三津田信三のレビュー一覧
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【短評】
決して悪くはないのだが、過去作と比較すると物足りない印象。
まず、冒頭に「碆霊様(はえだまさま)」に纏わる四つの怪談を配置する構成は、導入として効果的だったと思う。碆霊信仰の得体の知れない薄気味悪さは本作の雰囲気作りに一役買っていたし、強羅地方の地理を頭に入れるという点でも奏功していた。刀城言耶シリーズは登場人物や地理を把握するのに苦労する(苦痛、ではない)ので、こうした工夫はありがたかった。一方で、各話の恐怖度がイマイチであり、良くも悪くも「触り」になってしまったのは残念。ただし「蛇道の怪」は良かった。”段々振り返っている”という趣向はさすが三津田信三と唸らされた。
導入部のお陰が -
Posted by ブクログ
ホラー短編集
連作短編ではないのだけれど、お話の合間々々で作者・編集者の物語が進んでいってそれがクライマックスに……といった感じ
ホラーと一言でくくっても内容は様々
こんなのからあんなのまで、多種多様なホラーで楽しませてもらいました
なんでこんな目にあうんだ!?という肝心な部分の詳細をあえて省いて書いたような怪奇現象の数々が、想像の余地を残しているようだったり、人間の理解の及ばない理不尽な恐怖を感じさせるようだったりで、なんとも三津田さんっぽいわーと思わせられる読後感
文庫化にあたって『終章』に加筆されているのもお得でいいですね
「メタっぽい雰囲気があれば、それだけで加筆の意味はあるから