三津田信三のレビュー一覧

  • 厭魅の如き憑くもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これはホラーだな、と思ったら本格ミステリにもなっているそうだ・・裏表紙から

    その村には、山の上に神櫛家、少し下の小山の上に谺呀治(かがち)家があった。
    谺呀治家の祖母は憑座(よりまし)という憑き物落としの重要な役目があった。それは代々受け継がれて来た。
    祖母の叉霧(さぎり)という名前も娘の嵯霧、孫の紗霧へと読みは同じでも表記の違う形で受け継がれている。
    落とした憑きものはお札に移されて緋還川に流されてきた。

    そして四人が怪死を遂げる。
    死体は共通して、カカシの笠をかぶり蓑をつけていた。
    山神信仰も案山子様を祭ることもまだ行われていた頃。
    何の祟りだろうといぶかしむ。

    フラッと訪れた、怪奇

    0
    2026年02月27日
  • どこの家にも怖いものはいる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー短編と幕間の推理、プロファイリングパートでモキュメンタリーホラー、ミステリー小説としても楽しめた。


    所謂自己責任系ホラーな分類かな?人によってはトラウマになりかねないシーンがあります。

    本書を読んでて物音がしたら、本を閉じて、音が止むまで待ちましょう。決して音の原因を探りに行こうとしてはダメなんです。認識しなければ、いないのと一緒なんですから‥

    0
    2026年02月17日
  • 魔偶の如き齎すもの

    Posted by ブクログ

     家屋の怪異『獣家』や所有者に福と禍を齎す『魔偶』、人間を象った奇怪な椅子『椅人』などに纏わる五つの不気味な事件を解決する刀城言耶シリーズの短編集で、本作は怪異の怖さよりも謎解きの面白さに重きをおく話が多いのが印象的で特に表題作が一番良かった。

    0
    2026年02月07日
  • のぞきめ

    Posted by ブクログ

    覗き屋敷の怪は読んでる間ずっと鳥肌立ってた
    夜中1人で読まなくて良かった
    星4

    終い屋敷の凶は星3
    結構頭を使ったのでその分怖さは半減したけど、面白かった

    0
    2026年02月01日
  • それはそれはよく燃えた

    Posted by ブクログ

    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

    0
    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

    Posted by ブクログ

    「それはそれはよく燃えた」の1文から始まる数多の短編。燃えたのは物質であり概念であり、「燃やす」という人間ならではの行いは唯一つには留まらないのだのと認識させられた。
    黄金の森の神様とレヴナントが印象深かった
    皆川博子の作品は大御所流石の表現力

    0
    2026年01月23日
  • 密室の如き籠るもの

    Posted by ブクログ

    『首切の如き裂くもの』:籠手家と阿曇目家の縁談があったが、旦那は戦後の心神喪失にて縁談は間延びになる。両家の前の行き止まり路地で首切の犯行が4件あり、旦那も行き止まり先の祠で首切自殺をする。旦那の弟旭義と縁談をまとめようとするが貴子は拒否。付き纏う旭義の前で貴子が首切される。旭義が犯人かと疑われるが凶器がない。
    凶器消失トリックが烏の特性を活かすとはふむふむ。
    『迷家の如き動くもの』:薬売りの女性2人が違う村経由で出会い意気投合。他に男性2人とも出会い話をするが謎の家があったなかったの話に。家が動き人を喰う迷家なのではと。言耶登場で謎解決。村の伝承がそれぞれ違うので家がそれぞれ違うとな。
    『隙

    0
    2026年01月18日
  • 山魔の如き嗤うもの

    Posted by ブクログ

    成人の儀を行うとのことで実家のある忌み山で親戚一家消失に会う末っ子靖美(男)。その後ろでは山魔の嗤い声とおーいと呼ぶ声が。その後靖美は心身喪失して失踪してしまう。
    刀城言耶が一家消失の真相を調べるために忌み山へ。そこで地蔵に纏わる童歌になぞらえて連続殺人が起きる。
    謎解きパートで刀城言耶の事件へのなぜなぜが46出てきておさらいしてくれる相変わらずの優しさ。
    最初の謎解きはしっくりこないなぁと思ったら次の展開に。ラストの謎解きでそうこなくっちゃと思える。
    最後の余韻めいた犯人消失も舞台設定もあり良きかと。

    0
    2026年01月16日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    怪民研シリーズ。
    「山神様のお告げ」で決まったという友人の婚姻の儀式に参加する瞳星愛が奇怪な事件に巻き込まれ、怪民研の天弓に手紙で報告しつつ自らも事件の謎解きに挑む。
    この婚礼儀式が「嫁首様」という屋敷神の祟りを避けるためにものすごく複雑で面白く、また何かがいそうな雰囲気がとてもいい。二転三転する真相からのラストの不気味さはゾクッとした。

