千早茜のレビュー一覧

  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    笑って読んでいたはずなのに、時折、するどい言葉にハッとさせられました。それも、2人それぞれに。
    大人になっても、いや、大人になったからこそできる友達づきあいがあるのよね。あと、無性に何か食べたくなるなあ。

    直木賞受賞に「おめでとう」とひっきりなしに祝われて「ありがとうございます」と打ち込み続けるうちに、ありがとうのゲシュタルト崩壊を起こしかけていた千早さんの元に、新井さんが「乾杯!」とスタンプを一つだけ送ってくれて反射的に「おうよ!」と返して調子を立て直すエピソードが好き。

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    2025年10月03日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    珍しく千早さんの作品で苦手なキャラクターが…!

    亜樹さんの、技術ばかりで人に高圧的な人はどうも…

    技術あればなんでも許されると思ってる?職人系が苦手。人間界で生きてるなら相手のこと考えろと思いますが、まぁ本物の技術って惚れ惚れしますよね。

    でも異業界の専門職と専門職で結婚するのは
    なかなかに難しそうですね!頑張れ!

    亜樹の結婚がどうの〜となるまでは
    お菓子と心情の繊細さが美しく生々しく苦しく
    描かれていて、その描写にずっとうるうるしてました。私の涙腺が壊れてるのかと思うくらい胸にきました。

    最後に、私は洋菓子にそんなに興味が無いことが分かったかもしれない。ここまで洋菓子を芸術的に見れ

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    2025年10月03日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    読ませるなあ、と思った。
    読み進めていくうちにもっと先が気になってくる感じ。
    「得をしない小説を書く」、尾崎さんが言っている通りの小説だった。

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    2025年09月30日
  • 私の身体を生きる

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    テーマはとても興味深い。
    面白いかと言われれば分からない。
    人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?

    年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか?

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    2025年09月18日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    服飾美術館に勤める補修士の纏子と、そこにアルバイト(ボランティア)に来るようになった芳の話。二人に接点はないように見えたが、幼いころに芳は纏子に助けてもらったことがあり……という内容。
    纏子の男性恐怖症のトラウマが芳とのやりとりで少しずつほぐれていくのはよかったなと思う。そこに服が絡まってくるのもよかった。ただ、最後に倉庫に閉じ込められるのと、そこから自分を加害した男が判明するところの流れが性急なようにも感じた。
    既読している千早茜の二作の方が面白かったかな。

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    2025年09月15日
  • さんかく

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    さんかくは色々だけど男女のさんかく関係も。
    けどどろどろとした恋愛のお話じゃなくて美味しそうなご飯も出てくるから両方楽しめる。
    どうして彼女が居るのに他の女性とルームシェアをしてしまうんだ???それ甘い甘すぎるぞ!となりました。
    登場人物事に話が展開される章になっているので読みやすかった。

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    2025年09月15日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    ネタバレ

    犬も食わないどころか全力で逃げだすと思います。もっと言えばこれは恋愛小説ではなく、バトル小説。自分がこの状況だったら号泣しながら不戦敗を選びます。

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    2025年09月14日
  • 正しい女たち

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    読みやすかったし面白かった
    短編集で、1話あたり30ページくらいなのでちょうど良い。
    老いとか見栄とかプライドとか、恋よりも生活に近い、リアルなお話。欲望とか。
    不気味。全体的に、湿度がたかーい

    女性を枯れていく花のようだと思う人が、かわいそう、男女ともに。女は花じゃないし、女だけが枯れると思ったら大間違い。

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    2025年09月11日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • 雷と走る

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    この本を正確に理解しようとすると難しいのかもしれない。
    幼い頃愛を注いでた犬の本能に目を背け、異国の地に置いて来た事を後悔する自分と、その後悔故に今の恋人への愛に自信を持てない自分が交錯する。
    何か結論があるわけではなく、淡々とした語り口。
    停滞した自分を停滞したままに描く。短いので読みやすい。

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    2025年09月08日
  • ひきなみ

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    離島の閉鎖社会や、戦前から現代まで根強く残る性産業差別が物語の根底にある
    なので、つい『女性であることとは…』とばかり考えながら読み進めがちだった
    でもラスト付近の『理不尽な暴力や無理解には、人として生き続けることで対抗する』という、闘いとも逃亡とも違う選択には深く納得した
    性別関係なく、あらゆる暴力と対峙するための、しなやかで誇り高い在り方だと感じた
    その様を白い航行跡『ひきなみ』に見立てるセンス、さすが…!

