三津田信三のレビュー一覧

  • 死相学探偵最後の事件

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    呪術は全てを凌駕する。科学的な根拠なんて微塵にもなし。
    昔、車田正美「リングにかけろ」と言う漫画があったけど「ギャラクテカ・マグナム」の一言で相手が空を舞ってたけど、あれと同じだよな。
    でも、面白ければなんでも良いよね。

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    2023年07月01日
  • 九孔の罠 死相学探偵7

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    ともかく三津田さんの作品は下手な実話怪談より、よっぽど怖いのが魅力、そして何重にも重ねられた謎解きが面白い。
    その特徴は刀城言耶シリーズが最高なんだけど、この死相学探偵は、そのライト版だと思う。
    でも、四隅の魔なんかは、三津田さんの真骨頂の作品で恐かったな~。
    それに比べると、この作品は軽くて物足りない。
    だからこそ、軽くてサクサクと読めるのが良いところ。

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    2023年07月01日
  • 逢魔宿り

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    手堅く、間違い無く面白いが、三津田さんの作風と言うか
    怖がらせ方に慣れてしまった。
    初めて、三津田さんの作品を読み始めた頃の怖さを感じなくなってきたな(涙)

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    2023年06月16日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    【短評】
    決して悪くはないのだが、過去作と比較すると物足りない印象。
    まず、冒頭に「碆霊様(はえだまさま)」に纏わる四つの怪談を配置する構成は、導入として効果的だったと思う。碆霊信仰の得体の知れない薄気味悪さは本作の雰囲気作りに一役買っていたし、強羅地方の地理を頭に入れるという点でも奏功していた。刀城言耶シリーズは登場人物や地理を把握するのに苦労する(苦痛、ではない)ので、こうした工夫はありがたかった。一方で、各話の恐怖度がイマイチであり、良くも悪くも「触り」になってしまったのは残念。ただし「蛇道の怪」は良かった。”段々振り返っている”という趣向はさすが三津田信三と唸らされた。
    導入部のお陰が

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    2023年05月28日
  • 厭魅の如き憑くもの

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    ネタバレ

    感想
    登録前

    堅苦しい文章の割に俗っぽくてコメディちっく。
    取っ付き難いな……と思ったのは地名とか風俗的な描写かな……
    京極夏彦と金田一耕助を足して2で割って現代風にした感じ?

    ストーリーは読んでしまえば面白かったしシリアスな文体の割に多少コミカルなシーンがあるのもシリーズ物だからだと思えば。

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    2023年05月24日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    オチが少し期待はずれだったかな。前作に比べると、うーん……

    ただ、幕間(二)を読んでいた時、震えた。
    この本を積読している間同じようにインターホンが鳴らされたのにモニターに誰も映っていなかった経験があったからだ。諸事情あり自宅に置いてある本は読めない状態で届いてしまったため、現在は自宅から離れた場所でこちらで買った2冊目を読んでいる。
    今思えばインターホンの真横のキッチンにこの作品を置いていた。
    あの本が今でも自宅にいると思うと……

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    2023年05月20日
  • 逢魔宿り

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    4つの短編と、それをつなげるような5つ目のお話。
    どのお話もワクワクするくらいゾクッとできて良かった。
    個人的に一見関係の無い話が繋がるという展開が好きなのでとても楽しめた。

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    2023年05月14日
  • のぞきめ

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    ネタバレ

    のぞきめの容姿が詳しく描写されてないのが気になってたが、実は生きてる人間でしたってえええ⁈
    大変ミステリー色の強い作品でしたね。逆に映画見てみたくなった。CMみたいな絶叫シーンどこにあった?

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    2023年05月14日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    ネタバレ

    それほど怖くなく、今回はミステリ要素のほうが強めだった。怪異の体験者の話の一部を、本人の見間違いや勘違いということでおさめている部分もあり、完全に解明しきらないのがこのシリーズの魅力。
    【魔偶の如き齎すもの】では、祖父江成り変わりトリックを読者が楽しめるように、祖父江のキャラを十分読者に知ってもらった上で執筆したという刀城言耶の粋な計らいがおもしろかった。

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    2023年05月10日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    イラスト(田倉トヲル)に目が惹かれて手に取ったんだけど確かにキャラ立ち度1位。主人公の弦矢俊一郎(つるやしゅんいちろう)のキャラが好き。祖父祖母との関係性や、やり取りが面白い。

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    2023年05月09日
  • 怪談のテープ起こし

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    ホラー短編集
    連作短編ではないのだけれど、お話の合間々々で作者・編集者の物語が進んでいってそれがクライマックスに……といった感じ

