三津田信三のレビュー一覧

  • 赫衣の闇

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    ネタバレ

    面白かった。戦後の風俗が詳細に書かれていて、知識的にも興味深い本だった。赤迷宮の雑多でこの世とあの世の間のような神秘性があるのがワクワクした。

    今回はホラーとミステリーの割合がちょうど良くて私的にすごくよかった。三津田さんの本は結構ホラーと結構ミステリーのどちらかに寄ることが多いので、個人的に面白いかどうかはバランスによる。

    新市、アケヨ、伊崎巡査など。好みのなキャラクターが多かったな。こいつらがストーリーを明るくしてくれてる気がする。

    それにしても物理さんのお仕事シリーズ、とても好きです。

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    2022年08月31日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    トリックは非常に大胆だった!ホラーとミステリーの融合が絶妙でした。ひとつ残念なのは後半の推理やり直しはくどかった。ありとあらゆる論理的になりたつ推理をさせたかった、のでしょうか。それがなければ星は5つにしたと思います。第1作、2作目を読んで、これらは読みにくかったというか地形を活かしたものが多く、物語に入り込みにくかったけれども、今作は流れも良く読みやすかった。また、主人公のキャラも安定したように感じました。ただ、一般受けするようなライトさは出たけど、土俗感とホラーさは多少薄まった感じもしなくはない。最高傑作といわれる3作目を間違って飛ばしてしまったので、読んでみようと思ってます。

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    2022年08月16日
  • 生霊の如き重るもの

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    ★4.0
    密室の如き籠るもの未読なので初めて読んだ刀城言耶シリーズの短編、想像してた何倍も面白かった。謎の複雑さ・ストーリー・不気味さが比較的さっぱりしてる作品、長編にしてほしい生霊、ホラー感強めの顔無しもいっぺんに楽しめた。
    阿武隈川烏のキャラクターも長編より可愛らしく(可愛くはないがコミカルな感じで)読めて、長編作品を読み返したくなった。

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    2022年08月16日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    ネタバレ

    三津田さんの新作と聞いてみたら、まさかの海外の作家とのリレー小説。
    翻訳本が苦手だったのでかなり読むのに苦労しましたが、第四章で話の構造が分かり始めてからはスラスラ読めるようになりました。読んでいるときは第五章の展開が好きになれませんでしたが、あとがきを読んでリレー小説で苦労したことが分かると好きになれました。

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    2022年08月07日
  • 白魔の塔

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    今回の物理の仕事は灯台守。冒頭の灯台の歴史の話が面白かったです。そしてその後に続く灯台に至るまでの山道でのゾワゾワくるストーリー。古典的なコワサでナイスです。全体的には面白くないわけではないのですが、このストーリー、まず何が謎なのかがわかり辛い。殺人事件が起こるのかと思いきや、そんな事件が起こるわけでもなく。かなり期待していただけに少し残念。それでも最後は、あー、そう繋がるんだというところは、三津田作品らしくて良かったかな。

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    2022年08月07日
  • 誰かの家

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    湯治場の客、が一番好きでした!
    藁人形の言い伝えもすごく興味深かったです。誰かの家、は不思議な感覚が良かったです。また読み返したい。

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    2022年07月24日
  • 犯罪乱歩幻想

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    ネタバレ

    久しぶりに三津田信三先生の本を読む!
    江戸川乱歩はほとんど読んだことがなかったけど文庫版が出たことをきっかけに買ってみた。
    もとの作品を知っていると確かに一層楽しめるし、乱歩ネタの意味もわかるのだろう。

    乱歩作品以外に刀城言耶が登場したのにはとても胸熱。
    百目鬼さん、どの作品で見たのだろう…
    あと死相学探偵事務所も登場して、三津田先生の他作品の世界とちょっとだけ交差している世界観がいい。

