三津田信三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.09.24
家シリーズ3作目。このシリーズは怪異もおもしろいのだけれど、最後に作家・三津田と編集者・三間坂の考察と結論・意味付けがとてもおもしろい。解決しているようでしていない、まだ続く感じが気持ち悪さが残っていい。作家本人の作品も出てきて、モキュメンタリー調なのも好き。
「そこに無い家」て何⁈と思いつつ読み始めた。最初は「無い家」と「ある家」を行き来するパラレルワールドの物語かと思っていた。
家自体が幽霊で、そこに囚われるという発想が洋画的だけど、囚われていながらも誰も精神を病んでいかないストーリーが斬新だなと思った。家自体が意思を持って、まるで食虫植物のごとく人をとらえて「向こう側」に連れて行く。絶望にもほどがある。さらには、この家をとりまく「周りの人たち」にも心底恐ろしさを感じた
今回は最後にいつもの「定義付け」がなかったことに嫌な違和感を感じた。そういえば今日は区報が2つ届いた。うちは1世帯しか住んでいないのに。
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Posted by ブクログ
積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をしている自分ごと、恋そのものに精一杯恋をしているような書きぶりがとても素敵な文章でした。 -
Posted by ブクログ
民俗学の題材に物語が繰り広げられる怪民研シリーズの最新作、友人から亡くなった姉の婚礼に出て欲しいと依頼され…
■あらすじ
怪異民俗学研究室に通う大学生・瞳星愛のもとに、友人から怪しげな相談が舞い込む。実家で執り行われる婚礼の儀式に、自分の代わりに出席してほしいというものだ。待ち受けていたのは、冥婚と呼ばれる異様な風習と、旧家に渦巻く複雑な人間関係だった…
■きっと読みたくなるレビュー
三津田信三先生の怪民研シリーズの最新作、本作もホラーとミステリーの融合バランスが素晴らしい。
いつものとおり民俗学の題材に物語が繰り広げられる、今回は「冥婚」ですね。亡くなった人が結婚するという風習で、中国や台湾ではたまにきく信仰。実は日本にもあるらしく、一度テレビで見たことがあります。この宗教的、民俗的な儀礼の背景には深いものがあるようで、それを読むだけでも勉強になります。
ストーリーとしては瞳星愛が友人の姉の婚礼儀式のために実家を訪れ、恐ろしい事件に見舞われる。村の人々や刑事と捜査を進めるのだが、愛憎だらけの人間関係や過去の残虐な事件も関連してくるというもの。
例によって恐怖の演出はプロの技ですよ、こわいこわい。しーずかな暗闇に誰かいる!みたいな描写がとにかくリアルで怖いんよ。現場にいるみたいな臨場感ですね。
もちろんホラーだけでなくミステリーとしての品質も十分です。何だかよくわからない怪奇現象が次々出てくるんですが、最終的にはロジカルに解き明かされるという。今回も天弓による多重推理が圧巻ですね~、満足満足。
個人的イチオシは動機ですね。究極的にはこうなってしまうのかと思うと、ある意味これが一番怖かったです。
また登場キャラもいつもの調子、一般学生丸出しの瞳星愛と素人探偵の天弓馬人の変態感のミスマッチ度に安心しました。今回も怪民研シリーズ、楽しませていただきました。作家生活25周年とのこと、まだまだご活躍を期待しています。
■ぜっさん推しポイント
序盤に旧家の歴史がひたすら描かれんですが、これがたまらなく好きですね~ やっぱミステリーで旧家大家族と言えば女系家族、圧倒的に屈服させる力を感じてしまうのです。ライバル家もいて、村人も地元警官にも影響力があって、当然どろどろした人間関係もある。そりゃ事件のひとつやふたつ起きるわっと言いたくなりますよね~ 楽しませていただきました! -
