あらすじ
12歳の少年・棟像貢太郎は、東京郊外に越してきた。しかし、初めて住むはずのその家に既視感を覚えると、怪異が次々と彼を襲い始める。やがて貢太郎が探り出した、家に隠された驚愕の真実とは!?
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両親を事故で失った少年・棟方貢太郎が引っ越した先の家でひたひたと憑いてくる足音、人喰いが蠢く森、這い寄る首無しの化物といった怪異に遭遇しその根元を探っていくホラーで、不気味な雰囲気と襲ってくる怪異の臨場感が恐ろしく、ラストの台詞に思わずゾクッとさせられた。
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両親を喪い、祖母と新しい町に引っ越した主人公が次々に怪異に襲われる。怪異の原因とは、なぜ主人公が狙われるのか?
主人公の少年がタフだけど、ちゃんと恐怖心も好奇心もあるからすごいハラハラした。
怪異の迫り来る様子とか臨場感凄くて怖さもあり良かった。
初手からボーイミーツガールで孤独な戦いとかじゃなくてまだ安心感あったけどそれすらも布石だった…?
怪異が家族と分かっても割り切れないよね。
謎の意味深発言爺がまさかの巻き込まれ被害者で、しっかり情報と警告くれるとは。
真相知るとよく引っ越してきたね!?!狭いアパートでも良かったくない??としかも思わん笑笑
地味に兄弟姉妹がそれぞれ結婚したのは唯の偶然だったのかな?
街の人が全員グルで裏があるのかと思ったら普通に良い人達だった。
ラストのオチはヒェッ…ってなった。
コロは有能かつ癒し。
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両親を失った貢太郎が引っ越した家は町で幽霊屋敷と言われる家だった。
和室から蛇のように伸びる老人の腕、キッチンの頭を切断され四つん這いで迫ってくる女性、浴室で泣き喚く赤ん坊、寝室で首がバックリ切れ血を流しゴボゴボと吐血する男。
その幽霊の正体はかなり悲しい。
過去は過去だけど、それでもこの家に貢太郎を住まわせるのはかなり酷なのではないかと思ってしまう。
最後の1人が死ぬまで諦めない上総家が狂ってる。
今後の貢太郎の家族構成によっては惨劇が繰り返されるのか。
最初の方で貢太郎に失礼な態度をとった老婦人の正体にもゾクリ
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幽霊屋敷を題材とした小説が多い三津田信三さんの作品。
結構前の作品ですが、しっかり怖かったです!
じめじめした怖さと展開が面白く、ホラー作品は三津田さんばっかり読んでます。
中学生の男の子が引っ越した先の家で恐ろしい怪異に何回も遭遇するんですが、表現が絶妙で映像のようにイメージできます。
夜寝る前にオススメです...。
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両親を失い祖母と新しい家に引っ越してきた主人公の中1男子の貢太郎は初めて来る町なのに見覚えがあるような感覚を覚える。
ただのデジャブだと考えていたのだが......
老人から訳の分からないことを聞かされたり、魔物に襲われたり、家の中では霊を見たりとホラー全開。
ただのホラーなら霊の正体を突き止め退治してエンドって感じだが、本書は一ひねりも二ひねりもあり、どんでん返し付きのミステリー要素もプラスされる。
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一つ一つの細やかな描写が読者もその空間にいるような錯覚に落とし入れてくれる。特に音に関する描写は秀逸で鳥肌もの。
三津田心臓の本は全て読んでいるがこれは他の作品よりも読みやすく面白い。
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気持ち的には星3.5くらい。
引っ越した家で次から次へと怪奇現象に襲われる
恐怖体験を描いたホラーとしては十分怖かったけど
ラストの展開含めてちょっと惜しいというか
練りこまれてない感じがした。
作者のほかの作品の出来を知ってるからこそ
ハードルが上がってる部分もあるけど。
森の屋敷神をもう少しうまく使えてれば。。
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主人公のメンタルが強い!
