三津田信三のレビュー一覧

  • 幽女の如き怨むもの

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     遊郭に入り、花魁となる少女の日記に始まり、内容の多くが遊郭と、その遊郭を通した事件のことで書かれています。そこのパートも普通に興味深く面白く読め、最後にはすっきりする謎解きからのプラスアルファ。今のところ読んだ、刀城言耶シリーズで一番か二番に面白かった一作です。

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    2025年04月13日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    SNSで話題に上がっていたのをたまたま覚えていて書店の棚で目に入って購入。
    執筆陣が限られた枠の中に物語を詰め込んだ作品集。枠の中にピッタリと収まった物語の心地よさと怖さが良かった。

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    2025年04月09日
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉

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    ネタバレ

    蛇棺葬で疑問だったことがほとんど解消した
    砂川家、あまりにも酷い...

    不気味な人間消失事件も飛鳥さんたちにかかれば現実的な解釈がされ、不思議とそれが真実のように思えてしまう

    あとがきにあるような矛盾や散りばめに気が付かなかったけど、三津田信三失踪後に出てきた女史は覚えてる

    忌館のあの人だ...だいぶゾッとした
    ほとんどの疑問が解消したけど、まだ解消できてないものもある
    它邑町の人はどうして三津田を襲撃したのか、閇美山はどうなったのか、そして皆どこへ行き、蛇足の龍巳氏の妻とは何モノなのか...新しい謎だ

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    2025年03月28日
  • 蛇棺葬

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    ネタバレ

    読み終わった時の疲労感が凄い。
    ジワジワと追い詰められていくような怖さだった
    主人公の幼少期は壮絶で、心に大きな傷を残した
    大人になってからもそれに絡め取られている

    異常なまでの魔除けをなぜするのか、父はどうやって密室の百蛇堂から消えたのか、マーモウドンとは何なのか、百蛇堂に入った主人公を襲ったモノの正体は、主人公もどうやって密室の百蛇堂から家に戻ったのか、義母の死体はどこへ、民婆はどうして死んだのか、百々山とその山で見たものは何なのか、砂川家に何があったのか謎ばかりが残る

    次の百蛇堂を読めば分かるのかな

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    2025年03月28日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    怪談パートが死ぬほどこわい。
    作家の三津田さん本人が登場するモキュメンタリーホラーでした。

    ミステリーみもあるんだけど、謎は解ききらないほうが怖いこともあるので、私はこのくらいの着地で十分面白いと思った。
    ほかのホラーも読んでみよっと!

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    2025年03月20日
  • 忌館 ホラー作家の棲む家

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    1番オススメ出来る、ホラーミステリ作家のデビュー作。氏はホラー寄りにも、ミステリ寄りのも自由自在に書き分けますが今作は前者。デビュー作から読んでもらいたいという気持ちと、安定して楽しめるミステリ寄りの刀城言耶シリーズからを勧めるべきか迷います。
    今作は結構心に重いです。主人公は出版社でバリバリ働きながら自分でも小説を書いています。当然毎日数多くの人と接するでしょうし、知り合いも多くなります。しかし特に今作では同僚とのやり取りとか仕事で他人と話すシーンは最低限。友人にしても同様で、続編では友人との時間にホッとすることも多いのですが、今作は電話で軽く話す程度です。
    では決して少なくないページ数が何

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    2025年03月11日
  • 山魔の如き嗤うもの

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    刀城言耶シリーズ4作目。すこぶる楽しく読めました。どんでんがえしに次ぐどんでんがえし。楽しく読めるようになってきたのは自分が作風に慣れてきたからなのか、シリーズを重ねるごとに面白くなってるのかは分かりませんが、最後まで一気に読めて、ぞっとする感じもあり、素晴らしき作品でした。

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    2025年03月07日
  • 首無の如き祟るもの

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    刀城言耶シリーズ3作目。多分一番有名な作品。内容は小説の中の小説という形式で事件が語られており、最後には二転三転する落ちが待っています。途中で間延びする感覚はありましたが、推理編の勢いは凄い。最後の最後まで色々と飛び出し、読者を飽きさせない仕掛けのオンパレードでした。

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    2025年03月04日
  • のぞきめ

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    やー怖かった!こっちも逃げ出したくなる表現と展開、内蔵までぞわぞわする
    刀城言耶シリーズよりサクサク読んでしまった

    前半はがっつり怖い話、後半は民俗学を絡めて前半の恐怖の素を紐解いていく。後半は怪異よりも人間の怖さが…読んでてツラかった

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    2025年01月23日
  • 七人怪談

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    三津田信三さんがそれぞれの作家さんに怪談のテーマを伝えて、「自分が一番怖いと思う怪談を書いてください」とお願いした怪談アンソロジー。
    どういう怪談が好きかによって好みの作品が別れそう。

