千早茜のレビュー一覧

  • 桜の首飾り

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     桜がモチーフの短編集。

     「あたしは…クラスの子たちより言葉を知っていると思う。言葉の数とかじゃなくて、その意味や味を知っている。例えば、失望とか、羞恥とか、後悔とか、孤独とか。だって、あたしはそれらの言葉を口に入れて、噛みしめて、涙がにじむくらいその苦しみを舌に浸み込ませて、やっと飲み込んできたから。そして、飲んだ後もその言葉たちによって内臓をぐちゃぐちゃにされたから。【初花】」
     その言葉の、経験に基づいた本当の意味を知っている人と、そうでない人とで、同じ言葉を発していても、その重みが異なると感じることは度々あるけれど、その感覚が「言葉の味」という表現で、上手に描写されている文章。

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    2023年10月22日
  • 眠りの庭

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    ネタバレ

    千早茜さんの著作を読むのは2作目だけれども、文章から漂う湿度と香りがとても濃厚だなと思います
    ファムファタール的なヒロイン 小波をめぐる男たちの話
    読む人によって受け取る印象は変わりそうな気もしますが、
    破滅に向かう怖さもある前半を受けたからこそ、
    より静かに丁寧に男女の、人間の関係について描かれた後半が心に沁み入るように感じられました

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    2023年10月22日
  • しつこく わるい食べもの

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    「歯がでる」がめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら読んだ。わたしも歯で開けるから……。千早さんのエッセイは日常に溶け込んで心をふるっとさせてくれる。いつ読んでもだいすき

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    2023年10月03日
  • こりずに わるい食べもの

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    一緒にいる人と食べるペースを合わせるという気を使うことも忘れて一気に食べてしまうほど美味しい感覚素敵。著者がこだわりをもってお家時間を楽しむ様子だけでなく人と違う食の感覚もたのしむ余裕がいい。

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    2023年09月17日
  • からまる

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    ネタバレ

    それぞれの目線?からの物語が描かれていて
    最終的になるほど〜と繋がる感じが面白いなと感じました。
    それぞれの章が簡潔で読んでいて飽きずに読み終えれました!

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    2023年09月04日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    本好きにはたまらない、本好きのための本!

    本の中で本を読んでる人たちの話。

    最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
    いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!

    昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
    なんか、悔しくて涙がでそうでした、、、、

    ホント、、、、

    わたしはこれだけ本が好きなんだから、もっともっともっと応援していかなくちゃならないよな!!!!と、思った。。。

    さすがに月30冊は買えないので、せめて数冊でも新刊買ってく!!!!!!!!!!

    全力で本屋さん支えて行きたい。。そんなふうに思う一冊でした。

    千早茜さんの

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    2023年08月23日
  • こりずに わるい食べもの

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    このシリーズやっぱり良いな。今回も楽しかった。食に纏わる千早さんの考えが特に好ましい。
    (たまに頑固すぎやしまいか…と思うこともあるが笑)

    甘いもの好きだったら生クリームも好きでしょ?等の決めつけは、食の世界だけでなく、いろんな世界で横行している。デニムを持っていない人だっているし、コーヒーが嫌いな人もいる。人に何かを進めるときは気をつけよう。自分が良いと思っていても、人にとっては微妙もしくは苦手なことは結構あるのだから。

    そして、意外に千早さんが好き嫌いが多いことに安心した。食べることが好きなら、幅広く色んな食材を食べ、味を知っていなければならないと自分で勝手に決めつけてしまっていた。

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    2023年08月20日
  • しつこく わるい食べもの

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    前作同様気軽に楽しく読める ここは同感だなとかここはさっぱり理解できない感覚だなとか 

    ご飯の保温が嫌いはわかる ずっと保温状態でというのが信じられない 食べものほど許せるラインが個人で違う上に厳しいものはないな

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    2023年08月17日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    【2023年95冊目】
    男と女の欲望をぶつけあった5つの短編集。求め、求められていることが、なんとなく感じられるのが人間の不思議なところで、「あっ」と思った瞬間に恋に落ちていたりする。それがいつも正解ではないのが難しいところではありますが。

    それぞれの作家さんが匂い立つような、けれどどろどろとはし過ぎない愛と欲望の話を書いているので、贅沢と言えば贅沢な一冊。どの作家さんも表現や心理描写が上手く(プロだから当然と言いたいところですが、そうでもない場合もある)違ったテイストのお話を楽しめました。

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    2023年08月09日
  • 桜の首飾り

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    桜のように切なくて淡いお話だと思いました。また桜の咲く季節になったら読み返したいな。より桜が好きになれます。

