千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的には、まともな大人は30歳も年下の女の子に手を出さないという価値観を持ってしまっているので、”残り少ない命だったからこそフジコに惹かれていた”という事実が判るまでは、いきなり交わり始めてかなり気持ち悪いなぁと思いながら読んでしまいました、
(事実判っても結構ヤバい奴ではありますが、一旦そこは、うん、一旦、了解、って感じで、、、)
あと交わっている時の表現?が生々しくて官能小説読んでるっけ、?、、?となりました笑(読んだことないので分からないですが、、、)
そして疑問が結構あって、、、
全さんは病院から抜け出してフジコの家まで来る途中結局誰に刺されてたんだ????途中出て来たおばさん????物語の最初にインパクト持って来たくてとりあえず血だらけにしといた感ない???
里見死ぬ必要あった???いきなりあっっさり死んでびっくり仰天
全さんのたくさんの表情?に惹かれてたのは分かったけどそれだけ???お父さんが亡くなったばかりで脆かったからってこと???
あとほんっっとに細かくてマジレスすぎて申し訳ないけど、許可なしに裸の写真撮ってきたり、勝手に出版の話になってるの”!?”すぎるし有り得なすぎてツッコミ入れちゃった、、、あとそれが出版されるのにお金とかもらってる???もらってなさそうだけどやばくない????大丈夫????(ちゃんと止めてくれる大人がいて欲しかった)
【総括】
気持ち悪いと思ってしまったり個人的に引っかかってしまうところが多々あったりであまり好みでは無かったですが、ここまでの感想が出てくるというのは作品としては正解なのかな、と思ったのと、読みやすくてすぐ読み終わったので星3にします。
浮気されても別れられない、みたいなタイプの女の子は好きかもなって思いました。
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Posted by ブクログ
才能があって、美人で、男にモテて。でも、同棲相手がいても、恋人(相手は既婚者なので不倫)がいても満たされず、大切な「男ともだち」との関係によって、前向きに生きていく女性の話。
それだけ周りに男がいても満たされていないということは、真実、自分の求めているものは、男からは与えられないということ。最後の方で主人公がそれに気づいたようで、良かった。
正直、私の周りにはない世界で、共感という感じはなかった。かといって、モラル的に主人公に嫌悪感を感じるわけでもない。もちろん本人なりの不幸な過去だったり、葛藤だったりはあるのだけど、私から見たら、あまりにキラキラしている世界だった。
そして、「男ともだち」という言葉には、いくらプラトニックでも、やっぱりどこかに恋愛感情が存在するのだなぁと思う。この著者はそうではないと言いたいのだと思うのだが、少なくとも私にとっては、それは恋愛感情に属する。本当に恋愛感情が皆無なら、呼び方もただの「同級生」とかになるかなぁ。
色気とは無縁の人生だったので、なんだか羨ましくもあり、大変そうでもあり。 -
Posted by ブクログ
天才調香師・小川朔に家政婦?として雇われた朝倉満を語り部とする長編小説。
各章ごとに新しい登場人物があらわれ、朔に調香を依頼する。
求める香りも全く異なるものなので、連作短編集のような趣があるのだが、それぞれで提示された調香のテーマは朝倉満の過去と繋がっている。
巻末の作者へのインタビューでかなり語りつくされている気がするのですが、「加害者意識」や「正しい執着」などがテーマ。
人とかかわるとき、どうしても自分の加害性が出てくるという作者の繊細な感覚が朔とリンクしていて面白かった。
朔の超然としたたたずまいも本作の魅力の一つだと思うのですが、他の方のレビューを読むと、これでも前作より人間味がでてきたとのこと。
前作「透明な夜の香り」も読んでみようと思います。
面白かったです。 -
Posted by ブクログ
美術館で眠る服たちがたくさんの人に見られてほしいと願う芳の気持ちが、纏子を思う気持ちとリンクしていたように思う。守るために触れないこと、苦手なことを取り除いてあげること、それだって優しさだけど、そこから一歩踏み込める芳が素敵だった。踏み込むということは、興味本位や悪意と捉えられ、相手が傷つく可能性もあって、そこで生じるかもしれないあれこれを背負う覚悟を持ってこそできることだと常々思う。芳は異質として扱われ傷ついた経験があるからこそ、腫れ物のように扱われる纏子をできるだけフラットに捉えようとしたのかもしれない。纏子が人生に勝ちたい、憐れまれたくないって言ったこと、すごく嬉しかったな。
