【感想・ネタバレ】みみそぎのレビュー

あらすじ

作家・三津田信三のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが持ち込まれる。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬蔵が記したと思われる怪異の記録だった。読むことで障りがあるかもしれないと思いつつノートに目を通した三津田は戦慄した――その理由は、本書を読んで確かめてみてほしい。本書には萬蔵のノートの一部と、読後に起きた出来事がまとめられている。今回は残念ながら、先行作品のごとく「終章」における謎解きも解釈も一切ない。「この一冊が、先生最後の著作になる。そういう懼れに私はいま囚われています」と、三間坂は震撼している。もしかしたらそうかもしれない。もちろん途中で止める自由が読者にはある。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

メタのメタな怪談ミステリー。
怖いし面白い。だけどね…語り部が変わるたびに字体が変わるのが読みづらすぎて…何度投げ捨てそうになったか。
演出としてはわかるんだけど同じ頁で字体が変わるのは老眼虐めなのよ。せっかく面白いのにそこが残念だった。

0
2025年11月17日

Posted by ブクログ

この作品には様々な怪異が記録されたノートが作中作の様な形で書かれており、読み進めるごとに違和感が膨れ上がっていく。
この膨れ上がる違和感を含め、中盤までは面白く読めたが…
面白い趣向だとは思うが短編でも良いんじゃないかと感じてしまった。

0
2025年05月31日

Posted by ブクログ

それで、それで…と先を急ぐのだけれど、話が次々に変わるというか、広がっていくというか。
結局肝心な部分がわからないまま進んでいく。
未読だが、『牛の首』もこんな感じ?
読み終える直前、急に周りの物音が気になって…

0
2025年04月20日

Posted by ブクログ

大好きな三津田さん。平気さ♪と思いながら夜中に家で読んでいたらやっぱり怖くなり、出かけるときに電車の中で読むことに。

いくつもの字体が使われている理由を知ったときはなるほどと納得。しかし通常の字体より洩れなく小さく変わるから、いつもの三津田さんほどはポンポン先へ進めない。

最後まで読めばアナタにも何かが起きるかも……的な煽りに恐れをなして飲酒したが最後、終盤はすっかり酔っぱらってワケがわからなくなりかけました。どんな恐怖も掻き消す酒の力がいちばん恐ろしいと思うのでした。

よう見てよう聴けよ、私。(^O^;

0
2025年03月24日

Posted by ブクログ

作家・三津田信三のもとに届いたのは、古びた一冊のノート。それは、旧知の編集者の祖父が蒐集した怪異の記録だった。
三津田は内容の異様さに戦慄し、読む者に障りがある事を危惧するが……。

入れ子、あるいは無限ループのような構造の不思議なホラー小説。
語り手によってフォントも語り口も変わる怪奇譚を次々と呼んでいると、こちらも怪異に魅入られたような気分になってくらくらしてきます。すごく怖い、というよりは、どんどん深みにはまっていくような不思議で不気味で、くらくら酩酊したような眩暈のような、寄る辺ない、不安な気持ちになるようなそんな小説です。

三津田信三さんの過去作の話が大量に出てくるので、本当はそちらを先に読んだ方が、登場人物が話している作品の類似性などがよく分かって面白かったのかもしれない……けど、こちらだけでも十分面白い。逆に作中に出てきた話を次に読んでみるのも楽しみです。

0
2025年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めて何度「怖っわ~」と呟いたことだろう。
怪談の中で別の誰かがまた別の怪談を語り出し、怪談が新たな怪談で次々塗り替えられていく怪談のループはよりディープな闇へ闇へ誘われているようで終始トリハダが止まらない。
作者の既刊ともちょこちょこ連動させながら進む趣向にもゾクゾクさせられっぱなしで、自身も気づかぬまま百物語の会に参加させられていたような緊張の疲労感と満腹感があった。
人でないものの声は聞きたくないが、三津田さんホラーからはこれからも耳をふさいでいられないな。

0
2025年01月09日

Posted by ブクログ

だんだんと物語に惹き込まれ、不気味な恐さと三津田信三先生らしさと何とも言えない恐怖を残し読みえてしまった

0
2025年01月06日

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング