三津田信三のレビュー一覧
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ー もっとも刀城言耶にはもう一つ、いつしか別の呼称がついて回るようになった。「探偵作家」がそれである。彼は訪れた地で、なぜか奇っ怪な事件に巻き込まれることが多い。それも土地に伝わる恐ろしい怪異譚などが絡む殺人事件がほとんどで、気がつけば成り行きで素人探偵を務めている。しかも、どうにかこうにか事件を解決に導いていた。
刀城言耶を無理にでも一言で説明すると、「放浪の怪異譚蒐集家にして探偵作家」ということになるだろうか。 ー
今回は異常に怖い怪談だった。
いつもはこの怪談の真相も含めて謎が解けるんだけど、今回は…。
まぁ、謎を回収しきらないところもこのシリーズの面白いところなんだよな。 -
Posted by ブクログ
文庫版で再読。
初読時にはとにかく怖いということが先に立っていて、いろいろ気づけなかった面があったかも。この時代における歴史的背景や、その中で起こっていたさまざまな悲劇や。辻真先さんが解説で書かれておられるように、たしかにこういうことがあったというのは、あまり知られていないことなのかもしれません。とても重要なことなのだけれど。
ミステリとしても、当時の事情を描いた小説としても、重厚な作品。……だけれど、一番の感想はやはり「怖い」ですよねえ。文庫版で新たに収録された「ある老炭鉱夫の話」がまた怖いのなんのって! ああ、やっぱり炭鉱は好きになれません。絶対行きたくない。 -
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刀城言耶シリーズ。恐ろしい四つの怪談と、それになぞらえたようなあまりに不可解な事件の数々。そこはかとなく漂う怪異の気配と、地域に隠された古くて恐ろしい真相。言耶と偲の掛け合いが楽しいのでさくさく読めるのだけれど、重厚で読み応えたっぷりのホラーミステリです。
とにかく謎が魅力的。竹林の謎が一番印象的だなあ。そして恐ろしい方法でもあるし(こんな殺され方はしたくない)。ラストの怒涛の解決篇には振り回されっぱなしで(どれもこれもが真相のように思えるじゃないの!)、村の秘密にも愕然。いや、なんとなく見当はついたものの、そこまでのこととはっ。
とまあ事件は綺麗に片付いたかのように思えたのですが。やっぱり最 -
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死相学探偵シリーズ。黒術師に繋がるバスツアーに潜入した俊一郎に降りかかる、おそらくシリーズ上最大の危機。身を守るはずの結界「八獄の界」に取り込まれてしまった一行に降りかかる怪異の数々は、常識から切り離された世界でのことだけに、いったい何をどうすればいいものか。
死相すら常識とは反する状況に、まさしく絶体絶命の危機。映画「ミスト」っぽいあの情景と怪物も恐ろしいし。一人ずつ参加者が減っていくサスペンス感もたまりません。
この真相……うわあ、その「犯人」は想定しなかった! ああでもよく考えるとそういうことかあ。きちんと伏線はあったのですね。そして俊一郎の身近に潜んでいたスパイの正体……さらに予想外で -
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三津田氏の作品は何冊か読んでいたけれど、そのなかでもわりと緩めのものを読んでいたのかもなと思った。
あまり読んでいてゾッとするという感覚はなかなか(のぞきめでさえ)なかったのだけど、今回はかなり気味が悪くゾッとしつつも楽しめました。
やっぱり本当にあったような現実と非現実の境のぼかし方がとても上手い。
地方出身者には土地的なことはわからないので、本当にそんな場所があるのか……なんて思わせられることもありそう。
後半は入り乱れに入り乱れ、ちゃんとミステリ要素もあり、何より後日談が君の悪さを醸し出している。
にちゃり、という語感、字形の気持ちの悪さにただたただ脱帽です。 -
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三津田信三作品を読むのはこれで2作め。
まだ刀城言耶シリーズは読んでないが、多分三津田作品の中では割とライトなシリーズなのではないか。
うーん、三津田作品にも言えるが私は本当にことごとく女性キャラが好きじゃない。(誰の作品でも)
ちゃんとオチがあったとしてもなんでか性格にイラっとしてしまって……。
今まで好きな女性キャラっていただろうか……思い出せない。
それはいいとして、死相学探偵、面白い設定。
途中のおばあちゃん、愛染様との会話もテンポが良くクスリとくる。
しかし、ちゃんとぞくりとさせるところもある。
メリハリがいいのかもしれない。
また登場人物の過去の話も今後出てく