千早茜のレビュー一覧

  • 男ともだち

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    そもそも男女間に友情は成立するのか?と思っている私
    ハセオみたいな人 男女関係に絶対にならない人ならありえるかもしれないけど…
    ハセオと主人公の関係性が少しうらやましくもあった

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    2024年05月25日
  • グリフィスの傷

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    「傷」をテーマにした短編集。千早さんの香りシリーズが好き過ぎて、他のは物足りない気がする…。「慈雨」が優しくて好きだった。

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    2024年05月25日
  • グリフィスの傷

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    「竜舌蘭」
    「結露」
    「この世のすべての」
    「林檎のしるし」
    「指の記憶」
    「グリフィスの傷」
    「からたちの」
    「慈雨」
    「あおたん」
    「まぶたの光」
    傷に纏わる10話収録の短編集。

    1行目で千早さんを感じる。
    そしてすぐさまその静謐な世界観に惹き込まれた。

    事故による傷、自ら刻んだ傷、心の傷。
    傷はかさぶたとなり剥がれ落ちなめらかになる。

    だが傷跡の記憶や、目に見えない傷(グリフィス)は、いつまでも心に居座り自分を苦しめ続ける。

    犬嫌いな男と、この世の全ての男を嫌悪する女性を描いた『この世のすべての』
    心の傷の深さに胸が締め付けられた。

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    2024年05月24日
  • マリエ

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    しろがねの葉の次だと、ちょっと世界が違い過ぎてびっくりした。自由っていいなと思う。実行する勇気はないけど。

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    2024年05月24日
  • 赤い月の香り

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    「透明な夜の月」の続編。前作が静なら今回は動。相変わらずな調香師の小川朔なんだけど、前作より少しだけ人に対して感情が動いてる感じがした。だから余計に彼の容赦ない性格も際立っててヒリヒリした。今回の家事手伝いの朝倉の抱えてた闇は、前作の家事手伝いの一香ちゃんより分かり難いというか、感情移入がし難い案件だったので、ラストまでダラダラ読み切ったというのが正直なとこ。朔と彼の関係性も後半うっすら透けてきてたし、前作より読後の余韻無し。今回好きだったのは月桂樹の逸話のくだり。朔さんの一香への想いは、執着か愛着か。うーん、愛しみだよね。

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    2024年05月22日
  • 赤い月の香り

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    またやってしまった。
    これ、続編なんですね。でも気がつかないほどすんなり読めた。確かに朔の前職や一香との関係などがさらりとしか描かれてないのがあれ?とは思ったが。

    全体に流れる雰囲気はいいなとは思ったが、後半からドロドロしてきたのがどうも…

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    2024年05月21日
  • グリフィスの傷

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    人の持つ“傷”をテーマにした10作を収録した短篇集。この場合の傷とは主に肉体的なものだが、作品によっては心に負ったものもある。
    190ページの本に10篇だからその短さは理解されると思うが、この分量で実に多彩な内容を描いている職人技に舌を巻いた。
    ただ、どの作品もあまり楽しい内容とは言えず、読後感も重いものが多かった。

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    2024年05月19日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    菓子職人の亜樹が主人公の短編集。地の文だけで、食べたことのないスイーツの味がなんとなく想像できるのが楽しい。お菓子やネイルは嗜好品であり生活に必ず必要でないというところが印象に残った。つまりそれを生業としている人も、生活に必ず必要な仕事ではないわけで……。
    しかし、必需品だけの生活など無味無臭でつまらない。たまに甘いものを食べたり、ネイルや素敵な洋服を着てオシャレしたりすることは、生活に彩りを与え豊かにしてくれるものだと思う。そう思えるのも、戦争のない平和な世に身を置いているからということに気付かされる。

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    2024年05月18日
  • わるい食べもの

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    食についてのエッセイ
    美味しそうなものがいっぱい出てくる
    今は健康や美容への意識が高い人が多くなり、それなりのいい食べ物がもてはやされている
    私も健康は気になるので、多少は気をつける
    そんな中、食べたいものを食べたいだけ食べることってすごいことだ
    シンプルに食べる楽しみって大事