    リングはなるほど!だった。
    そして怖かった。
    伝染する恐怖。

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    2022年07月20日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    ★4.3くらい
    普通に怖いし、トリックもあっと驚く作り。刀城の思考プロセスを辿りながら謎解きしていく解決編もこれまでより面白かったと思う。ホラーと本格ミステリーのバランスが1番良かった。

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    2022年07月05日
  • 魔偶の如き齎すもの

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    なんと、”椅人”はここに収められる訳ですね。単行本には入ってなかったから、『これはもう読めないのかも…』と思い、新書版”ついてくるもの”を入手したんだけど、早とちりでした。それはさておき、本作のメインはやはり、それ以外の4編。連作とまではいかないけど、薄く繋がっているのもあり、通読の楽しみも味わえる結構。これが一番!ってのはなかったけど、どれもが高品質。好き。

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    2022年06月28日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    気になる気になる

    気になる作家さんが複数いるが、文章が好みかどうかわからなかったので無料試し読みで確認。最初から引き込まれるタイプと中々進まないけどいつの間にか引き込まれてるタイプと最後まで無理なタイプがあった。コレを参考にして作品を選ぼうとおもった。

    #ドキドキハラハラ #怖い #シュール

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    2022年09月29日
  • ついてくるもの

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    ネタバレ

    わーどうなるの!?と思う展開のあと、結構落ち着いたじゃないけどなんとかなっていて良かった(?
    主人公補正でなんとかギリギリ助かったりするのですが、周りの人は大変でしたね
    森の話と、裏の家の子供の話が怖かった

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    2022年05月01日
  • 死相学探偵最後の事件

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    ネタバレ

    冒頭から、名探偵・飛鳥信一郎、作家・速水晃一の登場にわくわく
    黒術師の招待で孤島に乗り込む俊一郎、祖父母、黒捜査課4人。
    祖父・駿作が、シリーズ初の登場にびっくり。今までは電話だけの登場だったのに。
    しかも、能力が凄い。
    緊迫のラストは圧巻。
    シリーズ完結で少し寂しい。

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    2022年03月24日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多シリーズの第三弾。ただ時系列的には黒面と白魔の間のお話。白魔の冒頭で東京の闇市でのお話が示唆されてましたねそういえば。
    面白かった・・んですが、相変わらず解答編が極端に短い。謎解きっぽいことをはじめた段階で、え?もう残りページほとんでないよ?と余計な心配。電子書籍だとこういう心配はなくなるんでしょうかね?で、駆け足で解答終わっちゃうので、なんというか、こう余韻みたいなものが・・・
    微妙に伏線めいたものが残ったようななんともいえない感じ。清一くんのなんとも思わせぶりなラストとか。今後のシリーズへの布石だったり・・・はしないか。
    そしてジーンズを履いた民俗学好きの青年まで登場しましたから

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    2022年03月10日
  • 赫衣の闇

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    敗戦直後の混乱期の日本社会の描写が興味深い。近年「戦争孤児」の方々の記憶が語られるようになり、NHKの“駅の子”や“戦後ゼロ年”“東京ブラックホール”等戦後史を扱った番組を通じて再度戦後史に関心をもっていたので興味深く楽しめた。
    終盤「ジーンズパンツが似合う青年」が....

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    2022年02月21日
  • 幽女の如き怨むもの

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    今回はちょっとホラー色薄めかな〜と思いながら、読み終わって本を閉じた丑三つ時。
    手洗いに立った私は、なるべく窓の外に目を向けないように不自然に顔を背けていました。だって………。

    …………窓のすぐ外側から、誰かの顔が覗いてるような、そんな気がしたんです…………


    キャーーー!!!!!(うるさい


    やっぱり三津田先生の刀城言耶シリーズは鉄板に面白い。程良く怖い。怖すぎないんだけど、なんか時間を置いてジワジワくる怖さがある。

    本作は「遊女」をテーマにした不可解事件。
    戦前、戦中、戦後。時代を経て三度繰り返される転落事件の謎を、刀城言耶が解き明かします。

    テーマがテーマなだけに、遊女になった

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    2022年02月15日
  • 碆霊の如き祀るもの

