千早茜のレビュー一覧

  • あとかた

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    倫理観や社会性が欠如してる感じは千早先生っぽかった。
    主人公の内面がメインで描かれるので、己の欲との向き合い方がダイレクトに表現される分、欲への向き合い方は(自分の欲が何かを自覚してるかどうかも含めて)人それぞれだなーと感じた。
    千早先生の作品は淡々と日々が進んでいく印象があるが、この作品は割と感情の波が激しい作品だった気がする。
    私は登場人物の中なら水草くんが好き。

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    2025年08月27日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    センス押し出してきそうと疑ってすみませんと謝りたい。
    MCバトル小説。もっとマイルドだけど自分に近いとこある気もする。
    自律神経出張症に笑った。

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    2025年08月26日
  • 雷と走る

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    ネタバレ

     所謂ペットではなく、ガードドッグとして暮らしていた虎は野生と人との共生との間にいた存在であった。それ故に、まどかは日本に共に帰国するという選択肢を選ぶことはなかった。いや、できなかったのだろう。
     「幸せってなに?」幼いまどかから大人たちへと投げかけられた疑問は、合理的な選択をする大人たちへの批判でありながら、後に自身も同じような選択肢を避けざるを得ない状況で自らにも問うたのではないだろうか。
     命の重たさをひしひしと感じる一冊。

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    2025年08月25日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    新井さんも千早さんも知ってるけど、こんな文章を書くお二人なんだなーと、知って新鮮。
    千早さんのエッセイも読んだことあるけど、それとはまた違った文章に感じて、面白かった。
    こんなにたくさん食べれるなんて、なんで羨ましい。金銭的にもそーだけど、そもそもここまで胃に容量がない笑
    羨ましすぎる。そして太らないだなんて!
    単なる食についてのエッセイだけじゃなくて、人生の話にもなっており、そこもまた良かった。
    すこーしずつ関係性が、変化しているのになぜかとても良い温度でまた読みたいと思った。

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    2025年08月21日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。文章というか、自分の考えとか心の動きをカッコつけずにそのまま捉えられる力?

    2024/10に読んだのを電子の方で書いてたので転記

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • こりずに わるい食べもの

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    わるたべシリーズ3作目。
    コロナ禍に京都から東京に引っ越しされたよう。
    場所が変わっても変わらず食べ物の拘りが強くて、潔いところが好きだなぁ。
    1日に何個もパフェを食べるとか、なんという贅沢。
    そういえば最近、パフェを食べていないな…と、無性に食べたくなってしまった。
    他にも「海老の頭」「サッポロ一番」とか、食欲を刺激されるポイントがたくさん。
    食いしん坊スイッチをまた押されてしまった。

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    2025年08月15日
  • あとかた

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    ネタバレ

    自死したある男の周りの人間たちの話。当人目線が出てこない点では桐島部活やめるってよに通ずる部分がある。
    ところどころいわゆる「イタい」「クサい」と表現したくなるような部分があって、薄めで読み流した部分もあったが、基本的には読みやすい文体のためスラスラ読めたし、夢中になって読んだ。
    ほのかに女性がミステリアスで神格化されているきらいがあり、作者のwikiに村上春樹が好きというのを読んで少し納得した。
    それぞれのストーリーをもっと長く読みたいと思った。もっとどろっとした感情の流れを長く読みたかった。
    最初の話、自死した男と関係を持っていた女性の話が一番心に残った。登場人物のセリフの背景や心情を心から理解できたわけではないけれど、なんとなく共感する部分が多かった。「あなたもわたしも信じるものがない」みたいなセリフが一番胸に刺さった。信じるものがないと生きづらいし選択が難しい。
    なんと呼べばいいかわからない感情、誰に伝えることもないから間違っていようが正しかろうがどちらでもいいけれど、あの時互いに必要としていたことは事実。その頃に灯された、消えない炎が今でも私のなかを満たす。素晴らしい表現だと思った。

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    2025年08月07日
  • わるい食べもの

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    千早茜さん「わるたべ」シリーズ1作目。
    偏食上等!ここまでスパッと言ってもらえると、なんだか気持ちがいい。
    私自身は好き嫌いがなくて、身体に良いものを…と思っているんだけど、以外にも共感するポイントが多かった。
    例えば、給食の牛乳。ごはん、みそ汁、煮魚…というメニューで、なぜ牛乳が?苦しかったな。
    他には、海外に行った時におもてなしで出てきた卵料理。パカッと開けたら、どの段階かよくわからないヒナが出てきた。恐ろしすぎて、しばらく卵を割るのが怖かったなとか。
    自分の遠い記憶を思い出したりしながら、楽しく読んだ。

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    2025年08月07日
  • からまる

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    短編集は入り込めないことが多いのですが、脇役だった登場人物が次の短編では主役になるこの形式は読みやすいです。千早茜さんの表現力の高さで文章に深みもあります。
    1話を経ての7話の話が一番好きでした。みんなが違った不器用さをかかえ、誰かに支えてもらいながらなんとか生きている、そんな風に感じられ自分もなんとかやっていこうと思えます。

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    2025年07月25日
  • しつこく わるい食べもの

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    喫覚の判断は速い。きっと、頭で考えるよりもずっとずっと速く感情を動かす。

