三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ面白かったけれど、これをミステリーとして、どのように評価すれば良いのか、ちょっと迷う。ことに、「おわりに」への評価が分かれ目な気がする。
あまり予備知識がなかったので、前半、ミステリーと言うより、ホラーだな、と思いつつ、かなり手こずった。トリックを楽しみたいミステリー好きには、少し評価が落ちるかもしれない。
世界観(というか、この村の構造や家系図、「カカシ様」への信仰など)は大変に作り込まれていて、それには魅せられるが、逆に、そういった僻地の閉鎖されたムラだから、信仰と畏怖があるから、長い歴史と入り組んだ縁組なども含んだ時代性に少し依存しているようにも感じられる。
ホラーだと思えば、面白かっ -
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三間坂という編集者と出会い、同じ怪談好きとして意気投合する作者の三津田。その縁で、彼の実家の蔵から発見されたものを始めとする、「家」に関するいくつかの記述を読むことになる。
だが、その五つの幽霊屋敷に関する話は、人物、時代、内容などはバラバラのはずなのに、奇妙な共通点があり……。
三津田信三さんの『幽霊屋敷シリーズ』の第一弾。
物件に関する怪異の書籍や資料を読みながら、そこに関わる謎を解き明かしていくスタイルとなります。
現実の作者さんの著書や作業進捗のような話が挟まるのが虚構と現実の境界をあいまいにしていて、実話怪談のような、モキュメンタリーぽいような雰囲気です。
5つの話はどれもそれ -
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ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。
私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主 -
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角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第2弾。
第1弾と第3弾は読んだので、読み残してた1冊。
以下印象的だった作品。
新名智「竜狩人に祝福を」
ドラゴンに支配された世界でドラゴンを倒すために旅立つ主人公。
ゲームブック形式は無条件にわくわくしてしまう。通常ルートで進むとたどり着かないページが点在していてそこを読むと主人公の背景が徐々にわかってくるんだけど、そのページが結構ぶつ切りになっていて、どうせならゲームブックの中に組み込まれて自然にたどり着くようになってたらさらによかったのになぁと思った。
内藤了「函」
突然一等地のお屋敷を相続することになった主人公。売 -
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『怪談のテープ起こし』がおもしろかったらこっちも。
かなり読みづらい!とくに家族構成を説明するフレーズが、珍しく何回もその一文を読み直しても理解できなかった。
それ以外にもちょこちょこ、普通の、本当に普通のホラーやミステリー小説を難なく読める感覚からすると、なんでだよな文章が多い。
あと作者が主人公のお話は楽しいのだけど、ここまで本筋とは関係ない自分の作品の話をしまくるのはどうなのと思った。
「これを執筆してる時にこんな縁があってこの話が〜」を言いたいだけなのに、"これを執筆"の部分が豊かすぎる笑
語り手の主人公が作者風で、縁や偶然やそれでは片付けられないものの繋がりにリア -
Posted by ブクログ
ネタバレホラーってオススメされたけどホラーじゃなくてちゃんとミステリーだった。主人は犯人じゃないですよ、と念押しされながら読み進め、途中から書き手の変わったその人が犯人であるなんてアリですか!?盲点ですね。一回やったら終わりのなんじゃこりゃネタがミステリーはありますが、これもまたそのひとつでした。メタ視点と言いますか、作者周りの話をやけにするなぁを伏線だと気づいてしまいたかったぜ…。
双子の入れ違いのあとの一体誰が最初に死んだのか、のところはえ!?結局誰が死んだん!?!と何回も読み直してしまいましたよ。しかもえーそういうことぉ…?となんとなく理解して進めるとまぁ犯人は別の人なんですけどね!を2回ほどや