棲む

    Posted by ブクログ

    4つの家の話と幕間で構成されている。 
    赤い医院のテープレコーダーの文字起こしは、臨場感があり1番怖い。
    他3つも書き手、手法が異なる為、それぞれの良さ、怖さがあった。

    0
    2025年09月14日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮部みゆきさん目当てで読みました。
    ネタバレ感想

    あなたを連れてゆく
    ふんわりホラー
    アキラは幸せなのかな不幸なのかな?と思ったり。
    とても怖い!というよりか少しノスタルジー感じるホラーファンタジーみたいな作品でした。

    竜狩人に祝福を
    この本はこの話を読んだだけでもいい収穫になると思います。新感覚選択式ストーリーでかつラストに驚愕の真実を得ます。順々に選択していくと…。
    この作品はもっと評価されて欲しい、この作品だけで小説を出して欲しいです。

    月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ
    河童のお話
    ナメてかかって読んだら意外と怖かったです。
    この分野はなんていうんだろう…


    あぁ…やっ

    0
    2025年09月13日
  • そこに無い家に呼ばれる

    Posted by ブクログ

    幽霊屋敷シリーズ三部作最終巻。
    怖いと言うより不思議な話だった。
    最終的に謎が解明されずまま終わるのはホラー的には有りだと思うけど、スッキリはしない。
    新興住宅地の話しだったので同著者さんの凶宅を思い出した。
    凶宅は怖くて少しHで大好きである。
    幽霊屋敷シリーズは序章に出てくるいろんな本や映画の紹介が個人的に好き。

    0
    2025年09月10日
  • どこの家にも怖いものはいる

    Posted by ブクログ

    最初のエピソードは時間設定が現代ということもあってリアリティがあって怖かった。
    幕間の自分の本の宣伝のような部分が少ししつこく感じた。
    個人的にはこっちより「近畿地方のある場所について」の方が同じような形式では好み。

    0
    2025年09月08日
  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    現代のような便利な品物や
    デジタルが全く無かった時代に巻き起こるホラーミステリー
    閉鎖的な集落や旅館、未踏の山中
    怪異に対して合理的な理屈で考察していくお話です
    マイルドな刀城言耶シリーズのよう
    でも難読漢字少なめで読みやすいです

    考察していくのは刀城言耶の助手、天弓馬人
    師匠と同じくとても現代的な考え方をするお方で
    怪異譚が大好きな師匠に比べて
    助手は、怖い話が苦手だから合理的に謎を当てはめていきます
    師匠とは正反対な人です
    対する聞き手の学生、瞳星愛が拝み屋の孫で
    怪異に耐性があるので
    この対照的な2人の掛け合いがピッタリ
    最後にそういうことか、と、、、

    妖怪を生み出したり
    伝承とか怪

    0
    2025年09月08日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

    Posted by ブクログ

    デビュー作。著者の分身のような主人公が、武蔵野の竹林に隠れた洋館を見つけ出し、そこに住んで怪奇小説を書き始めると自らも怪異に巻き込まれていくという話。
    ミステリとホラーが融合しているのが著者の作品の魅力だが、これは現実とフィクションの境目が徐々になくなってゆく感覚が素晴らしい。三部作らしいので全部読んでみたい。

    0
    2025年09月07日
  • 歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    拝み屋を祖母に持つ大学生の瞳星愛と、作家探偵・刀城言耶の助手を務める天弓馬人のコンビが亡者や首無女等の怪奇な謎に挑む短編集。
    しっかり者の愛の勝ち気さと実はホラー苦手を必死に押し隠す馬人の強がりがぶつかり合うテンポのいい合理的推理はぶっ飛んでいるが、結果的にピタッと嵌まって快い読み心地。
    刀城シリーズで旧知の兜離の浦や媛首村のワードや事件も出てきて思わず血が騒いだなw
    怖さはマイルドながら、第三話の『腹を裂く狐鬼と縮む蟇家』の真相のように、垣間見える民俗学の悲しさと惨さが入り混じった暗部がやりきれない。

    0
    2025年08月19日