三津田信三のレビュー一覧
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トリックは非常に大胆だった!ホラーとミステリーの融合が絶妙でした。ひとつ残念なのは後半の推理やり直しはくどかった。ありとあらゆる論理的になりたつ推理をさせたかった、のでしょうか。それがなければ星は5つにしたと思います。第1作、2作目を読んで、これらは読みにくかったというか地形を活かしたものが多く、物語に入り込みにくかったけれども、今作は流れも良く読みやすかった。また、主人公のキャラも安定したように感じました。ただ、一般受けするようなライトさは出たけど、土俗感とホラーさは多少薄まった感じもしなくはない。最高傑作といわれる3作目を間違って飛ばしてしまったので、読んでみようと思ってます。
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物理波矢多シリーズの第三弾。ただ時系列的には黒面と白魔の間のお話。白魔の冒頭で東京の闇市でのお話が示唆されてましたねそういえば。
面白かった・・んですが、相変わらず解答編が極端に短い。謎解きっぽいことをはじめた段階で、え?もう残りページほとんでないよ?と余計な心配。電子書籍だとこういう心配はなくなるんでしょうかね?で、駆け足で解答終わっちゃうので、なんというか、こう余韻みたいなものが・・・
微妙に伏線めいたものが残ったようななんともいえない感じ。清一くんのなんとも思わせぶりなラストとか。今後のシリーズへの布石だったり・・・はしないか。
そしてジーンズを履いた民俗学好きの青年まで登場しましたから -
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今回はちょっとホラー色薄めかな〜と思いながら、読み終わって本を閉じた丑三つ時。
手洗いに立った私は、なるべく窓の外に目を向けないように不自然に顔を背けていました。だって………。
…………窓のすぐ外側から、誰かの顔が覗いてるような、そんな気がしたんです…………
キャーーー!!!!!(うるさい
やっぱり三津田先生の刀城言耶シリーズは鉄板に面白い。程良く怖い。怖すぎないんだけど、なんか時間を置いてジワジワくる怖さがある。
本作は「遊女」をテーマにした不可解事件。
戦前、戦中、戦後。時代を経て三度繰り返される転落事件の謎を、刀城言耶が解き明かします。
テーマがテーマなだけに、遊女になった -
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ネタバレ江戸川乱歩トリビュート作品に、リングとウルトラQトリビュート作品も加えた短編集。
乱歩は薄ら覚えてるレベルで読んだけど大変面白かった。
それぞれの話の語り口調がいかにも乱歩な感じで、昭和な世界観で進んでいくのだけど、急にスマホとか出てきて現代に引き戻される。
「赤すぎる部屋」が結末まですっきりしてて好き。
衝動を引き起こす原因には気づかなかった。
「屋根裏の同居者」はミステリとして解決したと見せかけて、最後に突き放された。
探偵の身が危ないのか、語り手の身が危ないのか。
リングというか貞子トリビュートの「骸骨坊主の話」は確かに貞子っぽくて面白かった。
作者の他の作品は未読なので、「G坂 -
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ネタバレ解説にある通り、まさに
「本邦の民族風習に根ざすオカルト趣味とロジカルな謎解きの興趣を高度に融合させ」た作品。
ホラー要素は前作より抑えられており、人間消失の分類などロジカルさはかなり増している。
21個の謎を一気に解くあの真相の衝撃はハンパではなく、一瞬天を仰いでしまった。
全体的に推理の根拠が弱くは感じられるものの、伏線回収もとても巧い。
だが、18年前の事件の真相はさすがにいただけない。6歳がそれを思いついき、そして実際に七人の死体を処理したというのは無理がある。
それ以外は、個々のトリックや、“探偵が犯人にトリックを提供した”という皮肉的な事実などなど、本当に面白い。
あの鳥肌が立つ