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作家・三津田信三のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが持ち込まれる。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬蔵が記したと思われる怪異の記録だった。読むことで障りがあるかもしれないと思いつつノートに目を通した三津田は戦慄した――その理由は、本書を読んで確かめてみてほしい。本書には萬蔵のノートの一部と、読後に起きた出来事がまとめられている。今回は残念ながら、先行作品のごとく「終章」における謎解きも解釈も一切ない。「この一冊が、先生最後の著作になる。そういう懼れに私はいま囚われています」と、三間坂は震撼している。もしかしたらそうかもしれない。もちろん途中で止める自由が読者にはある。
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Posted by ブクログ
作家・三津田信三のもとに届いたのは、古びた一冊のノート。それは、旧知の編集者の祖父が蒐集した怪異の記録だった。
三津田は内容の異様さに戦慄し、読む者に障りがある事を危惧するが……。
入れ子、あるいは無限ループのような構造の不思議なホラー小説。
語り手によってフォントも語り口も変わる怪奇譚を次々と呼んでいると、こちらも怪異に魅入られたような気分になってくらくらしてきます。すごく怖い、というよりは、どんどん深みにはまっていくような不思議で不気味で、くらくら酩酊したような眩暈のような、寄る辺ない、不安な気持ちになるようなそんな小説です。
三津田信三さんの過去作の話が大量に出てくるので、本当はそちらを先に読んだ方が、登場人物が話している作品の類似性などがよく分かって面白かったのかもしれない……けど、こちらだけでも十分面白い。逆に作中に出てきた話を次に読んでみるのも楽しみです。
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