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    2023年08月06日
  • 桜の首飾り

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    【2023年87冊目】
    私が初めて千早茜さんの作品に触れたのは「男ともだち」だった。衝撃を受けた。あまりにも好みの作品だと思った。今でも全ての作品を読めているわけでたいはないが、無条件で、両手をあげて、白旗を振って、私は千早茜さんが書いた作品が好きであることを認めざるを得ない。

    本作は「桜」をモチーフにした短編集だ。「管狐を飼っている」という一風変わった"尾崎さん"に救われる話から、"お酒"をテーマにした話、"刺青"をテーマにした話まで、バラエティに富んでいる。富みすぎているといっても過言ではない。

    7つの短編集はいずれも味わい深

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    2023年08月03日
  • しつこく わるい食べもの

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    1作目のような派手さはないけれど、食や自分のあり方をしっかり見つめてる感じがよかった。
    3作目を先に読んでしまったからか、
    プライベートからの影響があるのかな、と深読みしてしまう。
    京都情報、うれしい。行ってみたいお店ができた。

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    2023年08月01日
  • からまる

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    人は誰かとつながってしか生きられない。もがき迷いながら”いま”を生きる7人の男女たちが一筋の光を求めて歩き出す-。

    『魚神』に続いての千早茜san。

    第一話「まいまい」から、第7話「ひかりを」まで。相関図を見ずに読みました。次の話に進み、誰が軸で、どこで”からまる”のか、ドキドキしながら読み進めました。

    一話:武生の”女”への想い(蝸牛)、二話:田村と華奈子の関係(クラゲの血)、三話:係長の家庭(イソメ)、四話:恵の過去(子ムカデ)、五話:蒼真の悩み(星の砂)、六話:華奈子の生い立ち(ヒドラ)、七話:葛月の生きる意味(ナマコ)など。

    美しくて、妖艶な連作集。登場人物それぞれが抱える苦悩

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    2023年07月15日
  • こりずに わるい食べもの

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    舞台が京都から東京へ
    引っ越したからかおうちでのお話が多めでパフェ愛も相変わらず強め
    やっぱり千早さんの言葉選びというか表現?が好き
    次は小説読みたい




    電気、水道といったライフラインが断たれないなら、自分の心を維持するための美しいお守りを持っておきたい。

    誰かにとっての無駄や贅沢でも誰かにとっては生きるよすがで、そういうものが互いに侵害せず混在している世界が当たり前だということを忘れずにいたい

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    2023年07月11日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるい食べ物第2弾。第1弾でさんざん食べまくるという話をしていた反動か、食べれない話題が多かった気がします。
    食べることが好きなので、他人の食べ物に関する執着を聞くのは面白くてさくさく読めました。

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    2023年07月10日
  • しつこく わるい食べもの

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    前作でも思ったけれどタイトルの付け方が好き  

    食べ物の描写がとても上手で食べている様子が目に浮かぶ
    自分も食べたくなってくる

    3作目も楽しみ

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    2023年07月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    ネタバレ

    このシリーズを読むといつもパフェが食べたくなる。

    警報音をフィクションとして楽しめるのは平和な国だから。銃や爆弾の音を聞いてもテレビや音声だとすぐに判断してしまうのは本物を知らないから。近くにないから。それって幸せなことだよね、と認識した。文化を楽しむには戦争なく、平和でないとダメだ。

    働き方
    どこにいてもいいってことは、どこにいても逃げられる。住む場所を選んで、楽しむことができるのは何より幸福なのかも。

    パンの好み、食べ方に共感した。東京はパン屋さんが多くていいな。レストランでのパンの配分は迷いがち。いっぱい食べたいけど、お腹のキャパとは要相談。
    パフェを最後まで綺麗に食べきる方法、私

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    2023年06月29日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。


    うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
    相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
    いやはや。下手なホラーより怖い。
    どれも面白かった。

    その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。

    「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
    他の作品も読んでみたい。

    「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがな

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    2023年06月20日
  • 夜に啼く鳥は

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    短編集のように読みやすくお伽噺のようにすっと入ってくる語り口で、通常の人間は持ち得ない能力を持って生まれた2人の物語が綴られる。第一章は全ての始まりとなった者、第二章はその子孫の御先が軸となっている。
    特異な運命を背負って生まれた者が抱えるやるせなさ、そして側にいながらもいつかは先に去らなければならない者の切なさを感じると同時に、自分たちとは異なるものを畏れ傷つけるか異常に崇め縋ることしかできない人間の無力さ、異常性も感じさせられる物語。死は本当に、人間が考えるほど恐ろしいものなのだろうか。

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    2023年06月20日
  • あやかし草子

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    儚くて、切なくて、愛おしい「あやかし」の集まりでした。
    幻想的で神秘的な雰囲気の「あやかし草子」は、千早さんだからこそ描けるのではなかろうか。

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    2023年06月18日