三津田信三のレビュー一覧
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ネタバレ巫女の家系がみんな「サギリ」という名前なことに最初は混乱したが、漢字の違いで人物像が頭に入ってきた頃から物語もぐんぐん面白くなってきた。特殊な状況下にある舞台・神々櫛村や因縁を持った地主の旧家、人々の信仰が混ざり合って起こる悲しい事件ではあるが、読んでいてワクワクが止まらない。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズと横溝正史の金田一耕助シリーズがチラチラ頭によぎる。ミステリーとホラーの匙加減がちょうど良く、最後まで飽きずに読み進められた。
事件の話はとても不気味だったが、小話的に挟まれるみんなの恐怖体験が息を潜める恐ろしさだった。それと棺の中に生きた子どもがいると判明するシーン。
終盤の主人公の推理は真 -
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ネタバレ今読んでる
子どもの頃好きだったな〜江戸川乱歩……
と思って購入〜
三津田信三さんの小説は前に何か読んでた気がする。
角川ホラー文庫から出てるってことはミステリじゃなくてホラーメインなのかな?
トリビュート
尊敬の印,賛辞,贈り物
トリビュート作品
あこがれの存在であったりするアーティストに対しての敬意を表す作品
オマージュ作品とはいえ江戸川乱歩を久しぶりに読んでる感覚になった
『赤過ぎる部屋』
当たり前っちゃ当たり前だけどラストの完成度は江戸川乱歩の赤い部屋の方が綺麗だった。
内容は赤過ぎる部屋のほうが完成度に拘らない、それこそ猟奇趣味の会員同士らしいオチだった。
確率の犯 -
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刀城言耶シリーズ第2弾短編集!
今回は刀城言耶の学生時代!!
若かりし頃の刀城言耶!そして阿武隈川烏((≖֊≖)
このシリーズの短編はやっぱり読みやすく
どれも面白い!!ꉂ(ˊᗜˋ*)
そして今回は阿武隈川烏先輩の癖強い人柄が
ものすごーーーく!強調されていて
僕も刀城言耶と同意見!絶対に一緒に旅行には行きたくないwww
そのぐらい印象深かったですwww
本編は5話収録されており
どれもホラー要素は弱めだけど
ミステリーはとても良かった〜( * ॑˘ ॑* )
個人的に1番面白かった作品は〜
タイトルにもなっている
『生霊の如き重なるもの』がオススメです!
あとホラー要素が強い…と言って -
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5つのホラー短編集。最終話で、それまでの4話が緩ーくつながっていますが、そこはどうでもいいかな。『予告画』は絵に描いたことが現実になる不思議な少年の話。でも最後の種明かしが、少しトリッキーで、正直ちょっとわかりづらかったです。際立って良かったのは『よびにくるもの』祖母からある旧家に香典を届けてくるよう頼まれた主人公。家の人にも一切挨拶などせずに、届けるだけですぐ帰ってくるようにとのこと。しかし、ついつい家の人の頼みを聞いたことが、恐怖の始まり。旧家の雰囲気や出来事。その後始まった事件に、得体の知れない怖さがありました。これを読むだけでも、価値がありました^_^
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江戸川乱歩の小説は題名だけ知っていて、内容とかほぼ知らない私。
そもそもトリビュートって何だろう?っていう無知さで、ホラー系が読みたいのと表紙のイラストに惹かれて読み始めた。
内容は面白かった、江戸川乱歩の小説を読みたくなった。
どうしても過去の文豪って難しそうで、とっつきにくいイメージがあって手が伸びなかったけど、この本がきっかけくれた。
『赤過ぎる部屋』と『魔鏡と旅する男』が好き。
読み進めてゾクゾクする感じと、自分で考える余韻が好き。
あとは、自分にも何か危ないことを奇想してしまう時があると感じた。
やってはいけないけど、もしそれが起こったらっていう想像をしてしまう、カリギュラ現象みた -
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ネタバレしまった、澤村伊智と続けて読むんじゃなかった。頭の中で話が混在してしまうじゃあないか。どちらも擬態語が怖いんです。ざっざっざっとか、ぺた、とか。もうやめて(笑)。
