千早茜のレビュー一覧

  • 神様の暇つぶし

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    1人の女性の一世一代の本気恋を生々しくリアルに描いていて、読んでいる者の心を揺さぶる。

    恋愛小説だが、苦々しい恋愛を赤裸々に綴った自伝のようにも感じるし、それほどに深い。

    読んで思ったがこの著者は色を扱うのが巧い。空や葉や食べ物や人間の身体を表す表現として色を多用し、それがピッタリと当てはまり情景を連想させる。

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    2026年10月14日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」の続編

    一香は洋館を去り、新たに朝倉満が登場
    怒りの感情を制御できずにいたが、洋館の香りに救われるようになる
    茉莉花との関係が唐突すぎる
    朔と満との出会いの謎は解明されたが、朔の過去はまだ謎に包まれている

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    2026年10月14日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    香りシリーズ3作目。
    小川朔がお店を始める前の話。
    前作までと違い一人の人物を中心に描かれた嘘を暴くのが続いている。
    前作までは香りを求める人一人ずつに話が移り変わりながら、朔の周りの人との関わりが描かれていた。今回の主人公まなは京都の老舗の社長代理。香りの才がある妹が亡くなってからの話。ほんの表紙の感じや書名にもあるように骨にまつわるダークな話。
    伽羅の香りを求めてかき乱されるような人々が読んでいてなんだか少しもやっとしつつ読みました。

    千早茜さんの香りシリーズ、読んでいて香ってくるような綺麗な表現は前作までのほうが楽しめた感じがします。

    朔と一花の関係性について端的に【香りを染めなくてもいい存在】と書いてあり2人の関係性もまとまっていた。

    香りは記憶と強く結びつく、わたしにもそんな人々が思い出される香りがあるのだろうか?

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    2026年10月14日
  • しろとくろの偏愛

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    食のエッセイ、さすが作家さん!と唸る愛に満ちた表現、探求力。
    本の装幀やイラストもステキ、別世界へとしばしいざなわれます。

    チョコレート部は深すぎて、ついていけないところもあったけど、深みにはまらないほうがいいみたい(笑)
    お餅は私も歳を重ねて良さを再認識して楽しんでるところ。
    福井へ早速行ってみたい、まだまだ知らないお餅がいっぱいだ!

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    2026年10月13日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    自分にはない感情であったため共感はできなかったが、その感情を巧みな表現で伝えられる文章力に感動した。
    最後の方に書いていた「私の物語でしかありません」という言葉や、菜月に怒ったところなど、人は主観的に物事を見てしまうからこそ、他人に何か伝える時は冷静にならないといけないと藤子は思っていたのかな。その点、そこの分別が出来ていた里見に心を開いたのでは無いかと思う。

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    2026年10月13日
  • しろとくろの偏愛

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    餅とチョコレート愛が詰まった話
    餅…和菓子って日本人の心、季節感が伝わる食べ物
    季節ごとに色や型や味までも変化し、それを楽しむ事が出来る
    チョコレート…季節感というよりもイベント感が強い食べ物だと思う
    甘いものを一口味わうだけで笑顔になり幸せを感じさせてくれる

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    2026年10月11日
  • 燻る骨の香り

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    千早茜さんの「香り」シリーズ!
    『燻る骨の香り』って凄いタイトル…
    装丁と相まって読む前から冷んやりとした美しさに魅せられてしまった。

    物語の舞台は、京都の香老舗 瑞雲堂。
    香の才能に恵まれた妹の丹穂が亡くなり、姉の真奈は丹穂の死後、引きこもってしまった父の代わりに、社長代理をつとめていた。そこへ丹穂との約束を果たすため、天才調香師 小川朔が現れる。

    仄暗い空気感と、絶妙なミステリー要素が絶えず続く物語。繊細な香りの描写も、今回は人間の醜い部分を暴いたり、利用されたりする内容が多く、眩暈で酔いそうになった。

    ラスト数頁で少し救われたものの、全3部作のなかでは一番暗く鬱々とした内容かもしれない。

    唯一、小川朔と新城のコンビに癒された。

    香りシリーズは感性に訴えかけてくる作品で、香りと匂いの描写と、心情の細やかな機微がとても丁寧に描かれた作品だと思う。
    この空気感が好みの方には余韻まで愉しめそう。

    ただ、私だけかも知れないが、前作までと同様に所々場面切替に戸惑う箇所があり、読みづらさを感じたのが少し残念だった。

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    2026年10月10日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    千早茜さんの名前が目に止まり、手に取った。
    千早作品らしいなんだか煮え切らないけれど憎みきれない男女関係を、男性目線女性目線で書き手が異なるという作品の形がキャラクターをリアルにしていて、魅力的だった。

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    2026年10月10日
  • 眠れない夜のために

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    綺麗で比喩がある言葉であまり深く考えずとも感じれる本。
    眠れない夜がテーマだからなのか、少し物悲しい内容もあったけどほんのり悲しくてほんのりあったかくなるような話

