千早茜のレビュー一覧

  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    名付けて「花束みたいな恋をしなかった」
    一度もトキメキや楽しさがなくてダメな男とうるさい女でどっちもイライラしてるような文字列でページが埋められてる。でも男女ってこういうもんなのかな。スーパーとか蛇口とかロッカーとか虚構の小説なのにリアルなさりげない日常を装うせいで逆に鼻につく感じがなんか気になって流し読み。

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    2025年06月02日
  • からまる

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    面白かったです。各章の登場人物が繋がってる例の形。没頭して読めたけど忙しくて途中あいちゃったから印象がボヤけてしまった。時間のある時に再読したい。

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    2025年05月30日
  • 雷と走る

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    表紙を見たとき、何となく細田守さんの「おおかみ子供の雨と雪」が頭をよぎったのだけど、全然違った。
    そもそもこちらは犬だった。

    千早茜さん、初読みです。
    文章から受けたイメージは、ひと言でいうのなら、クールビューティ。何だかこれがしっくりきました。

    主人公が幼少期に過ごした海外の家で、番犬として迎え入れた犬(名は虎)との話。
    飼い犬として心を通わす時と、番犬としての本能が働く時、虎はたちまち手がつけられなくなる。その葛藤。それは良かった。
    でも、全体的に惜しい気がする。
    現在の主人公も、あまり魅力的に感じられなかった。

    幼少期、現在、虎目線あたりで連作短編集とかなら、もう少し入り込めたので

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    2025年05月28日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ねっとりどろどろ重たいものが多かった
    特に白梅虫。
    言葉は美しく綺麗だけど、だからそこより怖く感じた。

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    2025年05月28日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    人間の面倒くさい部分のモヤモヤがすごく上手に書かれてて、どの人の部分でもわかる…となった。
    みんな幸せになって欲しいなぁ。
    激しくなく、温かいお話。

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    2025年05月20日
  • 雷と走る

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    思ってた話とは全然違ったけど、
    アフリカ(と思われる)国で、野生味溢れる大型犬と共に過ごす日々を感じられて、それはそれとして面白かった。

    動物を飼うってとてつもない責任が伴うよなぁ。
    わたしも小学生の頃、家族に頼み込んで頼み込んで、トイプーを2匹飼っていたけど、今思うとその2匹に申し訳ないことをしたと思うこともあったり、それがどうしても償いきれない罪みたいに感じられたり…
    でもまたやっぱり犬と過ごしたいと思ったり、そういう主人公の気持ちが結構重くのしかかってきたように思う。

    最後の方は、もののけ姫みたいだなって思った。


    P.S.
    この国、ザンビア…なのか?
     『わるい食べもの』に、千早

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    2025年05月19日
  • 正しい女たち

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    短編小説は1ついいものがあればみっけもんくらいの感覚の私、今回は3つもあった
    ずしりと胸を突かれて私も少し泣きそうになってしまった

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    2025年05月19日
  • 雷と走る

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    表紙があまりにも美しくて買ってしまったジャケ買い作品だったのですが、内容も美しかった。
    野生、野蛮を美しく思えるのは新鮮でした。

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    2025年05月11日
  • 魚神

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    どこかの地方で本当に語り継がれていてもおかしくない、ヒトの欲望漂う仄暗くも美しい昔話のような物語。
    作者が意図しているかはわからないが、白亜の心の揺れに感情移入しながら読むというよりは、読者=雷魚の立ち位置で、起きることをただ流れに任せて眺めているような感覚だった。ところどころ目が滑る場面があったのでこれが長編だったら少し飽きていたかも。

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    2025年05月06日
  • さんかく

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    ネタバレ

    そのさんかくか、途中で理解した
    主な登場人物は三人
    間に入ってるのは男
    悪いことしてる訳ではないけど、
    それはあかんことやろうと思う

    とはいえご飯の描写がやっぱり美味しそう
    手巻き寿司やりたくなったw
    今が春だから山菜料理とかやってほしい
    私も料理を教えて欲しい

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    2025年05月01日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    直木賞作家となった千早茜と書店員から踊り子となった新井見枝香の食べもの話。単行本で読んだけど、増補版ということで、文庫でも。

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    2025年04月29日
  • グリフィスの傷

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    傷をめぐる10の短編集。短編ながら千早茜さんの物語は、静かに進み今回も深くて良かった。
    「グリフィスの傷」はガラスにつく目に見えないような傷、と文中にありました。
    色んな傷があるけれど、生きてる証なのかな、と思います。補って傷を癒しているのかと。