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    刀城言耶シリーズ。

    ホラーが苦手なので、最初の4つの怪談話はいつもながら気合を入れて読む。とは言いつつ、三津田さんのホラーは怖いけれどいつも惹き込まれて読んじゃう。江戸~戦後直後といった時代性と地域性が限定されているので、怖さよりも民俗学的要素の興味のほうが強くなっちゃうのかも。
    そして漸く刀城言耶が登場するや、一安心。怪異のような事件は起こり続けるけれど、彼の登場からは推理モノとして十分に楽しめた。最後、完全解決にはならないところがこのシリーズの特徴というか、醍醐味というか。弩級のミステリが投げかけられていて痺れましたワ。

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    2022年02月12日
  • 犯罪乱歩幻想

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    ネタバレ

    江戸川乱歩トリビュート作品に、リングとウルトラQトリビュート作品も加えた短編集。
    乱歩は薄ら覚えてるレベルで読んだけど大変面白かった。
    それぞれの話の語り口調がいかにも乱歩な感じで、昭和な世界観で進んでいくのだけど、急にスマホとか出てきて現代に引き戻される。

    「赤すぎる部屋」が結末まですっきりしてて好き。
    衝動を引き起こす原因には気づかなかった。

    「屋根裏の同居者」はミステリとして解決したと見せかけて、最後に突き放された。
    探偵の身が危ないのか、語り手の身が危ないのか。

    リングというか貞子トリビュートの「骸骨坊主の話」は確かに貞子っぽくて面白かった。

    作者の他の作品は未読なので、「G坂

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    2022年02月02日
  • 赫衣の闇

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    物理波矢多シリーズ第3弾。今回は戦後の闇市が舞台で、どちらかというとホラーよりミステリ寄りな話である。
    『黒面の狐』の事件後、物理波矢多は友人の依頼で闇市に出没する「赫衣」と呼ばれる怪人の正体を調べることに。しかしそこで凄惨な殺人事件に遭遇し‥
    闇市の歴史や当時の食糧事情、風俗などがよくわかって面白かったし、「赤迷路」と呼ばれる闇市の魅力や不気味さがよかった。密室や犯行後に消える犯人の謎は物理的にはそれほど驚くことはなかったが、この時代ならではの心情を思うと切ない。

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    2022年01月23日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    三津田信三先生のTwitterで知る。
    サイン本は買えなかった!

    これがきっかけで台湾、香港の翻訳小説を初めて読んだ。宗教や土俗的なところは似ているところが多く、想像しやすい。歴史や名前が出てくるところは新鮮だけど。

    和製のじっとり忍び寄る怖い話、人の感情を繊細に描写して人間ドラマも楽しめる話、サスペンス、ミステリーの要素があって誰が黒幕かとハラハラする話、神様がしっかり登場する冒険劇のような話と、色んな要素を楽しめる。箸をキーワードにしたリレー小説で、前の小説を読んで次の作者が書くので少しずつつなぎ合わさっていくワクワクもある。

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    2022年01月16日
  • 凶鳥の如き忌むもの

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    ネタバレ

    解説にある通り、まさに
    「本邦の民族風習に根ざすオカルト趣味とロジカルな謎解きの興趣を高度に融合させ」た作品。
    ホラー要素は前作より抑えられており、人間消失の分類などロジカルさはかなり増している。

    21個の謎を一気に解くあの真相の衝撃はハンパではなく、一瞬天を仰いでしまった。
    全体的に推理の根拠が弱くは感じられるものの、伏線回収もとても巧い。
    だが、18年前の事件の真相はさすがにいただけない。6歳がそれを思いついき、そして実際に七人の死体を処理したというのは無理がある。
    それ以外は、個々のトリックや、“探偵が犯人にトリックを提供した”という皮肉的な事実などなど、本当に面白い。
    あの鳥肌が立つ

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    2021年12月26日