    単純に一番怖かったのは
    澤村伊知さんの『サヤさん』かな。澤村さんへのテーマは霊能者怪談。
    なんと言うか、ゾクリとする怖さがあった。

    でも、一番好きだなと思ったのは民族学怪談をテーマに書かれた霜島ケイさんの『魔々』
    村の言い伝えとか、風習って恐いと思う内容って結構あったりしませんか。
    村人にとっては禁忌だったりする事とか。
    そう思う怖さがこの作品にありました。

    霜島さんは初めて読む作家さんでしたが、他の作品

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    2025年01月04日
  • 六人の笛吹き鬼

    購入済み

    平成「的」ホラー

    (読まなくてもわかるけれど、読んでおいたほうがいいという意味で)
    事実上の前作だった「七人の鬼ごっこ」が、昭和という時代に少年時代
    を過ごした主人公の物語だったのに対して、本作の主人公は平成に少女
    自体を生きており、この点が割と作品全体を見ても対照的なのが面白い
    所。

    猟奇的な事件でありながら、前作には昭和的な闇、本作には平成的な
    冷淡さを感じる。

    これが必ずしも、昭和の美化とはなってないのが興味深い。

    #深い #怖い #ダーク

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    2024年11月24日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。これもまた最強の布陣ですよねえ。
    やはり一番怖いのは三津田信三「湯の中の顔」。タイトルから連想した通り田中貢太郎「竈の中の顔」がモチーフなのですが、私としてはこっちの方が怖い! 下がっていく生首が想像するだけでぞぞっとしました。
    宮部みゆき「あなたを連れてゆく」、良いなあ。これ、この後の物語もぜひとも読みたいと思います。
    小池真理子「オンリー・ユー」、これは怖いというよりも切なくて、だけど素敵な物語だと感じました。孤独な主人公が幸せな家庭に惹かれるところが「夜顔」と似ているな、と思ったけど。「夜顔」ほど怖くなく、そして寂しく切ない結末です。
    内藤了「函」、芦花公園「月は空洞

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    2024年11月21日
  • 逢魔宿り

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    単行本で読んだ作品の再読だが、内容を知っているはずなのに怖かった。作品ごとに読後感は異なり、印象は違えど、最後に謎が解けない不快感は共通いる。特に最後の「逢魔宿り」は今までの四作を読んだうえで読むとより恐ろしいものである。

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    2024年11月08日
  • 六人の笛吹き鬼

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    シリーズ前作「7人の鬼ごっこ」を読んでからの方が、本作に登場する垂麻様についてよく理解できる気がする。不可解な謎ばかりで、すごい期待してしまった分、解決はあっさりだったかな。

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    2024年10月12日
  • 首無の如き祟るもの

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    今まで読んだミステリの中で一番良かった。
    最後までころころと感情が動いてしまいました。
    作者視点の語りも非常に意味があって…
    感想で書き表すことができないため、是非読んでもらいたい作品

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    2024年10月10日
  • 七人の鬼ごっこ

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    ネタバレ

    面白かったです。
    ホラーとミステリでおすすめです。

    だるまの中身は誘拐された子供たちなのかなと思ったけど、話の中では明かされなかったです。

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    2024年10月03日
  • どこの家にも怖いものはいる

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    とあるYouTuberがビビり散らかした本として紹介していたので気になって手に取った。
    怖かった〜!なかなか捲る手が進まずどきどきしながら読み進めた。ラストは頭がこんがらがってしまったが、そこまでの恐怖感が残暑を遠ざけてくれた。一人では読めなかったかも。
    今まで読んだホラー本でもトップレベルに良かった。
    自分の家でも音が聞こえてこないかしばらくびくびくすることになりそう…

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    2024年09月15日
  • 怪談のテープ起こし

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    怖い
    ラストでさらにゾッとした

    その上、「幕間」の裏話的エピソードで、でますますフィクションとノンフィクションの境目が曖昧にさせられる
    「終章」で、ただでは終わらせない、最後までヒヤッとさせてやると言う作者のサービス精神を感じる

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    2024年09月13日
  • のぞきめ

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    オチがさすが過ぎてスタオベ
    三津田信三さんの家ホラーが好きなんですけど、これも怖い!!
    因習村×ヒトコワ

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    2024年09月06日
  • 首無の如き祟るもの

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    めっちゃ面白かった。

    戦前戦後のお話ということで
    防犯カメラもない、DNA検査もない、携帯もない、そんな時代だからありえる。

    最後の最後までワクワクした本でした。

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    2024年09月04日