    そしてたまにやってくる暴食
    ストレスが溜まるとたいていジャンクフードが食べたくなる
    スナック菓子を食べすぎると舌が切れるという

    健康のことは、不健康になってから考えよう
    これには潔さを感じる

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    2024年05月17日
  • 透明な夜の香り

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    調香師と、そこで働くことになる主人公の女性の物語。
    物語全体に、静かな時間が流れています。
    アロマ、ガラス瓶、洋館、ハーブ、蜜蝋、など。世界観がとてもハッキリしていますね。
    出てくる単語や登場人物の名前など、いちいちおあつらえ向きというか、何というか。
    好きな方にはとても良いかも。

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    2024年05月17日
  • ひきなみ

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    幼い頃、島で出逢い一緒に過ごしてきた真似と葉だが、真以は島に逃げ込んだ脱獄犯の男と一緒に島から逃げ出し、ある日突然姿を消す。2人は長い時を経て東京で再会する。
    本当の強さの意味を知り、成長していく2人の姿が眩しかった。

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    2024年05月15日
  • 男ともだち

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    自分としては、岩佐の苦しみに共感できます。クリエイティブな仕事の苦しみの部分には、そうなんだろうな、とは思いました。ハセオと神名の関係は綺麗な人達の戯言みたいにしか感じませんでした。感性が鈍い、または鈍くなってしまった自分にも残念ですが。

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    2024年05月13日
  • グリフィスの傷

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    からだは傷みを忘れない、たとえ肌がなめらかさを
    取り戻そうとも…。表題作をはじめ「竜舌蘭」など、
    傷をめぐる10の物語を通して”癒える”とは何かを
    問いかける短編小説集。

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    2024年06月02日
  • わるい食べもの

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    「さんかく」を読んだ後に手に取った本。「さんかく」において、京都と料理への愛着わ感じた理由が見えた気がする

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    2024年05月11日
  • マリエ

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    揺れ動く女性の心情が良く描かれていると思う。
    悪くない。
    そうだなあ、
    こんなふうに迷いながら生きていくのだろう。
    評価が若干低めなのはあまりに恵まれた主人公だからかも。
    仕事もでき、それなりに女性としても魅力があり、友達にも恵まれている。
    本質的な悩みがもう一つ伝わってこない・・・

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    2024年05月09日
  • 赤い月の香り

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    前回登場した人も出つつ、今回の主人公は新キャラの男性。
    一香ちゃんは最初から最後まで静かな感じだったけど、朝倉くんは騒々しくて人間味があってよかった。古傷を抱えてるところもいい。新城さんと朝倉くんはもっと仲良くなってほしい。面白い。

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    2024年05月09日
  • 透明な夜の香り

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    調香師という職業があることを初めて知りました。複数の種類の香料を組み合わせて新しい香りを作り出す。自らの嗅覚、感覚を頼りに香りを調合していくというのは、非常に緻密な作業の積み重ねなんだろうなと思います。

    本作では、人並みはずれた嗅覚をもつ男性が、顧客の求める香りを次々と作り出していきます。
    香りは、永遠に記憶に残るー。
    見ることや聞くことに比べると、香りは存在感が薄いように思われますが、瞬間的に過去の記憶や感情を呼び起こすことができる強烈なパワーを持っているのだと感じました。

    淡々としたトーンで物語が進んでいくので、
    表紙のイラストのような深い色の静かな空間でひっそりと読書をしているような

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    2024年05月05日
  • ひきなみ

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    偏見とハラスメント。
    今だから問いただされる価値観なのだが、かつてはそれが当然だと思っていた。
    あと数十年生きたら、どんな「過ち」が見えるのだろな。

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    2024年05月04日
  • 桜の首飾り

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    桜と人生をめぐる短編集。
    春にぴったりな作品だと思い手に取りました。桜がモチーフとなり、千早さんならではの幻想的な描写が楽しめました。
    それぞれ変わった人たちが登場し、その人と関わり心が繋がる瞬間に、なにか救われたような気持ちになる作品でした。

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    2024年05月02日
  • 神様の暇つぶし

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    あの人に溺れてたのだと後になって気づいた…というような濃密な物語
    残酷というかホントに悪い男だ
    酷い奴、だけど惹かれてしまうのはどうしようもないこと

    解説にもあったが、食事をする描写が多いしとてもそそられる

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    2024年04月30日