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73/100
好きな作家,千早茜さんの作品。
恋愛の短編集になっていて1日ですぐに読めた。
短編集とは言え、前作にサブとして出てた人物が次は主人公になり、視点が違った物語が楽しめる。
一番好きだったのは、さきさんと松本の話。抱えているものが深い事を分かった上で、さきさんの顔面ではなく、自分の感情から逃げずに向き合おうとするラストシーンが好きだった。
ただ全体として、どの作品も「熱情的な性」について取り上げており、千早茜さんの淡々と静かな言葉の中にちょっとした言葉の重みを感じる今まで読んでた作品とは少し違ったかもしれない。
小池真理子さんの解説か素晴らしかった。
どの作品にも形の見える見えない関係なく、あとかたを残しており、他の人との思いを共有しにくくなっている現代に刺さるようなメッセージ性がある。 -
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ネタバレあらすじに惹かれて購入。あと表紙がおしゃれ。
少し想像と違った。
香りをきっかけに謎や悩みを解決するミステリーもの、と思っていたがそうではなく…調香師の朔の行動を主人公一香が傍観しているという感じ。一香が事件解決に役立つということはない。
特に最終章で一香のトラウマを朔が引き出した後、特に何も解決しないというのが個人的によくわからなかった。
解決する気がないのにわざわざ嫌な記憶を引き出したのか?と肩透かしを食らった気分だった。
一香以外の登場人物、例えば幼馴染の探偵である新城も影が薄い。
夜の世界の住人のような風貌、荒事にも強く、何より朔の幼馴染…という設定から朔の過去や今を知るキーパーソンになるかと思ったがそうでもない。
朔以外の人物は傍観者…どころか、朔にとっては香りのサンプルでしかないような、どこか冷めた見方をされているような印象だった。
逆によかったところ。
雰囲気がよかった。香り…というよりも物の描写、料理の描写。
屋敷の静かな空気、一香が作るお菓子や料理、庭師の源さんが行う庭仕事、新城のタバコの香り…何より異常な犯人たちの性格行動に伴う雰囲気など。
それらが、静かでありつつもどこか不穏な雰囲気を醸し出していて、心地よく作品の雰囲気に浸ることができた。 -
Posted by ブクログ
著者の作品はどこかヴェールに包まれてるような、少し暗い作品が多いイメージだけど、今作の舞台は瀬戸内海。そして周囲から特異な目で見続けながら育った真以と東京から家庭内の不和で一時的に香口島で過ごすことになった葉の友情の物語。
会話も最低限で、それでも二人の間に徐々に信頼関係が築かれていく様子が丁寧に描かれてる。
実際に起きた今治刑務所の脱獄犯の事件をモチーフにして、真以が姿を決してしまったのが、葉の心の痛みがこちらにも伝わって来て、心が痛かった。
そして、第二部の陸。
時は流れ、葉は出版社で毎日上司のパワハラで満身創痍になりながら、働いていた。
葉の心の弱さは相変わらずだと思ったけど、とある企画がきっかけで真以を見つけてから、別人のように葉は真以に執着心を見せ、あの島の別れから、再び会うことが出来る。
真以は以前と変わらず必要以上喋らない。
それでも、真以の存在自体が葉を救う。
ラストでパワハラ上司をやり込めるところは、スカッとした。
美しい瀬戸内の島並みと、不器用な二人の友情。
キラキラとした景色が目に浮かぶ。
作者にしては珍しいタッチの作品だったけど、読んで良かった。
話さなくても、友達…
素敵な関係を大事にしていって欲しい。 -
Posted by ブクログ
透明な夜の香りから始まったシリーズ最終作とは…寂しい。
感情や描写の表現が相変わらずとても繊細で、登場人物も魅力的。
今作では最初からじめっと纏わりつくような重さ、湿度が感じられる。
それは執着なのかと読み進めるうちに気付く。
昔香りの勉強を少ししたことがあって。
樹脂系の香りはフローラルのような華やかさは無いけれど、奥深く重厚感があって持続性がある。そして粘度がとても高い。
本作に登場する伽羅のように。
ずっとそんな香りが漂っているような…不思議な感覚だった。
最後に朔さんと一香さんのやり取りが見れてとても嬉しかった。
また別の作品の中でも、登場人物達に会いたいなぁ。この繊細な世界観はとても好き。