千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
菓子職人の祖父のもとで働くパティシエール・亜樹を中心とした連作短編集。美味しそうなスイーツの描写だらけでケーキ屋さんに行きたくなります!
同じ出来事でも立場や視点が変わると全く違うように見えるというのは、どんな出来事についてもいえることですが、それをこの一冊の中で具体的に示されていました。だれかが「悪」なのではなく、誰しもが「弱点」や「弱み」があって、それが原因で時にミスコミュニケーションが起こったり相手を怒らせてしまったりするんだな、と。
亜樹は人としてもパティシエールとしても成長している途中だなと思った。静かなおばあちゃんの計らいがすごく良かった!
紅茶専門店の長岡さんも、出番こそ少ない -
Posted by ブクログ
こちらの作品、表紙もタイトルもなんというか、怪しげな雰囲気ですよね…。千早茜さんだからこそ纏える独特の雰囲気があります。全ページ190ページと薄いながらも、10作品の“傷痕”をテーマとした作品が収められています。10作品のすべてをレビューするのではなく、心に引っかかった作品をあげていきたいと思います。
「この世のすべての」
犬に襲われたことで、犬に恐怖心を抱く男性…。引きこもりのわたしは、世の男性に恐怖心を感じてしまう…。マンション内で犬が殺される事件が起こったことを受けて、わたしがとった行動とは?
「グリフィスの傷」
あるグループで活動していた女性は、リスカ痕をSNS上で晒しそれがき -