    0
    2026年01月14日
  • 怪談のテープ起こし

    Posted by ブクログ

    短編1つ1つの這い寄るぞわわっとする感じがすごく良い!個人的に好きなのは留守番の夜、集まった四人あたり。何かくる予感はずっとあって最後にぐいぐいっとくる感じがいい。書き下ろしの幕間は自分はあんまピンとこなかったかも。

    0
    2026年01月13日
  • 赫眼(あかまなこ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異形コレクションの短編を核とした短編集。
    『怪奇写真作家』と『合わせ鏡の地獄』が良き。
    ただ、一番怖いのは表紙っていうね。表にして置いとけない。

    0
    2026年01月07日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ひさしぶりに読んだミステリー小説。登場人物が多く、複雑なので読みながら何度も相関図が欲しいと思った。家柄や家系にまつわる禍々しい呪いなどは横溝ミステリーを彷彿とさせるが、文章や展開が現代的で読みやすかった。

    0
    2025年12月30日
  • 寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学生の瞳星愛が、友人である唄子の頼みで、彼女の実家で行われる婚礼に参加することになる。

    辺鄙な村での風変わりな習慣、村民が恐れる嫁首様の呪い、本家と分家の確執、気味の悪い死体、ホラーとミステリーがてんこ盛りの一冊である。

    村にとっては部外者の愛が、嫁首様を祀る迷宮社、山の中で、すご〜く怖い目に遭ってる。読んでいるこちらもコワイ。刀城言耶の助手、天弓馬人が登場するのは終盤も終盤なので、愛はそれまで、分家の四郎と協力しながら謎を解こうとする。この四郎、語尾に必ず「け」がつく、かわいい喋り方をするし、愛とのコンビもいい感じだったのに‥ラストはちょっとショックだった。

    ミステリーに関しては、ま

    0
    2025年12月14日
  • 首無の如き祟るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この描写ノイズじゃない?ってのが全部伏線だった。すごいね。
    ところで本日雨なんですがどうやって寝たらいいですか?

    0
    2025年12月13日
  • どこの家にも怖いものはいる

    Posted by ブクログ

    第一章が怖かった
    派手さはないが不気味、後半の謎が解けてく感じがとてもよかったです

    読んでる時物音もしたような気がする…?

    0
    2025年12月09日
  • 水魑の如き沈むもの

    Posted by ブクログ

    偲さんとの掛け合いなどエンタメ要素もあり、ホラー苦手だけど刀城言耶シリーズの独特の雰囲気が好きでついつい読まずにいられない自分からしたらびびりすぎず、一番読みやすかった。
    四つの神社をめぐってドロドロした人間関係が築かれていく、というのも設定として面白くて、かつそれぞれでキャラ付けもしっかりしてるから読んでて面白い。游魔さんのまっすぐな感じ良かった。
    このシリーズは最後ぞぞぞ!っとなるけど珍しく爽やかな終わり方で良かった。
    これまで読んだ中だと首無の次に好きな作品。
    結末が二転三転するのはいつも通りのお約束。笑

    0
    2025年12月07日
  • 凶鳥の如き忌むもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー要素は少なめ。
    ミステリとして読むものかなと思った。

    最後のオチのためにストーリーが構成されてるんだなぁと思った。
    最後に謎が解けてスッキリ読み終われた。

    建物の描写が僕の読解力不足なんだろうけどあまり映像として頭に描くことができなかった。
    謎のリスト化もあまりわかりやすくはなく、考え方としてはそうするべきなんだろうけど、小説として読むのは少し冗長というか読みやすいものではなかった。

    0
    2025年12月05日
  • 逢魔宿り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家が集めた怪異譚を語る短編集。……かと思いきや、最後には今までの話が繋がる連作短編でした。どの話も最終的な解決はつかないまま不思議というか怖いね、と思いつつも他人事だったのがいつの間にか自分も…という、あとでヒヤッとする怖さ満載でした。

    0
    2025年12月03日
  • 厭魅の如き憑くもの

    Posted by ブクログ

    再読本。満点にはもう少しハッとする要素が欲しいところ。再読だからか、犯人を忘れていたものの、答えに驚くと言うより構成の違和感が後からトリックと共に言語化されていた所でスッキリした。

    0
    2025年12月02日
  • 怪異十三

    Posted by ブクログ

     三津田信三によるホラーアンソロジー。国内編、海外編、番外編に分かれている。番外編に収められた三津田の自作「霧屍疸村の悪魔」(pp337-390)は、作者が怪異小説に親しむようになったきっかけを振り返りつつ、でも日本人の子供にとって悪魔ってなんだかよくわからなかったというエッセイのような文章のあと、民俗学者から聞いた体験談を書き起こしていくスタイルの短篇で、前半で振り返られる有名な作品群へのオマージュのような味もあり、とても楽しく読めた。丘美丈二郎「佐門谷」(pp125-152)では作者の仕掛けたトリックに見事に騙され、菊地秀行「茂助に関する談合」(pp157-165)では声だけの存在に息をの

    0
    2025年11月30日