5話独立した「モキュメンタリー」かと思ったら、5話目で全話をまとめてかかられたうえに、三津田信三の著作の中で私が最もおののいた「入らずの森」まで出てきたよ、と思ったらそれは宇佐美まことでしたね。あれは『ついてくるもの』の中の短編「八幡藪知らず」でした。
嗚呼、どうしてホラー苦手なのにこんなに読んでしまうのか。インターフォン怖いがな。で、これ、モキュメンタリーですよね!? 実話ではないことを祈る。 -
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刀城言耶シリーズ第二弾。
今回も内容はホラーとミステリーの融合作品ではありますが、密室空間における人間消失トリックがメインになっておりミステリー要素がやや強いです。
最初の段階で密室トリックを予測できてましたが、迷想探偵である刀城言耶の叙述トリック?(実際は違います)によって自分自身も迷想の渦に巻き込まれてしまいました。
結末を一言で言うならば「凶」、自分で予測していたことなのに真相を知ると余計に鳥肌が立つ作品でした。
ただ、自分が読み飛ばしたのか分かりませんが、密室空間に置かれていたある「モノ」の消失の謎が残りモヤモヤしています(笑)。 -
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ネタバレ「大好きな作家がいて、新作を読みたいと願うのなら、何冊に一回は単行本を購入して応援することが大切です」
この終盤の文が刺さったのでこれからはなるべく単行本も買うようにしたいと思います
「死人のテープおこし」
自殺する間際の肉声を集めた"死人のテープおこし"なんて神も仏も信じなさそうな人でも罰当たりだわ〜と言われそうな企画をしようとしたら案の定…な話。自殺実況テープが淡々としながらも徐々に不可解な"何か"を感じていくのが怖い
「留守番の夜」
叔母の部屋に死んだはずの叔母が神としてて居続けているのか、義理の息子の光史(ん?格子…?)は叔母に操られてるの -
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満州の地の最高学府、建国大学を出自としながら敗戦のショックにより地方を放浪する物理波矢多。九州にて炭鉱夫になる道を選んだ彼の前に現れた合里光範。自身と重なる部分の多い合里を中心に物理は炭鉱内での交友を深めていく。しかし鉱山内での爆破事故を契機に炭鉱夫たちは恐怖に見舞われる。事故と同時に行われた密室殺人、そこには炭鉱関係者のおそれる黒い狐のお面の人物がいたという・・・。
元々刀城言耶シリーズの一作として考案されたということで事件解決への流れは非常に似ている。終盤の三転四転する推理のインパクトは抜群です。そして終戦の時代背景と炭鉱という社会をミステリー内に取り入れた歴史ミステリとしても非常に興 -
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刀城言耶シリーズ短編集第1弾!
いや〜刀城言耶シリーズ好きにはたまらないだろっ! 四の五の言わずに読むぞーᐠ(°Д° )ᐟヨイショットー!!!!
〜あらすじ〜
旧家の猪丸(いまり)家に現れた記憶のない謎の女・葦子(よしこ)は、開かずの間だった蔵座敷(くらざしき)で“狐狗狸(こっくり)さん”を始める。だが、そこは当主・岩男(いわお)の前妻たちが死んだ場所だった。刀城言耶(とうじょうげんや)が訪れた日も“狐狗狸さん”が行なわれるが、密室と化した蔵座敷の中で血の惨劇が起こる。表題作他、全4編を収録した“刀城言耶”シリーズ第1短編集
ふっふっ……たまらない!たまらない!
全4編とも読み応えがあ -
購入済み
サンプルとしてとても良い試み
今まで読んだことのない作家の作風、特に文体を知るのには、とても良い試みである。サンプルなのでミステリーに必須の伏線関係、特にオチの部分のどんでん返し は当然入っていないので評価できないが、文章そのものが読みやすいか文体が気に入るか の評価はできる。三津田信三 さんが苦手だ と言うのはよくわかった。
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刀城言耶シリーズ第4弾!!
山魔に会いに田舎に泊まろう!行ってきます!!
行くぞーᐠ(°Д° )ᐟヨイショットー!!!!
〜あらすじ〜
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。(講談社文庫)
“忌み山”を夜歩くと“山魔(やまんま)”が出る
山中の怪屋からの一家消失、童唄に纏わる連続見立て殺人。
『首無』に並び立つ“刀城言耶(