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    2025年04月27日
  • わるい食べもの

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    千早さんの作品を何冊か読んでいるけど、エッセイは初めてだった。今までの作品に出てくる女性が料理ができる人が多かったけど、これを読んでそういうことかと納得した。
    おいしい食べ物へのこだわりや、地方の名物も参考になった。

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    2025年04月26日
  • 森の家

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    人から執着されたり踏み込まれるのを嫌がり愛情に飢えていて感情的で時には暴力も振う不安定なみりさんが全然好きになれなくて、なんでこんなキャラ設定にしたのだろうと思いながら読み進めると聡平さんを連れ戻すためだったのかと腑に落ちた。彼女には爆発的なパワーがある。
    まりも君が幸せになれますように。

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    2025年04月23日
  • あとかた

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    哲学的な言葉がグサグサ刺さった

    ーーー

    「その時に思った。この男の名をあまり呼びなくはない、と。呼んだが最後、心に居ついてしまうような気がしたから。」

    「待ち合わせ場所に向かう夜の闇は肌に柔らかかった。」

    「留められないものを留めようとするから無理が生じる。それをやっと受け止められるようになったというのに。」

    「望まれなかったから何もしませんでしたってのは、痛覚ないって言うから殴りました、と同じだ。」

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    2025年04月23日
  • 雷と走る

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    ガードドッグ虎と少女まどか。
    猛々しい虎の描写でスラスラ読ませてもらいましたが、うーんって感じ。

    表紙に惹かれましたが、内容を誤解されそうです。

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    2025年04月23日
  • ガーデン

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    千早茜作品では珍しい?男性主人公作品。人との距離感って悩ましい。SNSを例にした表現に唸る。『伝えたいけれど、そこまでダイレクトでなくてもいい。ちょっと目にとまって、興味と時間があったらコメントを返してくれれば嬉しい程度。それくらいの淡い繋がりが欲しい時がある。根や触手をじわじわとゆるく伸ばしていくような関わり方。相手の反応にゆだねた一方的なコミュニケーションは楽だ。自分のことをさりげなく知ってもらえるし、相手のことも自分のペースで知ることができる。〜〜〜繋がりたいけれど、繋がれたくはない。』

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    2025年04月21日
  • 正しい女たち

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    ネタバレ

    「正しさ」をモチーフに
    センシティブな女達の悩みを素直に描いた短編集

    桐野 夏生さんの解説までも面白い

    女の子たちの願望やコンプレックスを描き、
    主人公は自分を正当化させ、見たくないもの・信じたくないことには蓋をし、自分の言動が正しいと言い聞かせる「温室の友情」

    解説で考察されていた内容にドキッとした「海辺の先生」

    正しいセックスとは何なのか。
    人間の繁栄の根本であるセックスについて思想を持っている隣人の女に興味をそそられるセックスレス夫婦の夫。
    いけない道だと、頭では理解しているものの、男性の脳が、本能が、身体が、嫌という程制御が効かず、動いてしまう。ラストは身体の制御が効かず、本能

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    2025年04月21日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まるで読む美術館。洋服を通して、その時代と、生きた人々の価値観を知るのが面白い。好きな服を着ればいい、と言っても服と他人の視線は切り離せないものだと思う。

    「気に入った服を長く着続けたかったらどうする?人との関係だって同じさ」印象的な言葉だった。

    ガラスの靴は物理的に不可能だという話が興味深かったけれど、冒頭に戻ってみれば「クローゼットから一歩でると、現実の自分がいて、ガラスの靴は粉々になった」とあって、繋がりに気付いた。童話のなかのお姫様に憧れても、理想と現実は違う。けれど、理想に近付くために人は努力する。綺麗なドレスを着るために、身体の形を変える。そうやってお洒落をする人は、童話のなか

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    2025年04月21日
  • 正しい女たち

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    ネタバレ

    二話、四話目が連作とは桐野さんの解説を読むまで気づけなかった。最後の話が一番展開がありふれていなくて面白い。後離婚相手との温かい関係も◎

    ◯温室の友情
    不倫する親友の為代わりに相手の妻に告げ口。私の顔は私を自分のものにしようとする母に似ていた。
    ↑文章が箇条書きを繋げたみたいなのに語り過ぎてる。不倫先の家に行く描写は事前には要らない。
    私が書いて引っかかる文章に似ている。
    ◯海辺の先生
    田舎のスナックの娘。客の「先生」に勉強を教えてもらい、東京の大学へ行くことを自ら選択。
    ↑三話目の男の昔の彼女?(行為中「先生」と呼ぶ)
    ◯偽物のセックス
    同じマンションの女に欲情する男。「正しいセックスしか

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    2025年04月22日