    ホラーと一言でくくっても内容は様々
    こんなのからあんなのまで、多種多様なホラーで楽しませてもらいました

    なんでこんな目にあうんだ!?という肝心な部分の詳細をあえて省いて書いたような怪奇現象の数々が、想像の余地を残しているようだったり、人間の理解の及ばない理不尽な恐怖を感じさせるようだったりで、なんとも三津田さんっぽいわーと思わせられる読後感

    文庫化にあたって『終章』に加筆されているのもお得でいいですね
    「メタっぽい雰囲気があれば、それだけで加筆の意味はあるから

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    2023年04月11日
  • わざと忌み家を建てて棲む

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    曰く付きの家を継ぎはぎにして作り上げた最凶の家、そこに棲んだ者たちの記録。
    こうしてあらすじを見ると実に怖そうだが、本当におっかないのは3分の1ほどであとは正直、単調に感じてしまった。ただ、家の設定や怪異は迫力がある。夜に読むものではないかもしれない。

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    2023年04月07日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    あり得ない状況での、人体消失の謎を追う、刀城言耶シリーズ、第二弾。
    今作は、ホラー要素が少なめで、ミステリ要素が多め。
    人体消失の謎について、喧々諤々と議論する場面は、いかにもミステリの楽しさに溢れている。
    しかし、ラストは衝撃的。この結末は、ある意味、一番、ホラーかも。

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    2023年04月03日
  • 十三の呪 死相学探偵1

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    ホラーではあるのかもしれないが
    ゾワゾワするようなホラーではない
    別に ホラーが読みたかったわけでもないし
    探偵ってあったから読み始めてみた
    あっという間に(3時間30分だった)読み終わった
    まぁそんなもんか

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    2023年03月09日
  • 怪談のテープ起こし

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    主人公が怪談話を取材して書いていく話ですがこの話はあくまでも小説の中の話のはずなのに本当に取材しているものを書いてあるような感覚に引き込まれて実話怪談を読んでいるように途中から感じました。
    内容は好みの分かれる話も分かりづらい話もありますがサクサク読めます。

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    2023年03月08日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多シリーズの3弾。旧友の新市の頼みから闇市に出る赫衣の謎を探る。
    戦後の混乱期の時代考証がすごいというか、ミステリというよりは時代小説のように感じた。殺人事件の謎も曖昧な感じだったので余計に。
    最後の方で出てくる青年とのからみ、次回作でもあるといいな。

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    2023年03月07日
  • 赫衣の闇

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     炭鉱夫から灯台守へ転身するその間、旧友に誘われ物理が訪れたのは赤迷路と呼ばれる闇市。戦後の復興の中で人々が飢えを凌ぐための手段として発達してきた裏マーケット、混沌としたその街で“赫衣”と呼ばれる怪人が人々を襲うのだという。細道で行われる一連の事件、犯人はいかにして衆人の目をかいくぐり逃げ果せたのか。

     物理波矢多シリーズの3作目。時系列は前作と前前作の間にあたる。今作は闇市という場を舞台に当時の商売とGHQと朝鮮人との微妙な関係に触れ殺人事件を描く。当時の価値観や世相をもっての動機、歴史ミステリとしてまた一段と味が出てきた。

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    2023年03月02日
  • 禍家

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    面白かった。面白かったけど、釈然としないところはいくつかある。
    全体として怖がらせにきてるのが強く出ているので、ジャパニーズホラー映画を観ているよう。
    特筆すべきところは無いけど、普通に面白かった。

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    2023年02月16日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    刀城言耶シリーズ第二弾は、瀬戸内海に浮かぶ鳥坏島が舞台。神事「鳥人の儀」を執り行う巫女・朱音は、この地を訪ねた刀城言耶の目の前で姿を消す。これは果たして奇跡か?トリックか?そして、18年前にも執り行われた鳥人の儀との関係は?

    いきなりですが、物語の肝の部分、つまり朱音が姿を消した真相ですが、これ、かなり賛否がわかれる内容かと。正直、わたしは「ありえねぇ…」と呟いてしまった人なのですが、一応筋は通っていた(だよね?)ので、これはこれとして受け入れることができました。ただ、今回は(といってもまだ3作しか読んでいません)怪異の部分が少し弱かった印象。もうすこし鳥女の化け物の恐怖を味わいたかったなぁ

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    2023年02月13日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    シリーズ2作目。

    一作目ほどホラー要素は強くなかったですが、前回と同じで最後の最後の終わり方がすきです。

    密室のトリックは奇想天外。よくこんなことを思いついたなと。想像するだけでもおぞましいです笑

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    2023年02月06日