あらすじ
もし何かが「一つずつ減っている」または「増えている」と感じたら、この読書を中止してください。
作家・三津田と編集者の三間坂は、これまで家についての禍々しくも興味深い五つの話を知り、次いで〈烏合邸〉で記された四つの体験談にかかわってきた。
そして今回、三間坂の家の蔵から新たに発見されたのが、厳重に封印が施された三つの記録――それらはすべて「家そのものが幽霊」だという奇っ怪な内容で……。
最凶「幽霊屋敷」シリーズ最新作!
〈解説〉芦花公園
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾!
三部作の最終巻です。
前2作が夢に出るほど怖い本だとしたら、本作はこれを読むことによって自分もこの恐怖体験の一員にさせられてるのではないかと不安にさせられるものでした。
「これなら夜に読んでも大丈夫だったかな」って思いながら読んでいたのですが
ラストの不気味さったら
もう、、、、
さすがとしか言いようがありません。
怖すぎました笑
前2作に比べて派手な恐怖度は抑えられているものの、ものすごく不安で嫌な気持ちにさせられる名作です。
とても面白かったです。
そしてとても怖いシリーズでした。
もし再読するとしたら、今後は昼間にカフェで読むことにします。
怖すぎて家で読めません笑
Posted by ブクログ
単行本からの再読。シリーズの総まとめという印象が強かったです。ぜひとも作中で言及されていた残り2作も書いてほしいです。ラストが単行本から加筆されていて良かったです。
Posted by ブクログ
幽霊屋敷屋敷シリーズ第3弾!1弾から読んだ方が、衝撃度合いも大きいと思うので是非。
シリーズ通して言えることだけど、これが小説と言うことを忘れてしまう。本当に人の報告書を覗いているようだったり、手紙を見ているようだったり。気がつくと自分の目の前にまで「恐ろしいこと」が迫っているようで、はっとさせられる。
それでも辞められないで最後まで進んでしまう。
まるでホラー小説の登場人物のように
Posted by ブクログ
いつも記録を無造作に放っておいたお祖父さんがまとめてしかも自作とはいえ封印までしてるのにそれをあっさり開封してしまう三間坂さんよ。
あるはずのない家をみてそれに魅入られた新社会人の男性、あるはずのない家を探していたのに自分にだけ見えない家に執着する女性、精神科の先生による箱庭療法の手記。
そして繋がりがないはずの「どこの家にも」と「わざと忌み家を」との不気味な繋がり。
煮え切らない、かつ含みのある態度を取りながらこの本の刊行に至った三津田先生。
不気味な話に不気味な企み、いったい我々は何に巻き込まれているのか
Posted by ブクログ
母が亡くなってから2週間と少し。こんな話を読む心境ではないはずが、三津田さんにはスルスルと吸い寄せられ、母の遺影に見守られながら読みました。巷で大ヒットを飛ばしているいくつかのモキュメンタリーも読みましたが、やっぱり私は断然こっちが好き。なんとも言えない余韻があって、深い。
何かが一つずつ減っていたり増えていたりしたら気をつけよって、わざわざそういうのを見つけて数えてしまうじゃあないですか(泣)。ラスト3頁は『逆転美人』並みの労力を感じました。というのは『逆転美人』の藤崎さんに失礼ですかね(笑)。怖かった。
Posted by ブクログ
今回もホラーを堪能させていただきました♪
読んでいる間に何も増えなかったし、何もなくならなかったので安心ですね。
幽霊屋敷ものにこうした描き方をされると更地を歩くのが嫌になるかもですねぇ。
でも、最終巻まで楽しませていただきましたので、次は別な仕掛けで楽しませていただきたいです(*^^*)
Posted by ブクログ
久々にホラー小説を読んだというのもあって、一気に読んでしまった。
冒頭はやたら他作品のタイトルとあらすじが紹介され、興味がそそられる作品もあったのでメモしたものの、紹介される作品数が多すぎてちょっとくど過ぎると思った。
いざ始まってみれば、新社会人の報告は面白かった。そして幕間では、この表紙は顔が1つと目が3つだが???とよくわからなかったり、この本はシリーズ3作目らしいので(1作・2作目未読)、前作らの比較の話など、読み飛ばす箇所もありつつ。
3つの話を経て、それぞれの関連性を検討してみると時系列になっており、全て繋がっていると判明する。そこらの考察がミステリーっぽい。
しかし、個人的には新社会人の報告と、自分宛の私信が1番面白かった。精神科医の記録は江戸川乱歩っぽさがあった。
最後の1文字ずつ減っていくページは凄いし、追記にはふふっとなった。
あの家に呼ばれる 新社会人の報告
その家に入れない 自分宛ての私信
この家に囚われる 精神科医の記録
Posted by ブクログ
幽霊屋敷シリーズ三部作最終巻。
怖いと言うより不思議な話だった。
最終的に謎が解明されずまま終わるのはホラー的には有りだと思うけど、スッキリはしない。
新興住宅地の話しだったので同著者さんの凶宅を思い出した。
凶宅は怖くて少しHで大好きである。
幽霊屋敷シリーズは序章に出てくるいろんな本や映画の紹介が個人的に好き。
Posted by ブクログ
まず初めにこの本は幽霊屋敷3部作の最終話のようだ。(自分も知らずに購入したが…)
序盤で作者から説明があるように、この話から読み始めても問題ない内容になっている点は安心してほしいが、シリーズを通しての伏線もあるようなので、折角なら「どこの家にも怖いものはいる」から読まれることをお勧めしたい。
Posted by ブクログ
モキュメントは映画でも大好物です。
故に、すごく楽しめました。
作中では
「前2作を読んでいなくても〜」
と、ありますが
絶対、前2作読んでた方が
楽しめたなぁと後悔です。
同系統で言えば
芦沢央先生の
「火のないところに煙は」が
単作で読みやすかったかなと。