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    2026年10月07日
  • 透明な夜の香り

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    この香りシリーズはずっと読みたかったもの。
    まず第一に丁寧で美しい表現にうっとり。
    洋館での暮らしぶりや、作る料理、感じること全て。
    また、朔さんと一香の繊細な距離感がなんとも言えずいじらしい。脇をかためる新城、源さんとの関係性もいい。最後のシーンはとても素敵でお気に入り♪
    上手く言葉にできない”香り”をテーマにした作品だが、とても心に響く作品だった。
    続きが非常にたのしみ。

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    2026年10月07日
  • しろとくろの偏愛

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    千早さんが好きな『餅』と『チョコレート』について綴ったエッセイ。私はどちらも好きだけど、著者の熱量が凄すぎて私なんて好きと言っていいのかと思うレベルだった。
    一つのタイトルが短いのでサクサク読めて、挿絵も素敵。個人的には餅って家で食べるものなのでお雑煮専門店とか気になるお店もたくさんあった。
    チョコレートは毎年のサロンデュショコラに行くこともあるので食べたことのあるお店もあれば、名前くらいは聞いたことのある…というお店など様々。読んでいるとなんだかお餅かチョコレートが食べたくなって来ちゃいます。

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    2026年10月05日
  • さんかく

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    お料理の描写がたっぷり味わえます。京都の町屋の感じもよい。登場人物が三人。だから『さんかく』なのかな。三人とも、個性強め。

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    2026年10月05日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    透明な夜の香りの続編。前作を読んだのが2、3年前だったため、もう一度読み直してから本作を読んだ。
    やはりこのシリーズの作品は、香りの描写はもちろんだが、洋館の周りの自然描写がとても細かく丁寧で、四季の移ろいに伴う自然の変遷がありありと感じることができ、またこの作品の中に戻ってこられたことに嬉しさを感じた。
    主人公は前作の一香から満にかわっているが、小川朔をはじめ、一香や新城、源さんといった登場人物は引き続き物語に関わってくるので前作を読んだ方は懐かしい気持ちになれると思う。
    個人的に満の怒りっぽく神経質な性格があまり合わなかったため、序盤は少し読みづらかったが物語が進むにつれ、満の過去が明かされ、その性格に納得感を感じるようになった。再び読み返すと、だから他人の事情にあそこまで怒りを感じるのかと気づくことができた。
    前作の静かに落ち着いた世界観が好きだったため、今作はそれよりも怒りや色気の描写が加わっており、個人的には前作の方が好みだったが、それでもやはりこの香りに関する描写はこの作品でしか感じ取れないなと思った。この作品の続編があると聞いたので、それも読んでみたいと思う。

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    2026年10月05日
  • 神様の暇つぶし

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    自分だけは特別。好きな人のことになるとなぜかそう思ってしまう。不安な一方で、自意識過剰にまで思ってしまうこの自信はどこからくるのだろう。
    一度は経験したことがある感情に共感すると思う。

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    2026年10月05日
  • あとかた

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    「逃げたかったら逃げ続けたらいいさ。逃げられる場所も時間も限られてるってことには、とことん逃げてみなければ気付かないもんだ。」

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    2026年10月04日
  • 夜に啼く鳥は

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    身体の傷も老いも治してしまう「蟲」をまとい、祖先の記憶を持ちながら不老不死の人生を歩み続けている「御先(みさき)」。同じ不老不死の力を持つ「四(よん)」と出会い、物語は2人がバディとなって進んでいく。
    本作において不老不死の力を持つことは途方もなく孤独に描かれていて、実際終わりがない人生というのはかなり辛いものなのではないかと思わされた。
    人は当たり前のように傷ついて、老いて、それぞれに与えられた有限な時間を全うすることしかできないから、自分や周囲を愛し大切に思えるのではないだろうか。
    「神話」のような要素、
    「特別な能力」を持った登場人物、 
    「バディを組んで他者と対峙し、自分自身とも対峙していく」物語の構成など、
    千早茜さんの得意とする物語の描き方を詰め込んだ作品だった。

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    2026年10月03日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    途中まで良かったし主人公以外はみんな好きだったけどどう頑張っても主人公が苦手だった。他の登場人物はみんな好きだった、忘れないようにメモ

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    2026年10月03日
  • 透明な夜の香り

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    ひとつひとつの表現が丁寧で、繊細で、上品な物語。昨今何でも実写化されがちだが、このお話は文章で表現することに意味がある。香りだけでなく、色の表現が素敵だと思った。
    ただ、個人的にはストーリーとして強く引き込まれる感覚は少なく、この世界観にどっぷり浸るというよりも、表面をさらっとなぞって読み終えてしまった。個人的には、緻密な構成だったりあっと驚く展開だったりを好むので、そのタイプには当てはまらず★3。単に好みの問題なので、評価が高いのは納得の一冊。

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    2026年10月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    体臭を求めるってことがどういう執着かわかるだろう。唯一無二の欲望だ。人はね、いや、ほとんどの動物は、匂いには加えないんだ。秘密にするっていうことは、それだけ強い。そして、秘めれば秘めるほど強く心を縛るんだ。彼だって本望だろう

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    2026年10月02日
  • あとかた

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    短編集が苦手だけど、全ての短編で人物と世界線が交差した作品なので読みやすかった。
    様々な視点から、生き方や恋愛に対する感覚が繊細に激しく描かれている。

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    2026年10月01日