Posted by ブクログ
人気のホラー作家さんの短編
私の好きな作家さんばかりだったので読みました
全編しっかり怖いです
上條一輝「呪いは明るく輝いて」
気づいた時にはもう遅い、絶望
1番呪いというテーマに沿ってると思いました
北沢陶「呪いの交換日記」
こういう都市伝説ありそう
澤村伊智「ほらあな」
呪いは別として、こんな形式の書店?が近くにあったら私も通っちゃいそうです
背筋「劣化コピー」
くるくると視点が入れ替わってとても面白かったです
2回目読んで、たくさんの伏線が隠れていたり、
気付かされることがあったりと、1番面白かったです
気軽に2回読み返せるのが短編のいいところですね
三津田信三「壱本樹様」
期待通りの三津田信三の世界観がギュッと詰め込まれています
芦花公園「しばらくゆっくり休んでください」
このお話だけよくわからなかったです
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Posted by ブクログ
ネタバレ逆婿様。
霊婚。亡き美々子の霊婚。死んだ者を結婚させる。
美々子の不可解な死。雪の密室。
雪の密室なんてなかった? 百古里家内に犯人がいるという状況を村人に悟られないため。
愛、離れ屋敷を尋ねる。
7人みんな、倒れて亡くなっている。
正座した生き人形の両ひざの上に生首。慎之輔さん?
電話線切られる。
隈井才蔵は霊婚儀礼こあとの新婚初夜のの介添人を頼まれる。女の肖像画と生き人形の間で見守る。
居眠りしながら見守っていたら、囁き声が聞こえた。
広間の先の暗がりに何かが立っていた。首がない。
慎之輔、あるはすまのものがなかった?
7人の亡くなった人たち、同じ毒物。
ないはずのもんがあった。先生は慎之輔とは逆に感じた。
慎之輔と美々子は付き合っていた。
なぜ慎之輔の首は斬られたか。
首切り講義。
身代わり堂、美々子の足跡しか雪の上になかった。
犯人は雪がまだ降っているおきに身代わり堂に美々子より先に入った。
大きな籠の中に入っていた。沢木。普段からそこから覗いていたが、その日はしていなかった。
身長も足りないので、被害者の頭部に致命傷を与えられない。
民惠が犯人?
身代わり堂の事件は、百古里家の者が犯人の場合は密室ではなくなる。
身長も高い。
慎之輔の首を生き人形の首とすげ替えたのは、共犯者。隈井さん御夫婦。
しかし、アリバイあり、違う。
身代わり堂、雪の密室ではなかった? 雪の足跡ないと証言していたのは井丸医師だけ。
井丸、美々子さんの花嫁姿の肖像画を、成路さんに霊婚儀礼用として描いてもらうために、彼女を殺した。二次元しか愛せない。
しかし、ほかの人たちを殺す動機がない。
身代わり堂の事件、事故死?
首切りの謎。首切り講義にないパターン。被害者が間違いなく死んでいると第三者弐誤認させたい。
慎之輔ら生きている。
死人メイクして生き人形に化けていた。化けている間、両目を閉じているので、離れに入ってきたのが民惠だと気づけなかった。愛が追いかけられ田生き人形は、生きている慎之輔だった。
頭部には黒い頭巾。夜なので明かりが暗い。
それで解決かと思ったが、美々子は、甲野巡査が犯人?
美々子、警棒で殴った。
慎之輔の役割は同じだが、その後、巡査に殺された?
動機の1つは、霊婚儀礼の肖像画。
その結婚の邪魔をすることが一番の動機。全員を殺して阻止したかった。
黒幕、結子? 息子に対して現実的な結婚を望む一方で、亡き美々子と霊婚儀礼をあげたいという彼の願いを叶えてやりなき。美々子、事故死ではない?かも。
→解決編で、何度もひっくり返すのやめてくれ。間違い推理は、解決編の前にやってくれ。
トリック的には大したことないが、首無しに追いかけられるのがトリックとホラー要素同時にかかっているのは上手い。
最後、すっきり終わらないのは微妙。