もう、何度も何度も何度も恐怖体験してるのに寝たら治るみたいな笑
トップギアで怪異現象が頻発してたのにラストは呆気ない印象
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【2024年38冊目】
再読です。怪異と人間の怖さがミックスしたお話。初めて読んだ時は、怖いという感想しか思い浮かべませんでしたが、時間を置いて読んでみると、可哀想よりも「理不尽すぎる」という思いを強く抱きました。あと、主人公のメンタル強すぎる。発狂しててもおかしくない状況で、すごい立ち向かうじゃん…
あとこれ…一番怖いのは、おばあちゃんじゃないのだろうか…住める?身内が惨劇に見舞われた家だぞ…?無理だろ。結構稼いでるのよって言うくらいなら、小さくてもいいから他のとこ住もうよ。いくら幽霊とか信じないタイプだとしても、そういう問題じゃないだろ
そして終わり方…ストーカー並にしつこいじゃん!!めでたしめでたしさせない…!!
映像にするとめちゃくちゃ怖そうだなと思いました。
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面白かった。面白かったけど、釈然としないところはいくつかある。
全体として怖がらせにきてるのが強く出ているので、ジャパニーズホラー映画を観ているよう。
特筆すべきところは無いけど、普通に面白かった。
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ホラーだと思って読んだので、ミステリー色強めのラストは予想してなかった!
いくらお金なくてもこの家に住もうとするおばあちゃん、なかなかのメンタルしてるな…。
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ホラーというよりは、ミステリーにホラーの要素を足したような、ミステリー強めの印象です。
途中で(あっ…)と何かを察してしまったので、真ん中から後半はちょっと早足になりました。
でもやっぱりそのままでは終わるはずないんですよねー。最後よかったです。
Posted by ブクログ
事故で両親を亡くした少年・貢太郎は、祖母に連れられて都心から離れた町へと引っ越す。12年間、生まれた土地から出たことはなかったのに、引っ越した町に抱く既視感。しかも不気味な老人から「ぼうず、おかえり」と声をかけられる。引っ越した晩から貢太郎を襲う怪異現象。貢太郎は町内会長の孫・礼奈に協力を求め、この町の過去を調べはじめる。
怖がりなんだからやめときゃいいのに、ついつい手を出してしまう三津田さんのホラー。姿は見えないけれど気配はあるって怖すぎる。よくもこんな家から逃げ出さずに住みつづけるもんだ。で、気配だけのはずが、途中から生首やら四肢ちょん切れかけの幽霊が出てきて失笑。真相は面白く、オカルトに終わらず、ちゃんと生身の人間が犯人なのはよかった。だけどその終わり方は嫌すぎでしょう。もっとスッキリ感じよく終わってくれないと眠れない(笑)。
Posted by ブクログ
最近著者の作品を読み始めて、なかなか怖くてお気に入りの作家になるかと思ったんだけど、そうでもないのかも?っていう。。。
ジャパニーズホラーの怖さは、見えない場所にいる何者かを知覚してしまうことにあると思っている。少なくとも自分が怖いと思うのはそういう感覚。仄暗い水の底からっていう映画は、お化けが全然姿を現さないのが怖かった。
本作では、お化けが見えてしまうのがしんどい。途端に怖くなくなる。森の話も二番煎じ感があったし。
となるとどんでん返しもわざとらしい技巧的な物に見えてきてしまって。とはいえ楽しく読めたことは読めた。
Posted by ブクログ
始めはB級ホラー映画の様だなぁと思って読んでいたのですが、最後の数ページでガツンとやられました。
やはり幽霊より人間の方が断然怖い。
三津田作品にしては怖くない方だと思う。
Posted by ブクログ
元々ホラーよりのミステリを書く作者ですが、今回はホラー・・と思ったら真相はミステリ要素が。なにからなにまでってわけでもなくて、ホラーな部分は世界観というか設定として呑み込んだうえでの真相。ミステリよりのホラーという感じ。
ただのホラーだと元々そんなに興味がないので「だからどうした?」くらいにしか思わないんですが、ミステリ要素が入って個人的にグッと面白さが。
でも問題は最後まで読まないとそれには気づかずに「ホラー小説」で終わっちゃうんだろうなあ。もったいないなあ。