    これはあの物語にもでてきたなぁ。と思いながら読み進む。
    あの食べ物は受け付けない。どうも無理だ的なものを恥じずエッセイに書き綴る。たまにでてくる毒舌っぷりさにもはまる。わるたべを千早さんの作品の合間に再読するこれが一番しっくりくる。

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    2025年07月21日
  • さんかく

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    料理の部分はかなり素敵な内容 手料理はやっぱり素敵だな。美味しいものが食べたいな、作りたいな、と思う内容だった。
    ただ伊東くんの恋愛はどうなんだろう、と疑問だったわ。出会っちゃったから、そこまで好きじゃないのに頑張って続けようとしたことにかなり疑問。無理に続けるのは恋愛には不必要だと思う。

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    2026年03月14日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ずっと読んでいたシリーズの『あずかり屋』さんがアンソロジーに入っている!
    と、読み始めました。
    商店街の店についてのアンソロジーなので、作家さんが違うのに統一感があるように思えました。
    まるで連作短編みたい。
    このシリーズ、積読にあと3冊控えているので楽しみに読みます!

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    2025年07月11日
  • しつこく わるい食べもの

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    助かった。
    気持ちを立て直してくれてありがとう。

    自分を喜ばせることはもちろん、自分の生活をある程度律することも、自己肯定感らしきもののためには大事だと気づかせてもらった。

    よぼよぼ梅旅、やんなった、旨み爆弾が好き。
    絶食ぴぇんろーいつかやってみよう!

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    2025年07月13日
  • しつこく わるい食べもの

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    「わるい食べ物」に続き食への並々ならぬこだわりを持つ千早茜さんの食エッセイ第二弾。
    自炊への熱意も、時々やになっちゃうところも共感できてしまう。
    後半はコロナ禍の食環境の変化、それに伴う心境の移ろいを克明に記録。薄れゆくあのころの混沌と不安を思い起こす事ができた。

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    2025年07月06日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早茜さんの食理論のようなものが書かれており楽しめた。小説の方もですが、食事シーンで繊細な表現をするので、毎回とても惹き込まれます。
    作者の感性はどのようなものだろう。

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    2025年07月03日
  • 雷と走る

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    ネタバレ

    去年の夏、新刊案内で気になった『雷と走る』(千早茜)。

    狼のような表紙とタイトルで惹かれて読んだその本は、

    主人公が抱える犬に対する罪の意識が色濃く、出産・育児にまで及ぶ話だった。

    この本を読んで思ったのは、子どもの頃に経験した事は大人になっても響き続ける事、 

    そして、それが暗いものだった場合、親は現実逃避のための外出で紛らわすのではなく問題そのものに向き合う行動に出るべきだという事。

    子どもなんて親以上に何やったらいいかわかんないし、中には「自分がやった事のせいで、又はこんな体に生まれたせいで親に苦労をかける」と罪悪感を持つ事なんて稀じゃない。

    無知ゆえに無鉄砲な行動を起こしがちな幼少期を経る育児だけに限らず日々の生活・仕事も含めて大変なんだろうけど、そこまで見る責任が伴う事でもあるんだと。

    読んだ後ちょっとま何をするわけでもなく、そればっかりかんがえてたな。

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    2025年06月30日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    正反対の性格のふたりが健やかなときもそうではないときも、食べて飲んで旅をしてお湯に浸かって過ごした記憶を互いに綴ったエッセイ。一緒にいれば無二の相棒のようなのにさらりとした手触りの関係は、なるほど「磯野と中島」がしっくりくる。胃が合わなくなったとしても意が合う関係であり続けるおふたりをもっと見ていたい。

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    2025年06月29日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    1.読んだ理由/きっかけ
    料理や食べ物の小説が好きで気になっていたけど、ずっと「読みたい」に入りっぱなしだった本。

    2.あらすじ
    有名なパティスリーをやめ、おじいちゃんの昔ながらの洋菓子店を手伝う亜樹。おじいちゃんの腕は本物で、色々と教わりながら自分の納得いくメニューを作ろうと模索している。亜樹の視点から始まり、亜樹に恋心を抱く元同僚、洋菓子店の常連である拒食症気味の主婦、元同僚に恋するネイリスト、亜樹の婚約者と色々な人の視点が描かれ、最後にまた亜樹に戻る。

    3.感想
    お菓子の描写が暴力的なくらいおいしそう。ダイエット中の人は読んでは行けないかも。昔ながらの洋菓子(特にシュークリームのクリームの吸って飲むシーン)も紅茶屋さんでサーブする本格的なお菓子も、読んでいてうっとりしてしまう。
    一方、内容自体は結構ビターであり、なんとも切ない恋模様が多々。スミがかっこよかったな…。
    この本を読んでお菓子欲を上げてから食べる甘いもののおいしさといったらたまらなかった。

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    2025年06月22日
  • わるい食べもの

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    小説家による初のエッセイ集。食に関する自らの想い出や嗜好、周囲の人達とのエピソードも面白い。

    親の仕事の関係でアフリカに住んでいた頃の話や、インドア派で一人で過ごすことが苦にならないこと、日本の小学校の習慣で「食べたくないものを強制されること」など子供の頃から疑問に感じたことをハッキリ主張する方だったことなども堅苦しくならずに語り、時折クスリと笑わさてくれる。

    食のエッセイというのは読みやすく、面白い。誰しも日々食べることが欠かせないから共感もあるし、同時に嗜好の違いなんかも楽しめる。

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    2025年06月22日