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    2025年09月08日
  • なみまの わるい食べもの

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    大好きなシリーズ。
    相変わらず千早さんのこだわり目白押し。

    どんなに周りの環境が変わっても食べることは毎日の中にあって、だからこそ大事にしたい。

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    2025年09月07日
  • 人形たちの白昼夢

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    毎日寝る前に一つずつ御伽話を開くような気持ちで読んだ。挿絵もすごく素敵。
    モンデンキントだけ少し毛色が違っていたけれど、思春期のほろ苦い思い出の一欠片が童話のような物語と並べて収められてる構図がなんだか良い。
    ポットの視点で語られる「あなた」がとても素敵で、ワンフォーミー・ワンフォーユーがすごく好きだった。

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    2025年09月05日
  • ひきなみ

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    女の子なのに。子供なのに。
    あいつの子供だから。これだから女は。

    勝手に偏見を持たれて、勝手にいなげな子(変な子)と噂され仲間外れにされる。

    みんなとは違うから。みんなと違うってなんだろう。
    違うってことが当たり前であるはずなのに、人は自分の常識とちょっとズレた人を見れば「変な人」と距離を置く。

    他人は分かり合えるはずがないと子供ながらに理解し、
    船が通った跡、「ひきなみ」のように自分たちで自分の生きる道を作って進んでいかなければならない境遇にある
    真以と葉はとても強い子だし、私にはカッコよくさえ見えた

    「なんで」という言葉についてすごい考えさせられた。
    なんでって口にしてる時点でそれ

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    2025年08月30日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • なみまの わるい食べもの

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    直木賞作家の食エッセイ。自分の食欲にあくまで正直なところが羨ましい。
    オーストリア、トランジットで夜中に到着して、朝には出国してしまったけど、いつか再訪したいと思っていたことを思い出した。

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    2025年08月28日
  • さんかく

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    ネタバレ

    三角関係未満の女、男、女のお話。高村さん、伊東くん、華の話が順番に書かれて繰り返されている!
    伊東くんの彼女さん(なんだよね?)のお話は最初何だか難しいしちょっとグロい気がして半分適当に読んでしまったけど:( ;´꒳`;)汗

    各章のタイトルにもあるように食べ物のお話がたくさん詰まった1冊でした。どのご飯も美味しそうだなぁ、私も食べてみたい(*ˊ˘ˋ*)

    食の好みが合うって大事だと思う今日この頃。
    とはいえ、彼女がいるのに別の人と同居を始める伊東くんは意味が分からないけど。まあ高村さんも確認はしてないんだが…。お互いに責任がない関係だから楽ってのはあったんだろうけど、、。あと伊東くんあんなに

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    2025年08月28日
  • 男ともだち

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    普通に面白いっちゃ面白いが、あんま刺さらなかった

    こういう関係性あるあるよなあ、で終わる
    特に新しい気づきや視点は得られなかった

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    2025年08月27日
  • さんかく

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    ネタバレ

    高村さん、伊東君、華ちゃんの3人の視点で進んでいく話。
    華ちゃんという恋人がいるにも関わらず、食の趣味が合って居心地のいい高村さんとルームシェアし始めてしまう伊東君…。それはよくないなぁ。
    割り切れない思いをそれぞれが抱えて物語は進んでいく。
    最後は高村さんが心機一転引っ越しと転職をすることで伊東君との関係は終わるけれど、伊東君のはっきりしなさがモヤモヤ。あまりスッキリしない終わり方だったけれど、とにかく出てくるお料理がどれもリアルに思い浮かんで美味しそうでした!

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    2025年08月25日
  • なみまの わるい食べもの

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    食へのこだわりがすごい。当方、食に関しては「美味い」か「好みでない」しか語彙を持ち合わせていない。妻によくネタにされている。
    こういったエッセイは時折読むといい。心がふわりと軽くなる、というか。
    「まずいものにも味がある」、前書きである「「わるい」懊悩」に書かれた一文だが、これが目からウロコ。そうか、自分が苦手だとする食べ物も個性としての「味」があって、誰かの好みなのか。苦手なみょうがや、箸の伸びない梅干しをもう少し食べてみる事にしよう、と思った。

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    2025年08月22日